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お念仏を申す生活法話

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タイブレーク

2024-08-24
 夏の甲子園は決勝初のタイブレークで
京都国際高校の初優勝で幕を閉じました。

 近年の猛暑と選手の健康管理を考慮して
いろんな対策が講じられています。

 連戦にならないように休養日を設けたり
試合中にクーリングタイムを入れたりですが
試合時間の短縮ということから導入されたのが
延長10回から無死一二塁で始まるタイブレークです。

 得点が入りやすいケース設定で
勝敗が決しやすく
今大会も数々のドラマが生まれました。

 夏の炎天下での試合で選手の疲労度は増し
選手生命にも大きな影響を与えるということで
暑い時期を避けた屋内球場での開催や7回戦の導入など
様々な改善案が提案されていますが
高校野球は夏の甲子園という根強い意見があるなかで
今後の大きな検討課題ということでしょう。

 従来してきたことを変えることについては
これまでの意義をとなえて消極的になりがちですが
変えることで変わらない原点を
再確認することができるということでもあります。

 野球ゲームのあり方は変わっても
投げて打って守って走るという
野球の原点は変わりません。
 一個の白球をめぐるゲームの楽しみです。
試合となれば勝負を決することになりますが
勝者敗者共に野球を楽しむ原点は変わりません。

 お寺のあり方も変わります。
時代の流れ社会の動きに応じて変わって行きますが
お寺の原点は変わりません。
「お寺は何のためにあるのですか?」
僧俗共にお寺の意義を再確認するなかで
真実変わらないお念仏のご法義を
聞かせていただきます。

 「いのちあるものすべてを分け隔てなくそのまま救う」
南無阿弥陀仏のご法義に生きていますか?
 お念仏申してあなたも私も共々に
阿弥陀さまの大きなお慈悲のなかに
かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.24)

往くも還るもお慈悲の中

2024-08-23
 智慧と慈悲の二つのお徳を
かねそなえたお方を仏さま
真実をさとられた覚者といいます。

 智慧とは如実知見といって
ものごとの真実をありのままに知見することです。
 一方私たち人間の知恵は
自分の都合に合わせて知見することがあり
真実とは言い難いものです。

 阿弥陀如来は私の真実ありのままを
「煩悩具足の凡夫」と見抜かれて
そのまま放っておけず
南無阿弥陀仏のおはたらきとなって
私に寄り添い真実の浄土に往生させようと
いつでもどこでもどんな時でも
ご一緒してくださっているのです。

 お慈悲のおはたらきです。
私のことを慈しみ共に悲しんでくださる
南無阿弥陀仏の仏さまに成ってくださったのです。

 迷いの凡夫の私を浄土に往生させて
真実さとりの仏にさせるとおはたらきです。
 
 南無阿弥陀仏のおはたらきで
お念仏申して浄土に往生し仏になって
すぐさま再びこの世に還って来て
衆生を救う阿弥陀さまのお手伝いをさせていただくと
聞かせていただきます。

 浄土に往くも迷いの世に還るも
すべてが南無阿弥陀仏のおはたらきです。
 阿弥陀さまの大きなお慈悲のなかに
あなたも私も共々に生かされて
今日一日も生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.23)

候補者乱立

2024-08-22
 岸田首相の不出馬表明を受けて
自民党総裁選挙が候補者乱立の様相です。

 自民党裏金事件究明の過程で
岸田さんは派閥解消を宣言し
今回の総裁選挙では
閣内大臣の立候補容認発言をするなどして
これまでとは違った総裁選挙になりそうです。

 これまでは党内派閥の力関係で
派閥の領袖の意向に沿う形で
立候補者が早々に予想され
選挙前から票読みができて
当落もほぼわかっていましたが
今回は派閥の足かせがなくなったことで
志ある者が手を挙げる選挙本来のあり方になって
早速これまで知名度が低かった
若手議員が名乗りを挙げました。

 派閥といった私たちの日本社会に
昔から根強くある枠組みです。
 同志という仲間でグループをつくり
長いものに巻かれろ寄らば大樹の陰で
その中に入って自らの地位を確保し安住することで
生き延びていくことです。

