本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

日々の生活が何か繰り返しのようで有難いといただけます

 昨日はアメリカのトランプ大統領が東京にみえて大変な騒ぎでした。
大相撲を観戦されました。
 大統領が国技館に登場すると館内が騒然となり観客は総立ちで一斉にスマホ撮影が始まりました。
「立ち上がらないで座ってください」と何度もアナウンスがありました。
観客から「相撲を観に来たんだから座れ」という罵声もとんだといいます。
 
 おもてなしといいます。遠来の客をもてなすことは人間関係を円滑にすることで間違いありません。
ただ今回のおもてなしです。
 朝から安倍首相と一緒にゴルフに興じ相撲の後は炉端焼きの夕食と、まさにフルコースです。
 
 相撲という日本独特の伝統文化を世界に発信できたことは大きな国益だと思います。
ただこれまで培われてきた伝統のなかに相撲観戦する意味があります。
トランプさんが来るということで桟敷席に座るのではなく特設の椅子を用意したということです。
 警備陣がいっぱいでした。アメリカ大統領に何かあったらそれこそ末代まで禍根を残します。
念には念を入れということです。
 
 何かおかしな光景だったらしいです。
トランプ大統領夫妻と安倍首相夫妻が前を向いて相撲観戦している後ろ側で前を向くことなく後ろを向いた
同じダークスーツを着たボディガードが拍手もしない歓声も上げないで押し黙って周囲ににらみをきかしている光景です。
いつもとは全く違う異様な空気の中で日本の伝統文化を十分楽しまれたかなと思ったりもします。
 
 私たちのお寺のあり方を重ねて思います。
お寺でも大きな法要行事をすることがありますが、毎日のことではありません。
大きな法要行事をするためだけにお寺があるのではなく日々の生活のなかにお寺はあるのです。
 日々の生活のなかに皆さんがお参りされるところを本堂とつくってくださいました。
一人でも多くの方がこの本堂にお参りして仏さまのご縁をいただいてほしいというのがお寺を預かる住職の願いです。
 
 ご縁づくりということでこの前コンサートをしたように
いろいろな催しを通じて大勢の人にお寺に親しんでいただくことも一つの工夫だと思います。
しかし人集めに終わってしまったらお寺が単なるイベント会場になってお寺がお寺でなくなってしまいます。
 
 浄土真宗のお寺の本堂は阿弥陀さまのましますところです。
本堂にお参りして阿弥陀さまにナンマンダブツとお念仏申しお礼をさせていただきます。
こうして皆さんお朝事のご縁に毎日お参りお礼をさせていただいて日々の生活を始めさせていただくのです。
 
 毎日の日々の繰り返しのような人生ですが
日々の日暮しのなかに仏さまのご縁に遇えて本当によかったなと
ナンマンダブツとお念仏を申して有難く思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.27)

いろんな生活ぶりの人人が阿弥陀さまの御前に一堂に座ることができる有難さです

 昨日は大海組の連続研修会がありました。
いつものことですが車座になって受講生と門徒スタッフそして私たち僧侶が各テーマについて話をします。
この話し合い法座が連研の連研たる大きな特徴です。
 
 各班10数人の構成です。
名前と所属寺はわかっていますが、その人がどういう人なのか
どんな仕事をしている人かしていた人か、自分から言わない限りわかりません。
 会社勤めの方、自営業の方、農家の方、学校の先生とか、会社の社長さんもいるかもしれません。
いろんな人生を歩んできた方々が同座といって同じところに座ります。
蓮如上人は平座といわれました。私たちが共に一緒に座ります。
 
 日々の生活のなかで私たちはいろんな所に集い座ります。
ただ連続研修会にしろ今日の皆さんもそうですが、阿弥陀さまの御前に座っています。
どんな人も同じく同座等しく平座させていただくところです。
 どんな人も分け隔てなく等しく救うおはたらきの仏さま阿弥陀さまの御前です。
 
 ご一緒にお念仏申し南無阿弥陀仏「必ず救うまかせよ」の救いの法を聞かせていただきます。
南無阿弥陀仏とは阿弥陀さまの言うことを聞くのです。
「必ず救うまかせよ」の阿弥陀さまのお喚び声を聞いて
「はい。おまかせします阿弥陀さま」とお念仏申すのです。
 
 昨日は専想寺さんが会場でした。
山門の掲示板に「『はい』と言える親になることで『はい』と言える子が育つ」とありました。
 相手の言うことに「はい」と中々言えません。
すぐ疑い心が起こるのが私たちのようです。
 
 私たちが互いに向き合うあなたはそれぞれ違うあなたです。
自分中心の見方で善いあなたもいれば悪いあなたもいます。
阿弥陀さまの御前に座る私たちが向き合うあなたはみんな同じ阿弥陀さまです。
 阿弥陀さまがいつでもどこでも私のことを見ていてくださりご一緒してくださいます。
南無阿弥陀仏とお互いに阿弥陀さまの言うことを聞く私たちです。
阿弥陀さまの御前に集う座ることができた有難さです。
 
 御仏前を離れてもナンマンダブツナンマンダブツとお念仏申すところに
阿弥陀さまがどこまでも追いかけてご一緒してくださる有難さをまた思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.26)

絶好のお朝事参りの時節になりました

 朝6時に花火が上がりました。今日は近くで運動会があるようです。
毎年中学校がこの時期になりましたし、大分の町中の小学校が運動会で準備のようすが昨日のニュースでありました。
 
