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お念仏を申す生活法話

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NHKのニュース速報です

 昨日テレビで大相撲の千秋楽を観ていました。関脇玉鷲が初優勝しました。
その瞬間ニュース速報が画面に出て玉鷲優勝が掲示されました。
 前の日の大坂なおみ選手の全豪オープン優勝もそうでしたが
観ている人は実況中継でわかっていることですがニュース速報です。
 
 しばらく時間を置いてまたニュース速報が入りました。何だろうとちょっと身構えました。
人気アイドルグループの嵐が来年末で活動休止するという速報でした。
 天下のNHKのニュース速報です。重大速報です。
今朝の新聞でも大きく取り扱われています。世代を超えて全国的な人気を誇る嵐の活動休止はまさに事件です。
 
 活動開始が1999年平成11年といいます。ちょうどその年の11月に父昭然住職が往生しました。
ということは嵐のこれまでの活動の歩みがそのまま私が住職として歩んできた20年にあたるということです。
 嵐って20年も活動していたんだと思いました。
年数からいったらもうベテランの域ですが、まだまだ若々しいデビューしたての雰囲気です。
まさにアイドルといわれる証ともいえます。
 
 デビュー当時10代の若者が20年経ってそろそろ40歳の節目の年を迎えるということです。
リーダーが38歳で35歳までのメンバーです。アラフォーという世代です。
 40歳前になってこれまでの人生を振り返りこのままでいいのかなって思うんでしょうね。
 
 今回は解散ではなく活動休止ということです。
ここ数年同じアイドルグループのSMAPがメンバー間の意見の相違で解散しました。
TOKIOはメンバーが事件を起こし4人で活動を続けています。
 一つのグループですがメンバーそれぞれいろんな思いがあり生活ぶりはそれぞれ違います。
記者会見では5人で嵐であって一人欠けても嵐ではないと、一人一人それぞれの道を歩んでいきますと言われていました。
 
 門徒ということについて重ねて思います。
私たちは浄土真宗の門徒です。門徒とは浄土真宗のみ教え阿弥陀さまのお念仏の救いの法に生きるものです。
このお救いは一人一人を目当てのお救いです。
ただ一人一人と言われてちょっと心細いところがありませんか。
 円光寺門徒という言い方をします。円光寺に所属をする浄土真宗門徒ということです。
帰属といいます。帰るところ属するところです。
 
 皆さんが今座ってらっしゃる円光寺の阿弥陀さまの御尊前です。
円光寺門徒の帰るところです。私の座るところが用意されているということです。
他のお寺さんではなくて円光寺なのです。円光寺だから安心して落ち着けるところがあるのです。
 
 このお朝事を終えて皆さんそれぞれのお家に帰ります。帰るとそれぞれの生活が始まります。
それぞれの生活をしていくなかにまたここ円光寺に帰って来ます。
阿弥陀さまの大きな大きなお念仏のご法義おはたらきのなかに生かされてあるということです。
 
 お念仏のご縁つながりです。これまでもこれからもずっとずっとつながってあるのです。
お念仏のご縁に解散はありません。活動休止もありません。
人の命は終わりますが南無阿弥陀仏のおはたらき一つで私たちはお浄土に生まれ仏に成らせていただきます。
そしてすぐさまこの迷いの世に還って来て人々を救うという仏さまのおはたらきを始めるのです。
 南無阿弥陀仏のいのちとなってこれからもずーっとずっとつながっていくのです。
 
 阿弥陀さまがいつでもどこでもご一緒してくださるのです。
南無阿弥陀仏のお念仏の声となって私と共に今日一日も生きてくださることをまた有難く思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.1.28)

スポーツの力と如来の本願力阿弥陀さまのおはたらき

 この数日テレビでスポーツ観戦が続いています。
昨日はテニスの全豪オープン大会で大坂なおみ選手が初優勝しました。
全米オープンに続くグランドスラムで二連勝を果したという大きなニュースです。
 
 大坂選手の活躍のおかげで神和住さん沢松さんといった日本の往年の名選手がテレビに引っ張りだこです。
大坂選手はこれで世界ランキング1位になったということですが
グランドスラム優勝、世界ナンバー1など日本のテニス界では夢のまた夢のような話だという解説です。
 
