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お念仏を申す生活法話

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阿弥陀さまがこの私を追っかけて来て南無阿弥陀仏に捕まってお念仏申す身にさせていただきました

2020-10-12
 今朝のご和讃に真実信心という言葉がありました。
他力の信心と御文章で何度も出てまいりますが
他力とは真実ということです。
 
 親鸞聖人は真実という言葉に左訓といってそのお心を
「いつはりへつらわぬを真といふ
実といふは必ずもののみとなるをいふなり」
と示されています。
「もののみとなる」とは
十方衆生の生きとし生けるものの身になりきるという
阿弥陀さまのおはたらきのことです。
 
 十方衆生のいのちの身になって「必ず救うまかせよ」
と南無阿弥陀仏のおはたらきを届けてくださるのです。
 この私の身になりきって必ず救うと
いつでもどこでもおはたらきくださっているのです。
 今日も私の口から何度も何度もナンマンダブツと
お念仏が出てくださったのがその証です。
 
 阿弥陀さまはこの私のことが心配で心配でならないで
いつも思うてくださっているのです。
 阿弥陀さまに背を向け逃げて行く私を
どこまでも追いかけて摂め取って捨てないのです。
 
 阿弥陀さまが私のこの身に来てくださるのです。
阿弥陀如来さまの他力のおはたらきです。
 真実真如の世界からこの私をこそ救うと
この身に来てくださって阿弥陀さまに捕まったのです。
 
 この身そのままを救うと南無阿弥陀仏のおはたらきです。
私は「はい」とおまかせするしかありません。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.12)

南無阿弥陀仏のご縁つながりでお葬儀をさせていただきます

2020-10-11
 昨日朝早く遠方のお寺さんから電話があって
大分にお住いのご門徒のご縁の方が亡くなって
お葬儀をお願いできないかということです。
 早速連絡を取ってもらってお寺に来ていただき
ご相談させていただきました。
 
 明野にお住まいで80歳後半の方です。
明野は新日鉄の関係者が多い所です。
 大分で新日鉄が創業を始めた今から40年50年前の頃
全国各地から大分に就職され家を建てられ家族と暮らし
退職して今もう70歳80歳代になっている方が多くいます。
 
 お葬儀は予定できることではありません。
いくら病状が悪くても家族の葬儀は考えたくないですが
いよいよ亡くなってお葬儀これからのことをどうするか
急なことで時間の猶予もなくまた相談する人もなく
今は一般的に葬儀社に相談する方が多いと思います。
 
 どこの葬儀社に頼むかという問題です。
もう一つはどこのお寺にお願いするかということです。
 お家のお寺があるときは
所属のお寺に連絡すればいいことですが
決まったお寺がない場合は大変悩まれるところです。
 日頃のご縁つながりがないと困ります。
逆にお家のお寺が決まっていることの安心です。
皆さんは円光寺に所属する浄土真宗の門徒なのです。
 
 今はお葬儀も直葬といってお坊さんもお経も要らない
葬儀が増えているようです。
 お寺とのつながりを嫌がるのです。
お寺の檀家門徒になると後々色々大変だという
不安な思いがあるといいます。
 
 今はその時だけの便利なお坊さんが重宝されています。
葬儀社やネットを通じて
葬儀の時だけお勤めに参るお坊さんです。
 頼む方も頼まれる方も万事都合のいい話のようですが
葬儀の後で四十九日初の盆一周忌などのご法事のお勤めを
お寺に頼みに来られる方がいらっしゃいます。
都合にあわせてその都度お勤めを頼まれるのです。
 
 法名の意味をしっかり聞かせていただきたいのです。
生前に法名を戴いている方もいらっしゃいますが
どんな方も法名をつけてお葬儀をさせていただきます。
 法名は仏弟子になった証のお名前で
法名をもって仏教の仏式のお葬儀をさせていただくのです。
 
