やった!最高に楽しかった
2018-02-14
昨日は一日中ピョンチャンオリンピックの日本選手のメダルラッシュの話題でいっぱいでした。
スピードスケートの高木選手、ジャンプの高梨選手、モーグルの原選手と一日で三つのメダルを獲得したということで、
何か私たちが誇らしげに思うことですが、これも選手の頑張りのおかげです。
高木選手、高梨選手ともに前回のソチオリンピックで悔しい思いをして4年間いろんな苦悩があったと思います。
オリンピック前の報道で皆さんよくご存知のことで「本当によかった!」と日本中が喜んでいることだと思います。
一方原選手は全くノーマークというか、知らない人が多かったと思います。
他にメダルの有力選手がいたんですが、何とこの原選手が銅メダルをとったんですよね。
モーグル競技といえば女子の上村選手が有名ですが、彼女は高校生の長野大会から
オリンピックに5大会連続出場して、一つ一つ入賞を重ねて4位までなったのですが、結局はメダルをとれませんでした。
20年もかけてメダルをとれない選手と、一夜にしてシンデレラボーイになった20歳の選手もいるわけです。
ただ私たちは知らないだけで、この20歳の原選手もいろんな苦労があったことだと思います。
何もしないでメダルがとれるわけではありません。
頑張って頑張って頑張った、その努力の結果がこのたびはメダルということです。
今はメダルをとった選手のインタビューは
「これはいつも私を支えてくれた家族、スタッフ皆さんのおかげです」と、気持ちいっぱい感謝の言葉で始まります。
でもこの原選手「やった!最高に楽しかった」と銅メダルをとった喜びを素直に話しましたが、
何かそれはそれで清々しい感じがしました。
誰でもできることではありません。それこそその達成感はその選手だけのものです。
私たちの人生を重ねて思います。人それぞれの人生いろいろです。
有名人のようにいつも世間の注目を集めああやこうやといわれる人生もありますが、
大方の人の人生は世間の知るところもなく名もなくひっそりと生きている人が殆どです。
ただどんな人の人生も、私を支えてくれてる人がたくさんいるということです。
私がどんなに頑張っても自分一人で生きることはできません。
この目には見えないけれども、多くのいのちに生かされているこの私です。
大いなる無量のいのちと光の仏さまを阿弥陀如来さまといいます。
私たちはどんな人も南無阿弥陀仏のおはたらきのなかに生かされて生きていると聞かせていただきます。
南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただきお念仏申して、本当に楽しい人生を生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.2.14)
お仏壇終いのご縁
2018-02-13
昨日一昨日と二軒のお家でお仏壇終いのお勤めをさせていただきました。
一軒はお家を新築するご縁にお仏壇を新しくご安置するということです。
もう一軒は、お父さんお母さんが住んでいたお家がお二人とも亡くなっていよいよ壊すということで,
子どもさんのお家にお仏壇を移すということです。
よくお仏壇が入る時に魂入れとか、お仏壇を終う時に魂抜きのお勤めをしてくださいと言われます。
ただお仏壇を入れるといって大事なことは仏さまをお迎えするということです。
仏さまに魂を入れたり抜いたりとはどういうことでしょうか。
浄土真宗のご法義ではそういうことはいいません。
浄土真宗のご本尊の仏さまは阿弥陀如来さまです。
お家の中心にお仏壇、その中心に阿弥陀さまをお迎えします。
ただ皆さんのお家に新たにお仏壇をご安置するというご縁でいえば、
大切なご家族とお別れするという悲しみのご縁で仏さまをお迎えするということが多いです。
その仏さまは阿弥陀さまですが、ご先祖有縁の仏さまのご縁です。
お仏壇の仏さまは、お浄土の仏さまです。
お浄土から「必ず救うまかせよ」と南無阿弥陀仏のおはたらき一つに私たちを護り救うてくださる仏さまです。
お家の中心にあって、阿弥陀さま、ご先祖有縁の仏さまが、
ずっと私たちの日々の生活を見守ってくださっているということです。
そのことに思いを致して、お仏壇の仏さまにお礼をさせていただきます。お礼ができるんですね。
それもそのお家に住んでいる家族だけではなく、そのお家を訪れた人、ご親戚縁者の方も一堂にお礼ができるんですね。
仏さまを中心とした生活を共々にさせていただきます。
その大切なお仏壇をこのたびは終うということですから、お仏壇の御前でご家族縁者一堂にお勤めをさせていただくのです。
感謝のお勤めです。仏さまにお念仏申してお礼をさせていただきます。
南無阿弥陀仏の大きな大きなおはたらきのなかになかにある私たちです。
どうぞ日頃からご縁ご縁に南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.2.13)
季節の移ろいのなかで
2018-02-12
今日から御和讃が最初の「弥陀成仏のこのかたは」で始まる御和讃に戻ります。
いつもお正信偈さまのお勤めをさせていただくときにいただく御和讃であります。
