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お念仏を申す生活法話

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日々お念仏申す生活をさせていただきましょう

2020-09-16
 今日16日は親鸞聖人の御命日です。
浄土真宗のみ教えを開かれたのは親鸞聖人ですが
このみ教えを私たちに届けてくださったことでいうと
蓮如上人のご功績によるところが大変大きいのです。
 
 蓮如さまは私たち浄土真宗門徒の生活の基盤を
つくってくださいました。
 お念仏申す生活のスタイルであり
日々のお勤めのあり方です。
 
 私たちの生活は皆さんそれぞれにお家があり
その生業も様々で生活ぶりは違いますが
日々の生活でご本尊にお礼をさせていただくという
生活の中心を示してくださったのです。
 
 このお朝事のお勤めがそうです。
 お正信偈さまを読誦して親鸞聖人のお心をいただき
蓮如上人が私たちに届けてくださった
お手紙の御文章さまを拝読させていただきます。
 親鸞さまも蓮如さまも重ねて
阿弥陀さまの本願他力の救いの法を勧め
お念仏申す身になってほしいと願われてます。
 必ず救うまかせよの南無阿弥陀仏のおはたらきで
今日一日も生き抜かせていただくのです。
 
 こうして毎日親鸞さま蓮如さまのお言葉をいただいて
お念仏申す身を生きることほど贅沢な生活はありません。
 
 お念仏申す生活です。
コロナの時代になって新しい生活様式が言われます。
 コロナ以前とは変わった生活になると思いますが
お念仏申す生活は変わりません。
 
 南無阿弥陀仏とお念仏を申すといって
お寺にお参りしないとお仏壇にお墓にお参りしないと
お念仏申せないのではありません。
 南無阿弥陀仏のおはたらきはいつでもどこでも
この私のところに届いているのです。
 
 皆さんそれぞれの生活ぶりは違いますが
お念仏申して精いっぱい御恩報謝の営みをさせていただき
共々にお浄土への道をご一緒させていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.16)

「施し票」って何でしょうか?

2020-09-15
 今朝ちょっとひんやりしたので
長袖ものを一枚上にかけて梵鐘をつきに外に出ました。
 空を見ると秋の空です。
うろこ雲が広がってやっと秋が来たなという感じです。
 
 昨日は自民党の総裁選挙で予定通り菅さんが当選し
明日国会で内閣総理大臣の指名を受ける段取りです。
 
 三人の候補者の票の出方を見るとおもしろいですね。
政治記者の解説を聞いての話ですが
岸田さんの得票が予想より20票多かったといいます。
 菅さんの陣営から流れたもので
これまでの経緯もあって
地方票が伸びない岸田さんに票を回してあげて
次の総裁選の望みを残してやろうということのようです。
 
 岸田さんに回した票を「施し票」といっていました。
施すといって布施ではありません。
 布施は普く施すということで
布はどんなものも自在に包めるということで
広く万遍なく分け隔てなくという意味です。
 
 私たち人間がする施しは違います。
そこに魂胆があります。
 してあげるのです。
してあげたからお返しを期待するという
見返りを求める心が見え隠れします。
 
 布施は見返りを求めない仏さま菩薩さまのお心です。
私たちが行う布施は所詮まね事に過ぎませんが
精いっぱいできることをさせていただくことが大切です。
 
 してあげるとさせていただくの違いです。
かわいそうだから困っているからしてあげるでは
してもらった方も何か窮屈です。
 ずっと貸し借りの関係が続くようで
頭があがらないような上下の関係にもなってしまいます。
 
 私にできる精いっぱいのことをさせていただいて
忘れればいいのですが
私たちは悪い行為は忘れても善い行為は忘れられずに
何かの時にふっと思い出すのです。
 
 どこまでも自分の都合に合わせて生きてる私たちですが
阿弥陀さまはそういう私が心配なのです。
 南無阿弥陀仏と「大きな広い世界に生まれて来いよ」と
私たちを分け隔てなく喚んでくださるおはたらきです。
 お念仏申すなかに共々に生かされて
お互いに今できることをさせていただきましょう。
 
 布施の心はお念仏の心です。
お念仏申して南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただき
今日一日も皆さんそれぞれの生業に
精いっぱいつとめてまいりましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.15)

