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お念仏を申す生活法話

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お彼岸のお中日です

2018-09-23
 お彼岸のお中日です。春秋年二回のお中日です。
太陽が真東から昇って真西に沈む、その真西の方に向かって先人は手を合わせ
ナンマンダブナンマンダブとお念仏を申したといいます。
 その真西の方角に阿弥陀さまのお浄土があるとお経さまに聞かれるのです。
この目には見えません。行ったこともありません。そんなお浄土なんてあるわけがないと言われる人さえいます。
 
 ただ私たちは仏さまのみ教えを信じ聞かせていただくなかに、確かに確かに阿弥陀さまのお浄土があって
そのお浄土には先に往かれた方がいらっしゃると聞かせていただきます。
 先に往かれた方もお浄土ならば後に残ったこの私たちもまた同じお浄土に生まれさせていただけるのです。
それは私が頑張って私がよいことをしたからではありません。
 
 今日の御文章さまのなかに何度何度もでてきましたが、南無阿弥陀仏の大功徳なのです。
必ず救うまかせよの南無阿弥陀仏の大きな大きなおはたらきのなかに
確かに確かにこの私が往き生まれるお浄土を阿弥陀さまの方でつくってくださったといただいて
今日はお彼岸のお中日のご縁です。
 これから皆さんお家に帰ってお仏壇にお参りをして
ご家族の皆さん共々に今日の一日をお念仏申すなかに過ごさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.23

お彼岸お講のご縁です

2018-09-22
 今日明日と秋の彼岸会のお勤めをさせていただきます。
春秋の両彼岸ともお彼岸のお中日に法要をお勤めしその前日にお講のご縁をいただきます。
 
 今日も8時半にお講当番の皆さんが集まってお講の準備をしてくださいます。
そして11時からお寺参りのお同行にお講のお斎をさしあげる昔からの習わしです。
 
 お斎のメニューは昔と変わらず、けんちん汁と和え物にご飯という極めてシンプルなものです。
他のお寺さんのお斎もそのお寺お寺で違ったものですが
けんちんはおかずということで別にお汁ものがあったりするところが多いようです。
 
 このお講も最近お参りが減ってきました。
私が子どもの頃はまだまだ生活が貧しくお寺のお講は皆さん大変楽しみでした。
子どもも大人もお講に直りおかわりを何杯もして、また家に持ち帰ることもありました。
今はご飯をつぐのも少なめにと注文が出るほどです。
 
 そして今は本当に忙しいです。
互いに話をしながらも携帯が鳴って話が途中で何度も中断するぐらいに
みんながみんな忙しくなって、忙しくないと何か悪いみたいな感じです。
 
 そうしたなかでのこのお講のご縁は11時から始まってお斎の時間は20分ほどで後は1時からの法要です。
時間がたっぷりあります。
 この時間が本当に有難い時間だと思うんですが、今の忙しい時代この時間がもったいないということでしょうか。
確かに何をするということでもありません。
ただ御仏前に座ってゆっくりゆったりさせていただける時間をいただくということなのです。
 もったいないようでこれほど有意義な時間はないと思いますが、皆さんはどう受け止められますか。
 
 一年に何回もあるご縁ではありません。
ここは今日はお寺の阿弥陀さまに身をまかせてゆっくりゆったりさせていただこうと決めてお参りしたらどうでしょうか。
ふと人生の大事な忘れものに気づくご縁になるかもしれませんよ。
 
 仏さまのご縁です。皆さんお誘いあわせご一緒しましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018。9.22)

自民党総裁選

2018-09-21
 昨日自民党の総裁選挙があって安倍さんが三選を果たしました。
このたびの総裁選は安倍さんのためにあると党規で三選を可能にし
無投票でという思惑を石破さんが立候補して選挙になり
国会議員の投票で82%地方票で55%安倍さんが獲得しました。
 
 この結果をどう見るか、早速テレビ新聞等で解説されています。
ゆるみとおごりという記事に注目します。
これは安倍一強という権力構造が続く中でのこれまでの政権運営のあり方を踏まえて言われたことです。
 
 お正信偈さまのなかに「邪見憍慢悪衆生」との御文があります。
邪見とは正見、仏さまの真実まことのものの見方に対するもので
どこまでも自分を中心に自分の都合に合わせて物事を見るよこしまなものの見方です。
憍慢とはおごり高ぶりです。私は大丈夫と高をくくり人と比べて他を非難するものの見方です。
 そういう悪衆生は仏さまのお心を疑いご信心をいただくことは甚だ難しいというんです。
難中の難といって難しい中に難しいといいます。
 