今日からまた53日間かけて御和讃の繰り読みをして最初に戻ってまいります。
前回お朝事のお勤めで「弥陀成仏のこのかたは」の御和讃を拝読したのは、去年の12月のことでした。
今日から53日を経て、次は4月6日になります。
その頃はすっかり温かくなって、境内のしだれ桜も満開ではないかなと思ったりします。
季節の移ろいです。
寒い冬から温かい春へと、暑い夏へと、涼しい秋へと季節が巡ってまいります。
四季折々の風情のなかを、こうして毎朝6時半の定時に皆さんご一緒に、
阿弥陀さまの御前に座らせていただき、お朝事のお勤めをさせていただきます。
親鸞聖人からお正信偈さま、御和讃のお手紙を、蓮如上人から御文章のお手紙を拝読させていただきます。
南無阿弥陀仏「まかせよ救う」の阿弥陀さまのお心おはたきををいっぱいいただいて、
今日の一日もお念仏申して始めさせていただける身の幸せを有難く思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.2.12)
いつもと違う日曜日の朝
2018-02-11
今日は日曜日で、ご法事が重なって3件あります。
日曜日の朝です。
いつもはゆっくりゆったりと自分の時間を過ごすという日曜日ですが、ご法事をお勤めするとなると大変です。
お客事といって、親戚縁者をお家に招待するということです。お掃除をしたり準備からして大変です。
それもご法事ともなると、お仏壇のお飾りやお仏壇周りのこともきれいにしなければいけません。
今は「家族葬」と言われるお葬式が多くなりましたが、ご法事も「家族だけで」と言われるご法事が多くなりました。
家族だけといって、本当に家族だけです。それこそお参りに行ったら家族が一人なんです。
このお家は家族が一人だったかなと思うほど、仏事の簡略化が進んでいます。
ご法事には施主という方がいらっしゃいます。お葬式でいったら喪主です。
施主、喪主がご法事やお葬式、仏事の主役です。
お寺に連絡をして日時を相談し、親戚ご縁の方にご案内をします。
お家をきれいに掃除し、お仏壇のお飾りを怠りなくして、お茶お菓子の接待から食事の準備まで、一から十まで大変です。
だからご法事が終わるとほっとするといいます。
ところが今は家族だけということで安心して、少し緊張感が欠けているようにも思います。
家族だけといって、施主一人のお勤めといって、お坊さんがいないとご法事になりません。
せめてお坊さんにはそれなりの配慮というか、思いやりの心で接してほしいものです。
お寺から通知が来たから、お経だけあげてもらったらそれでいいというのでは、もったいないですね。
日頃中々遇うことがない仏さまのご縁です。それも何年かぶりのご法事のご縁です。
精いっぱいお勤めさせていただきましょう。
ご法事のご縁をいただきました。仏さまのご縁です。
この目には見えないけれども私のことをずっといつも思うてくださる仏さまです。
ご先祖有縁の仏さまのお育てをいただいて、今私がここに生かされてあることを聞かせていただく尊いご縁です。
今日もご法事のご縁にお参りさせていただいて、皆さんとご一緒にお勤めさせていただきたいと思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.2.11)
布教大会のご縁をいただきました
2018-02-10
昨日は坂ノ市の流芳寺さんで布教大会のご縁があって同行4人でお参りしました。
大阪、広島、山口、福岡から遠路ご出向された4人の布教使の先生方がご法話お取り次ぎしてくださいました。
若い方からベテランまで、話しぶりはそれぞれ違いますが、お取次ぎをいただくお法りは一つです。
南無阿弥陀仏一つで必ず救うとおはたらきの阿弥陀さまのご法義です。
年格好も違う、生活しているところも違う、話しぶりも違うと、お味わいがそれぞれ違っていいものですね。
そのなかの一人の布教使さんが言っていました。
南無阿弥陀仏のご法義はどこで聞いても同じ、誰が話しても同じですと。
いや同じじゃないと困りますね。この先生はこう言って、この先生はこう言うと、
全く反対のことを聞いたら、私たちは不安になるばかりです。
南無阿弥陀仏の信心は安心です。聞かせてもらって安心をいただきます。
それは話す人のお話ではなくて、阿弥陀さまのお話だからいっしょなのです。
そしてお聴聞される方も一人一人生活ぶりが違います。
色んなことを抱えて生きています。人生いろいろ人それぞれ違います。
そういう日常の生活にあって、今日の皆さんのように、阿弥陀さまの前に一堂に座ることができたということです。
手を合わせ合掌ができました。お念仏申せました。阿弥陀さまにお礼ができました。
どのこと一つとっても私がではありません。南無阿弥陀仏のおはたらきです。
阿弥陀さまそして諸仏方の尊いお育てがあってのことです。
仏さまのご縁をいっぱいいっぱいいただいて、私の口から私の声ですが、ナンマンダブツとお念仏が出てくださいました。
そのこと一つ喜ばせていただいて、また日々の生活です。
お念仏申す日々の生活をさせていただこう、させていただきたいと思ったことです。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.2.10)