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お念仏を申す生活法話

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お念仏につながる安心

2024-10-17
 一人暮らしの高齢者を襲う強盗団のニュースです。
金銭ばかりか命も奪われるような凶悪犯罪です。

 闇バイトといわれる
高額な報酬を受け取り犯罪行為を代行するアルバイトが
今ネット上に横行しているといいます。
 全く面識のない者同士が
ネットでつながり
加害者被害者の関係になる構図です。

 ただ報酬を得るために犯罪の指示役の言う通りに
実行役は加害に及ぶわけで
被害者に怨み辛みがあるわけでもなく
罪の意識はあるのでしょうか。

 短い時間で効率よくお金を稼ごうとする
コスパタイパといった
現代の風潮に重なるようにも思います。

 昭和の時代の終身雇用の会社で働く労働形態から
今は単発で短時間の仕事ができる
<スポットワーク>が注目されているそうです。

 コロナ禍で<リモートワーク>が増え
職場に出勤せずに自宅や旅行先で仕事をすることが
特別なことではなくなりました。

 海外で働きながら勉強したり観光したりする
<ワーキングホリディ>など
多様な働き方が増えてきました。

 すきま時間に面接なしで働くことができると
アプリ業者が企業と働き手をつなぎ
マッチした仕事をあっせんする
<スポットワーク>の仕組みです。

 従来からある派遣会社の社員という位置づけではなく
働き手にトラブルが生じたときの保証に不備も多く
アプリ契約を一方的に解除するなどの
問題が起こっているそうです。

 自分の空いた時間に仕事をし報酬を得て
自分の好きな趣味や旅行をすることで
何か自分に都合のいいことばかりのようですが
思い通りにいかないことも多くあって
結局は企業経営者の使い勝手のいいようなものに
なっているという指摘です。

 ネットでつながる人と人との関係です。
面識がないなかで
不安を感じることもあると思うのですが
つながりに縛られない自由が優先されるのでしょうか。

 果たして私たちは何につながって
安心できているのでしょうか。

 お念仏のご縁つながりです。
阿弥陀さまの大きなお慈悲のなかに
あなたも私も皆共につながって
生かされて生きていると聞かせていただきます。

 「すべてのものを分け隔てなくそのまま救う」と
阿弥陀仏の本願成就の南無阿弥陀仏のおはたらきで
私たちはいつでもどこでもつながって
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
共々に生きている安心です。

 いつでもどこでもお慈悲のなかに
良くも悪くもお慈悲のなかに
今日もお念仏申して
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241017)

人恋しくて

2024-10-16
 秋は人恋しい季節といわれます。
夏のにぎやかな祭りの後の静けさのなかに
ふともの思うことがたくさんあるのでしょうね。

 先日小学校の同窓会で
12年ぶりに懐かしい友に再会しました。
 互いに年を重ねて
見た目はみんな変わっていますが
少し話すと変わっていないみんなに出会えて
何かほっと安心します。

 人生の旅でいうと
秋は故郷を思い人生を振り返る時節のようです。

 秋が過ぎて冬を迎えるなかに
思い立って故郷に帰ります。
 私が生まれ育ったところであり
懐かしい人がいるところです。

 お念仏のご縁です。
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きるお念仏申す営みです。

 あなたがいます。
お念仏のみ教えを勧めてくださった
お念仏の先人です。
 あなたがいます。
ご一緒に往生浄土の道を歩ませていただく
お念仏のお同行です。

 そしてあなたもご一緒しましょうと
お念仏のご縁づくりです。

 これまでにご縁のある方も
これからはじめてお会いする方も
阿弥陀さまのお慈悲のなかに
あなたも私も皆共に
お念仏申す身にお育ていただき
私たちのいのちの古里のお浄土へ
お念仏の旅をご一緒させていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241016)

ラインでつながる

2024-10-15
 先日スマホのライン操作をあれこれ扱っていたら
誤って電話登録している皆さんに
ラインの通知がなされたようで
早速11人の方から「よろしくお願いします」と
ラインが返ってきました。

 どうしてこうなったのか
どう対処すればいいのかなどと
思いながらそのままにしていたら
「何も応答がない!」と
お叱りをいただきました。

 そうですよね。
こちらから「ラインでつながりませんか」といって
「よろしくお願いします」と意思表示されたのに
こちらからも「よろしくお願いします」と応じて
ラインがつながるということです。
 対面の人間関係でいったら
一方的に無視されたようなものです。

