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お念仏を申す生活法話

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中秋の名月です

2020-10-02
 昨夜は中秋の名月で月明りがとてもきれいでした。
旧暦8月15日の月で一年で最も月が美しいといわれます。
 暑くもなく寒くもないほどよい時候で
晴天に恵まれこれ以上ない月見日よりになりました。
 
 真ん丸お月さんをぼやっと眺めます。
月は煌々と太陽は燦々と輝くといいます。
 太陽を眺めることはできません。
目を悪くします。
 ただ月はゆっくりじっくり眺めることができます。
月を眺めながら物思いにふけります。
 
 昨日は全国的に晴天で月を眺めることができたようです。
月を眺める私が生活している場所は
みんなそれぞれ違いますが
みんな同じ月を眺めます。
 
 世界中で時間は変わりますが同じ月を見るのでしょう。
「昨日ローマで眺めた月が今日は都の空照らす
4年経ったらまた会いましょう」と
三波春夫さんが歌った東京五輪音頭の歌詞を思い出します。
 
 何年経っても月は変わらないといって
厳密に言ったら月も変わっているのですが
月を見るこの私は変わっています。
 
 昭和39年の東京オリンピックから56年が経ちます。
私たちはすっかり変わりました。
そしてこれからも変わっていきます。
 
 中秋の名月を家族で子どもたちと一緒に
本堂の向拝の階段に座って
ハンバーガーを食べながら見たねという話です。
 あれから長い年月が経って
今はそれぞれがそれぞれの生活の場所で
同じ月を見ているのです。
 
 何一つとしてこの世の中で変わらないものはないと
変わることのない真実まことのお念仏のみ教えに
諸行無常の理(ことわり)を聞かせていただきます。
 
 阿弥陀さまは無量の光といのち仏さまです。
十二光のおはたらきのなかに超日月光とあります。
 太陽や月の光を超えた阿弥陀さまの
智慧と慈悲のおはたらきです。
 智慧の光の明るさでありのままの私の姿を見せて
慈悲の光のぬくもりでそのまま私をつつんで
救うてくださるのです。
 
 私たちは何か一人で頑張って頑張って生きていますが
いつも私のことを心配して思うてくださり
智慧と慈悲のおはたらきを
南無阿弥陀仏と届けてくださってあるのです。
 
「どんなことがあってもいつでもどこでも私が一緒だよ」
と大きな大きな南無阿弥陀仏のおはたらきです。
 
 今日も阿弥陀さまの摂取の光明につつまれて
ナモアミダブツとお念仏を申すなかに
日暮らしさせていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.2)

墓じまいのご縁に御礼のお勤めをさせていただきます

2020-10-01
 10月に入りました。
太陽がすーっと昇って清々しい気持ちで
今日一日が始まります。
 
 今日が中秋の名月です。
天気予報は星マークで名月を楽しめそうです。
 鐘楼前の彼岸花が今満開の花盛りです。
 
 昨日から今日、今日から明日へと
自然のいのちの営みの中に生かされて
生きていることを有難く思います。
 
 昨日は墓じまいのご縁がありました。
初めてお参りする墓地で
石材店の方も立ち会ってお勤めをしました。
 初めての石材店の方です。
お勤めの前にお家の方に
「塩をもってきましたか」と聞いていました。
塩で清めるということでしょうか。
 
 お勤めの後でお遺骨を取り出す時に今度は
「声に出して今からどこに行くよと言ってください」
と言われました。
 私は口を挟まず黙って聞いていました。
「声に出して言わないと魂がどこに行くのか分からず
ずっとここにいることになります」と話していました。
 
 お墓をあたったり家を建てる時にも
職人さんに昔から言われていることがあり
それを一つ一つ済ませて
いよいよ作業に取りかかるということです。
 
 墓前のお勤めも墓じまいにあたり
魂を抜いたり霊を慰めたりするためのお経と
言い伝えられてそれが決まり事になっているようです。
 
 現代の科学万能の世の中にあっても
こうした言い伝えは守られてきているのです。
 
 墓じまいのご相談にお寺に来られてお話するのは
御礼のお勤めをさせていただきましょうということです。
 お勤めをするしないはお家の皆さんのお気持ちで
お勤めしなかったら霊魂が祟って
悪いことが起こるということではありません。
 
 私たちの人生生活の節目のご縁にお勤めをして
ご先祖有縁の仏さまに奉告し御礼を申し上げます。
 
 お経はお釈迦さまの教えそのものであり
阿弥陀さまの本願念仏の救いの法を聞かせていただきます。
 先祖の霊が祟るとか迷い苦悩する私たちのために
必ず救うまかせよとおはたらきの南無阿弥陀仏の教えです。
 
 先に往かれた大切なお方は今はお浄土の仏さまとなって
私のところに還って来て南無阿弥陀仏のおはたらきを
してくださってあるのです。
 
 ナモアミダブツとお念仏申すところ
阿弥陀さまがご先祖有縁の仏さまがご一緒です。
 私たちの日々の日暮らしそのままが
南無阿弥陀仏のおはたらきの場所なのです。
 ナモアミダブツとお念仏申して
仏さまに御礼をさせていただきます。
 
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きる今日一日を
ありがとうございますと生き抜かせていただける
お念仏のみ教えを真実の依りどころに
この新しい月もまた生かされて生きてまいりましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.1)

今朝の新聞の葬儀のご案内に注目です

2020-09-30
 秋の風情です。
今夜は中秋の名月です。
(※お話の後で中秋の名月は明日10月1日と判明)
 ただ今は曇っています。
天気予報も九州で大分だけ夜に星マークが出ていません。
 