 もう一つ法名の大事な意味は
お寺の過去帳に法名を記載するのです。
 所属のお寺の過去帳に記載することで
お寺とのご縁がこれからもずっとつながっていくのです。
 南無阿弥陀仏のご縁つながりの安心です。
 
 若くて元気な時は死の縁は考えない
考えたくないということでしょうが
そういう時がわが身のこととして必ず来ます。
 大切な方とお別れする悲しみのご縁ですが
南無阿弥陀仏のご縁つながりのなかに
仏さまのご縁といただける安心のみ教えなのです。
 
 このたびのご縁で本当に有り難かったのは
ご先祖のつながりでお寺さんとのご縁があったことです。
 そのお寺さんから私の方にご連絡がありました。
同じ浄土真宗本願寺派のお寺同士で
日頃からつながりがあるということです。
 南無阿弥陀仏のご縁つながりです。
 
 今日皆さんがお寺のお朝事にお参りして
御仏前に座ってらっしゃるのも南無阿弥陀仏のご縁です。
円光寺の門徒というご縁です。
 南無阿弥陀仏のご縁つながりを日頃から大切に
南無阿弥陀仏に安心して今日もお念仏申して
生かされて生きてまいりましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.11)

南無阿弥陀仏のご本尊の阿弥陀さまのお家のあんのん館でお念仏のお話です

2020-10-10
 昨日あんのん館で円光寺通信でご案内の
<仏事なんでも相談室>をしました。
 月に2回金曜日の午後開いていますが
これまでいらっしゃった方は殆どいません。
 
 昨日の会はその前日にホームページのお知らせ欄に
「明日仏事なんでも相談室をします」と載せました。
 
 午後2時前からあんのん館で待っていましたら
2時過ぎに一人のご門徒さんが来てくださいました。
「ホームページをみられましたか?」と聞くと
「ホームページをいつも見ています」と言われて
すごく嬉しく有難かったです。
 
 毎月<円光寺通信>でお寺の法要行事のご案内をしますが
一か月の予定で何日か先のことですので
すっと見過ごすことも多いのではないでしょうか。
 特別な用事でもない限り何日か先の予定まで立ちません。
そうしたなかで重ねて明日のご案内です。
 
 親鸞聖人の御廟所大谷本廟の墓地にお参りしましょうとの
キャッチフレーズが「明日、会いに行こう」です。
 明日です。
今日の日程は皆さんほぼ決まっていると思います。
 明日です。
明日の日程も決まっている方もいらっしゃると思いますが
少し時間の猶予があります。
 
 お寺はみんなのフラットホームという話です。
ふらっとお寺に来ませんかというお誘いします。
阿弥陀さまがいつもお待ちです。
 あんのん館も南無阿弥陀仏のご本尊の
阿弥陀さまのお家です。
 御仏前でお話をします。
 
 仏事に関することですが
お家のことこれからのお寺のことなど
日頃思ってらっしゃることに話が広がりました。
 お寺のことをこんなに思ってくださっているのだと
有難くそして頼もしくお話をお聞きしました。
 
 御仏前でお話ができるというお寺の強みです。
お朝事にお参りの皆さんにこうして私がお話していますが
皆さんもお話しているのです。
 仏さまと南無阿弥陀仏のお話です。
「仏と話をするときは称名念仏これが話よ」と
先人の言葉をいただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.10)

お坊さんはお経の配達人でしょうか?

2020-10-09
 昨日昼前にご門徒さんから電話があって
「お参りを待っているんですがまだですか?」
ということです。
 
 通常ご門徒さんのお家には申し込みで日を決めて
月参りというお参りをしています。
 月参りをしていないお家で
祥月のお命日にお参りしてほしいというのです。
 祥月のお参りはご法事と同じように
その都度ご門徒さんから申し込んでもらいます。
 
 ご法事は事前に電話で日時を打ち合わせ
後日ご法事の通知と一緒に配布した申込書に記入して
お寺にお持ちいただくか郵送してもらうようにしてます。
 二度手間になりますが過去に電話で聞いていたのに
予定帳につけ忘れてご迷惑をかけたことがあって
確認の意味でもそうさせていただいています。
 
