急に冬が来ました
2024-11-19
朝起きて寒さに震え
バタバタ厚着をして
今日一日を始めました。
急に冬が来ました。
この時期寒くなるのは
これまでの経験で十分認識できることですが
11月に入っても夏日があるという状況で
まだ出していた半袖物をすっきり仕舞いました。
テレビで12月上旬の寒さだと言っていました。
徐々に寒くなってもらわないと
高齢者にとって急な気温の変化は
この身にこたえます。
生老病死の身の事実です。
生きるということは老いること
病気になることもあります
そして命終えていかねばなりません。
いつまでも若く健康に生きてと
誰しも思いますが
諸行無常のこの世に生きて
この身の事実に向き合っていかねばなりません。
お念仏のみ教えを聞かせていただきます。
老病死の身をそのまま救うと
阿弥陀さまの本願念仏のおはたらきです。
南無阿弥陀仏とお念仏を称えるままに
「まかせよ救う」のおはたらきを
聞かせていただきましょう。
お念仏申して安心して老いて往ける病んで往ける
そしてこの命終えて往ける
お浄土から開かれたお念仏の一本道を
共々に歩んでまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.19)
ネット選挙
2024-11-18
全国的に注目された兵庫県知事選挙で
県議会の不信任決議を受けて失職した
斎藤前知事が再選されました。
今回の選挙では先の東京都知事選挙や
衆議院選挙でも脚光を浴びたネット選挙が
注目されました。
人から人へと支持を広げる従来の選挙運動に
インターネットという戦術が加わり
ネットからネットへと
瞬く間に支持を拡散する代物です。
今は新聞を読まないテレビを観ない人が
若者を中心に増えているといいます。
社会の動向情報はネットでみるということで
このたびの選挙の情報も
ネットでみた20代30代の若者の6割ほどが
斎藤氏に投票したといわれています。
スマホやパソコンを開くと
多くの支持者の情報で埋め尽くされ
中には偽情報があっても
それを鵜呑みに信じるといったことが
起こっていたとの指摘もあります。
まさにネットが言ってることが本当のことで
ネットで皆が言ってることに疑いをはさむことなく
熱狂的に支持する波が
大きなうねりになったといいます。
ただ今回投票率が15%ほど一気に上がったことも
いつもは選挙に行かない人たちに
政治への関心を高めたネットの効果だということです。
これからの選挙もネットの活用が
有効な手段として注目されることですが
ネットが政策を語るツールではなく
単に他候補の批判非難や
誹謗中傷にまで及ぶと問題です。
ネットには顔が見えません。
本当のところは分からない不審なことも
火がつけば一気に燃え広がります。
まさに取扱注意の代物ですが
投票結果に出たところで現実になります。
今はネット社会といわれます。
網の目のように繰り広がるネットのご縁つながりです。
縁起の仏法です。
この世の中のあらゆる事象はすべて
縁によって生起するという仏教の根本思想で
すべてはつながり合って存在し
関係ないものは一切ないということです。
自分の都合に良くも悪くも
私たちはお互いにご縁つながりのなかに
生かされて生きているということです。
お互いにつながり合っているこのネットの世界で
善か悪かの二項対立で私たちは物事を考え見がちですが
すべてがつながり合っている関係でいうならば
私の都合で今は善と思っていることも状況によっては
いつでも悪にひっくり返るということです。
真実変わらないものさしこそ
お念仏の仏法と聞かせていただきます。
聖徳太子さまは「世間虚仮唯仏是真」といわれ
親鸞さまは「ただ念仏のみぞまことにておはします」と
お示しです。
仏法を聞かせていただくなかに
この世の有り様を見聞きして
お念仏のご縁つながりのなかに
生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.18)
「ちょっと油断してませんか!」
2024-11-17
月に一度の病院通いでいつもの検査を受けます。
検査の後で主治医の先生の診察です。
「ちょっと油断してませんか!
ちゃんと病気に向き合って緊張感をもって
生活してください」と強く指摘されました。
今回の検査の数値が前回より大分高くなって
先生からお𠮟りのご指導です。
この一か月を振り返ってみれば
思い当たることもないことはありませんが
そんなに際立って食生活が乱れたということもなく
しかし数値に出た以上は
生活改善につとめなければなりません。
病気に向き合う
いのちに向き合うことの難しさです。
ちょっと数値が良いと油断し
悪いと数値を気にして生活することになります。
果たしてそれは心豊かに生きることかというと
どうでしょう?
