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お念仏を申す生活法話

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人が集まるハロウィーンとお寺参り

2023-10-30
 ここ数日の各テレビ局のニュースに
決まって東京の渋谷からの中継があります。

 渋谷駅近くのスクランブル交差点です。
渋谷といえば今も昔も
<忠犬ハチ公>像の前が待ち合わせ場所で有名ですが
まさに人が集まる象徴という場所が渋谷のようです。

 その像がある駅前広場が今この時期
すっかりシートで覆われ異様な状態になっています。

 大きな横断幕が張られて
「渋谷はハロウィーンのイベント会場ではありません」
「路上飲酒はおやめください」とか書いてあります。

 渋谷の区長名で
「ハロウィーン期間中は渋谷には来ないでください」と
声明文まで出される始末です。

 何かあると「渋谷に行こう!」ということでしょうか
若者を中心に大勢の人が繰り出しては
大騒ぎする光景が思い浮かびます。

 サッカーやラグビー、野球の
ワールドカップの日本の勝利に
スクランブル交差点を行き交う群衆が
ハイタッチを交わすなど
微笑ましい印象もありますが
一方で酒に酔ったグループが路上に座り込み
5年前のハロウィーンでは群衆が暴徒化して
駐車していた車をひっくり返す事件もおこりました。

 地元商店街の人にとって
たくさんの人が来てくれることは有難いことですが
空き缶やごみをそのまま放置したり
酔った勢いで何をするかわからないなど
迷惑を通り越して治安に不安を抱くような事態です。

 何で渋谷なのでしょうか?
人が多く集まって何か楽しいことがありそうだからと
いうことでしょうか。

 人が集まるということについては
お寺にも人が多く集まってほしいと思います。
 お寺を預かる住職の楽しみは
一人でも多くの方がお寺にお参りしてくださることです。

 しかし現状はお寺は門徒(檀家)の方が
お寺の法要行事など特別な時にお参りする所になって
一般の人には一つの風景のように見られているようです。

 最近はお寺も若いお坊さんの発想で
カフェやバザーをしたり音楽会や落語会をしたりと
お寺を広く開放して
皆さんに集まって楽しんでもらうような工夫をしています。

 ただそうしたことが目的化して
お寺が単なるイベント会場になってしまうと
ちょっと話が違ってきます。

 イベントを通じてお寺に親しみをもってもらい
お寺参りのご縁につながってほしいと思います。

 浄土真宗のお寺はお念仏聴聞の道場です。
私たちがこの人間界に生まれた目的は
仏法に遇うことだよといわれるのです。

 お念仏のみ教えを聞いて
「本当に人間に生まれてよかった!」といえる
人生を歩ませていただきたいものです。

 どうぞいつでもお寺に来てください。
ご一緒にお念仏聴聞させていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.10。30)

お寺がお寺になる

2023-10-29
 プロ野球の日本シリーズが始まりました。
阪神タイガースとオリックスバファローズの対戦です。

 関西のホームチーム同士で
関西ダービーといわれます。

 昭和39年1964年の
阪神対南海ホークス以来59年ぶりのことです。

 この時のエピソードがテレビのニュースで
紹介されていました。

 今も昔も甲子園を本拠地とする阪神ファンは
その熱狂ぶりが知られ
勝っても負けても甲子園のホームゲームはいつも満員です。

 そこで59年前も大フィーバーが思い起こされますが
3勝3敗で勝った方が日本一の最終戦の大一番
先発は村山とスタンカの両エースで
舞台が整った甲子園球場に
観客は2万人に満たないほどで空席が目立ったといいます。

 その訳は10月10日の試合だったということです。
東京オリンピックの開会式の日だったのです。

 何でこんな日に日本シリーズをと思いますが
その当時は今ほどにスポーツ全般についての
国民の認知度が少なかったのでしょうね。

 今だったらこのような事態は
有り得ないのではないでしょうか。
全国から抗議が殺到するようなことです。

 逆な見方をすれば
どんな困難な事態に遭遇しても
馳せ参じるファンこそ真のファンと言えるのでしょうね。

 コロナ禍でお寺の行事も中止や
内容を変更せざるをえない事態になりました。
 そんななかでも大事な法座活動は
続けています。

 お念仏の仏法聴聞のご縁です。
一人でも多くの人にと開かれたものですが
一人二人とお参りしてくださるお同行がいてくださって
お寺が真のお寺になっていくことを思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.10.29)

※昨日(10月28日)<日本シリーズ>第1戦の結果です
   阪神8対0オリックス(京セラドーム大阪)

子どもの声が聞こえるお寺に!