 この邪見憍慢悪衆生こそ私のことだと親鸞さまは受けとめられたのではないでしょうか。
私たちのことだと言われるのではないでしょうか。
 どこまでも私が私がと自分を中心に私がに力が入ります。他のものが見えなくなります。
自分中心の心から離れられない私にとって、阿弥陀さまのお心をそのままいただくことは甚だ難しいといわれます。
 
 ただ阿弥陀さまのところからいうと、そういうお前だからこそ決して見捨てることができない必ず救うと
ご本願をおこしてくださり力強い南無阿弥陀仏となって私のところにはたらき通しだといただきます。
 
 私たち人間の世界はどこまでも私が私がという幾多のはからい煩悩が渦巻く世界です。
今回の総裁選でも脅しがあったり忖度があったりと様々な駆け引きのなかでお互いに悩まし苦しめ傷つけ合います。
 
 まさに私たちは五濁悪世を生きる邪見憍慢悪衆生に他なりません。
だからこその南無阿弥陀仏のお救いです。煩悩いっぱいの凡夫の私が煩悩をもったままで救われていく道が開かれています。
お浄土への道です。ナンマンダブツとお念仏申して今日もこの道を歩ませていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.21)

秋のお彼岸の入りです

2018-09-20
 今日は秋のお彼岸の入りです。
23日のお中日を挟んで前後一週間をお彼岸といいます。
 
 朝があっという間に暗くなりました。
今朝6時に梵鐘をうって気をつけて見ると鐘楼の付近に彼岸花が芽を出しています。
昨日は6時半の喚鐘をうつとき向かいの東の空を見ると庫裡と門徒台所の屋根が重なる中央住友の煙突の左側を
朝日が昇って眩しいぐらいでした。今日は曇ってお日さまは見えませんが、そういう時節になりました。
 
 彼岸というのは彼の岸、仏さまのおさとりの世界です。
私たちの彼岸は阿弥陀さまのお浄土です。お彼岸にお浄土を思います。
 お墓参りをする人、納骨堂にお参りする人がぼちぼちいらっしゃいます。
先に往かれた方に会いに行くんですね。
先に往かれた方はこの目で見える姿はお遺骨となっていますが
今は阿弥陀さまのお浄土の仏さまとなって南無阿弥陀仏のおはたらき一つに
私たちのところに還って来てると聞かせていただくのが浄土真宗の仏教です。
 
 死んだらお終いではなくて南無阿弥陀仏のいのちとなって永遠に私たちとつながってあるということです。
大きな大きな南無阿弥陀仏のいのちのつながりのなかに私たちは生かされてあるのです。
 何か私が私がと一人で頑張って生きているような私たちの日常ですが
その私が私がという私を根底から根っこから支えてくださる大きないのちの仏さまを南無阿弥陀仏といただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.20)

夢を見ました

2018-09-19
 朝方夢を見ました。
ある知らない所に行って非常に困った事態が起こった、その時に偶然若い方と出会って不安ななかに話をしていると
その方がお寺の話をしだしたんです。
お寺のご院家さん坊守さんと言い、子どもの頃お寺の水曜学校に通っていたという話です。
 はっと思って「あなた大分の方、ひょっとして三佐、円光寺」と聞いたら
その方がびっくりして「えっ何でわかるんですか」と言い返されました。
 その時に嬉しいというか、その人の顔も名前も覚えていないんですけれども、不安ななかに安心して夢が醒めました。
 
 お寺は誰もが安心できるみんなの居場所といただきます。
安心できるおはたらきがあるというのがお寺の力なのです。
 阿弥陀さまの本願力、必ず救うまかせよのおはたらきです。
 
 本願念仏のおはたらきが満ち満ちているのが浄土真宗のお寺なんです。
但しこのお寺もただの風景になってしまったらその力おはたらきを感じる思うこともできません。
 
 その人人でいうとお寺の門徒といわれる方でも一生涯仏さまのご縁に遇うことは本当に難しいということです。
お寺の力というのはお寺に住まいする住職坊守だけではありません。ご門徒皆さんの力なんです。
その力が本当に目に見えて発揮できる発揮されるというのも仏さまのご縁なんです。
 
 常日頃からのご縁です。このお朝事のご縁です。
人数でいったら少ないですが、こうしたお朝事のご縁を日々つとめていくなかに水曜学校をしていくなかに
人人がそのことを思い、円光寺というお寺の力はたらきとなって発揮されるご縁につながるのです。
 
 眠りのなかに見る夢ですが、この夢は夢見る夢でもあります。
誰もが安心できるみんなのお寺になっていきたいと夢見ます。
 阿弥陀さまの本願力、必ず救うまかせよの大きな大きな南無阿弥陀仏のおはたらきのなかに
今日のこのご縁もいただけたということ、そのこと一つ有難いなと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.9.19)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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