ずっと待っていてくださる仏さま
2023-01-16
大腸がんの検診で
検査容器を提出に行きました。
所定の時間場所に行きましたが
回収者らしき方がいなく
少し待ったものの不安になって
家に帰って確かめようと引き返しました。
後の日程が入っており
何かバタバタしてのとっさの行動でしたが
途中でスマホで確認の電話をすることに気づいて
連絡すると間違いないということで
再び所定の場所に戻ると
回収者がいて検査キットを渡すことができました。
数分ほど待ったことですが
「何で来ていないのか」とイライラして
「せっかく準備して来たのにどうしてくれる」と
少し苛立つ始末でした。
何のことはない
しばらくそこで待っておればよかったことですが
待てない私がいました。
自分の思い通りに
すべてできればよかったのですが
どこまでも自分中心に生きている私を
見せてもらいました。
阿弥陀如来さまは
ずっと私を待っていてくださる仏さまです。
南無阿弥陀仏のみ名となり
「われにまかせよ必ず救う」とこの私を喚びつつ
私が気づくまで待ってくださっているのです。
待たせた私を叱るどころか
「ようこそようこそ」と
そのまま引き受けてくださるのです。
この目で見える阿弥陀さまは
お仏壇の中でじっとしているようですが
昼夜を問わず私がこの世に生まれるずっと前から
すっとお立ちになって南無阿弥陀仏のおはたらきで
この私を御仏前に迎えてくださるのです。
ここに座って仏法を聞いて
お念仏を申す身にお育てくださった
阿弥陀さまの御身を拝して
今日も一日お念仏申して始めさせていただきます。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.16)
大雪の中もお念仏(2013年アーカイブ)
2023-01-15
昨日は全国的に大雪で
特に首都圏といわれる東京を中心にした関東地方は
ものすごい大雪になりました。
爆弾低気圧というそうです。
何か不気味な表現ですが
昨日の朝の「昼から雪になるでしょう」の予報も
急速に気温が下がって
突然の降雪になったということです。
昨日は全国高校サッカー大会の決勝戦が
国立競技場で行われる予定が中止になって
19日に延期ということです。
宮崎と京都の高校のチームが
一旦帰郷してまた上京するということで大変です。
これまでも雪の中のサッカーやラグビーの試合もあって
何とかできないものかと思いましたが
ニュースの映像を観たら
とてもサッカーができるような状況ではない
と思うような大雪です。
今朝の新聞のコラムにも書いていましたが
何メートルも積もる雪国の人からみると
ちょっと滑稽にさえ思うかもしれないが
日頃雪に縁遠い首都圏や九州ではちょっと雪が降っただけで
歩行者はすってんころりを繰り返し
車は交通渋滞を引き起こして生活に大きな影響がでます。
私たちは物が豊かで便利な生活をしていますが
生活の基本は大自然の中に生きているということです。
いつもは当たり前に思っていることですが
自然からいただく大きな恵みです。
大自然の恵みの中に生かされていることが当たり前で
爆弾低気圧まではいかなくても
ちょっとでも思い通りにいかないことがあると
「えっ、何で、どうして」と思うのが私たちです。
これは自然のことだけではなくて
私たちのこれまでの人生の歩みを振り返ってみても
これからも「えっ、どうして何で」ということが
たくさん起こります。
そういうなかにあって
私たちの阿弥陀さまの本願念仏のご法義です。
「えっ、どうして何で」と戸惑う私をそのまま
「ようこそ、ようこそ」と引き受けてくださるご法義です。
南無阿弥陀仏の生死の帰依処をいただくことで
迷う私がそのままナンマンダブツとお念仏を申して
生きて往けるのです。
南無阿弥陀仏のお救いのご法義に生かされている私です。
一人でも多くの方にお念仏のご法義に遇ってほしいものです。
その願い一つにこうして今日も
お朝事のお勤めをさせていただきました。
寒い中ですがどうぞ続いてお参りください。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2013.1.15)
遺品整理(2012年アーカイブ)
2023-01-14
昨日テレビで遺品整理をテーマにした
番組を観ました。
遺品整理といいますと
一人暮らしの高齢者の方がお亡くなりになって
数日数十日数カ月と長い間見つからず発見されて
遺されたものを整理することですが
今は生前に遺品整理の予約をする人が
多くなったという話題です。
アンケートで高齢者の4人に3人が
遺品整理を考えているということでした。
今は家族の形態が大きく変わって
昔は二世代三世代で暮らす家族が一般的で
おじいちゃんおばあちゃんがいて
お父さんお母さんがいて
子どもがいるという大家族でしたが
今は高齢になって夫婦二人で暮らす
家族の形態が多くなりました。
段々と歳を重ねて
夫婦の一方が亡くなって一人になると
いよいよ終活です。
死後のことを考えるといいます。
そこで遺品の整理です。
