本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

本堂お内陣のお荘厳が整いました

2018-08-12
 今日は朝早くから盆おどり大会の準備にお手伝いいただき有難うございました。
汗の乾かぬままに引き続きお朝事のご縁にお参りいただいたことです。
 
 お内陣のお荘厳もお盆のお飾りになりました。
円光寺ではお盆のお供物は昔からそうめんをお供えしています。
暑い夏です。暑さで食欲もわかないときにつるっと入るのど越しのそうめんは格別です。
 
 今日は7時から本堂で盆法要門徒初盆会をお勤めさせていただきます。
まさに酷暑の夏ですが、冷房の効いた本堂で仏さまのご縁をご一緒にいただきましょう。
 その後で納骨堂の盆法要をお勤めします。
昨日から納骨堂関係者が次から次にご家族で仏さまのお供えを持ってお参りされています。
納骨堂のお飾りも整いました。
 
 8時からは境内で毎年恒例の盆おどり大会を開きます。
暑さ対策が心配です。皆さんの体調に合わせてご参加いただければと思います。
 
 準備が整いました。今年も仏さまのご縁をいっぱいいっぱいいただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.8.12)

きれいにお仏壇のお荘厳できていますか?

2018-08-11
 ご門徒さんのお家にお盆参りをしていますが、年に一度お盆参りだけさせていただくお家が増えました。
お仕事の都合などで月参りは難しいというお家が多くなったのです。
 そういうお家にお参りしますとたまにお仏壇がひっくり返っているようなところがあります。
 
 お仏壇のお飾りお荘厳には決まりがあります。
私たちの浄土真宗のお仏壇は御本尊の阿弥陀如来さまが私たち衆生を救うために建立されたお浄土の相を表すもので
仏さまが決めてくださったお荘厳であり、仏さまの教えそのものであるということです。
 
 花瓶やロウソク立てや香炉といったどんなお仏具をどこに置くのかということについて決まりがあります。
ひっくり返っているというのはお仏具が上下左右逆になっているということばかりでなく
お仏壇にいろんなものが入り込んで何が何やらわからない状態になっているものがあるのです。
何でも大事なものはお仏壇にということなのでしょうか。
 
 特にお盆とか特別なときにみられるのがお供物をいっぱいあげているお仏壇です。
気持ちいっぱい仏さまにお供えしようということはよくわかりますが
決まったお仏具以外に家にある器とかにお供えするものですから
大事な花瓶やロウソク立て香炉というお仏具がお仏壇の外に追いやられることになってしまいます。
 
 そしてお供物の代表格であるお仏飯があがっていないところが結構あります。
今は朝食にご飯ではなくパン食をされて朝ご飯を炊くことがないお家が多いといわれます。
 お仏飯は炊き立てのご飯を一番に仏さまにお供えさせていただくということです。
朝できなかったら夕食のご飯を炊いたときにお供えしてすぐ下げて召し上がればいいと思います。
ただお盆とかご法事お彼岸などのご縁にはつとめてその朝ご飯を炊いてお供えさせていただくことが大事だと思います。
 
 お仏飯をお供えすることがなくなるとそれこそお仏壇はただの箱ものになってしまい本当にもったいないことです。
お仏壇のお荘厳は仏さまの教えそのものなのです。
 私たちのみ教えは阿弥陀さまの本願念仏のお救いの教えです。
誰が救われていくのかというと、先に往かれた方もそうですが、この私が救われていくという教えです。
その教えが自分の都合によって変わってしまうと大問題です。
 常日頃からお聴聞のご縁をいただきお仏壇のお荘厳をつとめてきれいにさせていただきましょう。
 
 このお盆のご縁に今一度お仏壇の正しいお荘厳を確かめてみるのもよいのではないかと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。 (2018.8.11)

小さなお同行がお参りです

2018-08-10
 今日は三浦さんのお孫さんが二人お参りです。
昨日お盆参りをするのに4軒のお家でそのお家のお孫さんが一緒にお参りされていました。
 今は核家族といいます。おじいちゃんおばあちゃんの家とその子どもさんお孫さんの家が違うというのが一般的です。
お仏壇のないお家で生活する子どもが多くなり日々の生活のなかでお仏壇に手を合わすことが難しくなりました。
 
 ただこのお盆のご縁はちょうど夏休みということでお仏壇にお参りができるのです。
お勤めが済んで振り返ると子どもさんが神妙な顔をしてきれいに座っています。
その家を出る時に「もういいよ」って玄関先におばあちゃんの声が聞こえてきます。
子どもたちがお仏壇の前にきれいに座って仏さまに手が合わせてお礼ができるって、本当にすごいことだなと思います。
 
 子どもから見たらこれって不思議の世界ですよね。
お仏壇って何なの、真ん中の仏さまってどういう仏さまなの
お坊さんという黒い着物の人が家に来てお仏壇の真ん前に座って何やらしていたけどって
子どもにとっては初めてのことで聞きたいことが山ほどあると思います。
 
 そうした疑問に答えられるおじいちゃんおばあちゃんになりましょうというのが
仏さまのご縁をいただくということではないでしょうか。
 何か昔から皆ながしているからと伝えてこられた仏事ですが
知ってるつもりで知らないことってたくさんあると思います。
 
 不思議の世界です。疑問をもつことが大事なのです。
その疑問に答えていくのが仏教、仏さまの教えです。仏さまの教えを聞きましょう。
 学校のお勉強のように仏教のお勉強はお寺でお坊さんから聞きましょう。これが一番の基本です。
 