 ただ祥月のお参りまで文書で申し込んでください
ということではありません。
 聞きますとお盆参りの時に伝えていたというのです。
それだったらこちらの不手際で申し訳ありません。
 
 お坊さんはお経の配達人と言われたことがあります。
確かにお経をあげるのがお坊さんの仕事ですから
出前持ちさんのように
「お経を一つお願いします」と電話がかかってきて
「はい」と二つ返事でお家にあがるということです。
 御用聞きもします。
お参りしたついでに次のお経の注文をいただくのです。
 
 私の方に非があるのですが
先方もちょっと心当たりがあるみたいで
お盆でお願いした時にお寺に改めて連絡してくださいと
言われたと思うのです。
 その連絡がなかったということです。
お互いにあまり気持ちがいいものではありません。
 
 ご法事だけではなくお家のお参りは
全てご門徒さんからお寺への申し込みです。
 昔電話がない時にはどうしていたのでしょうかね。
皆さんがお寺にお参りして申し込まれていたのです。
 玄関口ではありません。
本堂にあがって阿弥陀さまにお礼をして
御仏前で申し込まれていたのです。
 御仏前に仏さまにお供えをしてということで
御仏前のおつつみの意味です。
 
 今は電話一本です。
昨日はネットの話でしたが本当に便利です。
 事務的にはこれで十分です。
ただお互いに顔を合わせることも近況を聞くこともなく
人と人との関係つながりが本当に薄くなりました。
 
 仏さまのご縁はやっぱり日頃です。
日頃から仏事の話を門徒さんにしているつもりですが
本当に聞いてほしい人がいつもお参りされていないのです。
 同じことの繰り返しのようですが
それでも縁にふれて仏さまのお話をさせていただきます。
 仏さまのご縁に遇わせていただきましょう。
お念仏申す身にさせていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.9)

阿弥陀さまに相談しましょう

2020-10-08
 昨日仏事のことでご相談にみえた方がいらっしゃいます。
ご家庭の事情などそれぞれ色々あるなかでのご相談です。
 
 今はコロナ禍で多くの人が集まる会は敬遠されます。
ネット社会が進み人が集まらなくても
情報を共有できる仕組みがあって
オンラインで相談することもできますが
相談はやっぱり顔と顔を合わせて話すなかに
色んなご事情を知ることもあり
個々のご相談に具体的に対応することができます。
 
 それこそネットで検索すれば
問いに対する答えがすぐ返ってきますので
答えだけを求めればネットで十分済むことです。
 
 ただ相談というのはその背景に悩みがあるのです。
相談したいことを話すなかで
自分の思いを聞いてもらうのです。
 話せば話すほど聞けば聞くほどに
いろんなご事情がわかりお互いに共有することになります。
 
 相談者は自分の思いを聞いてもらい答えがほしいのです。
その時私たちお坊さんは
ついつい「浄土真宗では」という言い方をしてしまいます。
 確かに浄土真宗の仏事についての答えですが
「それを言っちゃあおしまい」
ということにもなりかねません。
 中々話しづらいことまで言って相談しているのです。
もちろん浄土真宗の教義に基づくことですが
それは内に秘めてと気をつけないといけません。
 
 私たちは悩み苦しみ迷う生身を生きています。
まさに日常気にかかる心配事でいっぱいです。
 私もその一人であり
そうした方々と一緒に会い話し考えていくことです。
 
 昨日も本堂の阿弥陀さまの前でご相談しました。
阿弥陀さまにご相談です。
 阿弥陀さまに悩み苦しみ迷う私を投げ出して
聞いてもらっているのです。
 
 お念仏の先人は
「困ったときにゃお念仏に相談しなされや」と
煩悩具足の身を生きるこの私をそのまま丸ごと引き受けて
南無阿弥陀仏のおはたらきで
ナンマンダブツとお念仏申す身にしてくださると
聞かせていただきます。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.10.8)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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