今私が持っている物品を
亡くなった後で家族の手を煩わせることなく
第三者に頼んで整理してもらうといいます。
家族がいるのにです。
大方事務的な遺品整理になって
再利用できるものがあっても
殆どは焼却廃棄処分されるものです。
遺った家族が遺品を整理することも大変ですが
先に逝かれた家族が大事にしていた遺品を手に取ることで
家族のつながりを思うこともあるのではないでしょうか。
家族は互いに支え合って生きる
最小単位の私たちの社会横のつながりです。
親がいて子がいて孫がいてと
同居していなくても深いいのちのつながりがあります。
そこに親から子へ孫へと
伝えていくもの遺していくものがあり
子は親から伝えられ遺されたものを通して
親の心情をいただいていくのです。
お遺骨をどうするという話もありました。
今は納骨しなくていいという方が増えてきたといいます。
お墓も夫婦連れ合いだけが納骨できるもの
一人暮らしの方は一人であるいは友人と一緒にと
とにかく子や家族に迷惑をかけたくないというのです。
遺品ということで
皆さんは子や孫に何を遺していきますか。
私が大事と思って遺すものも
子どもにとっては迷惑なことかもしれませんし
どう処分していいか分からないことも
たくさんあると思います。
仏法聴聞させていただいて
私たちが子や孫に遺していけるものは
ただ一つお念仏ですと聞かせていただきます。
私たちが申すお念仏です。
お念仏の先人が遺し伝えてくださいました。
このたびはこの私がお念仏を次の世代に遺し
伝えていくことの肝要です。
私が頑張って伝えるのではありません。
お念仏のおはたらきで私がお念仏申すそのままが
子や孫に周りの方々に伝わっていくのです。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2012.1.14)
トランプさん(2017年アーカイブ)
2023-01-13
梵鐘を撞き終わって西の空を見ると
満月が煌々と輝いて見えました。
大自然の営みのなかに
日暮しをさせていただいていることを思います。
私たちが住んでいるこの地球を人類の惑星といって
私たち人間が大自然を支配しているかのように振る舞って
自分たちの思うように開発という名のもとに
自然破壊を繰り返しているような現代の様相です。
今度アメリカの大統領に就任するトランプさんのことが
マスコミで連日取り上げられています。
これまでの言動からして
どんな大統領になるのか気になります。
昨日は選挙後初めての記者会見ということで
全世界が注目しましたが
アメリカ至上主義というか自己中心というか
アメリカの利益になること優先の政策を
強力に展開するとの主張でした。
今は世界のグローバル化が進み
政治経済あらゆることがつながっています。
アメリカは世界のリーダーであり
アメリカがくしゃみをしたら
日本はじめ世界の国々がくしゃみをするというこで
風邪をひく病気になってしまうということです。
自分の国だけよかったらいいという考え方では
世界経済は成り立っていかないのは常識であり
突き詰めていけばどっちが勝つか負けるかという
不安さえ思います。
「損か得かは人のものさし
うそかまことかは仏のものさし」という
相田みつをさんの言葉を思います。
私たちの仏法です。
聖徳太子さまは「世間虚仮唯仏是真」と
世間のことは結局は虚仮不実で
仏法のみが真実との仰せです。
どこまでも虚仮不実の身を生きているこの私が
真実まことの仏法に聞かせていただきます。
自分さえよければという自己中心のありのままが私が
仏法に遇ってそのまま見抜かれてしまいます。
真実に遇うことの厳しさですが
真実はそのまま暖かいものであります。
ちょうど今朝のお月さまのように
夜空に冴えわたる月は何か怖い感じもしますが
月の光です。
太陽の光といってもいいですが
光が私に至り届いて暗闇を破りそのまま包んでくださる
仏さまの智慧と慈悲の光明のおはたらきに
重ねて思います。
南無阿弥陀仏のお念仏のみ教えに
聞かせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2017.1.13)
ようこそのお参りです
2023-01-12
ようこそお参りなさいました。
こうして阿弥陀さまのご尊前に身を置き
お念仏申させていただきます。
南無阿弥陀仏
「いつも私が一緒だよ」と
阿弥陀さまのお喚び声が聞こえてきます。
阿弥陀さまのご尊前
南無阿弥陀仏とお念仏申すところは
私が一番安心できるところです。
摂取不捨の阿弥陀さまのおはたらきです。
「どんなことがあってもあなたをそのまま救う
決して見捨てない大丈夫安心して」と
今こここの私に寄り添ってくださる仏さまです。
この人生は私の思い通りにならない
良くも悪くもいろんな出来事に遭遇していきます。
どうぞ南無阿弥陀仏とお念仏申して
今日も一日お浄土への人生を
生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2013.1.12)