 ただ仏さまの教えを聞くって、教えを覚えて知識を習得することも大事ですが
昨日のご縁のようにおじいちゃんおばあちゃんと一緒にお仏壇の前に座って
今日もそうですが大きな声でお勤めができましたね。
皆と同じように手を合わせて仏さまにお礼ができました。そのことがすばらしいご縁なのです。
 
 子どもたちはこれから大人になっていろんなことを経験していきます。
そのなかで夏休みにおじいちゃんおばあちゃんの家に行ったらお坊さんという方が家に来て
お仏壇の前に座って皆でナンマンダブナンマンダブと言ってお礼ができたことを思い出すこともあるでしょう。
 そのことが大きな人生の宝ものになるというのが、仏さまの教えなのです。
 
 今日はようこそお参りでした。またお寺におじいちゃんおばあちゃんのお家のお仏壇にもお参りしてください。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。 (2018.8.10)

人それぞれに人間に生まれたお役目があります。

2018-08-09
 昨日俳優の津川雅彦さんが亡くなったという報道がありました。
津川さんといえば朝丘雪路さんとおしどり夫婦ということで
朝丘さんが5月に亡くなってちょうど百日目のことだったそうです。
 その時に津川さんは本当に感謝していますとお話されていました。
そのなかの一つが私より早く死んでくれて感謝しているということでした。
重い認知症を患い、そこは夫婦だけが知ることですが、最期を看取ることができたという思いいっぱいなのでしょう。
 
 この津川さん朝丘さんには一人娘がいますが、生後5か月のとき誘拐事件にあいます。
そのことがあって津川さんはずっと北朝鮮の拉致問題に積極的に関わってきたということです。
国家による誘拐です。国と国の関係の中で然るべき対処ができないもどかしさを憤慨して語っていました。
 
 そして昨日の夜沖縄県の翁長知事が亡くなりました。
すい臓がんということで67歳だったといいます。
米軍基地の辺野古移設について国と真っ向から対峙する言動で、知事をずっとしていたという感じですが
まだ一期目で11月に任期満了に伴う改選があることになっていました。
 4月に精密検査を受けて癌が見つかり抗がん剤治療で瞬く間に痩せ細っていかれましたが
それでも公衆の面前に立ち続け沖縄のこころを叫び続けておられたお姿が目に焼き付けられています。
 
 津川さんにしても翁長さんにしても一人の人間ですが
私たちがこの人間に生まれて来たという意味を考えさせられます。
 人それぞれに人間に生まれたお役目があると思うのです。
それは今回のように大きく報道される人だけのことではなく、一般庶民の私たち一人一人にもそのお役目があるんですね。
 そのお役目を終えたとき周囲からありがとうと感謝され
人間に生まれてよかったと私の人生を全うできるのではないでしょうか。
 
 それぞれの人生のお役目です。
津川さんそして翁長さん、翁長さんは若くして志半ばということですが
そのお役目を果たされて私たちはただただありがとうございますと感謝申し上げるばかりです。
 
 人生は出会いと別れの繰り返しといわれます。
私たちの日々の生活のなかで会ったものは必ず別れなければならないと
お釈迦さまは愛別離苦の思い通りにならない道理を厳しくお示しです。
その上でお念仏申すなかにまたこれからも遇っていける世界があることを教えてくださっています。
 
 人と人との別れはいつか必ずきますが、先に往かれた方は仏さまと成って
私たちを護り救う南無阿弥陀仏のおはたらきのなかにこれからもずっと私と共に生きてくださるとお聞かせいただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.8.9)

夏を楽しむ

2018-08-08
 暑い夏ですが、先人はいろんな工夫をして夏を楽しむことを伝えてくれています。
夏の花火であったり夏祭りであったり、涼を求め暑さを忘れて興じる世界です。
 
 今朝の新聞のコラムにかき氷の話がありました。
平安時代に削り氷というものがあったそうで、今のような製氷技術がなかった時代
冬にできた氷を氷室に入れて夏まで保存していたといいます。
 ただこれは庶民が食するものではありません。
平安時代でいいますと殿上人、貴族です。極々一部の人が楽しんだということです。
 かき氷は今は特別お店に行かなくてもいつでもどこでも誰でも楽しむことができます。
 
 「おとぎ話の王子でも昔はとても食べられないアイスクリーム」という歌詞の歌があります。
どんなに権力財力をもって自分の思いのままにできる王子でも
昔はアイスクリームを食べられなかったというかアイスクリーム自体がありませんでした。
 
 先人が私たちに伝えてくれた夏を楽しむ術はいっぱいあります。
ただこの暑さです。何かぐしゃ―となってしまいそうなこの酷暑ですが
何か一つ思いをもって生きることがいよいよ大事になってくるのではないかなと思います。
 
 これは歳を重ねていくなかでもそうだと思います。
暑いなあ歳をとったなあと愚痴ばかりこぼしていてもそのまま時間は過ぎていきます。
 何か一つでも思いをもってと、それがこのお朝事のご縁だと思います。
朝一番にお朝事の仏さまのご縁をいただくなかに今日一日を始めさせていただくことです。
 
 お念仏申すなかに暑さを楽しむ夏を楽しむ人生を楽しむ生活をさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.8.8)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
1
3
0
2
8
4
TOPへ戻る