 まだ5月なのに、この頃連日夏日が続いています。
今日は30度を超える真夏日になるところが多いという予報です。
 
 運動会といえば秋でした。ところが今はこの5月にするところが多くなりました。
残暑厳しい9月そして10月に向けて運動会の練習をすると熱中症が心配だということもあってのことでした。
それで春に運動会をということでしたが、熱中症に十分注意をしてくださいという報道です。
 本当にままならない思い通りにならないことです。
 
 今朝起きて本当にさわやかで気持ち良かったです。
少し冷っとする感じもあるし太陽が高く上がって明るく温かくなってまいります。
 この時期この時間が一年でも一番いいんじゃないかと思います。
お朝事参りの時間です。絶好のお朝事参りの時節になりました。
 
 このお朝事ですが、毎朝同じことの繰り返しのようですが日々これ違います。
諸行無常という仏教の理をいただきます。
この世のものは一つとしてとどまるものはなくすべてが一瞬一瞬移り変わっていくというのです。
 
 この朝の表情も日々違います。
移りゆく季節のなかに日々すがたを変える朝の表情をこうしてお朝事のご縁にいただきます。
 お朝事はお浄土参りの念仏の旅であるといただきます。
お浄土への旅を日々させていただくのです。
旅の一里塚を一日一日ご一緒に歩ませていただける有難さです。
 
 今日は土曜日です。
各地でいろんな行事催しがありますし、皆さんの日々の生活のなかにいろんなことがあると思いますが
またお念仏を申して生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.25)

南無阿弥陀仏あなたの声に支えられて生かされて生きている私です

 昨日午前中留守をしていまして、家に帰ったら郵便ポストの上にまとまったものが置いてありました。
すぐわかったのですが、掲示伝道の法語が書かれたものでした。
 
 毎月掲示伝道の法語をHさんに書いてもらっています。
そのものをお寺に届けにいらっしゃってみんな留守だったということです。
 
 あらためて有難いことだなあと思います。
毎月のことです。もう8年になります。
 このお朝事でいいますと毎日のことです。
何か同じことの繰り返しのようで当たり前のようですが
月々日々のことがらをていねいに受け止めてしてくださることで
本当に有難いことだなあと思います。
 
 日々の生活を振り返って、私たちは何か私が一人で頑張って生きていると思っているところがありませんか。
私が一人で生きているのではなく周りの多くの方々に支えられてあることを本当に有難く思います。
 
 その後すぐお電話しました。「届けていただいて有難うございました」
Hさんの声が聞こえてきます。「留守のようで置いておきましたが、よかったです」
 
 声です。声を聞いて何かほっと安心します。つながってあるなと有難く思います。
今日もそうです。こうしてお正信偈さまのお勤めをご一緒にさせていただきます。
皆さんの声が聞こえてまいります。
 南無阿弥陀仏と聞こえてまいります。
 
 阿弥陀さまのお喚び声です。「まかせよ救う」のおはたらきです。
真ん真ん中にお立ちになり南無阿弥陀仏の声となって私のところに来てくださってあるのです。
 南無阿弥陀仏の声に励まされて心安らぎ生きていけるのです。
 
 頑張って頑張って生きている私たちお互いです。
頑張って頑張って思い通りになることばかりだったらいいのでしょうが
頑張って頑張っても思い通りにならないこともたくさんあります。
 
 どんな状況にあっても南無阿弥陀仏の声の仏さまはいつでもどこでもおはたらきなのです。
南無阿弥陀仏の声が聞こえてまいります。
 私一人じゃなかった。
周りの方々多くのいのちに支えられて生かされてあることを
何か毎日が当たり前のように過ごしている生活のなかで有難くいただけるのも
仏さまのご縁に遇わせていただいたおかげさまと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.24)

ご門徒衆をお預かりするお寺のお役目を思います

 昨日の夜ご案内のようにお寺での葬儀のこと納骨事業のことについてご門徒皆さんとの協議会をもちました。
夜の時間ということもありましたが、10人ほどの方がご参加されました。
 
 葬儀といい納骨といいこれから先のお話のようですが
少子高齢社会にあって家の相続が難しくなりお家のお仏壇そしてお墓の相続についても課題が生じています。
 お家お家それぞれの事情があって個々の問題として丁寧に対応していくことが大事だと改めて思います。
 
 こうしましょうと皆さんで決めてする大きな枠組みは基本的に大事なこととして
その上で個々のお家お家の事情を十分お聞きし相談して具体的に対応できるようにしていきたいと思います。
 
 納骨のことについてはお墓の後を見る人がいないというお家がこれから増えてまいります。
そういうなかにあってお寺の役割ということを改めて思います。
 
 お寺はご門徒皆さんをお預かりしているところです。
浄土真宗のお寺は親鸞聖人のお寺といわれるように
親鸞さまからご門徒衆をお預かりしているのが住職です。
 
 住職とご門徒ではそのお役目はそれぞれ違うところがありますが
同じ阿弥陀さまの本願念仏の救いの法を依りどころに生きるお同行お念仏のお仲間であります。
 
 昨日お話をしながらまた皆さんから意見を聞きながら
改めてお寺のあり方お寺の大事なお役目を思ったことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.23)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
1
3
1
2
6
8
TOPへ戻る