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お念仏を申す生活法話

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入仏式のご縁です

 昨日入仏式のご縁にお参りさせていただきました。
お仏壇を申し仏さまをお迎えする法要で
お家の中心にお仏壇をご安置し、お仏壇の中心にご本尊の阿弥陀如来さまをお迎えさせていただくことです。
 
 大切な方とお別れする悲しみのご縁でこのたびの入仏式をお勤めするわけですが
お家の中心ができましたというお話をさせていただきました。
 
 お家の中心はと尋ねられて皆さんはどう答えられますか。
ご家族皆さんが集まる居間であったり食卓のある台所であったりということかもしれません。
 昔はお家の中心は床の間のお客さんを迎えるお部屋でした。
そしてその中心にお仏壇がご安置されていました。
 
 お仏壇の置かれた仏間に入ると皆さん同じ方向を向きます。
お仏壇の方向を向き御仏前に座って手を合わせナンマンダブツとお念仏を申して阿弥陀さまにお礼をさせていただくのです。
 こうしなさいと誰彼から言われてすることではなく自然とそういう所作ができていました。
それも一人だけではなく二人三人と皆さんが同じようにできるのです。
私がすることではなく仏さまがさせてくださることだと有難くいただきます。
 
 今日もこうして皆さん阿弥陀さまの方を向いてらっしゃいます。
御仏前に御一同にお念仏のご縁をいただけたことをそのまま喜ばせていただきましょう。
 ナンマンダブツは御礼のお念仏といいます。
ナンマンダブツ、ナンマンダブツとお念仏を申すなかに今日の一日も
阿弥陀さまご先祖有縁の仏さまそしてあらゆるいのちのつながりのなかに生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.6.17)

ノープラ生活を始めましょう

 「ノープラ生活を始めましょう」という番組がテレビでありました。
プラスチックのない生活です。
 逆にいうと私たちの日々の生活はプラスチックだらけの生活です。
プラスチックごみの問題は今や深刻な地球環境問題になっています。
 
 最近の大きなニュースでレジ袋を完全有料化することを日本が世界に向けて宣言するといいます。
日本は世界でもアメリカに次ぐプラスチック消費大国で幾多のプラスチック製品がゴミになっているという問題です。
 プラスチックごみの不法投棄は海洋汚染を引き起こし海洋生物形態をも侵しかねないという事態です。
 
 日本国内でプラスチックごみの再生処理ができず海外に輸出している状況があります。
最大の輸出国が中国でしたが1年半前に輸入禁止となり今は東南アジア諸国がその輸出先となっています。
まさに先進国のごみを請け負うかたちで、ここにも世界の格差をみます。
 
 私たちが普段使っている身の周りの物です。
今はプラスチックごみの種分けが当たり前になっていますが、再利用というと中々難しいとのことです。
再利用も思うようにできず焼却処分には有毒物質の発生や地球温暖化の問題になってきます。
プラスチックごみの厄介なところです。
 
 それで私にできる対策としてノープラ生活です。
ただ私たちの生活を点検するとプラスチックだらけといった状況です。
 プラスチックは確かに便利で、至るところにプラスチック製品ばかりです。
今プラスチック製品を除いたら私たちの生活は一変に不自由になります。
 ノープラ生活に今着手しないと近い将来最大の環境問題になるような最も悪いことをしているのです。
 
 念仏生活ということをよくお話しています。
お念仏を申す生活をさせていただきましょうとです。
 
 親鸞聖人が結婚をするしないと悩まれ法然聖人に相談した時に
法然さまは「結婚してお念仏申されやすいようだったら結婚しなさい。
結婚しなくてもお念仏しやすいようだったら結婚しなさい」と言われたそうです。
 法然さま自身は生涯結婚されませんでした。親鸞さまは結婚されました。
 
 結婚するしないの選択は異なりますが、お念仏申すことは同じです。
さてノープラ生活です。
 お念仏を申すということについてこれは仏さまのお心に添うことなのか添わないことなのか聞かせていただき
お念仏を申す生活をさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.6.16)

信心獲得のご縁です

 今日の御文章さまは「毎月両度の章」です。
毎月二度のお寺のご縁は信心獲得のため、私が浄土に往生する信心を得るためのものだとの蓮如上人の仰せです。
 
 今日のご和讃には道場をいう言葉が二回出てきました。
浄土真宗のお寺はお念仏の道場聞法の道場といいます。
 阿弥陀さまの本願念仏のお心南無阿弥陀仏の救いの法を聞いて信心獲得しお念仏申す身になってくれよと
仏さまがつくってくださったご縁です。
 