「イノベーター上人がやってくる」

2020-09-14
 今はコロナの時代です。
コロナ禍で私たちの生活は一変しました。
コロナが収束したときはまだ変わっていると思います。
 
 著しく変動する社会生活にあって
お寺の日常も変わりました。
 変わらざるをえないところもありますし
積極的に変わっていくことも大事だと思うなかで
あらためて蓮如上人のご事績に親しく引き付けられます。
 
 今から22年前の平成10年に蓮如上人の五百回忌法要が
「イノベーター上人(しょうにん)がやってくる」のスローガンで
ご本山で勤修されました。
 
 蓮如上人は本願寺第八代宗主で
京都の小さなお寺で参詣者も少なかった本願寺を一代で
全国区の教団にされ中興の祖として宗祖親鸞聖人と並んで
お仏壇の左右に御影をご安置させていただいています。
 
「イノベーター上人がやってくる」の法要スローガンは
当時かなり衝撃的なものでした。
 それまでも刺激的な言葉で周知の目を引きつけようと
工夫されたスローガンがありましたが
カタカナ交じりの意味不明の言葉で
私はまだ40代で新しいものを受け入れる感覚があっても
お寺の住職世代の60代70代の方には
反発する人も少なくなかったように記憶しています。
 
 イノベーターとは変革者です。
蓮如上人は「ご再興の上人」といわれ
本願寺の大変革をされたということです。
 ご再興といって本願寺の建物や組織に目が行きますが
その根本は浄土真宗のみ教えの中心信心のご再興です。
 
 親鸞聖人が開かれた阿弥陀如来の他力信心の救いの法を
私たちの生活のなかにわかりやすく示して
浄土真宗門徒の新しい生活様式をつくって下さいました。
 朝夕親鸞聖人の「お正信偈」をお勤めさせていただき
蓮如上人のお手紙「御文章」を拝読して
お念仏申す生活の実践です。
 
 コロナの時代になって
「イノベーター上人がやってくる」の意味するところが
少しわかるような気がします。
 
 蓮如上人の「一宗の繁昌と申すは、人のおほくあつまり
威のおほきなることにてはなく候ふ。
一人なりとも、人の信をとるが、一宗の繁昌に候ふ」
のお言葉をいただきます。
 一宗の繁昌とはお念仏の繁昌のことです。
一人一人が他力の信心をいただいて
お念仏申す身にさせていただくことです。
 
 今はコロナ禍で人が多く集まることがはばかれます。
お寺の行事もお休みすることが多くあります。
 ただ人人がお寺にお参りし仏法に遇うことで
お念仏のみ教えが人人に伝わるのです。
 お寺の行事をコロナだからと何もかも止めてしまったら
それこそご法義のおはたらきを邪魔することにもなります。
 
 人が多く集まるお寺になるように
これまでいろんな試み工夫を重ねてきました。
 ただお寺参りの人が多くなることに一所懸命になって
一番大事なご法義が抜けてしまったら
お寺の意味が全くないということなのです。
 
 阿弥陀さまの本願念仏のみ教えを聞かせていただき
他力の信心をいただくことが肝要なのです。
 
 私たちにお念仏申す生活の大事な基盤を
蓮如上人がつくってくださったのです。
 あなたから私へ私からあなたへと
南無阿弥陀仏のいのちのつながりのなかで
お念仏のみ教えが確かに確かに伝わり
これからも伝わっていくのです。
 
 コロナの時代にふさわしい新しい生活様式がいわれます。
私たちにとって新しいお念仏申す生活様式です。
 蓮如上人に学ばせていただくことです。
お念仏のみ教えを私たちに届けてくださった
変革のイノベーター上人に学ばせていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.14)

南無阿弥陀仏の声となっていつもご一緒くださる仏さまです

2020-09-13
 朝夕が大分涼しくなったように感じます。
今日は月に一度の仏教壮年会の月例会です。
 先月8月の時にはいつもの場所にUHさんが座って
皆さんとご一緒にお勤めされたことです。
急なご往生で皆さんもびっくりされたと思います。
 
