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お念仏を申す生活法話

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お寺の Go To キャンペーンです

2020-07-22
 東海道中第29宿の浜松の宿です。
広重の浮世絵には浜辺に一本の松が描かれています。
まさに浜松ということです。
 浜松には浜名湖があり今は鰻で有名ですが
当時はどうだったのでしょうか。
 
 GoToキャンペーンのことが連日話題になっています。
コロナ禍での経済復興策との肝いりで
多額の予算を計上していよいよ今日からスタートする
観光支援事業のGoToトラベルがトラブルになっています。
 東京を中心に感染者が広がり第二派が懸念される中で
さまざまな問題点が指摘されています。
 
 私たちのお寺のGoToキャンペーンです。
お念仏の旅をご一緒しましょうと呼びかけます。
 「Go To West」西へ行こうキャンペーンです。
東海道でいうと江戸から西の京都を目ざしてです。
 お念仏の旅は京都の親鸞さまを
遠くインドの国のお釈迦さまを訪ねてということです。
 そして私たちのいのちの古里である
阿弥陀さまの西方浄土をめざして往きます。
 
 京都もインドも実在する所で行く感覚がありますが
お浄土はこの目には見えない地図にも載っていない所で
行くと言われてどう思われるでしょうか。
 
 この目に見えないお浄土を模した所がお寺なのです。
阿弥陀さまを中心にきれいにお荘厳された
このお寺の本堂のお内陣です。
 お寺にお参りしましょうGoToキャンペーンです。
お寺参りがそのままお浄土参りなのです。
 お念仏申して往けよとお釈迦さまが発遣し
お念仏申して来いよと阿弥陀さまが招喚するお浄土です。
「まかせよ救う」のお喚び声に「はい」とおまかせして
お念仏申してご一緒させていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.7.22)

お浄土へのお念仏の旅をさせていただきます

2020-07-21
 東海道中第28宿の見附(みつけ) の宿です。
静岡県の磐田市です。
 広重の浮世絵には天竜川の舟渡しの絵が描かれています。
この前は大井川でした。
 大井川は人足で渡りますが
天竜川は水深が深いことで船で渡るのです。
 
 見附の宿は江戸からも京都からも60里のところで
東海道約500㎞の中間にあたります。
 京都から見附に入ると初めて富士山が見える所でもあり
大変賑わった宿場町だったそうです。
 
 明日は浜松の宿です。
浜松といったら鰻です。
 今日は土用の丑の日で
鰻を食べて暑い夏を乗り越えようということですが
鰻にとっては一番の受難の日になります。
 
 梅雨明け宣言はまだですが何か急に暑くなりました。
昨日は大分の犬飼で全国の最高気温を記録したそうです。
 
 今日は7月21日でいつもだったら学校が夏休みですが
今年はコロナ禍で夏休みが大幅に短縮され
今日も山門の前を小学生が列をつくって登校します。
 猛暑の中をとても大変だなあということですが
今の学校は冷房が入るというから驚きです。
 私たちの時とはえらい違いですが
今に比べれば自然の風も吹いて暑さもほどほどでした。
 
 暑い時期も早々に過ぎて涼しくなり寒くなってきます。
日々の生活のなかで月日の移ろいを感じます。
 今は朝早く太陽が昇って明るい中に
お朝事のお勤めをさせていただいています。
 
 お朝事のご縁に月日の移ろいを日々感じながら
東海道五十三次に重ねてもうしばらくお念仏の旅を
一日一日お浄土へとご一緒させていただきましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.7.21)

大空を舞う凧のように念仏自在に生きてまいりましょう

2020-07-20
 東海道五十三次今日は第27宿の袋井(ふくろい)の宿です。
53宿のちょうど中間点になります。
それで今日の御和讃も53段の中間27段になります。
 
 袋井の宿は今の静岡県袋井市になります。
昔は遠江(とおとうみ)の国といわれたところです。
 駿河の国から遠江の国を経て三河の国に入ります。
戦国時代に興味のある方は駿河の今川三河の徳川
そして甲斐の武田の大きな国に囲まれた遠江は
数年前の大河ドラマ「おんな城主直虎」の井伊家はじめ
多くの領主が割拠する政情不安定なところでした。
 
 遠州という言い方もされ清水の次郎長一家の
遠州森の石松が有名です。
 広重の浮世絵には空に凧が舞っている絵があります。
遠州だこといって当時から有名だったようです。
 はるばる名物の遠州だこを見に来られた旅の人も
多かったのではないでしょうか。
 
 大空を悠々と舞う凧は何かいいですね。
風に吹かれて自由気ままな風情に惹かれますが
凧は糸で操る人がいて風まかせなところがあります。
 
 凧に重ねて我が人生を思います。
凧は我が身のあり様です。
 風に吹かれて舞うようすは
わが人生の営み生活ぶりでしょう。
 穏やかな心地よい風の時ばかりではありません。
強い風暴風が吹くこともあります。
 それこそ糸が切れたら大変です。
どこにいってしまうかわかりません。
 
 大事なのは凧の糸であり
支えてくれるものがあるということです。
 私が生きる支えを南無阿弥陀仏のお念仏といただきます。
ナンマンダブツとお念仏申して生きてくれよと
阿弥陀さまは喚んでくださっているのです。
 
