ご法事のご縁をいただいて
2023-11-21
ご法事のご縁で
遠近各地から親族有縁の皆さんが
御仏前に一堂に集います。
久しぶりにお会いすることで
近況報告やいろんな話に花が咲きます。
ご法事を迎える先人の思い出話です。
「ああそんなこともあったね!」という話
「えっそんなことがあったの?」という話
懐かしい思い出話の中にも
忘れていたこと思い出したくないこともあったりして
反省することもあります。
生前中も亡くなってからも
お互い歳を重ねるなかで
自分にとって良いことも悪いことも
いろんなことがありました。
そして今の私たちです。
南無阿弥陀仏と一堂にお念仏申す中に
今こここの私が仏さまのご縁をいただいて
生かされて生きていることを
聞かせていただきます。
楽しい時も苦しい時も
嬉しい時も悲しい時も
「いつも私が一緒だよ。
どんなことがあっても
あなたを見捨てることはないからね」と
いつでもどこでも
阿弥陀さまがそして先に往かれた仏さまが
ご一緒です。
ご法事をお勤めして
親族有縁の皆さんそれぞれのお家に帰って行かれます。
皆さんそれぞれ生活ぶりは違いますが
私たちは共々に
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりの中に
生かされて生きていることを
お念仏を申してこれからも聞かせていただきます。
「いのちみんなつながっていっしょ」と
お念仏のご法義に遇わせていただいて
本当に有難いご縁になりました。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.21)
後片付け
2023-11-20
今日は朝からご門徒衆にお手伝いいただき
御正忌報恩講法要の後片付けをしました。
何日もかかって手作りのお飾りで整えた
お内陣のお荘厳を
短時間で後片付けします。
私たちの日々の生活もまた
準備と後片付けの繰り返しですね。
食事ひとつとっても
献立を決めて食材を買いに行くことから準備を始め
調理をして食事を摂ります。
そして後片付けが済んで食事が終わるということです。
食べたら終わりではありません。
そういう意味では後片付けというのは
食事全体の締めくくりであり重要な意味があります。
私の人生の後片付けです。
死亡診断書の届け出から始まる事柄は
遺った者の務めです。
それらの死後手続きを終えて
その人の死が公になります。
死んだらお終いという
後片付けです。
私たちのお念仏のご法義は
死んだらお終いの教えではありません。
南無阿弥陀仏のおはたらきで
人の死を縁に仏のいのちに生まれる
と聞かせていただきます。
阿弥陀如来の「我にまかせよ必ず救う」
本願念仏の法を聞きひらき
お念仏申す身にお育ていただいて
命終わるとき浄土に生まれて仏と成るのです。
浄土で仏に成って
「極楽!極楽!」とゆっくりゆったり
お休みするのではありません。
浄土から迷いの世に還って来て
南無阿弥陀仏「まかせよ救う」のはたらきを始め
後に遺った私たちを護り導いてくださるのです。
地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上の
六道の迷いの世界を
生まれては死にを繰り返し輪廻して
このたびは人間界に生まれた私たちに
「どうか仏法に遇って仏の世界に生まれて来いよ」
と仏法聴聞を勧められます。
人と生まれて
仏法聴聞させていただきましょう。
生死(しょうじ)を繰り返す迷いの命を
「そのまま救う」と南無阿弥陀仏の仏法は
さとりのいのちに生まれさせてくださるのです。
お念仏を申して
往生浄土の人生を今日一日も生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.20)
父の25回忌のお勤めです
2023-11-19
今年の親鸞聖人御正忌報恩講法要のご縁に
円光寺第17世住職釋昭然の25回忌法要を
併せてお勤めさせていただきました。
父のご法事です。
平成11年11月1日に往生して24年になります。
74歳でした。
爾来歳を重ねて私は71歳になり
父の歳に近くなりました。
25回忌33回忌の年回法要は
親子の関係でいえば
子が親の年齢に近づくということです。
