本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

いつも見守ってご一緒くださる仏さま

2023-01-06
 臨終勤行のご縁にお参りしました。
お勤めの後で通夜葬儀これからの仏事について
一通りご相談した後で
いろんな話になりました。

 ご高齢のお方です。
娘さんがぽつんと
「こんなにお母さんが歳をとって
向こうに行ったら
お父さんびっくりするやろうね」と
言われました。

 お父さんは40代でご往生されていますから
子どもさんには若い時のお父さんのままです。

 すぐ私の口から「大丈夫ですよ。
いつも見守ってくださっていたのですから」と
申していました。

 私たちが生きるこの娑婆世間のことは
良くも悪くも色んなことがありますし
この身は老いていきますから
昔の若い時のままというわけにはいきません。

 浄土真宗のお念仏のお救いのご法義は
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
どんな人も分け隔てなく
阿弥陀さまのお浄土に往生させていただき
仏に成らせていただくと聞かせていただきます。

 人の命は終えますから
遺った私たちのこの目に懐かしいお姿を
見ることはかないませんが
南無阿弥陀仏の仏さまと成って
いつでもどこでも私たちを見て護り
導いてくださっているのです。

 お父さんの仏さまは
お母さんだけでなく皆さんを
ありのままに見てくださりそのまま救うと
南無阿弥陀仏とおはたらきだったのです。

 先に往く人もお浄土ならば
後に遺った私たちも同じお浄土に
生まれさせていただけるのです。

 大丈夫心配ありません。
先に往かれたお母さんは
阿弥陀さまのお浄土でお父さんと再会されて
これからもお念仏の声となって
遺った私たちを導いてくださいます。

 私たちが日々生きる生老病死の苦悩の現場に
先に往かれた仏さまがご一緒くださってあることを
南無阿弥陀仏とお念仏申して
有難く聞かせていただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.6)


フィッシュレザー

2023-01-05
 今朝のニュースで
フィッシュレザーの話題を知りました。

 革製品というと
牛やワニを思い浮かべますが
魚の皮でできた製品と聞いて
ギョギョギョッです。

 中々思いつかないものですが
高知の水産加工会社の方が
魚の身を取ってできた皮に着目して
研究に研究を重ねてできたものといいます。

 作業の様子が紹介されていました。
魚を三枚おろしにしてできる骨付きの身や皮を
機械的にアルミ函に分別していきます。
 廃棄物といわれていました。

 魚のアラです。
もったいない
何か活かす手立てはないかと
皮製品を思い立ったといいます。

 私はその映像を観た時に
「美味しそう」とアラの煮つけを思いました。

 小さい頃ご門徒の漁師さんから
魚をもらって料理して
アラまで食べたものです。

 何といっても皮と身の間の脂分に
うま味があるということで
今も時々魚屋さんでアラを買ってきては
料理してもらって美味しくいただいています。

 もったいないということで
再活用にして革製品に生まれ変わるということですが
それまでの作業の工程が大変です。

 皮のうま味成分の油と臭いを取ることに
何年も研究工夫されて
作業にも大変な時間と手間がかかるということで
うろこ模様の独特な財布やキーホルダーは
大変高価なものになるということです。

 確かに面白い興味深いことですが
私たちの生活の中で重宝されるかどうかは
買い手それぞれのものの見方です。

 これまでも私たち人間は魚を食べて
生きてきました。
 廃棄されたといって
私たちの目に見えない形で
私のいのちを支えてくださってあるのです。

 今は環境問題が地球規模の大きな課題になっています。
もののいのちを活かす術は
これからもたくさん考え出されるでしょう。

 ただ廃棄するのは人間の都合であり
廃棄されるいのちは一つもない
すべては南無阿弥陀仏の
大きないのちのつながりのなかに
これまでもこれからも共々に
生かされて生き続けていくことを
十方衆生をそのまま救う
阿弥陀さまのご本願のみ教えに聞かせていただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.5)

