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お念仏を申す生活法話

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プランターのお花に思いを寄せて

2018-04-05
 4月8日はお釈迦さまのお誕生日で、今年はちょうど日曜日になります。
花まつりの会ということで、お寺で行事をしますが、
年度初めの日曜日で良い時候ということもあって、他にもいろんな行事があるということです。
 
 鶴崎の剣八幡神社のお祭り、遠見金毘羅宮のお祭りや三佐の体協の総会も重なって、
「すみません。花まつりにはお参りできません」と言われる方が多くいます。
 
 境内にプランターのお花がいくつも寄せられています。有難いことです。
その当日参加できなくても、プランターのお花というかたちで参加できるということです。
 
 何の行事でも一人でできるものはありません。
皆さんが思いを一つにしてはじめてできる、私たちの花まつりの会です。
 皆さんのお心をプランターという形にしてお寺にはこんでください。
もちろんその日に時間がありましたら、どうぞお誘いあわせ皆さんご一緒にお参りしてください。
 
 お釈迦さまのお誕生日です。
「お釈迦さまおめでとう、そしてありがとう」とお礼をさせていただきましょう。
 
 お釈迦さまが開いてくださった仏教です。
その仏さまのみ教えをいただいて、浄土真宗という仏教を親鸞聖人が開いてくださいました。
 お釈迦さまから2500年、親鸞さまから800年という時空を超えて、
今こここの私に阿弥陀さまのお念仏のみ教えが届けられました。
 
 お念仏を申すなかに4月8日を皆さんそれぞれお迎えしてほしいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.4.5)

お念仏のご縁つながり

2018-04-04
 昨日は竹田のお寺の坊守さんが2月にご往生されて、お参りさせていただきました。
 
 十年ほど前のこの時期に、坊守と一緒に花まつりの行事にお参りさせていただいたことがあります。
うちのお寺より一回り二回り小さな本堂が満堂になるほどいっぱいの皆さんがお参りでした。
 ご門徒の方ももちろん、近くの福祉施設の入所者の方がマイクロバスでたくさんお参りされていました。
毎年施設の方にご案内して一緒に花まつりの会をして、
灌仏といってお釈迦さまの誕生仏に甘茶をかけたり、梵鐘をついてもらったりしているそうです。
 
 昨日お参りした時、たまたまその福祉施設の方がお参りされてお話を聞かせていただいたことです。
何かのご縁を感じました。
 
 実はそのお寺から円光寺に第13代の住職が入寺されているのです。
160年ほど前に円光寺が大地震に遭って本堂庫裡鐘楼が転覆したという記録がありますが、その時の住職です。
 
 昨日お参りしてそのことについてもご院家さんにお話を聞きたいということもあったのですが、
そういう方がいたということは聞いていましたということです。
 その方についての資料がすぐあるということではありませんが、
こうしたご縁つながりということを本当に感じます。
 
 私たちの日々の生活のなかでこの目に見える直接的なつながりということもありますが、
目に見えないつながりが遠い過去からあって、そしてこれから未来へもつながっていくということです。
 
 未来へというと何か不確かな感じですが、
私たちは南無阿弥陀仏という中心をいただいているご縁つながりという確かさを思います。
 確かに確かにずっとつながってきたし、今もつながっているし、これからもつながっていくという、
大きな大きな安心のなかに今日の一日もあるんだなといただいた昨日のご縁でありました。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.4.4)

二つの過去帳

2018-04-03
 昨日はあげ法事ということで、お寺の本堂でご法事のご縁をいただきました。
神奈川県からお参りされた方で、ご兄妹が大分にいらっしゃるということです。
 
 ご法事のお勤めの後「過去帳をもう一つつくってもらえませんか」というご相談がありました。
神奈川にお仏壇があるんですが、大分にも過去帳をということです。
 
 今は位牌を過去帳にしましょうとご門徒さんに勧めていますが、
位牌にご先祖の霊が宿っているといわれることを聞きます。
 
 私たちの浄土真宗のご本尊は阿弥陀如来さまで、お仏壇の中心にご安置しますが、
一般的にお仏壇はご先祖をおまつりするところで、位牌を安置してお経をあげてもらうことによって
ご先祖を供養するとか慰霊するとか言われているようです。
 
