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お念仏を申す生活法話

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トヨタ社長交代

2023-01-27
 今日のトップニュースは
トヨタ自動車の社長交代です。

 自動車産業で世界一の業績を誇り
世界のトヨタとして
メディアにも積極的に登場注目されてきた
豊田章男社長は66歳で会長職に就き
次期社長は53歳です。

 14年ぶりの社長交代は
グローバルに日々移り変わる現代社会の緊急課題に
社長は会社のトップとして果敢に向き合い対処し
会長は社長を支えていく体制の強化です。

 一昔前の大会社のように
親方日の丸の経営手段は今や破綻し
トップがセールスに乗り出す経営戦略です。

 会社組織とは異なりますが
私たちのお寺のあり方に重ねて思うとき
世襲の住職交代は親から子への世代の交代で
凡そ30年のことです。

 今は生前に交代することが多くなりましたが
前住職が亡くなって継職となると
時既に60歳代の新住職ということです。

 これまでの人生を振り返って
体力的にも精神的にも
一番油ののりきった時は40~50歳代でした。

 特に今のネット社会にあっては
若い発想の転換が急務です。

 お寺と門徒の従来の関係でいえば
ただお経を読んでいればいいのではありません。
 これからはお寺が選ばれる時代になっていきます。

 ここは仏教本来の価値観を発揮していくチャンスであり
その活動拠点がお寺であり
お寺の住職お坊さんの責務なのです。

 このままではお寺にお参りされる方がもっと減って
お寺は風景そのものになってしまいます。

 お寺からの発信です。
仏教の力はたらきの発揮です。

 学校では教えてくれない仏教は
闇夜のこの時代社会の灯火になります。

 お寺で待っているのではなく
お念仏のご縁づくりに出かけて行きましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.27)


初めての歯医者さん

2023-01-26
 昨日歯の治療に行きました。
ずっと診てもらっていた歯医者さんが休業されて
初めてお世話になる歯医者さんです。

 どんな先生かななどと
ちょっと緊張しての初診です。

 誰からか紹介されたわけでもなく
家から近い所にある中の一つということだけの
全くの飛び込みです。

 最初に歯の状態を写真に撮るということで
撮影室に通されました。
 ちょっと戸惑いました。
これまでは悪い箇所の部分的なものでしたが
カメラが口のぐるりを一周して
歯の全部を撮ったものを後で見せて
説明してくださいました。

 ありのままの歯の状態を
隠すことなくそのまま見せてくれるのです。
 悪いところだらけといっていいほどで
何か丸裸にされて恥ずかしかったです。

 今回は悪いところを応急処置して
次回から治療に入りましょうということでした。

 まさに俎板の鯉の心境です。
あとは全て歯医者さんにおまかせすることで
少し安心しました。

 ああやこうやどうしようと
私の心配は尽きませんが
良くも悪くもおまかせすることで
一歩前に進めるのかなと思います。

 私たちの日々の日暮らしです。
自分の思い通りになれば良くて
思い通りにならないと悪いと
思い悩む私がいます。

 自分の都合に合わせて良いことも悪いことも
全部含めて今こここの私が生きています。

 阿弥陀仏さまは
自分の思いに喜怒哀楽し右往左往して
生きている私のありのままを見て撮って
「われにまかせよそのまま救う」と
南無阿弥陀仏のおはたらきで
ご一緒くださっているのです。

 お念仏のお喚び声を聞かせていただき
「おまかせします阿弥陀さま」と
安心して生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.26)

十年に一度の寒波

2023-01-25
 十年に一度の寒波が日本列島を襲うという
連日の報道で身構えるなか
昨日は大分の市街地も日中どんより曇った中で雪が降り
夜は凄い突風が吹き荒れ
早々にお朝事のお休みを連絡し
明けて今朝は県内どこも氷点下でしたが
積雪はなく午前中のお参りも予定通り出来ました。

 私たちの生活は
こうした天気に左右されることが多くあります。

 人間がどんなに偉くなっても
天気など自然界を掌握することはできません。
 
 私が生きるこの生身も自然の摂理の中にあって
私がどうこうすることはできません。

 自然の大きな力に
自分の都合で良くも悪くも
おまかせするしか術を知りません。

 午後ちょっと遠方のお家に車でお参りしました。
親戚の方も方々からお参りされていて
お勤めの後お茶をいただきながら
「仏さまのご縁に遇えてよかったですね」と
お話しました。