あの頃どんなことを思っていたのかなと
お寺を預かる住職として念仏者として
この歳になって何を思い
何をしたかったのかということです。
今は直接聞けるわけではありませんが
同じような年齢になって重ねて思います。
歳を重ねていくなかに病むこともあり
思うようなことが出来なくなっていくこの身に
南無阿弥陀仏のおはたらきが届いてくださいます。
お念仏を申して
今こここの私にできる精いっぱいの
ご報謝をさせていただきましょうと
南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただき
共々に往生浄土の人生を歩ませていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.19)
お斎の復活です
2023-11-18
コロナ禍でしばらく中断していたお斎(とき)が
4年ぶりに復活しました。
仏事の時にいただく食事のことです。
お寺参りは昔は一日がかりの事でした。
今日一日の家の仕事の段取りをつけて
早い時間に家を立ち午前の御座にお参りし
午後の御座との間にお斎の時間がありました。
時代は移り変わり
今は車でお参りする方が殆どで
御座の時間に合わせてお参りし
お勤めが済んだらすぐ帰るということで
お斎になおる方が少なくなりました。
自分時間を中心にした
効率的なお寺参りです。
その点昔のお寺参りは
お寺時間を中心にした
ゆっくりゆったり
お寺で過ごすことが当たり前でした。
御仏前で皆さん一緒に食事をいただくことで
仏さまのご縁に遇わせていただきます。
食べることを仏法聴聞に重ねていただきます。
食べたものを覚えなくても忘れても
そのまま血となり肉となり私の命を保ってくれます。
仏法聴聞も覚えなくてもいいのです。
聞くこと聞いておくことで
南無阿弥陀仏のおはたらきで
お念仏申す身にお育ていただくのです。
昔の食べるものに不自由していた時代に
お寺のお斎は本当に楽しみだったと思います。
御仏前にお念仏のお仲間と一緒に食事をすることで
なごやかに安心していろんな話に
花が咲いたのではないでしょうか。
そしてお斎のお下がりを家に持ち帰って
家族におすそ分けする楽しみです。
あるお寺でお斎に同座させていただいたときに
お参りの方が高く盛られたご飯を
まず持参した袋に詰めてから食事をしていた光景を
印象的に思い出します。
仏法を聞くことは食べることと味わいましょう
ということで最後に
食べることを欠かしたら死んでしまうと
欠かさず仏法聴聞させていただきましょうと
お聞きします。
本願念仏のおはたらきです。
阿弥陀さまが南無阿弥陀仏のお名号となって
いつでもどこでも私のところに来てくださり
「まかせよ救う」とご一緒です。
お念仏を申して
南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただき
共々に往生浄土の日暮らしをさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.18)
お念仏の御法座
2023-11-17
今日から三日間<親鸞聖人御正忌報恩講法要>を
お勤めさせていただきます。
浄土真宗のお寺では
一年間に降誕会(ごうたんえ)、春秋の彼岸会、盆会など
お勤めをするご縁の中でも
御正忌報恩講は最も大事な法要です。
ご門徒衆にお手伝いいただき
お内陣も一年一度の華やいだお荘厳に
お飾りさせていただきます。
親鸞さまのご法事です。
浄土真宗門徒の毎年のおつとめです。
浄土真宗を開かれた親鸞さまのお心に立ち返り
ご報謝のまことをはこばせていただきます。
阿弥陀如来の本願を信じお念仏申す身にさせていただき
往生浄土の人生を共々に歩みましょう
との親鸞さまのお心を聞かせていただき
今私にできる精いっぱいのご報謝を
させていただくことです。
お念仏の御法座です。
浄土真宗門徒の日々のおつとめたしなみです。
お念仏の先人は忙しい生活の中にも
時間を差し繰ってお寺に足をはこばれたとお聞きます。
お寺のご縁にお参りして
お念仏お聴聞させていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.17)