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お念仏を申す生活法話

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南無阿弥陀仏の遊びのお誘いです(2009年アーカイブ)

2022-06-25
 毎週水曜日に<水曜学校>という
子ども会をしています。
 昨日がその日でしたが
19人の小学生が集まりました。
みんな女の子ばかりです。

 一ヶ月ほど前は11人で
瞬く間に増えました。
 友だちを次々に誘ってということですが
誰が誰かわからないくらいです。

 学校から帰って子どもたちは
どんな時間を過ごすのか。
 スポーツ少年団のクラブ活動だったり塾に行ったり
帰っても家に誰もいないのでそのまま
学校の育成クラブにいる子もいます。

 いろんな時間の過ごし方がありますが
子どもにとって友だちと一緒に遊ぶという楽しみです。

 私の小学生の頃を思い出すと
「ただいま」と家に帰ってランドセルを置いて
すぐ「行ってきます」と遊びに行ったものです。

 どこに行ったか家の者はわからないままに
夕食の時間には帰って来ました。
 帰る家があるということで
子どもは自由にのびのびと遊べることを
今になって有難く思います。

 子どもが無心に遊ぶように
仏さまは何にもとらわれないで自由自在にこの私を
救うてくださるといいます。

 南無阿弥陀仏の仏さまは
すべてのものを分け隔てなく救うとおはたらきです。
 一方私たちは自分の思いはからいにとらわれて
自己中心に生きては苦しみ悩みの中に
右往左往して迷う日暮しをしているのです。

 そういう私たちに
「お念仏申していっしょに往こうね」と
阿弥陀さまは喚んでくださっているのです。

 阿弥陀さまの遊びのお誘いです。
南無阿弥陀仏とお念仏を申して
共々に楽しく遊ばせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2009・6・25)


「お念仏申して来いよ」のお喚び声です

2022-06-24
 昨日は35.4度の猛暑日になりました。
6月でえっと思いますが
真夏の中の暑さではなく
朝は風が入ってきて涼しいです。

 今日の御和讃です。
「南無阿弥陀仏の回向の 恩徳広大不思議にて
   往相回向の利益には 還相回向に回入せり」
(南無阿弥陀仏の名号を回向していただいた恩徳は
 あまりにも広大で思いはかることができない。
 その回向により
 浄土に往生してさとりを開くことの利益として
 迷いの世界に還ってすべてのものを救うのである)と
浄土真宗のみ教えの真髄を聞かせていただきます。

 南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
どんな人も救われるという仏教です。
 「必ず救うまかせよ」の阿弥陀仏の本願力回向の
お救いの法です。

 そのお救いはまず往相回向といいます。
この迷いの凡夫をそのまま往相回向のおはたらきで
阿弥陀さまのお浄土に往いて生まれさせ
さとりの仏にするというのです。

 仏さまに成ったら極楽浄土といいますから
ゆっくりゆったりできるのかといったら違って
すぐさまこの迷いの世界に還って来るというのです。
 還相回向のおはたらきです。
後に遺った人びとを救うという
仏さまのはたらきを始めるというのです。

 えっ大変と思うかもしれませんが
ちっとも大変なことではありません。
 往相も還相も私が私がという
自力のはたらきではないのです。

 南無阿弥陀仏の回向です。
阿弥陀さまのおはたらき一つにまかせて
させていただくことですから自然なのです。

 還相回向で還って来るといって
先に往かれた大切なお方が懐かしいお姿で還って来たら
ああ確かに本当にということですが
人の命は終えましたから
どこをさがしてもそのお姿を見ることはかないません。

 お内陣の余間に骨壺をご安置しています。
先に往かれた大切なお方のお遺骨です。
 私のこの目に見える姿として
お遺骨となってくださっています。

 お遺骨が私をよんでいるという
お話を聞きます。
 私のことでいったら「晃照くん、どうしてる?」って
呼んでくださるお遺骨の声です。
 そしてちょっと間をおいて
「お念仏申してくれよ」とお念仏を勧めてくださるのです。

「晃照くん、どうしてる?」って言われて
しばらく自問自答します。
「お念仏申してくれよ」と
お念仏を申して来いよ
お浄土に生まれて来いよと
南無阿弥陀仏の回向のおはたらきです。

 この目には懐かしいそのお姿は見えませんが
お念仏の声となって還って来てくださっているのです。

 千の風になって星になってという歌がありましたが
お浄土からのおはたらきです。
 お念仏のお喚び声です。
「お念仏申して来いよ」と
今日のお朝事のご縁に聞かせていただきます。

一緒に、お念仏申しましょう。(2022.6.24)


