遺品整理(2012年アーカイブ)
2023-01-14
昨日テレビで遺品整理をテーマにした
番組を観ました。
遺品整理といいますと
一人暮らしの高齢者の方がお亡くなりになって
数日数十日数カ月と長い間見つからず発見されて
遺されたものを整理することですが
今は生前に遺品整理の予約をする人が
多くなったという話題です。
アンケートで高齢者の4人に3人が
遺品整理を考えているということでした。
今は家族の形態が大きく変わって
昔は二世代三世代で暮らす家族が一般的で
おじいちゃんおばあちゃんがいて
お父さんお母さんがいて
子どもがいるという大家族でしたが
今は高齢になって夫婦二人で暮らす
家族の形態が多くなりました。
段々と歳を重ねて
夫婦の一方が亡くなって一人になると
いよいよ終活です。
死後のことを考えるといいます。
そこで遺品の整理です。
今私が持っている物品を
亡くなった後で家族の手を煩わせることなく
第三者に頼んで整理してもらうといいます。
家族がいるのにです。
大方事務的な遺品整理になって
再利用できるものがあっても
殆どは焼却廃棄処分されるものです。
遺った家族が遺品を整理することも大変ですが
先に逝かれた家族が大事にしていた遺品を手に取ることで
家族のつながりを思うこともあるのではないでしょうか。
家族は互いに支え合って生きる
最小単位の私たちの社会横のつながりです。
親がいて子がいて孫がいてと
同居していなくても深いいのちのつながりがあります。
そこに親から子へ孫へと
伝えていくもの遺していくものがあり
子は親から伝えられ遺されたものを通して
親の心情をいただいていくのです。
お遺骨をどうするという話もありました。
今は納骨しなくていいという方が増えてきたといいます。
お墓も夫婦連れ合いだけが納骨できるもの
一人暮らしの方は一人であるいは友人と一緒にと
とにかく子や家族に迷惑をかけたくないというのです。
遺品ということで
皆さんは子や孫に何を遺していきますか。
私が大事と思って遺すものも
子どもにとっては迷惑なことかもしれませんし
どう処分していいか分からないことも
たくさんあると思います。
仏法聴聞させていただいて
私たちが子や孫に遺していけるものは
ただ一つお念仏ですと聞かせていただきます。
私たちが申すお念仏です。
お念仏の先人が遺し伝えてくださいました。
このたびはこの私がお念仏を次の世代に遺し
伝えていくことの肝要です。
私が頑張って伝えるのではありません。
お念仏のおはたらきで私がお念仏申すそのままが
子や孫に周りの方々に伝わっていくのです。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2012.1.14)

トランプさん(2017年アーカイブ)
2023-01-13
梵鐘を撞き終わって西の空を見ると
満月が煌々と輝いて見えました。
大自然の営みのなかに
日暮しをさせていただいていることを思います。
私たちが住んでいるこの地球を人類の惑星といって
私たち人間が大自然を支配しているかのように振る舞って
自分たちの思うように開発という名のもとに
自然破壊を繰り返しているような現代の様相です。
今度アメリカの大統領に就任するトランプさんのことが
マスコミで連日取り上げられています。
これまでの言動からして
どんな大統領になるのか気になります。
昨日は選挙後初めての記者会見ということで
全世界が注目しましたが
アメリカ至上主義というか自己中心というか
アメリカの利益になること優先の政策を
強力に展開するとの主張でした。
今は世界のグローバル化が進み
政治経済あらゆることがつながっています。
アメリカは世界のリーダーであり
アメリカがくしゃみをしたら
日本はじめ世界の国々がくしゃみをするというこで
風邪をひく病気になってしまうということです。
自分の国だけよかったらいいという考え方では
世界経済は成り立っていかないのは常識であり
突き詰めていけばどっちが勝つか負けるかという
不安さえ思います。
「損か得かは人のものさし
うそかまことかは仏のものさし」という
相田みつをさんの言葉を思います。
私たちの仏法です。
聖徳太子さまは「世間虚仮唯仏是真」と
世間のことは結局は虚仮不実で
仏法のみが真実との仰せです。
どこまでも虚仮不実の身を生きているこの私が
真実まことの仏法に聞かせていただきます。
自分さえよければという自己中心のありのままが私が
仏法に遇ってそのまま見抜かれてしまいます。
真実に遇うことの厳しさですが
真実はそのまま暖かいものであります。
ちょうど今朝のお月さまのように
夜空に冴えわたる月は何か怖い感じもしますが
月の光です。
太陽の光といってもいいですが
光が私に至り届いて暗闇を破りそのまま包んでくださる
仏さまの智慧と慈悲の光明のおはたらきに
重ねて思います。
南無阿弥陀仏のお念仏のみ教えに
聞かせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2017.1.13)

ようこそのお参りです
2023-01-12
ようこそお参りなさいました。
こうして阿弥陀さまのご尊前に身を置き
お念仏申させていただきます。
南無阿弥陀仏
「いつも私が一緒だよ」と
阿弥陀さまのお喚び声が聞こえてきます。
阿弥陀さまのご尊前
南無阿弥陀仏とお念仏申すところは
私が一番安心できるところです。
摂取不捨の阿弥陀さまのおはたらきです。
「どんなことがあってもあなたをそのまま救う
決して見捨てない大丈夫安心して」と
今こここの私に寄り添ってくださる仏さまです。
この人生は私の思い通りにならない
良くも悪くもいろんな出来事に遭遇していきます。
どうぞ南無阿弥陀仏とお念仏申して
今日も一日お浄土への人生を
生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2013.1.12)

日々お念仏申して
2023-01-11
車の運転中にラジオから
「今日の日の入りは5時18分で
一年で一番早い日の入りです」と
聞こえてきました。
この三日間のことで
1月13日からは日の入りの時間が遅くなるそうです。
一方日の出の時間は12月上旬が最も遅く
12月22日の冬至の日が
昼の時間が一年で最も短いといわれます。
これから段々と日の出が早く日の入りが遅くなって
昼の時間が長くなってきます。
いよいよ春の気配が濃くなってきますが
寒さはこれからが本番です。
毎年いつものことですが
歳を重ねるなかで日々の移ろいを
名残惜しく思うことが多くなってきました。
平生日々の日暮らしです。
お念仏申して一日一日を大切に
生きて往きましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.11)

大宇宙の中でお念仏申す
2023-01-10
昨日今日と住職が留守で
私が朝のおつとめを代行しています。
6時の梵鐘を撞きます。
空を見上げると西の空高く
月が輝いていました。
1月7日が今年初めての満月ということで
ほぼ丸いお月さんがきれいでした。
少し曇っていますが
星が夜空のあちこちにキラキラ輝いて見えます。
大宇宙です。
遥か彼方どこまで続いているのか
人知を超えたロマンの世界です。
大分空港が宇宙港として
いよいよ動き始めるという計画で
大きな夢が広がります。
この果てしなく広い大宇宙の中に
この私が生きています。
小さな限りある人の命ですが
大宇宙とつながって生きています。
三千大千世界という仏教の世界観です。
広大無辺のお念仏の世界にあって
阿弥陀さまは無量無辺無碍の光明を放って
いつでもどこでもどんな人も
分け隔てなくそのまま救うとおはたらきです。
南無阿弥陀仏のおはたらきで
今こここの私を救うてくださるのです。
私だけではありません。
隣の人隣の人もみんなです。
人だけではありません。
生きとし生けるものすべてです。
広く大きな宇宙の中にあって
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
今日もこのいのちいただいて
お念仏申して共々に生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.10)
