お寺がお寺になる
2023-10-29
プロ野球の日本シリーズが始まりました。
阪神タイガースとオリックスバファローズの対戦です。
関西のホームチーム同士で
関西ダービーといわれます。
昭和39年1964年の
阪神対南海ホークス以来59年ぶりのことです。
この時のエピソードがテレビのニュースで
紹介されていました。
今も昔も甲子園を本拠地とする阪神ファンは
その熱狂ぶりが知られ
勝っても負けても甲子園のホームゲームはいつも満員です。
そこで59年前も大フィーバーが思い起こされますが
3勝3敗で勝った方が日本一の最終戦の大一番
先発は村山とスタンカの両エースで
舞台が整った甲子園球場に
観客は2万人に満たないほどで空席が目立ったといいます。
その訳は10月10日の試合だったということです。
東京オリンピックの開会式の日だったのです。
何でこんな日に日本シリーズをと思いますが
その当時は今ほどにスポーツ全般についての
国民の認知度が少なかったのでしょうね。
今だったらこのような事態は
有り得ないのではないでしょうか。
全国から抗議が殺到するようなことです。
逆な見方をすれば
どんな困難な事態に遭遇しても
馳せ参じるファンこそ真のファンと言えるのでしょうね。
コロナ禍でお寺の行事も中止や
内容を変更せざるをえない事態になりました。
そんななかでも大事な法座活動は
続けています。
お念仏の仏法聴聞のご縁です。
一人でも多くの人にと開かれたものですが
一人二人とお参りしてくださるお同行がいてくださって
お寺が真のお寺になっていくことを思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.10.29)
※昨日(10月28日)<日本シリーズ>第1戦の結果です
阪神8対0オリックス(京セラドーム大阪)
子どもの声が聞こえるお寺に!
2023-10-28
朝6時に「ドドドーン」と大きな花火の音がしました。
今日は地元の小学校の運動会です。
これまでは10月初めの土曜日曜の開催でしたが
「えっ、何でこの時期に?」ということです。
猛暑が続き熱中症対策もあったのでしょう
この辺の小学校は先週運動会のところが多かったのですが
全国のニュースにもなった
小学校で毒グモの「セアカゴケグモ」が見つかって
一週間延期されたということです。
10月下旬の今の6時は
日の出の時刻もまだ遅く
朝は涼しいを通り越してちょっと寒いぐらいですが
運動会です。
コロナ禍も明けて
他の行事のように
4年ぶりの通常開催ということでしょうか。
日中は陽もさして天高く澄みきった青空です。
運動会日和の絶好のコンディションで
太鼓の音に交じって子どもの大きな歓声が聞こえます。
いいですね。
子どもの声に元気をいただきます。
コロナ禍でお寺の子ども会の活動も
ずっとお休みしていますが
「子どもの声が聞こえるお寺に!」のスローガンのもとに
そろそろ始めましょうか。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.10.28)
★「子どもの声が聞こえるお寺」でネット検索しましょう
円光寺の子ども会活動(すいよう学校)のようすがみれます
「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子)
2023-10-27
昨日プロ野球ドラフト(新人選手選択)会議がありました。
この時期恒例のことで
今回も数々のドラマがありました。
野球少年の夢は昔も今も
プロ野球選手になることです。
ただ誰もがその夢を叶えられるわけではありません。
小中高校と野球をやっていくなかで
自分の実力を思い知り
途中であきらめる人もいれば、一層頑張る人もいます。
そして迎えるドラフトです。
意中の球団を自分が選ぶのではなく
球団から選ばれるのを待つばかりです。
「まな板にのった鯉」の心境でしょうか。
1965年にドラフト会議が始まる以前は
財力の豊富な人気球団に有力選手が集中して
戦力のアンバランスなど様々な弊害がありました。
ドラフトの歴史を振り返れば
意中の球団に指名されずに
一年間野球浪人する選手が現れるなど
選手の人権(職業選択の自由)を侵害するなどの
批判もありました。
時代は変わり選手の考え方も変わって
12球団の戦力均衡とともに選手の受け入れ態勢も整って
今は選手が意中の球団に固執することが
少なくなったように思います。
プロ野球選手になってからが一番の勝負であり
逆に意中の球団に入団したもののずっと芽が出ず
一軍の試合出場もままならないままに
引退していった選手もたくさん見てきました。
ドラフトで意中の球団に入団するのが目的ではなく
プロ野球選手として野球界で大輪の花を咲かせることが
選手の一番の夢であり目標です。
『置かれた場所で咲きなさい』は
キリスト教カトリック修道女で
ノートルダム清心学園理事長の
渡辺和子さんの著書(2012年初版)のタイトルです。
置かれたところこそが、今のあなたの居場所であり
どんな場所でもあなたの居る所で
あなたのいのちの花を咲かせましょうとのメッセージです。