 浄土真宗だけではありません。仏教の各宗派にはご本尊の仏さまがあって
お寺の中心、お仏壇の中心にご安置してお参りさせていただくことが肝心なのです。
 
 お経をあげないとご先祖の霊が迷って出てきて禍をかすということではありません。
だからお命日より早くご法事のお勤めをしないといけない、遅れたら大変なことになるということではありません。
 
 過去帳を二つつくって、その人の代はいいんでしょうが、
その経緯がわからないまま子や孫の代に伝わると、
過去帳が二つあることが不安になり、粗末にできないと迷ってしまいます。
 
 ご先祖は子や孫を迷わせたり困らせたりしません。
今は仏さまとなって私たちを見まもってくださっていると聞かせていただきます。
 いつでもどこでものおはたらきですが、その大きなご縁がご法事のご縁なのです。
 
 過去帳はご先祖の方々のいのちの記録です。
過去帳が大事なのは、ご先祖のいのちがあって私のいのちがあることを思うことなのです。
 
 お家のお仏壇、ご本尊の阿弥陀さまにお礼をしましょう。
そのことがそのまま阿弥陀さまのお浄土に生まれて往かれたご先祖有縁の仏さまにお礼をさせていただくことなのです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.4.3)

新生活が始まります

2018-04-02
 新年度4月に入って今日が月曜日ということで、今日から学校に行ったり会社に行ったりという新生活が始まります。
新しい一年が始まるということで、希望と不安が交錯する独特な感じの時期です。
 
 特に学校に進学したり就職したりとかで親元を離れて生活を始める人はまさに初めて経験することばかりです。
今までは当たり前のように親にしてもらっていたことが、自分一人で生活をしていかなければなりません。
不安はもちろん戸惑いもありますが、逆に今までできなかったことしたかったことが自分でできるという夢があります。
 
 ただこれも自分の思い通りになるということではありません。皆さんもこれまで経験したことでしょう。
思い通りにならないなかに一層不安にさいなまれ、こんなはずじゃなかったと苦しみ悩むことにもなります。
 あらためて親の有難さを思います。
 
 御和讃に「釈迦弥陀は慈悲の父母」とあります。
お釈迦さま阿弥陀さまはお慈悲のお父さんでありお母さんであると
親鸞聖人はお釈迦さま阿弥陀さまを慕っておられたということです。
 
 お父さんお母さんはいつでもどこでも「影のごとくに添いたもう」と、私のことを思い寄り添ってくださっています。
お父さんお母さんはお亡くなりになっても、どこまでもお父さんお母さんです。
 今は仏さまとなっていつでもどこでも私を見守ってくださり私と共に生きてくださっています。
「一人じゃないよ、わたしがいるよ、大丈夫だよ」南無阿弥陀仏とおはたらきくださる仏さまです。
 
 お念仏を申すなかに安心して新生活を始めましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.4.2)

桜の歌人、西行法師

2018-04-01
 4月1日です。新年度の始まりで新たな気持ちで今日の朝を迎えた方が多いと思います。
 
 昨日は満中陰のお勤めで墓地に納骨に参りました。
昔からの地域の墓地で桜の木がたくさんあり青空のもと満開の桜花でした。
 
 墓地に桜の木はつきもののようにあります。
私が若い頃、大分の花見といったら松栄山の護国神社か上野の墓地公園でした。
 
 墓地であったり神社仏閣に桜がよく似合います。
桜を詠んだ和歌も多くありますが、平安時代の末期にでられた西行法師は桜の歌人とよばれるほど有名です。
 平安末期は源氏平氏の武家勢力が台頭して貴族政治から武家政治へと転換する大きな歴史の過渡期で
親鸞聖人もこの平安末期に生まれ鎌倉時代を生きられました。
 
 西行は元々は武士で妻や子どももいましたが、ある日突然出家してお坊さんになります。
桜を詠んだ一首に「願わくは 花の下にて 春死なん あの如月の 望月の頃」とあります。
 願うならば桜の花の下で死にたいと。如月は旧暦の二月、望月の頃とは15日の頃をいうそうです。
2月15日はお釈迦さまが入滅された、お亡くなりになった日といわれています。
 そしてその願いがかなったのか、2月16日に亡くなられます。
1190年といいますから、親鸞聖人が17歳、ちょうど比叡山で学問修行に励まれていた頃です。
 
 桜の花のいのちに重ねてもののあわれ無常感ということを仏さまのみ教えに聞かせていただきます。
仏さまの国日本の人ひとが桜を愛でる大きな意味ではないかなと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.4.1)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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