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お念仏を申す生活法話

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女性7人おひとりさまの会

 今日を入れて今年もあと三日になりました。
まだ年の瀬という感じがしないのですが、テレビ番組はいつものではなく特別なものになっています。
長いですね。二時間三時間四時間のものもあります。ずっと観るのも大変です。
 テレビをつけて昨日ウトウトしながらある番組が耳に入ってきました。
 
 7人の女性80歳前後のおひとりさまが同じマンションに住んで生活するという記録です。
10年前に会を立ち上げてということです。
 7人とも健在ですが、70歳の人は80歳になるんですね。
70歳から80歳になるということは皆さんも私も想像できませんが、ずいぶん状況が違ってくるということです。
一人二人とお友だちが亡くなっていきます。
 7人は今は元気ですが、そうしたなかでも病気でがんの宣告を受けたとか入院されたという方もいらっしゃって
段々心細くなるということです。
 よく女性7人が共同の部屋に集まっておしゃべりをするのが生きがいという話でした。
ただこれから10年先のことは中々考えられないことだと思います。
 一日一か月一年と生活するなかでいつか必ずこの命終えていかなければなりません。
ある人が「7人のうちで一番早くには逝きたくない、でも一番最後もいや、真中ぐらいがちょうどいい」と言ってました。
みんなそう思っているのかなと思ったりしますが、みんなが思い通りにはいきません。
 
 いつどんなかたちでこの命終わるかもわからないなかで、この一日です。
今日の一日を本当に大切に生き切ることが歳を重ねるなかで大事になってくるのではないでしょうか。
 明日がある明日があるといって希望があっていいですが、明日があるという保証も誰にも一つもありません。
明日を夢見ることもいいです。でも今日です。
今こここの私を生きるというなかに本当によかったと言える今日一日、本当によかったと言えるこの一か月
本当によかったと言えるこの一年、本当によかっと言えるこの一生を生き抜かせていただきたいものです。
 
 そこは私一人ではなくって本当に支えてくださる方がいらっしゃるということです。
私たちにとってこれが南無阿弥陀仏です。
 ナンマンダブツとお念仏申す生活をさせていただきます。
大きな大きないのちのつながりのなかに生かされ支えられ
お念仏のお同行、お念仏のお友だちお仲間と共々にお浄土への人生をご一緒させていただきます。
お念仏のみ教えにつながって本当に人間に生まれてよかったあなたに会えてよかったと言える人生を生き抜き
人のいのちは終わりますがお浄土に生まれて仏さまに成らせていただく、このいのちをあと三日いただいて
今年も一年本当によかったと終えたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.12.29)

私のことを思うて届けられたお念仏です

 昨日ご門徒さんが年賀の手作りのものを届けてくださいました。
毎年いただきますが、もうこんな時期になったのかと思いました。
 又あるご門徒さんの所では、除夜会元旦会のお参りの皆さんに出す手作りのおせちを届けますと言われました。
あっえっ何かつい最近そんなことを聞いたそんなことがあったようなことと思って
一年過ぎるのが本当にあっという間本当に早いなと思います。
 
 12月に入るとお歳暮が届きます。年が明けて年賀状が届きます。
ある方は形ばかりのことで意味がないとまでいう人がいますが
段々齢を取ってきますと形ばかりとはいえと思うようになりました。
 形を通してそこに届けてくださるあなたです、その方の気持ちが届けられることを心強く有難く思います。
段々齢を取ってきますと周囲の知人友人そして家族が亡くなっていきます。
そういうなかで私のことを思うてくださる心持ちが届くというのが本当に頼もしく力強く有難いのです。
 
 私たちの南無阿弥陀仏のお念仏です。
阿弥陀さまがこの私一人を救うと思いおはたらきとなって届けられたお念仏がこの口から出てくださるのです。
ナンマンダブツナンマンダブツとこの口からお念仏が出てくださるということは
もう既に阿弥陀さまの大きな大きなお慈悲のなかに私たちは抱き取られてあるのだと聞かせていただきます。
 
 ナンマンダブツナンマンダブツと、ありがとうございますとまた御礼のお念仏を申させていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.12.25)

ご法事を丁寧にお勤めさせていただきましょう

 ご法事を丁寧にお勤めさせていただきましょうとお話しています。
丁寧にお勤めするとは仏さまのご縁をいただくということです。
仏さまのご縁は中々いただけそうでいただけません。
 ご法事のご縁にご先祖有縁のまさに仏さまがこの私に
仏法を聞いてくれよお念仏を申す身になってくれよとおはたらきかけなのです。
 
 今日のご和讃のなかで回向という言葉が何度も何度も出てまいりました。
最初は「南無阿弥陀仏の回向の」で始まりました。
 回向とはおはたらきという意味です。
ただ私が仏に向ってはたらくのではなくて仏さまが私に向ってはたらいてくださるのです。
 