コロナ下でのご法事の日取り

2022-06-23
 昨日は平日でしたが
2件のご法事がありました。

 2件ともお参りの方は家族の2人でした。
1件のお家は祥月のお命日のご縁で
もう1件は若いご夫婦でお仕事の関係で
この日になったということです。

 コロナ下でご法事お葬式のあり方が
変わってきています。

 コロナ前でしたら親戚縁者にご法事の案内をするのに
相手の都合を聞くとみんながいい日はまずないので
大抵はお仕事がお休みの土曜日曜が
ご法事の日になっていましたが
コロナ下で家族だけのお勤めになって
自分たちの都合でということです。

 祥月命日のご縁に
お勤めをさせていただくことの意味です。
 祥月命日は先に往かれた方がご往生された日です。
何月何日という一年一度の日です。

 命日というと人の命が亡くなった日と
受け止めている方が殆どだと思いますが
お念仏のみ教えに聞かせていただきますと
人の命終わると同時に阿弥陀さまのお浄土に往生して
仏さまに生まれるということで
誕生日なのです。

 南無阿弥陀仏のおはたらきで
死んだらお終いではなくて
今もお浄土の仏さまとなって後に遺った方々と
共に生きてくださってあると聞かせていただきます。

 お念仏を申すなかに今日一日も
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.6.23)


コロナ禍大雨の中にお念仏のご縁です

2022-06-22
 昨日お寺でご法事のお勤めの
ご縁がありました。

 福岡の方から三人お参りでした。
実は2月にご法事の予定でしたが
急にコロナ感染者が増えて延期になり
昨日になったということです。

 ところが昨日は朝から大雨でした。
前日からの雨で「大変でしたね」と言いましたら
高速を車で来るのに濃霧に遭って
「大変でした」と実感を込めて言われました。

 コロナといい大雨といい
大きな困難を踏み越えてようこそお参りでした。

 ご法事のお勤めはじっとしていてはできません。
まず施主の方が思いをもって計画を立て種々準備をして
このたびは遠路身体を運んでのお勤めです。

 終始私がお勤めするということですが
こうして御仏前に座りお勤めをさせていただくなかで
先に往かれた仏さまが「ここに座れ」と言ってくれて
仏法を聞いてお念仏を申す身になっておくれとの
願い一つにこのたびのご法事ができたということを
ようこそ有難いご縁ですねよかったですねと
ご法話お取り次ぎさせていただきました。

 先に往かれたお方はこの目に見ることはできませんが
今はお浄土の仏さまとなって
仏さまのご縁を開いてくださり
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きてあると
阿弥陀さまの本願念仏のお救いのみ教えを
聞かせていただきます。

 お念仏を申すなかに
「独りじゃないよ。私がいるよ、大丈夫だよ」と
南無阿弥陀仏のおはたらきに支えられて
どうぞ今日の一日も生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.6.22)


お遺骨の声を聞く

2022-06-21
 先日墓じまいのご縁でお遺骨を取り出して
合同墓に納骨するということで
昨日お遺骨を4つお寺に持ってこられました。

 三つは普段よく見かける骨壺のお遺骨ですが
もう一つ小さな骨壺がありました。
 戦死されたお祖父ちゃんのもので
中に髪の毛が入っていました。

 戦死されたことでお遺骨はかえってきませんが
遺髪です。
 お祖母ちゃんはずっと
「これは父ちゃんのものではない」と
言っていたそうですが
真偽は分かりません。

 大切な方を戦争で亡くしたご遺族の思いは
到底私たちが思いはかることはできません。

 骨壺には遺髪とお念珠が入っていました。
長い年月が経って原形が分からないほど
朽ち果てた状態でした。
 さあどうしたものかということで相談して
焼却して残った灰を他のお遺骨と一緒に
合葬することになりました。

 三つのお遺骨を見せてもらいました
この目に見える姿でお遺骨となってくださっているのです。
 自分の肉親のお遺骨でいえば
これが誰々のとご遺族には特別な思いがあろうと思います。

 お墓に一旦納骨されると
お遺骨を直に見ることはないでしょうが
お遺骨を見ることも有難いことだなと思います。

 この目に見えるお姿で
お遺骨の声を聞かせていただきます。
 「お前どうしてる?」って言われて
お念仏申させていただきます。
 「独りじゃないよ。いつも私が一緒だよ」と
南無阿弥陀仏のお念仏の声を聞かせていただきます。

 お念仏を申すなかに
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きてあることを聞かせていただいて
朝から凄い雨になりましたが
今日一日も阿弥陀さまのお慈悲の中に
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.6.21)


円光寺
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