 自分のことで精いっぱい生きることで精いっぱいの私たちお互いです。
お念仏のご縁に遇うことが難しいなかに今日もこうしてお念仏の道場にお参りさせていただきました。
 
 今日は雨になりました。
雨が降っても晴れになってもこの道を聞かせていただき今日の一日をまた歩ませていただくことです
 
 どうぞお念仏を申すなかに今日の一日も阿弥陀さまのお浄土につながるこの道を
お念仏を申して歩ませていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.6.15)

やっと家族が一緒になりました

 昨日本堂でお葬式のお勤めをしました。
お遺骨になってのお葬式です。
 いろいろとご事情がありまして、2年ほど前に遠方で亡くなられ火葬されました。
故人の遺言で2年間はご自宅にお遺骨をご安置され
このたび大分の実家に連れて帰りお葬式をしてお家のお墓に納骨しお家で3回忌の法要をさせていただいたことです。
 
 お家お家のご事情その人人の思いがあります。
ご家族の方とも相談をしてお寺でお葬式をお勤めすることにしました。
 
 法名をまだいただいていませんでしたので
お遺骨に剃刀を当てて帰敬式を行い仏弟子の名のりとなる法名をいただいて仏式のお葬式をお勤めしたことです。
 
 連れ合いのご主人のお母さんが「ほっとした。安心した」と言われました。
そうだと思います。落ち着くところに落ち着くということでしょうね。
 
 大切な方とお別れをして悲しいご縁のなかにお遺骨になってお墓に納めてご安置をさせていただきます。
お墓参りが始まります。お墓参りして故人を偲ぶのです。
 先に往かれた大切な方を思うところです。
お墓やお仏壇そしてお寺にお参りして手を合わせナンマンダブツとお念仏を申させていただきます。
 
 仏さまのご縁です。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで阿弥陀さまのお浄土に先に往かれて仏さまとなって
この世に私のところに還って来てお念仏申すなかに共々に生きてくださってあると聞かせていただきます。
 死んだら終いじゃなかったのです。
この目には見えませんが南無阿弥陀仏のおはたらきとなってこれからもずっと私と共に生きてくださるのです。
 
 大きな大きな力です、おはたらきです。
南無阿弥陀仏のおはたらきがこの私が生きていく力になるのです。
 お念仏のなかに私たちの日々の生活があり私たちもこの命を終えていきますが
命終えて阿弥陀さまのお浄土に生まれさせていただき懐かしい方々とまた再会できると聞かせていただきます。
 
 私たちの不安や苦悩を見抜かれた阿弥陀さまの大きな大きなお慈悲です。
南無阿弥陀仏のおはたらきのなかに日暮しをさせていただける安心です。これほどの大安心はありません。
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりの中に私たちは共々に生かされてあるということです。
「やっと家族が一緒になりました」と言われました。
有難く聞かせていただきました。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.6.14)

桜島のお寺さんを訪ねました

 九州地区寺院振興対策協議会に出席のため鹿児島に行きました。
一昨日は鹿児島別院で会議があり昨日は桜島にお寺さんを訪ねました。
 
 桜島までフェリーで15分です。
一時間に数便の就航でフェリーはいつも満車です。
フェリーが日常生活の交通手段になっています。
 
 桜島には浄土真宗本願寺派のお寺さんが二か寺あり
昨日お参りしたお寺は明治以降の開教で門徒数が当時の約半分に減ったというお話でした。
 都市部への人口移動はどの地域でも同じようにあって今も続き
鹿児島市街地へお葬式や法事の法務にフェリーでお参りされるということです。 
 お寺の護持運営をはかるため維持費を積み立てたり納骨堂事業を進めたりしているとのことで
私たちのお寺のあり方と重ねて思いました。
 
 寺院振興といいます。お寺が盛んになるというのです。
建物の護持ももちろんですが、大事なことはお念仏の振興です。
 南無阿弥陀仏のお念仏のご法義は人から人へと伝えられ今私たちのところに届けられました。
お寺を中心にお念仏のご法義をいかに盛んに興隆し次代に伝えていくのかということです。
 
 人口減少社会にあって門徒が少なくなることはどうしようもないことです。
そうした現実にしっかり向き合ってお念仏の振興です。
 お念仏の振興はどのような状況にあってもできることです。
それぞれの状況に応じたお念仏の振興を考え実践していくことです。
 
 協議会の出席者から、これからお寺の建物の普請にご門徒にご懇志をお願いすることが難しくなってくるなかで
お念仏の道場としてのお寺の機能を最大限に発揮することがいよいよ大事になるとの発言がありました。
 お念仏の道場という発想に新たなお念仏の振興を思います。
お寺はもちろんお寺から出かけてのお念仏のご縁づくりです。
何か明るい展望が少し開かれたような気がして嬉しかったです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.6.13)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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