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お念仏を申す生活法話

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次第相承のお念仏のご縁です

 昨日一昨日とT寺さんのご法要がありました。
お天気にも恵まれて昨日は稚児行列もあり賑々しくお勤めができました。
 
 浄土真宗のお寺は聞法の道場といわれ、ご法話お聴聞のご縁を大事にいただきます。
このたびのご講師は勧学という浄土真宗本願寺派の学階最高位の和上さんがお勤めくださいました。
この勧学位は終身のもので極々少人数で定員も決まっています。
そのなかのお二人ということで本当に滅多にない有難いご縁になりました。
 
 今度ご住職に就任したご院家さんも司教という学階で、勧学と同じように和上という尊称で呼ばれます。
和上さんのご法話お取り次ぎを聴聞させていただきました。
 和上さんにもお師匠さんがいるということで、そのお師匠さんにもお師匠さんがいるというお話を聞きました。
勧学さんのお師匠さんそのまたお師匠さんということで、何かそれだけでぐぐっと耳が引き寄せられます。
 話されることは普段のお説教のお話と同じ南無阿弥陀仏のお話です。
必ず救うまかせよの南無阿弥陀仏の救いの法を聞かせていただきます。 
 この私を阿弥陀さまが必ず救うと南無阿弥陀仏のお念仏になってくださったと聞かせていただきます。
この私の口からナンマンダブツとお念仏が出てくださることを喜ばせていただきます。
 
 二日間とも本堂が満堂になるお参りの方々で、初めてご縁に遇ったという方もいらっしゃると思います。
有難いご縁に遇えた喜びがお念仏となって隣の方に子や孫へと伝えられていきます。
 次第相承の善知識といいます。お師匠さんがいてという関係です。
お念仏のみ教えを私のところに伝え届けてくださった先人がいらっしゃるということです。
 
 T寺さんでいえば400余年の時を超えて先人から届けられたお念仏のみ教えでありお寺ということです。
これからもずっと南無阿弥陀仏のみ教えが伝えられていく大きな大きなご縁の昨日一昨日のご法要になりました。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.11.19)

悲しみ事も喜び事もナンマンダブツお念仏申しましょう

 今日明日と大海組内T寺さんの住職継職法要並びに諸事業完成のお慶びの法要があります。
この後早速T寺さんnの法要します。そしてお昼からはIさんのお葬式をお勤めさせていただきます。
 慶びも悲しみもということですが、同じお念仏のご縁といただけるのが私たちの浄土真宗仏教のみ教えです。
 
 何かお寺仏教は悲しみ事で慶び事はお宮さんのお役目といった棲み分けがどこかにあるようですが
皆さんのお家の中心にお仏壇阿弥陀如来さまの御本尊をご安置させていただているということの意味です。
 私たちの日々の生活は慶び事も悲しみ事もいろんなことが次から次へと起こってまいります。
人生の節目ということでいいますと、子どもが生まれるそして成長して入学する卒業する就職する
成人式を迎える結婚すると、それからもさまざまな人生の節目を迎えます。
 阿弥陀さまがお家の中心に立ってござって私たちを見守ってくださっているということです。
いつでもどんな状況にあるとき私たちの日暮しを根っこから支えてくださってあるということです。
 
 慶び事も悲しみ事もナンマンダブツお念仏ひとつでいいんですね。
ナンマンダブツおめでとうこれからもよろしくね。
ナンマンダブツありがとう大変お世話になりました。
 
 今日の一日もナンマンダブツお念仏申す日暮しをさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.11.17)

お念仏のつながりとなって

 昨日の朝Iさんがお亡くなりになって今日がお通夜明日がお葬式というご縁です。
Iさんは前住職の代の仏教婦人会の会長さんで、私と坊守が結婚した当時の会長さんでした。
 結納のご縁で北九州の坊守のお寺に総代さん共々ご一緒してくださいました。
坊守さんをもらいに行ったというお話をよくされていたそうです。
 
 結婚35年になります。Iさんが95歳といいますから、60歳の時のご縁ということです。
60歳で会長さんということはその前から役員さんをしてくださっていて
お寺と随分若い時からご縁があったということです。本当に長い間お世話になりました。
 
 その当時は子どもが育ちあがる50歳頃にお寺とご縁をいただくことが珍しいことではなかったのかもしれません。
今の役員さんでいったら70歳前後の方が殆どです。
お仕事をしている女性が多くなり退職し60歳を過ぎてからお寺のご縁をいただく方が多くなったように思います。
 
