浄土の荘厳が整いました
2023-11-16
朝から御正忌報恩講法要の
お飾り申しをしました。
総代世話人会、仏教婦人会・壮年会の
ご門徒皆さんにお手伝いいただき
大掃除から仏具のおみがき
お菓子作りにお菓子の色付け
そしてお飾りつきをしてきれいに盛り付け彩色した
手作りのお供えをお内陣にお飾りします。
先人から受け伝えられてきた
私たちのお寺の御正忌の伝統です。
コロナ禍で4年ぶりの復活です。
三年のブランクでお寺の役員さんが入れ替わり
経験者も少なくなって
以前のようにできるか心配でしたが
皆さんで思い出し思い出しお荘厳が整いました。
お浄土の荘厳です。
御仏前に座り「ほんとにきれいやな」と
ほれぼれと見入って
手が合いお念仏が出てくださいます。
お浄土の荘厳は阿弥陀さまの南無阿弥陀仏
「まかせよ救う」のおはたらきです。
私たちの手が入ってのお飾りですが
お供えしてみれば阿弥陀さまがこの私を
御仏前に座らせていただき
お念仏申す身にさせていただくのです。
明日から三日間の御正忌報恩講法要のお勤めです。
ご門徒皆さんお誘いあわせお参りいただき
親鸞さまのご遺徳を偲んで
お念仏お聴聞させていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.16)
一年一度のこと
2023-11-15
一年間を通じて必ず一度ある
一年一度のことには大変思い入れがあります。
その一つが健康診断です。
いつどこで受診するか
自ら手を挙げて進めていくことで
一年一度のことですから
早め早めにしておいたらいいようなものですが
中々気乗りがしなくて前に進めません。
そして毎回年末押し迫った
この時期になってしまうということです。
楽しみに待ちわびることでしたら
すっと早くから決めて進めていくことでしょうが
健康診断です。
現在の健康状態を診てもらうことで
大変大事なことですが
健診で悪いところが見つかったらどうしようなどと思うと
気が進みません。
健康診断の前に生活を節制する人がいます。
暴飲暴食など平生健康にあまり良いことをしていないと
心当たりのある人です。
なるべく良い結果であってほしいとの思いですが
良くも悪くも今のありのままの健康状態を診るのが
健診なのです。
悪ければ悪いで専門医に相談治療するなどの対応処置が
健診でできるということなのですが
健康状態が数字化されて出てくることについて
できるだけ良い数字をと思う魂胆です。
本当に私たちは目先のことにとらわれがちです。
節制していた生活も健診が終われば
その日のうちに元の生活に逆戻りです。
日頃から早寝早起き睡眠は十分に
三食決まった時間に食事をしてと
規則正しい生活が大事です。
頭ではわかっていても
これが中々というか
若い頃は自分中心の生活時間に合わせて
飲食し寝て起きてと
体に悪いことをたくさんしてきました。
そして今です。
健診の結果が良くても悪くても
今を生きることについて
健康のためにできることを精いっぱい
させていただくことが肝要です。
私たちのご法義に重ねて思います。
平生にお念仏のご法義に遇って
お念仏申す身にさせていただくことが肝心要です。
いよいよ命終わるときになって
仏法を聞こうと思っても
心安らかに聞ける状況ではないでしょう。
浄土真宗は平生業成の教えといって
平生今念仏往生成仏のみ教えを
聞かせていただくのです。
聞かせていただきましょう。
聞いておきましょう。
お念仏のご縁は明日のことではありません。
今こここの私のところに
阿弥陀さまは南無阿弥陀仏と来てくださり
「まかせよ救う」と喚んでくださっているのです。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.15)
お墓と仏さまのご縁
2023-11-14
<墓じまい>についてお話をするなかで
お同行が「墓じまいするとお寺さんとのご縁がなくなって
仏法聴聞の機会がなくなる」と言われました。
お墓とお寺のご縁が
つながっているという受け止めです。
「おたくのお寺には納骨堂がありますか?」
という問い合わせがこれまでに数件ありました。
「はい」と答えると
「門徒にならないといけないのですか」と聞かれ
「はい、そうです。どうぞお寺にご相談にきてください」
と言うと「わかりました」と電話が切れます。
名前も連絡先も聞きませんが
その後お寺を訪ねて来られる方はいらっしゃいません。
納骨堂に入りたいが
お寺の門徒にはなりたくないということで
お墓がお寺のご縁につながっていないのです。
大切な方のお遺骨をお寺で預かってもらうことと
門徒になることについてご理解いただけないのでしょう。