 今年に入ってHMさんがご往生されました。
MTさんのご往生は5年前になりますが
お寺によくご縁のあった仏壮会のメンバーが
亡くなるとやっぱり寂しいものです。
 悲しいご縁ですが今日も先に往かれた方々とご一緒に
お朝事のお勤めをさせていただく有難さを思います。
 皆さんの声に交じって先に往かれた方々の
懐かしい声が聞えてくるようです。
 
 この仏教壮年会は仏さまのご縁の会です。
円光寺を中心としたお念仏のご縁つながりの会です。
 毎月お朝事のご縁に例会をもたせていただきます。
お寺参りがそのままお浄土参りのご縁です。
 
 先に往かれた方はどこか知らないところに
行ってしまったのではなくて
阿弥陀さまのお浄土のおさとりの国に生まれて
今は仏さまとなって私たちを護り救うおはたらきを
してくださっていると聞かせていただきます。
 
 お浄土の仏さまです。
お浄土から南無阿弥陀仏の声の仏さまとなって
この世に還って来て私たちとご一緒してくださる
仏さまなのです。
 
 阿弥陀さまが生きとし生けるすべてのものを
分け隔てなくそのまま救う必ず救うと
南無阿弥陀仏の救いの法をつくってくださいました。
南無阿弥陀仏とお念仏申してくれよと仏さまのご催促です。
 
 お念仏を申して自分の都合のいいことが
起こるのではありません。
お念仏申しても生死の迷いの身は変わりません。
 
 生老病死の苦悩を抱えて生きていく私たちですが
お念仏申すなかに先に往かれた方も私たちも共々に
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりに生かされて
往生浄土の人生を生き抜くことができると
教えていただきます。
 
 ナンマンダブツとお念仏申すところがみんなの居場所
私たちが本当に安心できるところなのです。
 
 今日も何度も私の口から
南無阿弥陀仏とお念仏が出てくださいました。
 お浄土の仏さまのおはたらきです。
先に往かれたお方のお喚び声と聞かせていただいて
今日一日もご一緒にお念仏申す生活をさせていただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.13)

お寺で仏事のご相談です

2020-09-12
 昨日の午後ゆっくりしていたら
「今日は仏事相談の日ですね」と
ご門徒さんがみえました。
第2第4金曜日は「仏事なんでも相談室」のご案内です。
 
 あんのん館でお話を聞きました。
お仏壇を新調することについてのご相談です。
 もうすでに仏壇店に行ってほぼ決めているのですが
仏壇屋さんから「お寺さんは?」と聞かれて
「円光寺さんだったらお寺に相談してください」
と言われて相談にみえたというのです。
 
 気になったのは「円光寺さんだったら」ということです。
お寺お寺によって仏壇店の対応が違うのかと思いました。
 今までの事でいうとお仏壇にしてもお墓にしても
ご門徒さんが直接仏壇店や石材店と話を進めて
お仏壇の入仏法要やお墓の建碑式のお勤めにお参りして
初めて新しいお仏壇やお墓を拝見することが多いのです。
 
 仏壇店は所属寺の宗派を確認し仏壇をお世話しますので
各宗派の仏壇を間違えることはありません。
 ただ「ご本尊はご本山からお迎えしましょう」と
常々ご門徒皆さんにお話していることもあり
それで仏壇店もお寺に相談してとのことだったと思います。
 
 昨日のご門徒さんはお寺によくお参りされてる方ですが
ご本尊はご本山からの話は聞いたことがないと言われます。
 平生日頃からの仏法聴聞ですが
自分のことと聞くことの難しさです。
 お寺のお話はいつものお話と右から左へ聞き抜けて
お寺に置いて帰るのでしょうか。
 
 何でもお寺にご相談いただくことは大事なことです。
自分の問題ですから真剣に分かるまで聞きます。
 お寺に相談にお参りされて聞かせていただきます。
お念仏申す生活です。
 
 お仏壇は飾りものや調度品ではありません。
お家の真ん中にご安置して一代限りでなく
二代三代と続いて伝えていくお家の大黒柱宝ものです。
 お仏壇の真ん真ん中にご本尊の阿弥陀さまです。
お家の中心にあって夜も昼も四六時中立ち放しで
お家の人たちの生活を見守ってくださってあるのです。
 
 仏事の相談は現実的には寺の住職との相談ですが
ナンマンダブツと阿弥陀さまに相談させていただいて
今日も一日お念仏申す生活をさせていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.12)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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