 そこで大分時間が経ちましたが
こちらから少し言葉を添えて
「よろしくお願いします」とラインを送りました。

 びっくりしたのは相手方の反応です。
次々と即座にラインが返ってきました。
 ああこれか!
ラインがつながる、つながっているという安心です。
 逆につながらないと
不安になるということなのでしょう。

 お念仏のご縁つながりです。
私たちは共々に阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
生かされて生きていると聞かせていただきます。

 私がどうこうしてあなたがどうこうして
私とあなたがつながるのではなく
あなたも私も南無阿弥陀仏のおはたらき一つに
つながっている大安心です。
 それは昨日もその前からずっとつながっていたし
明日もこれからもずっとつながっていくのです。

 お念仏申して今日一日も
南無阿弥陀仏の大きないのちにつながって
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241015)

スポーツの日

2024-10-14
 今日は「スポーツの日」の国民の休日です。
以前は10月10日が「体育の日」でしたが
今は10月第二月曜日になり名称も変更されています。
 国民体育大会(国体)も
今年から「国民スポーツ大会(国スポ)」に
名称変更になりました。

 スポーツの秋です。
秋晴れの清々しい天気の中で
スポーツにいそしむ絶好の季節ですが
地球温暖化で10月のこの時期も日中は暑い日が続き
小学校の運動会は今週の土曜日に
やっと開催されるということです。

 コロナ禍で運動会も大分変わったといいます。
運動会といえば家族総出で
お弁当をもって見に行ったものですが
今は午前中で運動会を終えて
弁当の時間がないところもあるそうです。
 運動会の日の天気を気にしながら
朝早くからお弁当作りしていたなんて
思い出話になってしまいそうです。

 テントの場所取りも大変だったと聞きます。
ある学校では前日から場所取りが始まるそうで
夜中も寝袋で寝て場所を確保したということです。

 諸々大変なことが多かった運動会は
家族の一大イベントでした。

 時代社会の移り変わりで
いろんな行事のあり方も変わって行きます。
 それぞれの家庭の事情生活ぶりが違うなかで
仕方のないこともありますが
何か寂しい気もします。

 人それぞれに運動会の思い出もさまざまですが
徒競走が苦手だった私は
運動会が近づくと
「風よ吹け雨よ降れ」と思ったものです。
 その思いが通じたのか雨になることもありましたが
運動会は延期になって後日開かれ
モヤモヤする日が続くことになるだけでした。

 この人生も良いこと悪いことと
自分の都合に合わせて思うと色々ですが
嫌な思い出も今は返って話の種にするぐらいに
よい思い出になっています。

 南無阿弥陀仏のお救いのご法義は
「良いも悪いもお慈悲の中」と
たくさんの人と出会い繰り広げる人生模様の
すべてがこの身になって
歳を重ねるなかに「あなたの会えてよかった」と
聞かせていただく有難さです。

 今日一日もお念仏申して
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241014)

お坊さんの見立て

2024-10-13
 お坊さんってどんな人?
お寺の法務のご縁で接する機会が多い
ご門徒さんはじめ周囲の人は
個々のお坊さんをどう思っているのでしょうか。

 それぞれ人人の見方があって
一々そんなに気にすることもないのでしょうが
さすがに「えっ」と思うお坊さんの見立てに
びっくりするようなことがあります。

 これはお坊さんだけではなく
色んな職種の人についても言えることですが
「お坊さんはこうあるべきだ!」と
勝手に思い込んで見られることには
多少抵抗を感じます。

 他のお坊さんのことだったら
そんなお坊さんもいるんだと
批判的な見方には反省することもありますが
自分自身のことでそれも日頃よく知っている人の
予想外の見立てを聞きました。

 こんなふうに思われているんだと
そのまま受け入れることができず
弁明するように自分なりの理屈を重ねますが
どんどん距離ができてしまって
挙句の果てに
「これでもお坊さんですか!」と非難される始末です。

 人と人との関係です。
その人人の性格ものの見方生活ぶりもそれぞれ違って
同じ屋根の下で毎日一緒に生活している
夫婦親子兄弟姉妹もみんな違い
ちょっとした思いや意見の行き違いで
背中合わせになることもあります。

 つくべき縁あれば一緒になり
離れるべき縁あれば離れていく
人と人との関係ですが
お念仏のご縁つながりのなかに
私たちは共々に生かされて生きていると
聞かせていただきます。

 どこまでも自分中心の
私の思いはからいが邪魔をして
ついたり離れたりするあなたと私の関係も
阿弥陀さまはすべてご存知でそのまま救うと
南無阿弥陀仏のおはたらきでいつでもどこでも
私たちにご一緒してくださっているのです。

 お念仏申してあなたも私も皆共に
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241013)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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