いのちに向き合うとは
良いことも悪いことも
そのまま引き受けて生きるということで
わが身の事実をそのまま受け入れることの難しさです。
生老病死のわが身の事実です。
いつも若くありたい健康でありたい長生きしたいと
老病死に抗う私がいます。
自分の思い通りにならない苦しみです。
悩みます。迷います。
阿弥陀さまは苦悩の凡夫とこの私を見抜かれて
「必ず救うまかせよ」と
ご本願をたて南無阿弥陀仏と成就されて
「あなたのいのちをそのまま引き受け救う」と
今こここの私におはたらきくださっているのです。
お念仏申して阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
今日一日も生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.17)
かくれトランプ
2024-11-16
先のアメリカ大統領選挙は
各メディアの事前調査による大接戦の予想を覆して
トランプ氏の圧勝に終わりました。
調査の中でかくれトランプと言われる人たちの
存在が指摘され注目されていました。
元大統領時代の4年間の実動を踏まえ
トランプ氏のこれまでの人生そして今の言動を通して
その人となりに常識的な見方で
違和感を持つ人が多い中で
表立ってトランプ支持を言い出さない人たちです。
人間的には信頼できないところもあるが
何か閉塞した現状を突破してくれる期待感が
トランプ氏圧勝に投票構造を変えたと言われます。
かくれ〇〇とは何か物騒ですね。
思っていることと言動が違うということです。
自分のホンネは隠し
大方の見方に合わせて
タテマエで物事に接する生き方です。
往々にして大なり小なり人それぞれにあることと
言われてみれば
自分自身にも思い当たることが無きにしも非ずですが
白か黒かの二者選択で白と公言していた人が
実は黒だったというのでは
人と人との信頼関係を根底から覆す結果になります。
「えっ」と思わず天を仰ぐような事態です。
そのことより生ずる不信感は
常に懐疑心を伴ってずっと警戒する関係性になります。
お寺のご門徒で
他の宗教のかくれ信者がいます。
お寺と門徒のつながりは
昔からの門徒の家という関係が一般的で
お家の方が自ら手を挙げて
お寺の門徒になったという関係は多くありません。
縁あってお寺の門徒の家に生まれたとか
結婚して門徒の家に入ったとかの
ご縁をいただいたという関係です。
信教の自由ということでいえば
個人の信仰ですから
浄土真宗のお家の人であっても
キリスト教や他宗教の信者であっても
いいわけです。
ただお家の家族のつながりということでいえば
お家の宗教を中心にしたご縁つながりであり
まずお家の宗教について知ってほしいと思います。
教えを聞くことで
どうかお念仏のご縁に遇ってほしいものです。
それは私たちにお仏壇やお墓を伝えてくださった
ご先祖有縁のお念仏の先人の願いだからです。
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
お念仏のみ教えにつながり届けられた
ご先祖からの家族のあり方を
今一度見直すべきではないでしょうか。
お念仏のみ教えはどんな人ともご縁つながる教えで
みんなが安心して共に生かされて生きることのできる
お念仏の家族社会を説いてくださっています。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.16)
ペットの七五三
2024-11-15
今朝のニュースで
ペットの七五三の話題がありました。
11月15日は古来七五三の行事で
3歳5歳7歳の子どもの成長を祝い
子どもの長寿と幸福を祈願するそうです。
昔は貧しい生活で栄養事情も悪く
今のような医療技術も発展していなくて
子どもの死亡率が極端に高かったために
七五三の節目に
ようこそこの歳まで成長してくれたと皆でお祝いをして
親や家族有縁の方々の大きな喜びがありました。
ペットの七五三です。
今はペットは家族の一員ということで
我が子と同じように成長を喜び
七五三をお祝いすることで
何か微笑ましい光景ですが
この世に誕生した犬猫などがすべて
ペットとして家族の一員となって
七五三のお祝いをしてもらえるかというと
そうではありません。
野良犬や野良猫と生まれたり
飼い主から捨てられて
殺処分になるいのちも多いと聞きます。
飼い主の思いはからいでペットを選ぶ
いのちの選別が公然と行われている現実に
私たちは向き合うことを忘れてはなりません。
阿弥陀さまの本願念仏のお救いは
すべてのいのちを分け隔てなく
そのまま救うと南無阿弥陀仏のおはたらきです。
お念仏申して
阿弥陀さまの大きなお慈悲の中に
共々に生かされて生きている
私たちのいのちのあり方を聞かせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.11.15)