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お念仏を申す生活法話

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10連休の過ごし方

 いよいよ今日から10連休ということです。
どういう人が10連休なのでしょうか。皆がみんな10連休ということではありません。
 10連休だからこそ忙しいお仕事の方もいらっしゃると思います。
プロ野球は10連戦です。10日間毎日が戦いの連続です。休みどころではありません。
 
 10連休という長いお休みを有効に使って思い切って長期の旅行に出かけたり家族サービスにつとめたり
ここはゆっくり家で過ごして色んなことを整理したり読書三昧を決め込む人もいるのではないでしょうか。
 
 ただ私の経験からいうと、これをしようと決めてもいざ実行となると思うようにいかないものです。
だからあまり大きな計画を立てるのではなく、できることを一つ一つ丁寧にやっていくことが大切だと思うのです。
 人からああしなさいこうしなさいと言われてすることではありません。
時間に振り回されることなくあくまでもマイペースでボチボチがいいです。
 
 「ボーっと生きてんじゃねーよ」とチコちゃんに叱られそうですが
ボーっとするのも10連休の一つの過ぎ方だと思います。
 
 私たちの日々の生活をちょっと振り返っても、あれをしないといけないこれをしないといけないと
本当に忙しい生活を送っている私たちではないでしょうか。
 ボーっとするというのはある意味本来の自分に立ち返る時間ではないかと思うのです。
 
 あなたは何を大切に生きていますか? 私たちは何のために生きているのでしょうか?
日頃は向き合うことがない、でも大事な人生の宿題です。
 
 今日もこうして皆さんご一緒にお勤めができました。仏さまのご縁です。
私たちはお念仏申す生活をさせていただいています。
南無阿弥陀仏のお念仏のみ教えを依りどころに生きています。
 
 ナンマンダブツナンマンダブツとお念仏を申すそのままが
阿弥陀さまの「まかせよ必ず救う」南無阿弥陀仏のおよび声を聞かせていただくことなのです。
 ボーっとするなかにナンマンダブツナンマンダブツとお念仏申させていただきます。
お念仏申さないといけないのではありません。
 日頃からお念仏申させていただくなかにお念仏がふっと出てくださるのです。
 
 日々の忙しさからちょっと離れてお仏壇の前に座って声に出してお念仏申させていただきましょう。
この10連休の過ごし方のヒントを教えていただけるのではないでしょうか。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.27)

季節の移ろいのなかにお念仏申して生かされて生きる

 今朝6時の梵鐘を撞くのにあらためて明るくあたたかくなったなと思います。
まだ外灯がついております。早速設定を変えないといけないと思います。
 
 鐘楼の前をスーッと自転車で通り過ぎる方がいらっしゃいます。
お仕事に行かれるのでしょうか。
 冬の時分はどうだったかなと思います。
ちょっと前のことです。暗くて寒いなかにも仕事に行かれていたのでしょうね。
 
 私たちそれぞれの一日が始まります。
境内の桜の木は今葉っぱが茂るようにいっぱいです。
 
 人も木も花もみんな生きてるなって思います。
日々それぞれのいのちを精いっぱい生きているんですね。
 
 お念仏のご法義をいただきますと
すべてのいのちがそれぞれに生かされて生きてあると聞かせていただきます。
 
 私が生きると私のところに力が入ると、思い通りになることは当たり前のようにすぐ忘れてしまいますが
思い通りにならないことがあるとそれこそ腹が立って周りの人を傷つけるような言動にもなってしまう私です。
 
 そうした私たちの思いを超えてあなたも私も私たちみんなが南無阿弥陀仏のお徳おはたらき
阿弥陀さまの大きな大きなお慈悲のなかに生かされてあるとお念仏のみ教えを味わわせていただきます。
 
 私だけのお念仏ではなくどうぞすぐ隣の方にもお念仏のみ教えを伝えてまいりましょう。
今日の一日もナンマンダブツとお念仏を申すなかに日暮しさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.26)

思い通りにならないなかで生きている生かされている

 昨日は雷も鳴って大変な雨になりました。
ただ「雨よふれふれ」と正直思いました。雨が降ってしまって明日は上がってほしいと思いました。
 
 今日は曇っていますが雨が上がって仏教婦人会の親睦旅行ということです。
今は週間天気予報があって一週間前から天気予報をみることができます。
 あくまでも予報ですからその通りになるということではありませんが
ほぼその傾向にあって微妙に日々予報が変わってきます。
 