 ナンマンダブツとお念仏申す生活をさせていただきます。
私たちの生活ぶりはそれぞれ違いますが
阿弥陀さまは違いを認めてそのまま救うてくださるのです。
 善いことをしたら救うて悪いことをしたら救わないと
救いの条件を課すような仏さまではありません。
 
 どこまでも自己中心的な生き方しかできなくて
苦しみ悩み迷いの中にある私をすでに見て取って
どんな生活ぶりであってもこの私をこそ必ず救うと
南無阿弥陀仏とおはたらきなのです。
 
 今日の日々も生活ぶりはそれぞれ違いますが
お念仏を申して大空を舞う凧のように悠々と
念仏自在に生きてまいりましょう。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.7.20)

この私を救うために南無阿弥陀仏の仏さまになってくださったのです

2020-07-19
 東海道中第26宿の掛川(かけがわ)の宿です。
 
 浄土真宗のご本尊に三つのお姿があるというお話です。
一つはこの本堂にご安置のお木像の阿弥陀如来さまです。
お家のお仏壇に多いのはご絵像の阿弥陀如来さまです。
そして南無阿弥陀仏の六字のお名号のお姿です。
 
 三つとも同じ阿弥陀さまの本願成就のお姿なのです。
この私を必ず救うとお立ちになって来てくださり
我にまかせよとおはたらきのお姿です。
 
 南無阿弥陀仏になってくださった仏さまです。
十方衆生を残らず救うとすべての手立てを
どんな人にも称えやすくたもちやすい
南無阿弥陀仏に仕上げられて
わが名を称えてくれよと喚び通しに喚んで
お念仏申す者をそのまま迎え取るとおはたらきなのです。
 
 お念仏一つで救われるどんな人にも開かれた仏道です。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで救われるのです。
お念仏申してそのまま阿弥陀さまのお喚び声を聞くことで
阿弥陀さまのご本願のお心を聞かせていただくのです。
 
 ご縁ご縁にお念仏申して聞かせていただきましょう。
お念仏の声はいつでもどこでも私に届けられているのです。
 この私が称えやすくたもちやすいお名号となって
私とご一緒してくださる仏さまに成ってくださったのです。
 
 今朝の御和讃に「名号不思議の海水」とありました。
南無阿弥陀仏のおはたらきを海水にたとえられ
一方で「諸悪の万川」とありました。
 いろんな川が海に流れ込みます。
その川は皆さんお一人お一人の川です。
 救われがたい罪業を抱え諸悪の凡夫の身を生きる私です。
諸悪の万川はそのまま名号不思議の海に流れ込み
一味の海水になるのです。
 
 大きなご本願の海に入らせていただくお救いのなかに
私たちの今日一日があることをまた有難く思います。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.7.19)

毎日一万歩歩行連続記録がついに途切れました

2020-07-18
 東海道中第25宿の遠江の国(掛川市)日坂(にっさか)の宿です。
名前に坂がつくように峠のあるところで
広重の浮世絵にも急な坂道が描かれてあります。
 東海道三大難所の一つといわれます。
 
 昨日は月に一度の決まった用事が二つ重なって
それに予定外のお葬儀が入り
三件とも大分中心部のことでして
朝から家を出て夕方帰って初七日のお勤めをしました。
 前日までの準備などもありくたくたに疲れてしまい
家に帰って座り込んだら体が動かない状態になりました。
 
 私の日課の一つに一万歩行を決めています。
2月にスマホを持ち始め2月末から毎日ずっと
どんなに疲れてきつい時でも一万歩を目標に
本堂や庫裡の廊下を歩いています。
 
 スマホには色んな機能があり使いこなすと便利ですが
私が主に使うのは万歩計の機能です。
 スマホは本当に賢いというか正確です。
これまでに何度も万歩計を買い替えましたが
性能が悪くスマホは何よりもデータが残るのがよいです。
 データを見てもう少し頑張らなければと気合が入ります。
毎日一万歩以上の歩数データが残り励みになっていますが
昨日は全く体が言うことを聞かず完全にアウトでした。
 
 まさに難所での難行苦行を思いました。
それで昨夜はゆっくり休んで今日の朝を迎えました。
 このお朝事は毎日のおつとめ日課です。
外から見ると大変難行苦行に思われてるかもしれませんが
皆さんにとってお朝事はどんなご縁でしょうか。
 
 日課としてしなければといけないと思うと大変ですが
これでは長続きしません。
 しかしこの日課が身につくと
毎日の楽しみになってくるのではないでしょうか。
 体調がすぐれずきついと感じることもあります。
どうぞその時は無理をしないで休んでください。
 
 身につくと毎日のお朝事が私の生活のリズムになります。
決まった時間にお寺にお参りしお念仏申して
仏さまにお礼をし今日一日を始めさせていただけるのです。
 そして何より皆さんとご一緒にお勤めができることです。
毎日皆さんと御仏前でお会いできることは
生活のリズム以上に私の大きな生きる力になっています。
 本当に有り難いことです。
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.7.18)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
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