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お念仏を申す生活法話

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ご法事は大切なお方が仏さまとなってくださったご縁です

 年回法要のご法事のご縁をいただきます。
仏さまになってくださったご先祖有縁の仏さまのご縁です。
 
 私たちの浄土真宗のご本尊の仏さまは阿弥陀如来さまですが
この阿弥陀さまの「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏のおはたらきを伝えてくださるご縁です。
 
 今生で親子であり兄弟であり連れ合いであり親戚であり友人であった
大切な方とお別れする悲しいご縁をそのまんま仏さまのご縁といただけるのがご法事のご縁です。
 
 ご法事を丁寧にお勤めさせていただきましょうと常々申し上げています。
年回法要のご法事は毎年勤めるということではありません。何年かに一度というご縁です。
 だからこその仏さまからいただいたご縁です。
お仏壇をきれいにお荘厳させていただきましょう。
御仏前に有縁の皆さんが心を一つにしてこの身を寄せるはこぶということです。
 
 お家の中心にお仏壇をご安置させていただくことの有難さです。
お仏壇は阿弥陀さまのお浄土を表します。
 ご先祖有縁の仏さまが往ってらっしゃるお浄土です。
お浄土があってよかったですね。
 
 私は今人間の身を生きていますがいずれこの命を終えていきます。
ただ死んだら終いではなくて南無阿弥陀仏のおはたらき一つで阿弥陀さまのお浄土に往生させていただき
仏となって懐かしいご先祖有縁の仏さま方と再会させていただけると聞かせていただきます。
 
 御仏前で仏さまのご縁を皆さんご一緒にいただけるのです。
南無阿弥陀仏の大きな大きないのちのつながりのなかに
私たちはこれからもずっとずっと共々に生かされてあるということを聞かせていただき
御仏前にナンマンダブツナンマンダブツとお礼のお念仏を申させていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.2)

令和元年の元日です

 元号が変わって今日は令和元年の元日です。
平成から令和へということでテレビや新聞等で皇室のことが報道されています。
 
 皇室という特別な世界に民間から初めて入られた美智子皇后さまのご苦労を慮ります。
独特な伝統しきたりのなかにあって天皇陛下と共に新しい皇室のあり方を模索し
自ら家事をし子育てをして家庭生活を営まれてこられました。
 憲法に定める象徴天皇の務めを果たされる天皇のすぐそばにいつも寄り添い
お二人で歩まれるおすがたに多くの国民が親しみを感じていました。
 
 戦前までの天皇は現人神でした。
戦争に負けGHQの占領下で昭和天皇は人間宣言をされました。
 人間宣言しなくても人間なのです。
私たちと同じように生身の人間を生き苦しみ悩みもたくさんあったことだと思います。
 
 天皇陛下だからといって一人で生きてきたわけではありません。
私たちも誰一人みんなそうです。
 多くの方々に支えられ大きないのちの営みのなかに生かされてあることをまた思います。
 
 新天皇が即位され令和の時代が始まります。
自分中心にそれぞれが生きてお互いに顔が見えないという人間関係が益々希薄になっていくなかで
どういうかたちで国民に寄り添っていくのか、お互いに支え合う社会になっていけるのか
大きな重い課題を抱えるなかで象徴天皇のあり方が注目されます。
 
 私たちは南無阿弥陀仏のお念仏のみ教えをいただいて生きています。
平成が令和に変わろうとも日々移り変わるこの世の営みのなかにあっても
変わらない真実まことのお念仏のみ教えをいただいている有難さを思います。
 今日一日もお念仏を申すなかにこのいのち輝かせて生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.1)

平成最後の一日です

 昨日は終日雨でした。外に出ることもなくボヤーンとテレビを観ていました。
今日で天皇退位ということで特集番組があっていました。
 夜は平成30回の紅白歌合戦を振り返る番組を懐かしく観ながら
平成元年の歌も30年前の昔の歌ということではなく今なお新鮮に聴くことができました。
いい歌はずっと人々の心に残り歌われ伝えられていくんだなと思います。
 
 この30年があっという間のことのように思えます。
自分の人生の歩みに重ねて一体何をして生きてきたのだろうとも思います。
 30年前は30代でした。気力も体力も充実した年代でした。
あれから30年いろんなことがありましたが何かスーっと通り過ぎていったような気がします。
 
 今日は平成最後の日です。
平成の大晦日というようなことで、昨日は紅白があってということでいいますと
何か今日の夜は除夜の鐘をつかないといけないのかなと思うような気さえします。
 
 平成から令和になって私たちの日暮しが劇的に変わるということではありません。
いつものように明日の朝はいつもの時間に起きてこのお朝事のお勤めをさせていただくことです。
 
 昭和から平成になるときのことを思い出します。
昭和天皇以前もそうでしたが、終身天皇ということで今生天皇が亡くなって次の天皇が即位するということで
あの当時は日本全体が自粛ムードでいっぱいでした。
 テレビは追悼番組を放送しお笑いや歌番組は一切駄目ということで
公共行事をはじめ民間のお祝いごとも自粛する空気が日本国中に蔓延していました。
 まさに深い悲しみに沈むなかで平成の新時代を迎えたことでした。
 