 毎日天気予報をみて、どうか雨だけは降らないでほしいと思う中で今日の日を迎えました。
雨が上がってよかったということですが、昨日雨にあって悔しい思いをした人もいるのではないでしょうか。
 
 今回私もご一緒できることを楽しみにしていましたが、お葬式ができてご縁に遇うことができません。
これも思い通りにならないということです。
 
 私の思いでこうしてこうしてこうなるということではありません。
これまでの人生を振り返りこうしてこうしてこうなったかというと、思い通りにならないことの繰り返しのようです。
 
 ただどんなに思い通りにならないことがあっても、今ここに生きていることはありのままの事実本当のことです。
どんなに自分の思いとかけ離れた状況にあってもそれをそのまま受けとめていかねばなりません。
生きるということはそういうことです。
 
 仏さまのご縁をいただくなかで
どんな状況にあっても仏さまの大きな大きなお慈悲のなかに生かされていると聞かせていただきます。
 思い通りになったことも思い通りにならなかったことも仏さまのご縁だったと有難く受け止めさせていただけるのも
お念仏のみ教えに遇わせていただくことです。
 
 親睦旅行で四日市別院にお参りされ藤の花を見てお買い物をして仏さまのご縁に遇うていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.25)

103歳のおばあちゃんのご往生

 103歳のご門徒のおばあちゃんがご往生されました。
円光寺のご門徒関係ではこれまでで最高齢だと思います。
 
 臨終勤行にお参りしました。
100歳を超えてご家族の方に近々のご様子を伺っていましたが
そんなに体調が悪いということではなく相変わらずですということでした。
 
 ご臨終の様子をお聞きました。
きれい好きなおばあちゃんで髪がちょっと伸びていたということで散髪をされたそうです。
散髪して間もなく「吸う息吐くを待たずなり」でスーッと往かれたということです。
 
 大正昭和そして平成の最後まで生きてもう少しで令和ということでしたが
長い人生の中にはうかがい知れない色んなことがあったと思います。
 今日がお通夜です。
最後の夜を家族水入らずでゆっくり色んなお話をしながら過ごしてくださいと言いました。
 
 私たちのお念仏のご法義の有難さを思います。
死んだらお終いではなくこの人の命は終わるけれども南無阿弥陀仏のおはたらきでそのままお浄土の仏さまとなって
これからもずっと私たちと共に生きてくださると聞かせていただきます。
 
 生前は人と人との関係でお互いにいろんなことがあったでしょう。
ただ今は仏さまとなってこれからも仏さまとして私たちを見守り共に生きてくださるのです。
 
 大切な方とのお別れは悲しいご縁ですが、そのまま仏さまのご縁といただける有難さです。
先に往かれた方を偲び仏さまのみ教えを聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.24)

ご法事をお勤めさせていただく意味

 ご門徒さんのお家でご法事のお勤めをするのにカバンをもってお参りしています。
お衣のお着替えをします。
 普段は布袍(ふほう) というお衣をつけていますが、黒衣(こくえ)というお衣に着替えて
お袈裟も輪袈裟(わげさ)から五條袈裟(ごじょうげさ)に替えて
心あらたにご法事のお勤めをさせていただきます。
 
 お着替えの最中に施主(せしゅ)のお家の方にろうそくに点灯してもらい線香を炊いていただくようにお願いします。
これまでは私がしていたのですが、実はこれは施主の方のお役目なんです。
 
 ご法事の時は平生とは違って特別にきれいにお仏壇がお飾りされています。
お仏飯があがっています。おだんごがあがっているところもあります。
お菓子や果物を仏具に盛られてお供えされてあります。
 
 打敷きをしてきれいにお飾りされたのは施主であり
お飾りの総仕上げにおあかりとお香をお供えして
恭しくお荘厳されたお仏壇阿弥陀さまのご尊前でお参りの皆さんご一緒にご法事のお勤めをさせていただくことです。
 
 一つ一つのことを丁寧に大切にさせていただくことも仏さまのお徳おはたらきです。
どうかすると仏さまの事を自分勝手に自分の都合のいいようにしていることに気づかされ反省させられます。
 これもご法事をお勤めさせていただく意味だと聞かせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.23)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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