新年の始動です

2023-01-04
 正月三が日が開けて
今日から新年の始動です。

 昨日は故郷からの帰省ラッシュや
お正月を海外で過ごした人の帰国のニュースで
いっぱいでした。

 この二年はコロナ禍で行動制限がなされ
思うようなお正月にならなかったことですが
今年は三年ぶりのいつもの景色です。

 一昨日昨日の箱根駅伝も
今までの憂さを一気に晴らすように
沿道にたんさんの人が出て応援していました。

 物価高が生活に直撃する中で
今年は一体どんな年になるのでしょうか。
 
 いろんなことがあるでしょうが
いつでもどこでも阿弥陀さまがご一緒です。

 お念仏申して
「われにまかせよ 必ず救う」の
南無阿弥陀仏のお喚び声に励まされ支えられて
この一年も
往生浄土のお念仏の道を
共々に歩ませていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.4)

生きるヒント

2023-01-03
 お正月気分もそこそこに
昨年末から部屋の片づけと身の周りの書籍書類の整理に
明け暮れています。

 ふと手に取った昔の資料に
目が釘付けになります。

 お念仏の先人の言葉です。
過去のことではありません。
現代に生きる私たちにお念仏の真実まことを
教え伝えてくださるものです。

 当時の社会の課題について
識者の提言記述です。
 今現在の課題にも
示唆されるものが多くあります。

 ああそうかそうなんだと
思い当たることにふれては
作業が一気に立ち止まります。

 そんなことの繰り返しで
ここ当分時間が過ぎ行くようです。

 ああもったいない無駄な時間と言う勿れ
今ここに私の生きるヒントをもらえるようで
有り難い時間です。

 私たちが織りなす社会は
人それぞれにものの見方考え方
価値観が異なる私の集合体です。
 そのことを互いに認め合い敬う合う関係で
一緒に生きていけたらと思います。

 ゆったりと流れ行く時間の中に
ゆっくり自分自身を振り返り
小さな一歩を記して行ける安心は
いのちの往く先が決まっていることの安心です。

 生活ぶりがそれぞれ違うお互いが
お念仏申してご一緒できる
往生浄土の道すがらを
今日も一日ご一緒しましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.3)

お正月の楽しみ

2023-01-02
 「お正月の楽しみは?」
と聞かれて
皆さんはどう答えますか。

「もういくつ寝るとお正月
お正月にはたこ揚げてコマを回して遊びましょう
早く来い来いお正月」と
小さい頃はお正月を楽しみに歌いましたが
今も昔も子どものお正月の楽しみは
何はさておきお年玉でしょう。

 私の頃は
どのくらいお年玉をもらっていたでしょうかね。

 当時は月々のお小遣いはありませんでしたが
必要なものはその都度親に言って
買ってもらえていましたから
不自由は感じませんでした。

 ただお年玉は別です。
近くのお店で
普段友だちが美味しそうに食べていた駄菓子を
親に断りもなく買いに行った思い出があります。

 大きな買い物をした記憶はありません。
家の親戚縁者からもらったお年玉は
貯金に預けたものです。

 年始のお客事もなくなり
雑煮やおせちなどの特別なものも元旦限定になり
家の中での平生日常並みの静かなお正月です。

 その中で年賀状が届きます。
今はネット社会で世界中に通信網ができて
いつでもどこにいても誰とでも
つながることは容易です。

 だから安心して筆無精を決め込んでいますが
歳を重ねるなかに年賀状の有難さを思います。

 数はずっと減りましたが
年の始めに届く便りに
その人人の日常を思い
当時を思い出しては含み笑いをして
今もつながっていることを思います。

 南無阿弥陀仏のおはたらき
大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きていることを思い
往生浄土のお念仏の道すがらを
ご一緒させていただこうと念じます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.2)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
0
4
6
7
9
9
TOPへ戻る