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お念仏を申す生活法話

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今コロナの時代をお念仏申して生きる

2022-07-08
 またコロナ感染者が急増しています。
東京では20日続けて前の週から増加して
昨日一昨日と8000人を超えて前週比2倍以上で
第七波とも言われ始めています。

 減少グラフでこれで収束かなと思ったら
また増加に転じてと
何度もコロナの山を上ったり下ったりして
いつまで続くのかなと思います。

 感染対策やワクチン接種などの効果で
感染者もずっと落ち着いて諸々の制限も緩やかになる中
夏休みを前にこの夏こそはと楽しみにしていたら
こういうことです。

 もう2年半ほぼ3年間こうした状況が続いています。
いろんなイベント行事が一つ二つ三つと
復活再開されていますが
何か気持ちが一つ落ち着きませんね。

 コロナの中をそして今は猛暑の中も
私たちはこの時代社会を生きています。
 あんな時代がよかったといって
この時代を生きていかねばなりません。

 このコロナの時代にいろんな行事は中止になりましたが
何もしなかったわけではなく
この時代を生きてきました。

 コロナの時代を生きてきて思うのは
ホンモノとニセモノということです。
 本当のことが残るといいますか
私の生きる依りどころといってもいい
人生の目標が何か見えてきたような気がします。

 何のために生まれてきたのか
何のために生きているのかということです。

 コロナに猛暑そして災害も多く発生する中に
何のために生きているのかと
聞かせていただく
お念仏のみ教えがあるということです。

 お念仏に遇えてよかったです。
お念仏に聞かせていただきましょう。
 お念仏を申して今日一日も生きて往こうと
南無阿弥陀仏のお喚び声を聞かせていただきます。

 私の生死の帰依処
生きる依りどころ死して帰るところです。

 仏法に遇わせていただくために人の身に生まれ
南無阿弥陀仏とお念仏申す身にお育ていただき
人の命終わるままに阿弥陀さまのお浄土に生まれ
さとりの仏さまにさせていただくために
今コロナの時代をお念仏申して生きているのです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.7.8)


お念仏に遇わせていただく

2022-07-07
 今日7月7日は七夕です。
彦星さんと織姫さんが天の川を渡って
一年に一度会えるというお話です。

 いつもでしたら7月に入って七夕飾りをつくり
本堂の前柱に立てかけて賑やかでしたが
ここ3年はコロナ禍で子ども会もお休みして
七夕飾りをしていません。

 この「あう」ということについて
いろんな漢字がありそれぞれ意味があって興味深いですが
彦星と織姫のように恋人同士が「逢う」といいます。

 今日も皆さんとこうしてあっていますが
時間と場所を決めてそれぞれが集うということで
「会う」とか「合う」といいます。
「遭」は災害に遭うときに使います。

 親鸞さまは29歳の時に法然聖人にあわれて
「本願力にあひぬればむなしくすぐるひとぞなき」と
お念仏のみ教えにあわれたよろこびを
御和讃によまれていますが
このあうは「遇う」というお心で
たまたまばったり偶然にあうという意味です。

 本願力は阿弥陀さまの「必ず救うまかせよ」の
南無阿弥陀仏の一方的なおはたらきですから
私がどうこうしてあうというのではなく
阿弥陀さまのおはたらきがこの私に
届けられたことをいうのでしょう。

 本来仏法にあうことができない凡夫の身が
たまたま仏法にあい得たという
これほど価値のあることはないということで
親鸞さまは「値遇」と書かれています。

 遇はたまたまあうということですが
値は寸分違わずピタッと「値う」と使います。

 買い物に行くと物に値段がついています。
それだけの価値があるというそのままの値段です。

 私があおうをしてあったお念仏のみ教えではなく
阿弥陀さまの方がこの私をそのまま引き受けたと
「まかせよ救う」の南無阿弥陀仏のおはたらきに
遇わせていただいたということです。

 偶々のようで偶々ではない
私が人間に生まれるずっとずっと以前から
この私一人を救うための阿弥陀さまのおはたらきだったと
南無阿弥陀仏のみ教えに出遇われて往かれたのです。

 今日も一日お念仏を申して
阿弥陀さまをはじめご先祖有縁の仏さま方に
遇わせていただき
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.7.7)


お念仏のネットワーク

2022-07-06
 KDDIの通信システムが故障して
昨日86時間ぶりに全面復旧したというニュースです。

 3日と14時間のことですが
今のネット社会では数時間の通信障害でも
大混乱になるということで
今回はKDDI 関連の方にとっては
大パニックの様相でずっと不安だったと思います。

 現代社会は世界中がネットでつながっていて
こちらが追いつけないほど
日に日に便利なネット社会になっています。

 何も持たなくてもスマホ一つあれば
全ての情報が即座に入手でき
買い物にも旅行にも行けるし
ほぼ生活すべてのことができるという仕組みです。

 ところがこの便利な社会も
一つシステムが故障すると
全く裏返しの不便な生活になるということです。

 今回のことで注目されたのが
公衆電話の存在です。

 私が若い頃は公衆電話は至る所にあり
町中で緊急の連絡を要する時は大変助かったものですが
今回スマホが使えないということで
緊急に家族や友人に連絡するのに重宝されたといいます。

 ただ数が少なくどこにあるのかスマホで探せず
探し当てていざ使おうとして小銭がなかったなどの
後日談が報告されています。

 便利な生活を当たり前のように享受してきて
一転してままならない生活に遭遇するということです。
 本当に便利で豊かな安心できる社会生活に
なっているのかなと思います。