2023-10-28
 朝6時に「ドドドーン」と大きな花火の音がしました。
今日は地元の小学校の運動会です。

 これまでは10月初めの土曜日曜の開催でしたが
「えっ、何でこの時期に?」ということです。

 猛暑が続き熱中症対策もあったのでしょう
この辺の小学校は先週運動会のところが多かったのですが
全国のニュースにもなった
小学校で毒グモの「セアカゴケグモ」が見つかって
一週間延期されたということです。

 10月下旬の今の6時は
日の出の時刻もまだ遅く
朝は涼しいを通り越してちょっと寒いぐらいですが
運動会です。

 コロナ禍も明けて
他の行事のように
4年ぶりの通常開催ということでしょうか。

 日中は陽もさして天高く澄みきった青空です。
運動会日和の絶好のコンディションで
太鼓の音に交じって子どもの大きな歓声が聞こえます。
 いいですね。
子どもの声に元気をいただきます。

 コロナ禍でお寺の子ども会の活動も
ずっとお休みしていますが
「子どもの声が聞こえるお寺に!」のスローガンのもとに
そろそろ始めましょうか。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.10.28)

★「子どもの声が聞こえるお寺」でネット検索しましょう
 円光寺の子ども会活動(すいよう学校)のようすがみれます

「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子)

2023-10-27
 昨日プロ野球ドラフト(新人選手選択)会議がありました。
この時期恒例のことで
今回も数々のドラマがありました。

 野球少年の夢は昔も今も
プロ野球選手になることです。

 ただ誰もがその夢を叶えられるわけではありません。
小中高校と野球をやっていくなかで
自分の実力を思い知り
途中であきらめる人もいれば、一層頑張る人もいます。

 そして迎えるドラフトです。
意中の球団を自分が選ぶのではなく
球団から選ばれるのを待つばかりです。
「まな板にのった鯉」の心境でしょうか。

 1965年にドラフト会議が始まる以前は
財力の豊富な人気球団に有力選手が集中して
戦力のアンバランスなど様々な弊害がありました。

 ドラフトの歴史を振り返れば
意中の球団に指名されずに
一年間野球浪人する選手が現れるなど
選手の人権(職業選択の自由)を侵害するなどの
批判もありました。

 時代は変わり選手の考え方も変わって
12球団の戦力均衡とともに選手の受け入れ態勢も整って
今は選手が意中の球団に固執することが
少なくなったように思います。

 プロ野球選手になってからが一番の勝負であり
逆に意中の球団に入団したもののずっと芽が出ず
一軍の試合出場もままならないままに
引退していった選手もたくさん見てきました。

 ドラフトで意中の球団に入団するのが目的ではなく
プロ野球選手として野球界で大輪の花を咲かせることが
選手の一番の夢であり目標です。

 『置かれた場所で咲きなさい』は
キリスト教カトリック修道女で
ノートルダム清心学園理事長の
渡辺和子さんの著書(2012年初版)のタイトルです。

 置かれたところこそが、今のあなたの居場所であり
どんな場所でもあなたの居る所で
あなたのいのちの花を咲かせましょうとのメッセージです。

 ドラフトで夢かなってプロ野球選手になった人も
夢かなわなかった人も
これからもそれぞれの人生を生きていきます。 

 私たちもそれぞれの場所で
お念仏申すところに
いつでもどこでもご一緒くださる
南無阿弥陀仏のおはたらきにそのまままかせて
すてきないのちの花を咲かせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.10.27)

大人も子どももみんな仏の子です

2023-05-05
 今日5月5日は子どもの日です。

 子どもといい大人といって
通常年齢的に区別されますが
親と子の関係でいうと
親からいえば子どもは何歳になっても
子どもです。

 子どもが生まれて親になるといわれ
親と子は同い年といいます。

 親は子どもの幸せな成長を願い
子どものことをずっと見守ります。

 子どものことがいつも心配で
「こうしなさい」
「こんなことをしてはいけません」などと
口やかましく言っては
叱ることもあります。
 親は子どもにとっては頼りになる一方で
うっとうしい存在でもあります。

 子どもが小さい頃は
親は子どもを育て養うということですが
年月が経って親子の立場が逆転します。

 体力的にそして経済的にも逆転して
子どもが親の世話をするようになります。

 ただね、子どもを思う親の気持ちは変わりません。
70、80、90歳になっても変わらない
いや命終えても変わらないのが子どもへの親心です。

 子どもの幸せを思う心です。
ただ歳を重ねて物理的には逆転していますから
思うようなことができないもどかしさの中で
共々に日暮らしすることになります。

 私たちはみんな子どもの頃がありました。
そして大人になりました。
 子どもができて親になる人もいれば
それぞれの生活の中で
大人も子どももみんな仏の子と
教えていただきます。

 仏さまに思われ見守られていると
聞かせていただけるのが
仏教浄土真宗のみ教えです。

 親が人の命終えていき
子どもの目に親の姿を見ることができなくなっても
南無阿弥陀仏のお念仏の声となって
いつでもどこでもこの私を必ず救うと
おはたらきの仏さまに成ってくださるのです。

 いつまでも親に心配かけ通しの
私たちはどこまでも至らぬ子どもです。
 だからこそ「わが一人子よ。私がいるよ大丈夫だよ」と
いつでもどこでも見守ってくださっているのです。

 子どもの日です。
われら仏の子と聞かせていただき
これからも南無阿弥陀仏とお念仏を申すなかに
阿弥陀さまそして有縁の親さまとご一緒に
日暮らしさせていただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2023.5.5)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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