 私たちは仏さまからいうと仏さまに背を向けっぱなしの日暮しをしています。
どこまでも自分中心の生活ぶりです。自分の思い通りに生きようと欲の心をふくらませます。
ちょっとでも思い通りにいけば有頂天になり、思い通りに行かなければ怒りの心をふくらませます。
真実本当のことが見えない愚かな私を見たときに仏さまは座っちゃおれんで立ち上がり
南無阿弥陀仏のおはたらきで「まかせよ救う」と私のところに来てくださってあるのです。
 
 必ず救うまかせよと南無阿弥陀仏と回向おはたらきかけなのです。
そのこと一つ聞いてくれよという一番のご縁がご先祖有縁の方のご法事なのです。
 
 私たちのご先祖有縁の仏さまです。
私のお父さんお母さん、親の仏さまです。
わが子を救おうとまさに命がけで、仏法を聞いてくれよお念仏申す身になってくれよと開いてくださったご縁です。
 大きな願いがこもったご法事です。丁寧に丁寧にお勤めさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.12.23)

冬至です

 今日は冬至です。一年で昼間が一番短く夜が長い日です。
暗いのは嫌ですが、これから段々と夜間が短く昼が長くなるということです。
日の出が早く日の入りが遅くなって明るくなっていきます。
 
 ただ寒さはこれからが本番、一層厳しくなるということで
この冬を健康に留意し乗り越えて暖かい春を迎えましょうと
この冬至の日にはかぼちゃを食べましょう柚子湯に入りましょうと先人は教え伝えてくださっています。
 
 暖房器具は充実し食べるものにも事欠かない時代です。
かぼちゃもゆず湯も単なる風習と片付けてしまいがちですが
私たちのご先祖が生きた何百年も前の時代の冬の営み
親鸞聖人の時代蓮如上人の時代の生活ぶりをちょっと思わせていただきます。
 
 このお朝事です。ご本山でお寺で皆さんのお家でも時間を決めて毎日営まれる仏事ですが
蓮如さまが北陸の吉崎御坊にいたときのお話で
雪の降る中をお同行がお参りするようすが御文章さまのなかに書かれています。
 
 寒い中暗い中をお参りされるのです。
浄土真宗門徒の心意気です。
仏さまを思うお寺を思う心もちを御仏前にはこぶということです。
 
 これから益々寒くなりますが、体調に気をつけられてご縁ご縁にお寺にお参りしてください。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.12.22)

生身の私をそのまま引き受けてくださる

 昨日はなべの会という年末恒例のご門徒男衆の懇親の会がありました。
お酒も入っていろんなお話を聞きます。
 昨日は円光寺のホームページの話題になりました。
今年初めからこのお朝事の法話をつとめて毎日更新するようにしています。
 「毎日みています」と聞いて本当に有難かったのですが、続いて「13日から止まっていますね」と言われました。
この一週間程所用で更新が疎かになってずっとそのまんまなのです。
それでも日々カウントは動いてますから開いてくれてる人がいるということで、改めて続けることの大切さを思います。
 
 今はインターネットで調べものをしたり色んな検索ができて本当に便利です。言
積み重ねた知識がなくても知りたい情報を即座に得ることができます。
 円光寺のホームページも不特定多数の人に発信開いていますが
その願いは一人でも多くの人にお念仏のご縁に遇うていただきたい、そのこと一つなのです。
 
 ただ情報伝達の一つですからその願いがそこまで伝わらないということを痛感します。
受け取る側はただの文章なのです。
文章の内容がいいとか悪いとか、長いとか短いとか、最初から読まないとか言われて
それは受け手のものの見方ですからそれはそれでスーッと流したらいいわけですが何か残念な気持ちになりました。
 
 今こうしてお話していることは皆さんを通して皆さんの後ろにいらっしゃる方にもお話しているのです。
御仏前で仏さまのお話をさせていただきます。
 そのまま聞いてほしいと思います。
私もそうです皆さんもそうですが、この場に身を置いてほしいと思います。これが一番です。
 
 一つの言葉でも話い方によって違います。その時どきの状況によって話しぶりも違います。
今日もお勤めをして日々声の感じも違います。
 
 今朝の鐘つきが2分ほど遅れました。いつも聞いてらっしゃる方は
今日はちょっと遅いな思ってくれた人もいたのではないでしょうか。
6時の時報のように6時ピッタリつくんだったらそれこそ機械仕立てでいいんです。
 
 生身の人間が生活しているなかで仏さまのご縁をいただくのです。
生活ぶりがそれぞれ違う皆さん私たちがこうして御仏前に身を置かせていただくことの有難さをあらためて思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.12.21)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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