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お念仏を申す生活法話

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お念仏のともの会です

2023-12-27
 今年から始めた新企画の
<あんのんカフェ>です。

 お寺の境内のあんのん館で
コーヒーとケーキをいただきながら
思い思いにお話をします。
 誰彼となくお話のキャッチボールが
できてつながります。 
 皆さんの身近な話題から
お寺のこと仏事の話にお話が広がります。

 御仏前のご縁です。
皆さんが同じ方向を向いて
美味しいものをいただて
ゆっくりゆったり和やかなひとときを
仏さまのお慈悲の中にご一緒させていただきます。

 本当に有り難くてぜいたくな
<あんのんカフェ>のご縁です。

 初めての方もどうぞ気軽に
あんのん館にお越しください。
 お待ちしています。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.27)

「野球しようぜ」

2023-12-26
 アメリカ大リーグの大谷選手から
海を超えて粋なクリスマスプレゼントのニュースです。

 日本全国の小学校2万校に
それぞれ3個のグローブ6万個が贈られたということです。

 高額所得者の大谷さんだからできることですが
実際には思っても中々できないことです。
 世界中に有名な不出世の超スーパースターですが
日頃は人懐っこくて礼儀正しいという好印象から
決して嫌味ぽく見られず
ストレートに大谷さんらしいと受け止められます。

 グローブに添えられたメッセージが
子どもたちに夢と感動を与えてくれます。
「野球しようぜ」と声かけです。

 そこに大谷選手がいたら
みんな「はい」っと返事して
一緒にキャッチボールをするでしょうね。

 私たちのご本尊の阿弥陀如来は
「ご一緒にお念仏申しましょう」と声かけです。
 そのまま「はい」っとお念仏申すところに
南無阿弥陀仏「まかせよ救う」のおはたらきが
今こここの私に届いてくださっているのです。

 この目には見えませんが
お念仏は阿弥陀さまのおくりものです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.26)

M1に重ねてご法話のあり方を考える

2023-12-25
 年末恒例イベントの一つ
M1の決勝戦が昨日ありました。

 2001年から19回続く
M1日本一の若手漫才師を決める大会で
漫才人気が年々高まり広がるなかで
今年はプロアマを問わず
約8千組がエントリーしたそうです。

 毎年次々と新しいコンビが出てきます。
この中でわずか一部しか生き残れない厳しい世界ですが
漫才好きのお互いが切磋琢磨して面白いネタをつくり
常に新しい漫才のスタイルを考え「笑わす」話芸は
どんな世代にも受け入れられるものです。

 M1は4分間の時間制限内に
話のネタから展開に至るまで
全て自分たちのオリジナルです。

 ネタ帳というものがあるそうです。
常に時どきの流行話題にアンテナを張って
笑いに引き込む話のネタにするのです。

 すごく勉強されていることが伝わってきます。
ただ知識の受け売りでは笑いを取ることはできません。
笑いを取る工夫です。

 M1の漫才に重ねて
今宗派を超えて「H1法話グランプリ」という
お坊さんの法話共演会があるそうです。
 お坊さんが取り次ぐお経のお話
ご法話です。

 仏さまのご法話をいかに現代の一般大衆に届けるのか
ご法話のあり方が問い直されます。

 今のコスパタイパという時代にあって
お寺のご法話はちょっと長いように思われます。
 御仏前に座りゆっくりゆったり
ご法話を聴聞していただきたいということですが
「話の要点は何!」
「そんな時間があったら
自分の好きな事をした方がまし!」
などと思っている人が多いのではないでしょうか。

 これは若い人に限らず年輩の方も
ただ本堂に座っているだけで
何かもったいないと思うようです。

 そこで提案です。
時間制限をしてその時間内で
話す内容要旨を考えるということです。
 テーマを決めてもらうということも
一つのアイデアです。

 以前「テレフォン法話」が
たくさんのお寺から発信されました。
 3分間のお話です。
3分間で話の要点を伝えるということは
大変ですが
それをいくつも積み重ねることで
少し長めのご法話になるのでないでしょうか。