お寺は葬儀や法事など
人が死んでから後に用事のあるところであって
お寺は死んでから後のことで
生きている私には関係ないということなのでしょう。
大切な方が亡くなってお遺骨が残ります。
そのお遺骨をお墓に納めます。
私たちはお墓にお参りして手を合わせ
先にお浄土に往かれた方を偲び
お念仏を申しお礼をします。
南無阿弥陀仏のお念仏の声です。
お浄土の仏さまが後に遺った私たちをいつも見守り
「まかせよ救う」と喚んでくださるおはたらきです。
ご先祖のお遺骨が仏さまのご縁を促してくださるのです。
先に往かれた仏さまが
この私にお寺参りのご縁をつくってくださり
仏法を聞いてお念仏を申す身になっておくれと
願われているのです。
「お寺に納骨堂を求めることで
仏さまのご縁をいただくことができました」と言われる
お念仏のお同行になっていただきたいと思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.14)
急に寒くなりました
2023-11-13
急に寒くなりました。
今朝は大分市で8.3度の今季最低気温だそうです。
つい先日まで25度以上の夏日が続いていましたが
ぐっと冷え込んで一気に冬が来たといった感じです。
地球温暖化がずっと言われ続けて
地球規模で気象環境全般が
おかしく変わってきているといわれます。
日本は春夏秋冬の四季があり
季節の変わり目の自然の趣と佇まいがありましたが
今は二季といわれ、暑い夏から寒い冬へそして夏へと
温かい春や涼しい秋の風情が
少なくなってきているようです。
自然現象は人間が変えられるものではなく
私たちは自然のはたらきにまかせて
生きるしかないのですが
地球温暖化は実は私たち人間が
日々の生活の中でつくりだしたものだとの指摘です。
今日お参りしたお家の仏間に暖房が入っていました。
あたたかい心遣いで本当に有難かったのですが
こうしたことが積み重ねられて
地球温暖化の原因にもなっているといわれます。
科学技術の進歩は私たちに
便利で快適な生活をもたらしましたが
それが自然の営みを破壊するような
事態になっているというのです。
私たちは自然の大きな恵みの中に
生かされて生きています。
一方で自然は私たちの生活に
災害をもたらす脅威でもあります。
自然との共生がいわれます。
良くも悪くも自然と共に生きる私たちの日々の生活です。
お念仏のご法義は
南無阿弥陀仏のおはたらきでいつでもどこでも
どんな人にもどんなことがあっても
阿弥陀さまがご一緒くださって
今こここの私と共に生きてくださる
と聞かせていただきます。
暑いときも寒いときも
どんなに厳しい環境の中にも
阿弥陀さまがご一緒です。
同じ地球の自然のなかに生きる私たちです。
お念仏を申して
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりの中に
共々に生かされてあると聞かせていただき
日々の生活の中で地球環境について考え
できることをさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.13)
日曜日の朝の光景
2023-11-12
最近<朝活>といって日曜日の朝
近くのファーストフード店で朝食を摂り
ウォーキングをしたりします。
日曜日の朝の光景です。
人それぞれの朝活です。
朝7時過ぎのファーストフード店で
だんだんとお客さんが来店して
注文しては席について食事をしています。
大人数のグループではなく
殆どが1人か2人です。
新聞を読んでいる年配の方がいます。
読書をする方も。
1人の方は殆どが若い方でスマホをあつかったり
パソコンを持ち込んで何やら忙しく手を動かしています。
マーカーペンを持って資料に目を通す人もいます。
二人連れは中年の夫婦が多く
おしゃべりするわけでもなく
黙々と朝食の様子です。
町中のお店で外の通りは
車が何台も行き交っています。
どこに行くのでしょうか。
天気もいいので行楽でしょうか。
数人の作業服を着た若い方々が来店です。
これからお仕事に行くのでしょう。
色々と買い込んでは
現場に行く途中で食べて英気を養うのでしょう。
いろんな方々がいらっしゃいます。
皆さんそれぞれにまず朝食を摂って
今日一日の始まりです。
食べることは生きることであり
仏法聴聞することだと聞かせていただきます。
聞くことが生きることと
仏法聴聞するために生きているといわれるのです。
お念仏を申して今日一日も
南無阿弥陀仏のお慈悲の中に
生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.12)