 今ここに居ながらにして自由自在に
友人や家族仕事関係の人に連絡を取り合えることは
緊急の場合は本当に便利で安心できますが
ライン友だち同士で一日に何度も連絡を取り合う中で
返事がこないとか遅くなると
不安に思ったり腹が立ったりということを聞きます。

 遠方にいる家族でも
昔は「連絡がないのが元気で生きている証」とも
言っていましたが
緊急時には連絡がつくような手段工夫を
前もってお互いで考えていたことです。

 私たちは自分の日々の生活で精いっぱいです。
今も昔もそうだと思います。
 不安な中につながっている安心ということですが
何か今は通信システムだけが広がりつながって
私たちお互いの大事な根っこが見えなくなっている
ということではないでしょうか。

 私たちのお念仏の世界は
お念仏につながったお念仏のネットワークの社会です。

 阿弥陀さまが一方的に発信くださるネットワークです。
私たちがお互いに連絡を取り合う
ネットワークではありません。

 阿弥陀さまの発信につながった私たちはそれぞれ
阿弥陀さまが発信してくださることを受信する
南無阿弥陀仏の仏法を聞かせていただきます。

 お念仏のネットワークに登録しないと
私が何かをしないとつながらないシステムではなく
もうすでにつながっているのです。
 そのことを聞いてくれよというのです。

 お念仏のネットワークは
私たち人類の歴史と共にできてきたものではなくて
親鸞聖人お釈迦さまそれ以前から
ずーっとできているつながっているのです。

 阿弥陀さまが発信される南無阿弥陀仏のみ教えです。
聞いてくれよ聞いてくれよと
お念仏の声となって
今日も発信し続けておられます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.7.6)


真実信心を勧め本願を疑うことを誡める

2022-07-05
毎日すてきな朝食をいただきます(2022.7.5.7:30)
 今日から御和讃が最初に戻りました。
「弥陀成仏のこのかたは」で始まる
御和讃から拝読しましたが
和讃全体の第三首目になります。

 この前に二首の御和讃があります。
冠頭讃といって
「浄土和讃」「高僧和讃」「正像末和讃」の
<三帖和讃>全体の序文という意味で
全体のお心が集約されているといわれます。

 第一首目は
「弥陀の名号となへつつ 信心まことにうるひとは
   憶念の心つねにして 仏恩報ずるおもひあり」
(真実の信心を得て
 阿弥陀仏の名号を称える身となった人は
 常に本願を心に思いおこし
 仏のご恩に報いようとするのである)と
次に第二首目は
「誓願不思議をうたがひて 御名を称する往生は
   宮殿のうちに五百歳 むなしくすぐとぞときたまふ」
(思いはかることのできない阿弥陀仏の誓願を疑いながら
 名号を称える人の往生は
 浄土の宮殿の中で五百年の間
 むなしく時をすごすことになると説かれている)です。

 阿弥陀仏の真実信心を聞信してくれよと勧め
ご本願のお心を疑うことを誡めています。

 信を勧め疑いを誡めることは
「三帖和讃」全体の底に流れている
親鸞聖人の大事なお心といただき
これから53日間ご一緒に
「三帖和讃」を繰り読みさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.7.5)

お休み時間の有効活用です

2022-07-04
坊守さんの家庭菜園に立派なキュウリが生りました(2022.7.4.8:30)
 今日は月曜日で
三日ぶりのお朝事のご縁です。
 1月末から土曜日曜のお朝事のお勤めをお休みして
半年が過ぎました。

 毎朝お朝事にお参りされる皆さんは
この土曜日曜の朝をどのように過ごされていますか。

 今は陽が開けるのが早くなり
日中はすごい猛暑ということで
外のことを朝早く済ませる方が
多いのではないでしょうか。

 昨日一昨日といつもより早く起きて
土曜日は臼杵の石仏辺りの蓮を観に行きました。
 蓮の花は朝早く開くと言われているので
5時前に出て6時には着きました。

 お朝事のお勤めをすることでいえば
今までは行けなかったことで
ゆっくり楽しんで観賞できました。

 昨日は本堂の前のソテツの剪定をしました。
これも朝早くしないとすぐ暑くなるということで
6時前後に作業しました。

 お休み時間の有効活用です。
いつもはできないことも
工夫して行うということです。

 朝の時間は本当に貴重です。
いつもは仕事や学校に行くのに逆算して
少しでもゆっくり睡眠をとり
起きてからは分単位の朝の支度です。

 早起きして朝の時間にゆっくり自分時間を
有効活用する人もいるでしょう。
 特にこの夏の時期は涼しい朝のうちに
できることがたくさんあるのではないでしょうか。

 その貴重な朝の時間に
皆さんとこうしてお朝事のご縁に遇わせていただきます。

 一人の自分時間ではとても続くことではありません。
頑張って続けようとして中々難しいことです。

 皆さんとご一緒のお念仏のご縁だからこそ
南無阿弥陀仏のおはたらきで
今日もこうして御仏前に座らせていただけたのです。

 朝一番に皆さんが本堂に入られ
ピンポーンとチャイムが聞こえて
私にスイッチが入ります。

 今日は週の初めの月曜日です。
あっという間に今年も半年が過ぎました。
 月日の経つことの早さを思うことですが
今日も一日生きる時間をいただいたことです。
 お念仏申して共々に阿弥陀さまのお慈悲の中に
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2022.7.4)


円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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