 今回は違います。まさに祝賀です。
それこそ明日の朝目覚めて皆さん「明けましておめでとうございます」と言うんじゃないですか。
年越しそばもお雑煮も出てくるかもしれません。
特別なおせち料理もあるのかな、そこまでしなくても大きな時代の節目に私たちは生きているのです。
 
 30年間平成を生きてきました。これから令和になって生きるということで
あとどのくらい生きるのかな、次の時代もあるのかなと思ったりして
今日の平成最後の一日を過ごさせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.30)

日を決めてくださっている有難さ

 今日4月29日は昭和の日で祝日ですが
30年前まではこの日は昭和天皇の誕生日でお休みでした。
 今生天皇の誕生日は12月23日で
令和の時代になると天皇誕生日の祝日は変わります。
 
 ただ私が生まれてこの方4月29日は三佐のお祭りの日でお休みでした。
28日が夜どの日で29日が祭り当日です。
 
 先人の知恵を思います。
戦後の高度経済成長期以降この三佐の先人の生業も漁業や農業、大工といった仕事から会社勤めの仕事になってきました。
 会社勤めになると祭りのために休みを取ろうとしても中々思うようにはいきません。
それだったら元々休みの日に祭りをしたらいいのではないかと先人は考えたのではないでしょうか。
それも天皇誕生日だと毎年4月29日と日が決まっています。準備の段取りも含めて計画が立てやすくなります。
 4月29日をお祭りの日と決めてくださった先人の知恵をあらためて思います。
 
 ご法事の日取りをあわせて思います。
今は土曜日曜の法事が多く一般的になりました。これも先人の知恵です。
 祥月命日にご法事をお勤めする意味もありますが
その日が仕事でお休みが取れずお参りできない方がいらっしゃいます。
 それで土曜日曜の会社が休みの日に法事を勤めることにしたのではないでしょうか。
できるだけ多くの方に仏さまのご縁に遇ってほしいという
ご法事をお勤めさせていただく大きな意味があります。
 
 ただ最近のご法事は極々一部の家族親族だけでお勤めすることが多くなりました。
以前は遠方からお参りされる方に合わせてゴールデンウィークにご法事をするところが多かったのですが
今は連休中のご法事は殆どなくなりました。
 連休にご法事をしようとしたら親族から反対されたという話も聞きます。
連休中はそれぞれのところでゆっくり過ごしたいということなのでしょう。
 
 ご法事をお勤めさせていただくことの意味です。
ご法事は毎年のことではなく何年に一度のご縁です。
ご法事は仏さまのご縁ですから、仏さまを中心に考えていただきたいと思います。
 
 日頃は自分を中心にそれぞれ生きている私たちお互いです。
ただご法事は仏さまがまさに命がけでつくってくださった大切なご縁です。
 その仏さまのお心もちを訪ねて有縁の皆さんが一堂に御仏前に身をはこばせていただく尊さです。
仏さまが決めてくださったご縁を有難くいただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.29)

ワンコインバスに初めて乗りました

 昨日初めて100円のワンコインバスを使いました。
65歳になって早速「ワンコインバス乗車証」を申請して準備をしていたのですが
一年半かけてやっと乗車できたということです。
 65歳以上の大分市民は大分市内のバス路線1回100円で乗車できるというものです。
 
 何でも初めて体験することについては少々不安があります。
果たしてこれで大丈夫かなと思ったりします。
 大丈夫でした。同じバスの乗客も数人乗車証をもって使っていました。
バスの運転手さんも慣れたものです。
 
 大分の町中に行きました。朝9時です。人は殆どいません。
前の夜はたくさんの人が行き交い買い物をしたり食事をしたりして賑わったんだろうなあと思いつつ
右に左に目をやって町中を歩きました。
 
 食べ物屋さんが多いことにちょっとびっくりしました。
昨日から10連休が始まったということで人出を多く見込んでどの店も準備万端です。
 「どうぞいらっしゃい」とばかりに店の前に人目を引くように案内掲示をしています。
昼前ですからランチメニューが写真入りで分かりやすく書いてあります。
 
 そうしたお店を見ながら、入りやすい店と入りにくい店があることに気づきました。
あくまでも私の主観ですが大方あたっているところがあると思います。
 
 お寺もどういう見方をされているのかなと思います。
入りやすい入りにくいという以前に、お寺には門徒檀家さんで余程の用事がある人しか入ってこないのではと思います。
葬儀や法事に関する用事です。
 
 お寺の関係者がよく言うのは開かれたお寺にならなくてはということです。
ところが山門がいつも閉まっていたり、本堂が施錠されていたりというお寺が結構多いのです。
防犯対策ということもありますが、いつもお寺の人は留守をしているのでしょうか。
 
 うちのお寺の山門はいつも開きっ放しです。
では開いていたら人が入ってくるかというと、山門の前をスーっと通りすぎる人はいても
お寺に入ってくる人はまずありません。
 ただ山門に足を止めて掲示板を見たり本堂に向かって手を合わせる方が時おりいらっしゃいます。
でも山門からの一歩が中々踏み出せないのです。
 
 そういう方の背中を押させていただくような工夫手立てがないものかと
町中を歩きながら思ったことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.4.28)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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