ドラフトで夢かなってプロ野球選手になった人も
夢かなわなかった人も
これからもそれぞれの人生を生きていきます。
私たちもそれぞれの場所で
お念仏申すところに
いつでもどこでもご一緒くださる
南無阿弥陀仏のおはたらきにそのまままかせて
すてきないのちの花を咲かせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.10.27)
大人も子どももみんな仏の子です
2023-05-05
今日5月5日は子どもの日です。
子どもといい大人といって
通常年齢的に区別されますが
親と子の関係でいうと
親からいえば子どもは何歳になっても
子どもです。
子どもが生まれて親になるといわれ
親と子は同い年といいます。
親は子どもの幸せな成長を願い
子どものことをずっと見守ります。
子どものことがいつも心配で
「こうしなさい」
「こんなことをしてはいけません」などと
口やかましく言っては
叱ることもあります。
親は子どもにとっては頼りになる一方で
うっとうしい存在でもあります。
子どもが小さい頃は
親は子どもを育て養うということですが
年月が経って親子の立場が逆転します。
体力的にそして経済的にも逆転して
子どもが親の世話をするようになります。
ただね、子どもを思う親の気持ちは変わりません。
70、80、90歳になっても変わらない
いや命終えても変わらないのが子どもへの親心です。
子どもの幸せを思う心です。
ただ歳を重ねて物理的には逆転していますから
思うようなことができないもどかしさの中で
共々に日暮らしすることになります。
私たちはみんな子どもの頃がありました。
そして大人になりました。
子どもができて親になる人もいれば
それぞれの生活の中で
大人も子どももみんな仏の子と
教えていただきます。
仏さまに思われ見守られていると
聞かせていただけるのが
仏教浄土真宗のみ教えです。
親が人の命終えていき
子どもの目に親の姿を見ることができなくなっても
南無阿弥陀仏のお念仏の声となって
いつでもどこでもこの私を必ず救うと
おはたらきの仏さまに成ってくださるのです。
いつまでも親に心配かけ通しの
私たちはどこまでも至らぬ子どもです。
だからこそ「わが一人子よ。私がいるよ大丈夫だよ」と
いつでもどこでも見守ってくださっているのです。
子どもの日です。
われら仏の子と聞かせていただき
これからも南無阿弥陀仏とお念仏を申すなかに
阿弥陀さまそして有縁の親さまとご一緒に
日暮らしさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.5.5)
コロナ禍もお念仏相続されて
2023-05-04
昨日今日は海原のお祭りです。
4月28・29日は三佐のお祭り
その前は家島のお祭りと
この時期三佐校区は毎年春祭りで賑わいます。
ところがコロナ禍でこの三年間は
各地の行事が中止になったり内容を変更したりしてで
お祭りも4年ぶりの通常開催になりました。
コロナ前のように復活ということが言われます。
今はゴールデンウィークで
全国の観光地に人出が戻ってきたというニュースです。
ただこのコロナ禍の三年間
活動行事が中止変更になるなかで
コロナ以前のようなことに果たして戻れるのかと
言われています。
三年のブランクです。
私たちはみんな三年歳を重ねてきたわけです。
70歳の私にとって三年歳をとることは
それだけ体が思うように動かなくなることであり
生きる意欲も減退することでもあります。
若い時分のように
頭も体も次第に頑張れなくなることを実感します。
ちょうど私年輩の人にとっては
この三年間はこれまでの活動を振り返り見直すことで
思い切った決断をする時ではなかったかと思います。
コロナを理由にこれまでの活動や行事を止めることでは
何か寂しい限りですが
毎年同じことの繰り返しであったものを
一大決心して新しく変えて行こう変わって行こうという
新たな展開になればと思います。
先月29・30日と坂ノ市のお寺さんの
住職継職法要がありました。
三年前の予定がコロナの影響で
三年間延期になったのです。
寺族親族有縁の多数のお坊さんと
ご門徒有縁のお同行が本堂いっぱいにお参りでした。
21代目の新住職の誕生です。
500年も前からお寺が続いているということです。
お寺の住職も変わればご門徒衆も変わって行きます。
時代も変わり社会も変わる中に
お寺が相続されることのすばらしさです。
真実変わらないお念仏のご法義の有難さです。
お寺の中心阿弥陀如来さまのおはたらきです。
お念仏の先人もそして私たちも
共に帰って行く南無阿弥陀仏の依りどころです。
どうかお念仏のみ教えに遇ってお念仏を申す身になり
この人生を生き抜いてお浄土参りをしておくれと
先人が願いお念仏の道場を建てられて
お念仏のバトンが受け継がれてきたのです。
南無阿弥陀仏の大きな願いの中に
今日もこうしてお寺の本堂
阿弥陀さまの御尊前に座らせていただき
お念仏を申して往生浄土の人生を
共々に生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.5.4)