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お念仏を申す生活法話

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「法事の役割」 ※転載

2023-12-02
 「いやあ、ひさしぶりだなあ」。
真底、懐かしいという思いに満ちた声が
響き渡りました。

 大阪での法事ですが
東は横浜、西は広島県の福山と
遠隔地に住む、兄弟姉妹が駆けつけて
一堂に会しました。

 思えばコロナ禍の四年間
とにかく人と人は
「離れる」ことを強制されました。

 「集う」とか「寄る」ということが
憚られた月日が長く
辛抱を強いられていたことが
一層、再会の喜びに拍車をかけているようでした。

 その様子を見ていて
これが本来の姿であり
コロナ禍の最中の
ごく少人数で、何か悪いことをしているように
ひっそりと法事を勤めていた
悪夢のような出来事が
つい先日のことであったのが
不思議なように思えました。

 どうして法事をお勤めするのかという理由は
たくさんあります。
 仏縁に出遇うというのが
大切なことであることは言うまでもありませんが
「寄り集う」ことも重要なことなのでしょう。

 親族と言えど
長い間、離ればなれになっていれば
どうしても関係は疎遠になってしまいます。

 法事は、その絆を再び強めてくれる
絶好の場となります。

 法事は三回忌まででいいとか
簡略化ばかり叫ばれる昨今ですが
法事が担ってきた
そうした大事な役割が見失われているのでは
ないでしょうか。

 さらに言えば、法事の主催者は
仏さまとなった亡き人です。
「改めて、生命の繋がりの不思議を思え」
という、仏さまからのご催促。

 そう味わえば
法事はなお意義深いものになります。

(菅純和著「仏事の小箱」/『御堂さん』2023年12月号)

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.2)

円光寺の新年が明けました

2023-12-01
 朝一番に外に出ると
青空に陽光が明るく輝いていました。
 昨日は雨模様でしたが
今朝はばっちり初日の出を拝んだ人も
多かったのではないでしょうか。

 昨日の夜12時前から
鐘楼の除夜の鐘の音の中を
本堂でご門徒皆さんとご一緒に
お正信偈さまのお勤めをし
住職からご法話お取り次ぎをいただき
御文章さまを拝読して
円光寺の新年が明けました。

 新しい年、新しい一日の始まります。
真っ白なキャンバスに向き合って
絵を描き始めるような心境です。

 今年一年どんな絵が描きあがるのか
楽しみです。

 御仏前に座らせていただき
「いのち まいにち あたらしい」と
お念仏を申して
サアー今日の一日を始めましょう!

 今年もよろしくお願いいたします。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.1.1)

12月のことば「この一年も生きてきた お念仏申してお慈悲の中に 色々あったが生かされてきた」

2023-12-01
 
 12月になりました。
今年も残すところ一か月となりました。

 この一年を振り返ります。

 公私ともに
私の人生の大きな変わり目の一年でした。

 お寺の住職を退いて前住職になりました。
お寺のお役目が変わることを
日々の生活の中で一つ一つ受け入れていく一年でした。

 葬儀法事をはじめ法務全般を住職がつとめ
私は住職のお手伝いをさせていただきます。

 お坊さんであることには変わりありません。
浄土真宗の僧侶一人の念仏者として
これまで同様お念仏のお同行とともに
往生浄土の道を歩ませていただきます。

 さて皆さんにとってこの一年は
どんな一年でしたでしょうか?

 人それぞれに生活ぶりはさまざまで
同じ家族でもいろんなことがあって
その受けとめ方も違います。

 自分の都合で善いことも悪いことも
ああでもないこうでもないとウロウロすることも
あったと思いますが
どんな時でもどこで何をしていても
南無阿弥陀仏の大きなお慈悲の中に
私たちは共々に
生かされて生きていると聞かせていただきます。

 お念仏申してお念仏のお心を聞きつつ
これからも
私にできる精いっぱいのことをさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.1)

門徒報恩講のご縁です

2023-11-30
 お寺の御正忌報恩講法要をお勤めして
この時期門徒報恩講のご縁で
ご門徒皆さんのお家にお参りします。

 一年最後の月参りのご縁です。
報恩講は親鸞聖人のご法事のご縁ですが
お家のご先祖有縁の皆さんのご法事というお心で
きれいにお飾りしたお仏壇の御前に座らせていただき
お念仏お礼を申させていただきます。

 浄土真宗のみ教えに遇って
南無阿弥陀仏のご信心をいただき
お念仏申す身にお育ていただいて
この人生を生き抜き
命終わる時にお浄土に生まれて
さとりの仏に成らせていただきます
と聞かせていただきます。

 お念仏の先人のご恩です。
南無阿弥陀仏のお心おはたらきにつながって
共々に生かされてあることの尊さ有難さです。

 今日一日もお念仏申して
往生浄土の道行きをご一緒させていただきます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.30)

「どんぐりへんぐり」才市さん

2023-11-29
 山陰石見(島根県)温泉津(ゆのづ)の妙好人
浅原才市さんのお話です。

 才市さんは「口あい」とよばれる
多くのお念仏の詩で知られます。

「仏と話をするときは 称名念仏 これが話よ」と
日々の生活が阿弥陀如来のお心と一つになって
御恩報謝の道行きの人生であったといわれます。

「才市さん、うれしいか 有難いか」
「有難いときゃ有難い なっともないときゃなっともない」
「才市さん、なっともないときゃ どぎゃするか」
「どぎゃもしようがないよ なむあみだぶつと 
 どんぐりへんぐりしているよ 
 今日も来る日も やーいやーい」と
自分から自分に問いかけ
それに自分から答えてお念仏の味わいをふかめています。

 南無阿弥陀仏とお念仏を申して
阿弥陀さまとお話をしているようで
如来のお慈悲の中にまかせてゆったり日暮らししている
才市さんの生活ぶりがあたたかく偲ばれます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.11.29)


円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
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