 私が中学生の頃の女子の部活志望はテニスが圧倒的に多くあこがれの的でした。
しかし日本選手の世界的な活躍はウインブルドン大会での沢松和子さんぐらいでそんなに注目されていませんでした。
 近年松岡修三、伊達公子、杉山愛が活躍し最近では錦織圭そして大坂選手の世界トップレベルの試合を観ることで
一気にテニスブームが起っています。
 日本選手が活躍しなかった頃は見向きもしなかったのが
ここにきて本当に現金なものだと思いますが、スポーツを観る楽しみから生きる力をいただくように思います。
 
 スポーツの力といわれます。
今日は大相撲が千秋楽です。何と二場所連続で三横綱が休場する異常事態で大相撲も世代交代です。
若い力士が出てきます。若い人が出てくると楽しみです。ついついテレビを観て力をいただきます。
そしてまた明日はサッカーのアジア大会で日本の準決勝の試合があります。これも楽しみです。
 
 スポーツの力ということをいわれたのが、阪神淡路大震災の時にプロ野球地元のオリックス球団が
イチロー選手が大活躍して見事に優勝し被災地に復興への力をもたらしたといわれます。
 近くは東日本大震災の時の楽天イーグルズです。星野監督の元田中投手を擁して巨人を破り日本一に輝きました。
大震災の直後楽天の嶋選手会長が言った「見せましょう野球の力を」という言葉が忘れられません。
そして何といっても女子サッカーなでしこジャパンのワールドカップ優勝です。日本中が沸きに沸きました。
 
 スポーツの力です。また歌の力、音楽の力ともいわれます。
宗教も力だと思います。教えを宗と依りどころにして生きる力です。
 私たちの浄土真宗の仏教でいえばそのまま本願力です。阿弥陀さまのご本願の力おはたらきです。
このご本願のはたらきがすごいのはすべての人にはたらきかけてあるということです。
すべての人を分け隔てなく必ず救うというご本願のおはたらきなのです。
 
 スポーツには勝ち負けがあります。勝った人チームがあれば負けた人チームがあるのです。
その勝ち負けを超えてすべてのものを救うおはたらきが如来の本願力です。
 
 昨日から今日明日とこの三日間テレビの前に座ってテニス、相撲、サッカーを
楽しみにテレビ観戦ができて応援ができて日暮しできる喜びです。
 何とも贅沢な時間をいただいてスポーツに生きる力をいただき
南無阿弥陀仏のおはたらきに生かされる力をいただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.1.27)

沖縄の県民投票

 沖縄県の県民投票が2月24日に実施されるということです。
普天間基地移設に伴う辺野古埋め立てについて賛否を問うということで、賛成か反対かの二択だったのですが
5つの市が異議を唱え、「どちらでもない」という選択肢を加えて三択で実施することになったといいます。
 県民投票はすべての県民が意思表示をすることに一番の意味があります。
 
 県民投票で移設反対の民意が示されても果たして辺野古の埋め立てが中止になるかというと
住民投票には強制力はありません。
 これは国の防衛にかかわる重大な施策でありこのまま埋立て続行するというのが今の政府の立場です。
ただ沖縄に暮らす住民の意思をはっきり示すことが県知事さんを中心とする沖縄の方々の思いなのです。
 
 沖縄です。琉球王国といわれた時代から日本本土とは異なる独特な文化生活様式で人々が暮らす
日本の首都東京から遠く離れた日本の一番南に位置する島国の県です。
太平洋戦争の最期日本で唯一の壮絶な地上戦を経験し多数の民間人の戦死者をだし
終戦後は長くアメリカの占領下にあって最後の最後に日本に返還されたところです。
今も国土の多くを米軍基地が占めています。
 
 このたびの県民投票は県議会の議決を経たものでその結果にはそれなりの大きな意味があると思いますが
住民投票といって県や市の条例で定まったものではないものもあります。
 もう大分前になりますが、この三佐にボートピアの問題が持ち上がった時です。
国政選挙に併せて住民のまさに一から手作りの住民投票のようなことが実施されました。
 その結果がすぐ行政に反映されるということでなくても、大事なことはそこに暮らす住民の意思なのです。
住民が何かわからないうちに物事が次々と進められていくということに対する住民の意思表示です。
 
 国民主権の民主主義国家にあって選挙は国民の意思を示す最大の機会です。
選挙で選ばれた首長議員による議会で行政が進められていきますが
全てを議員に一任したわけではないのに住民の意思に反して政治が進められていくもどかしさを思います。
 