 長くても40分が限度です。
小学校の1時限の時間です。
30分、20分でも十分お話はできると思います

 次に漫才は聴衆の「笑い」を取ることで
話し手と受け手が一体になりますが
ご法話することで聴衆と何が一体になるのか
お念仏です。
 お念仏を促すのではありません。
お話を聞かせていただくなかに
「そやね」っと頷きふと口から洩れるお念仏です。

 お念仏のおはたらきが
話し手聞き手を超えて皆さんに届き
南無阿弥陀仏につながって一つになるのです。

 お寺の御本尊の御尊前という
仏法聴聞の場がそのままお念仏の道場になるのです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.25)

「浄土真宗は大乗のなかの至極なり」]

2023-12-24
 「浄土真宗は大乗のなかの至極なり」と
親鸞聖人は『末燈鈔』のなかで述べられています。

 浄土真宗というのは単なる宗派の名前ではなく
「浄土を真実の宗(依りどころ)とする教え」という
浄土を中心に据えた仏教そのものを表したものです。
 
 仏教はインドから中国そして日本に入ってまいります。
こうして伝播した仏教を北伝の仏教といい
大乗仏教といわれます。
 大乗とは大きな乗り物という意味です。

 大乗に対して小乗といいますが
上座部仏教といわれインドからセイロン(スリランカ)を経て
タイ、ビルマ(ミャンマー)、カンボジアという
インドシナ半島に伝わった南伝の仏教があります。
 
 大乗仏教はすべてのものが救われていく
仏さまの教えを大きな乗り物に譬えていいます。

 浄土真宗は阿弥陀如来の本願念仏の教え
南無阿弥陀仏のお救いの法です。
 いつでもどこでも誰もが
救われていく教えです。
 
 仏教というと
出家して山に籠り修行を積んで
さとりを開くという仏道を思いうかべます。
 厳しい戒律を守って
難しい行を修める仏道です。
 
 ただ私たち一般大衆が
容易に修めることができる仏道ではありません。
 家庭をもち仕事をして日々生活している
私たちが救われていく仏道は
大乗の教え浄土真宗の仏教なんだよと
親鸞聖人は「浄土真宗は大乗のなかの至極なり」
といわれたのです。
 
 至極とはこれ以上ない極みということです。
親鸞聖人が私たちに明らかにしてくださった
お念仏のみ教えを聞かせていただき
お念仏を申す生活をさせていただきましょう。

 お念仏を申すなかに
今こここの私をこそ必ず救うという
南無阿弥陀仏のおはたらき
阿弥陀さまのお慈悲の中に
今日の一日も日暮しさせていただきましょう。

          ※2018.11.13アーカイブ
 
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.24)


人生100年時代の仏教

2023-12-23
 周囲を見ても
今は若々しいお年寄りが多くなりました。
 新聞の「おくやみ」欄も90歳代の方が多くなり
これからは100歳の方が増えてくるのでしょう。

 つい最近まで人生80年といわれていたことが
今や人生100年時代といいます。

 元気なお年寄りが増えていくことで
自分に重ねてみると何か良いことのようですが
どうなんでしょうか。

 長生きするようになっても
老病死の問題は
私のこととしてどこまでも付いてまいります。

 老病死の苦悩の解決こそが
仏法の根本的な命題ですが
長寿のお年寄りが多くなった反面
お寺にお参りされる方が少なくなったように思います。
 自分の趣味が多くなり行く所ができて
お寺に参らずじまいに仏法を聞くこともなく
老いて病んで命終えていくということです。

 仏法にご縁がないままにというと
何かもったいない
何のために人間に生まれてきたのかと
いうことですが
自分の趣味や楽しみに夢中の人には
そうした声は聞こえてきません。

 人間歳をとって楽しみも広がり増えますが
老い病むなかで思い通りにならないことに直面し
腹を立て苦しみ悩むことが多くなって
「長生きはするものではない」という人もいます。

 「人生は長さではない目覚めだ」と言われても
中々自分のことと聞けない私がいます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.12.23)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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