 自分もその年齢になりましたが、今の60歳70歳の方は本当に若いです。
35年前はというと若いという感じではなく人生の大先輩というような風格を感じました。
 Iさんもかくしゃくとしていました。
今の60歳より10歳も20歳も年上のようなしっかりした感じが残っています。
 
 お念仏のご縁つながりを思います。人から人へとお念仏がつながっていきます。
縦のつながりでいうとじいちゃんばあちゃんからお父さんお母さんへ子どもへ孫へとつながり伝えられてきた
お念仏のみ教えが今こここの私に届いてあるというのが今日の皆さんのすがたなのです。
 
 今日の御文章は「信心獲得章」といって南無阿弥陀仏のすがたを心得るという文言がありました。
阿弥陀さまは南無阿弥陀仏のおすがたとなってこの身に届き私の口からお念仏となって出てくださいます。
 
 人の命は終えていきますが、お浄土に生まれてすぐさま仏さまとなり
この私を救うというおはたらき一つにこの世に還ってこられるご縁を
お通夜お葬式そして七日七日のご縁といただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.11.16)

七日七日の仏さまのご縁です

 七日七日のご縁をいただきます。
一七日ごとに先に往かれた方のことを仏さまといただけるのが七日七日の仏さまのご縁です。
 
 大切な方とお別れをするという悲しみのご縁です。
振り返ってみたらああすればよかったこうすればよかったと後悔する思いも残るのが私たち凡夫の情であります。
ただこの愚痴をこぼし途方に暮れるような悲しみのご縁にあって七日七日の仏さまのご縁であります。
 
 大切な方がこの目に見える形で戻ってくるわけではありません。
日々の生活のなかで大切な方がいなくなったということをこれから何度も知らされ
いろんなことが思い起こされてまた悲しく寂しく思う私たちであります。
 
 そういう私たちをもうすでに思い取って愈々先に往かれた方が仏さまとなって私をご縁に導いてくださるのです。
七日七日の仏さまのご縁を有難くまた精いっぱいお勤めさせていただきましょうとお取り次ぎをさせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.11.15)

インドの天親菩薩さまと中国の曇鸞大師さま

 毎朝拝読していますお正信偈さまのなかに、お釈迦さまが説かれた阿弥陀さまの本願念仏のみ教えを伝えてくださった
インド、中国、日本の七人の高僧方(七高僧さま)のご事績が名前とともにでてきます。
 そのなかで同じ名前が二か所出てきます。インドの第二祖天親菩薩(てんじんぼさつ)さまです。
「天親菩薩造論説」と「天親菩薩論註解」と記されてあります。
 ここは拝読するときよく間違いやすいところで、天親菩薩まで同じですから先に飛んだり前に戻ったりということで
気を付けなさいとよく言われました。
 
 天親菩薩造論説というのは、天親菩薩は『浄土論』というお書物を書かれました。
その浄土論を中国の第三祖曇鸞大師(どんらんだいし)さまが註釈されたお書物が『浄土論註』で天親菩薩論註解とあります。
 
 親鸞聖人の親の字は天親菩薩の親の字を鸞は曇鸞大師の鸞をいただいたものです。
それほどに親鸞聖人は天親、曇鸞という二人の高僧の教えを大切にされたということです。
 
 天親菩薩の『浄土論』の最初に「世尊我一心帰命尽十方無碍光如来願生安楽国」とあります。
世尊我一心と、一つ心と書いて二つはない疑いない心といって信心のことをいいます。
私がおこす心ではなくまさに阿弥陀さまの真実信心まことの心を一心というのです。
そのお心をいただくことが肝要だというのです。
 
 お正信偈さまには一心のご利益を三つ述べられています。
まず信心いただくと現生正定聚といって今この私が仏に成ることが定まる決まるというのです。
仏に成ったのではありません。仏に成ることがもうすでに決まったということです。
 次に往生即成仏の益とあります。
命終わって阿弥陀さまのお浄土に往生して即に成仏、仏に成らせていただくといいます。
 そして仏に成ったらそれで終わりかというと、その後の仏のおはたらきが大事だいうのです。
それが還相回向です。
往相回向でお浄土に生まれてすぐさま仏に成ってこの迷いの世に還って来て人々を救うというのです。
 
 現生正定聚も往生即成仏も還相回向もすべて阿弥陀さまの南無阿弥陀仏お名号のおはたらきといただきます。
南無阿弥陀仏とこの口から今日もお念仏が出てくださいました。
このお念仏のおはたらき一つに一心いただくというのです。
 そのことを天親菩薩、曇鸞大師のご功績と親鸞聖人はいただかれ
今日もこうしてお正信偈さまを拝読するなかに味わわせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.11.14)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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