 派閥の中にあって
敢えて異論を唱えない忖度の体質が見え隠れします。
 異論を唱えれば
グループから排除されることさえあるのですから。

 一国の首相をめざそうと国会議員になった
政治家先生たちの
数の論理にからめとられ
自分の主義主張を発揮できない何とも情けない話です。

 私たちの身近な社会生活のなかにも
こうした傾向があります。

 果たしてお寺社会にもと
狭い人間関係の小さな社会に生きて
ああやこうやと互いに忖度し
自ら苦悩する迷いの凡夫の姿です。

 阿弥陀さまは苦悩の有情を捨てずしてと
立ち上がり「まかせよ救う」と
南無阿弥陀仏のおはたらきで
「大きな世界に生まれて来いよ」と
喚んでくださっているのです。

 お念仏申して
あなたも私も阿弥陀さまの大きなお慈悲のなかに
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.22)

友からの便り

2024-08-21
 友からの便りです。
便箋2枚いっぱいに近況やいろんな思いが
綴られていました。

 高校の同級生で70歳を過ぎ退職されての生活です。
病気と向き合う思い通りにならない様子を
初めて知りましたが
楽しみを見つけて前向きに生きながら
私のことを気にかけ励ましてくれて
大変力強く思います。

「友あり遠方より来る、また楽しからずや」
(同学の友人が遠くから一緒に研鑽しようと
 訪ねて来てくれた。
 本当に楽しいことである)
『論語』の言葉を合わせて思います。

 実際に会うことではありませんが
便りのなかで共に会って
一緒に学ばせていただいているんですね。
 本当に有り難いことです。

 毎日お朝事のお勤めで
『正信偈和讃』『御文章』を拝読させていただきます。
 親鸞さま蓮如さまからの便りです。
「阿弥陀如来の本願を信じまかせて
往生浄土のお念仏の道を一緒に歩んでゆきましょう」と
今日一日も如来の大きなお慈悲のなかに
共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.21)

甲子園の大声援

2024-08-20
 日本の夏の風物詩ともいわれる
全国高校野球選手権甲子園大会で
昨日の準決勝でベスト4が出そろいました。

 いつもの常連校が多く残っているなかで
今大会一際注目を集めているのが
島根県代表の大社高校です。

 出雲の国の出雲大社で有名ですが
高校野球も1917年夏に初出場を果たし
春夏通算11回出場の名門校です。
 今大会は初戦兵庫報徳学園、二回戦長崎創成館
三回戦では東京早稲田実業に延長11回タイブレークで
劇的な勝利を挙げました。

 「甲子園には魔物が住む」といわれます。
劇的な試合が続き何が起こるかわからないなかで
無名の弱小校が強豪校を破ったりということを
いうそうです。

 大社高校の快進撃に
甲子園球場に詰めかけた観客から応援の
大声援が上がります。
球場全体が大社ファン一色になったような状態で
後押しします。

 判官びいきという言葉があります。
弱い立場の者に同情し肩を持つことで
甲子園は今は全国から有望選手を集めた
私学の常連校が多い中で
大社高校のように
地元のメンバーでチーム編成する県立高校に
肩入れし応援することです。

 応援が多くても実力が伴わねばということですが
実力以上の力を発揮し番狂わせの結果を生むのも
甲子園に魔物が住むということなのでしょう。

 大社高校は準決勝で鹿児島神村学園に敗れましたが
その活躍ぶりは今大会を象徴するものでした。

 甲子園の大声援は球場全体に轟き渡り
大きな力となって選手たちのプレーを後押しします。
 何が起こるかわからない不安な中に
大きな安心と勇気を与えてくれます。

 南無阿弥陀仏のお念仏の声です。
「まかせよ救う」の阿弥陀如来のお喚び声です。
「どんな時もいつでもどこでも一緒だよ」と 
敵味方関係なく私たちに寄り添い
応援してくださいます。

 お念仏の声に支えられ安心して
今日一日も共々に生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.8.20)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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