 9月も今日で終わりで明日から10月です。
月日の経つこの早さは何とも言えません。
 
 今朝早く新聞を開きましたら
社会面に葬儀の案内が大きく出ていて目が行きました。
 通常のものと違いびっくりしたのが通夜葬儀の時間です。
通夜は午後5時~7時で
葬儀は午前11時~午後1時とありました。
 その前にコロナ感染予防のためにとあり
一般会葬の皆様はこの間にお参りいただき
順次ご散会くださいと書いてありました。
 
 コロナ禍で通夜葬儀の形が変わっています。
早めにお参りされ受付けお焼香お悔やみを済ませて
すぐ帰られるということです。
 同じ時間に人が多く集まって三密になることを避ける
コロナ感染予防の対策配慮です。
 
 これまでの通夜葬儀の時間の設定は
お坊さんがお勤め読経をする時間ということです。
 新聞のご案内の通夜葬儀もお坊さんがみえて
夜の7時と昼の1時にお勤めがあることだと思います。
 
 この時期これも一つの妙案だと思いますが
お勤めのご縁に遇うことも中々できないことで
お通夜にはご法話をしますので
仏さまのご縁に遇ってほしいとも思います。
 
 若い方もお参りされます。
初めて仏さまのお話を聞く人も多いと思います。
 学校でも教えてくれないお話です。
えっえっと思うこともあると思いますが聞いています。
 
 通夜葬儀の雰囲気は一種独特なものです。
衣服を整えお念珠をもって皆さんお参りされます。
 仏さまの方を向いて座り手を合わせ
神妙な面持ちで読経を聞き
誰彼と話をするのでもなくお話に耳を傾けてくれます。
 
 悲しいご縁ですが仏さまからいただくご縁です。
中々遇うことがない仏法に
遇わせていただけるご縁なのです。
 
 これからコロナが収束してその後です。
コロナ以前の生活に戻るのではなく
新しい生活様式に変わるといわれます。
 
 このお寺の法要行事ご法座のあり方も変わります。
お葬儀のあり方も変わります。
 変わることに躊躇するのではなく
ここは果たして何が大事か見直し工夫をして変わっていく
チャンスでもあると思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.30)

生き生きした皆さんのあたたかいお念仏のご縁です

2020-09-29
 昨日は公開講座で皆さんにお手伝いいただき
有難うございました。
 おかげさまであたたかいお念仏のご縁になりました。
 
 今年で6回目になります。
6年回を重ねてきますと大方公開講座のかたちが
出来上がってきました。
 昨日もスタッフという言い方はしていませんが
皆さんが気持ちをもってできるところで
生き生きしてお手伝いしてくださる姿が
本当に頼もしく有難かったです。
 
 私たちのお寺のあり方を思います。
お寺は住職一人が頑張ってということではありません。
 ご門徒皆さんの思いを寄せていただいて
それぞれのお勤めをさせていただくところです。
 
 浄土真宗のお寺は聞法お念仏の道場であり
お念仏のみ教えを聞かせていただき
お念仏申す身にさせていただきます。
 
 お念仏の布施をさせていただきます。
皆さんは布施をする施主です。
 お念仏のみ教えを自ら聞き
一人でも多くの人に伝えるという布施です。
 気持ちばかりではなく
行動ある念仏者です。
 
 公開講座は一年一度のご縁ですが
お寺にはいろんな法要行事などお念仏のご縁があります。
 皆さんがお念仏のご縁の施主となりお気持ちいっぱいに
私にできることをさせていただくなかに
お念仏のみ教えが伝えられてきましたし
これからも伝えらえていくのです。
 
 昨日は本当に皆さんに任せ放しというくらいに
準備から片付けまで率先してお手伝いくださって
56人のお念仏のご縁ができました。
 56人の皆さんそれぞれに仏法お聴聞され
お念仏申すなかにお家に帰られたと思います。
 あたたかい仏さまのご縁に遇わせていただきました。
ありがとうございました。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.29)

黄金の田圃の畔に彼岸花が鮮やかです

2020-09-28
 さっき6時の鐘を撞きに鐘楼に行ったら
彼岸花がすっと出てきて赤い花を開かせています。
 いつの間に出たのでしょうか。
いつもあっという間のことのようです。
 
 昨日は日曜日でしたが法事もなく
天気も良かったので外に出かけました。
 前の日のニュースで竹田の方で彼岸花がきれいに咲いて
今が見頃ということで思い立ちました。
 
 たくさんの人でしたがその中で
近所の人に会って「こんな所で」と顔を見合わせました。
みんな考えることは同じなんだなあと思いました。
 
 彼岸花自体はテレビの情報とは違って
竹田市のホームページは見頃は終わりとあったのですが
実際に行って見てもう少し前だったらなあと思いました。
それでも彼岸花が一面いっぱいできれいでした。
 
 ずっとドライブしていく
田圃の畔に彼岸花が見られました。
 今のこの時期田圃の稲穂が一面に黄金に輝いて
まさに実りの秋です。
 黄金色の田圃を背景に赤い彼岸花が
本当に鮮やかです。
 
 運転していますから周囲をキョロキョロ
見るわけにはいきませんが
あるところは田圃の真ん中にお寺がありました。
神社の鳥居が見えるところもありました。
 
 昔から先人が大事に培ってきた農作の文化です。
大きな自然のいのちの営みのなかに
私たちは日暮らしさせていただいているんだなと思います。
大自然の豊かな恵みを有難く思います。
 
 一方で大自然の脅威を知らされることも度々です。
今はコロナ禍で私たち人間の思い通りにならない
日暮らしが続きます。
 
 どんな時でもどんなことがあっても
いつも私が一緒だよと喚んでくださる
南無阿弥陀仏の大きないのちのおはたらきに
生かされて生きる有難さをまた聞かせていただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.9.28)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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