 今ここに生きる私たちの気持ち意思表示です。
賛成、反対、どちらでもないという三択以上に一人一人のものの見方考え方はそれぞれ異なります。
 ここはまず全県民が参加できる県民投票の実施を歓迎し
結果は結果として受けとめそれぞれの違いを超えて共々に同じ沖縄に生きる思いを認め合って
これからの行政に反映してほしいと思います。
 
 人それぞれの違いを超えて、すべてのものを分け隔てなく必ず救うと誓われ
本願成就の南無阿弥陀仏のおはたらきを私たちに平等に届けてくださってある
阿弥陀さまのお慈悲の頼もしさ有難さを重ねて思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.1.26)

お寺でお勤めさせていただくお葬式

 昨日はお寺の坊守さんのお葬式にお参りしました。
お寺の本堂でのお勤めで本堂をお荘厳されますが、昨日のお葬式のお荘厳は極めてシンプルでした。
 お寺のお葬式でも今はお内陣にお花をいっぱいお飾りします。別に決まりがあるわけではありません。
ところが昨日はお内陣に一切そうしたお花はありませんでした。
 日頃のお内陣の様子とは違いますが、お内陣は阿弥陀さまのお浄土の世界を表します。
そしてご遺体やご遺影、法名が書かれたものはすべて外の外陣にお飾りされてありました。
 
 きれいにお荘厳された葬場で
悲しみのなかにあるご遺族ご親族有縁の方が集まり、お坊さんが出仕してお勤めをさせていただきです。
 
 今一般のお葬式は家族葬と言われるようなお葬式になってきました。
そのお家お家のご事情もあってどれが善い悪いということではありません。
 大事なことは仏式のお葬儀ということです。
法名をいただいて仏教徒としてお葬式をさせていただくのです。
 まん真ん中にお立ちのご本尊の仏さま阿弥陀ほとけさまを中心としたご縁に遇わせていただくということです。
ご遺族ご親族がいて日頃からご縁のあった皆さん、お寺でいったらご門徒さんがお参りして
ご一緒にお勤めさせていただきナンマンダブツとお念仏申してお浄土にお見送りさせていただきます。
 これが浄土真宗のお葬儀の基本です。
 
 ところがそこにいろんな人ひとの思いが入ってきます。はからいです。
そういうものもあってもいいと思いますが
大事なことは阿弥陀さまのご本願「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏のご縁に遇わせていただくことです。
悲しいご縁ですがそのまま仏さまのご縁といただいて
ナンマンダブツと共々にお念仏を申させていただけるお葬儀のご縁です。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.1.25)

本堂のお写真のお念仏の先人たち

 昨日お葬式がありまして、いつものように火葬場から直接お遺骨をもたれてお寺にお参りに来ていただきました。
20人ばかりの方がお参りでしたが、殆どの方が初めてお寺にお参りされるということで
本堂に入ってしばらく珍しそうに辺りを見回し平成元年即如ご門主(当時)御巡教のときの記念写真を見つけて
「○○じいがおる」と写真に知り合いを見つけて何人かの方が見入っていました。
 
 お勤めの後で本堂にかけてある別の写真を紹介して亡くなったお母さんが写っていますよと言いました。
平成16年に念仏奉仕団でご本山に一緒にお参りされ帰敬式を受けられ法名をいただいたというお話をしました。
 
 お葬式には白木の位牌に「法名釋○○」と書かしていただきますが
生前に法名をいただいていない方にはお名前の一字をいただく場合が多くあります。
 ところがご本山でいただくとその通りにはいきません。
昨日のご遺族ご親族もちょっと不審に思われたのではないかな思って
これこれこういう尊いご縁があってご本山にお参りしご門主さまから法名をいただいたんですよとお話したことです。
 
 さっそく皆さん写真を見られて「ああ母ちゃんや」と喪主の息子さんが声をあげられました。
こうしたお同行の写真も仏さまのご縁になっていいなと思います。
 平成元年の写真の殆どの方はすでにご往生されています。
でもいつもこの本堂のご縁にあってお参りの私たちを見守って仏さまのおはたらきをしてくださってあるんだなと
昨日のご縁のなかでまた有難く思ったことです。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.1.16)
円光寺
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