 雪が積もって道路が凍っていたら
私も皆さんもお参りできなかったことです。

 ただ仏さまのご縁
「まかせよ救う」の南無阿弥陀仏のおはたらきは
私がどのような状況にあっても
お念仏の声となって今こここの私のところに
至り届いてくださっていることを
また頼もしく有難く思うことです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.25)

「楽やないけど楽しいわ」

2023-01-24
 毎朝朝ドラを観る生活習慣が
ずっと身についています。

 今回の『舞いあがれ』は
航空パイロットをめざすヒロインの物語ですが
今は東大阪市の町工場が主な舞台になっています。

 先代から父が継いだねじの製造業ですが
小さな町工場ゆえの苦労が絶えません。
 
 「小さいねじから、大きな夢を」のスローガンで
小さな工場から事業を拡大していきますが
リーマンショックのあおりで倒産の危機に瀕する中で
父が急死し母が社長になって会社経営するようになります。

 苦労が絶えない困難な中で
母が「楽やないけど楽しいわ」と
ぽつんと漏らします。

 テレビ時代劇『水戸黄門』の主題歌に
「人生楽ありゃ苦もあるさ」と歌詞があります。

 人生はまさに苦楽の繰り返しの様相ですが
苦しいことも楽しいことも含めて
「楽しい」と言える心境です。

 臨終の時に私たちは何を思うのでしょうか。
「色んなことがあったけれども、いい人生だった」と
自分の都合で良いことも悪いことも
みんな受け入れて「そのまま救う」とおはたらきの
南無阿弥陀仏のお喚び声を聞かせていただきます。

 南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
命終えて往き生まれる阿弥陀仏のお浄土は
極楽といわれます。

 私たちが生きる娑婆世間の苦楽を超えた
極めて楽しいみんなが喜びに満ち満ちた世界です。

 「楽やないけど楽しい」と
自他共に心豊かに往生浄土の人生をご一緒しましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.24)

民生委員なり手不足

2023-01-23
 今朝の大分合同新聞の第一面に
「民生委員 なり手が不足」の見出しが
大きくありました。

 民生委員のなり手がいないということですが
これは自治委員など
地域の役職者全般にいえる問題です。

 地域の中で自治委員や民生委員の果たす役割は大きく
独居高齢者の増加と
子どもの貧困などの課題が深刻化する中で
その役割はますます重みを増しているといわれます。

 昔は地域の顔役といわれるような人で
何かもめ事があった時に話をまとめる調停役として
地域の皆さんから一目置かれた存在でした。

 今は実務が事細かになって大変です。
そして周囲の目もうまくやって当たり前で
ちょっとでも不備なことが起こると非難される始末です。

 退職者や子育てを終えた方が殆どで
ゆっくりゆったりこれからの人生を楽しむ人が多い中で
進んで地域のお世話をすることが
割に合わないことかもしれません。

 私たち現代人の自己中心でドライな考え方が
今後も顕著になってくるのでしょうか。

 隣り近所の日常の付き合いが
殆どなくなりました。
 日暮らしを共にする私たちの地域が
私の単なる住居になったということでしょうか。

 米や味噌醤油の貸し借りまではなくても
同じ地域で共に生きるなかで
村八分に遭う人でも葬儀と火事は共に務める二分のことで
お互い同じ地域に住まいする意味合いがありました。

 昔の地域の光景に郷愁をそそられますが
これからの地域のあり方を考えると
地域の役割がこれまで通りでいいのかということです。

 これはお寺のあり方にも重なります。
地域の中のお寺の存在です。

 昔は地域の皆さんに開かれた
公民館や託児所の役割も担っていました。

 門徒檀家だけではなく地域の方々がお寺にみえられ
習字や裁縫料理などを教えたりもしていました。

 特に何か用事があってというのではなく
ふらっと気軽に出入りできて
私の居場所的な時間と空間を
みんなで共有できるようなお寺になりたいと
ふと思うことです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.1.23)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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