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お念仏を申す生活法話

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お寺にご相談にみえられました

2018-10-10
 
 昨日二人の女性の方が「ご相談したいことがあります」とお寺を訪ねてきました。
お一人はすぐ近くに住んでいた旧知の方で、会ってすぐお名前を呼びましたらほっと安心したようで
本堂で一時間ほどお話をしました。
 
 主なご相談はお母さんが高齢で病気ということで、もしもお葬式の時はどのようにしたらいいかということでした。
お葬式その後のお勤め納骨のことなどお尋ねにお答えすることでお話をして少し安心した様子でした。
 
 そしてご自分の話になりました。子どもさんがいないということで自分が亡くなった後の心配です。
お葬式はこう考えていますがどうでしょうか、遺骨はどうなりますかと具体的な相談になりました。
 
 お寺の役割、お寺の住職のお役目を思います。
お寺を護るということです。お寺の建物もそうですが、仏さまのご法義を護るということです。
私たちの御本尊の阿弥陀さま、南無阿弥陀仏の仏法お念仏のご法義です。
 
 お寺を護るのは住職一人ではありません。坊守新院の寺族そして何といってもご門徒衆です。
お寺を中心にお念仏のご法義を中心につながったお念仏の人たちです。
ただお寺を護る上にそれぞれのお役目があります。
 
 その住職のお役目の中心がご門徒有縁の皆さんにお念仏のご法義を伝えることであり
皆さんのお念仏の生活のご相談にこたえていくということです。
 ただ住職といっても人間ですから人と人との信頼関係が大変大事になってきます。
誰でも僧衣を着ていたらどんなことでも相談できるということではありません。
仲の良い友だちにも中々言えないことを信頼して相談していただける住職に
気楽に山門をくぐって相談できるお寺になっていきたいと思います。
 
 お家を中心に家族が代々お寺との関係をもちお仏壇やお墓を引き継ぎ伝えていくことが本当に難しくなりました。
核家族化が進み親子の家が別々に生活するようになり、これからお仏壇はお墓はどうなるのか
心配なことが多くなってきます。
 
 御本尊の阿弥陀さま南無阿弥陀仏のご法義を中心としたお念仏申す生活を思います。
昨日もお念仏のつながりのなかにこのお寺を有縁の方が訪ねてくださったということです。
昨日だけのご縁ではなくてこれまでもこれからもずっとつながり続いていく仏さまのご縁です。
 お念仏のご縁を共々にいただきご一緒に相談して
こうしましょうこうしていきましょうと具体的に提案できるお話もさせていただきたいと思うことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.10)

仏さまのお勤め仏事にはそれぞれ大事な意味があるのです

2018-10-09
 昨日お葬式がありまして、火葬されてそのままお寺の方にお参りしていただくというのが
円光寺の昔からの習わしになっています。
 還骨のお勤めです。お遺骨となって還るということです。
お寺のご本尊の阿弥陀さまにお葬式の奉告と御礼をさせていただくというお勤めでもあります。
 
 今はお葬式の日に初七日のお勤めをするところが多くなったということですが
円光寺では、初七日というのは亡くなってその日を入れて七日目のお勤めのことで
それもお家のお仏壇で初めてお勤めをすることに意味があるんですと日頃からご縁ご縁に申し上げています。
 
 ただ遠方からお葬式にお参りされるご親族が初七日にあらためてお参りすることが難しいということで
お葬式のその日に初七日のお勤めをしてほしいということですが
お寺の本堂でお遺骨とご遺影、法名をご安置して還骨のお勤めをさせていただきお焼香をしてもらいますから
還骨のお勤めを初七日のお勤めと受け止められてお参りしてくださいと申します。
 
 昨日は25人の大勢の方がお参りでした。駐車場に中型バスが入って来てちょっとびっくりしました。
多分お寺でのお勤めの後場所を変えて精進揚げの御膳をいただくことだと思います。
 
 お家お家のご事情もあろうと思います。ただ仏さまのお勤めはすべて仏さまが決めてくださった仏さまのご縁なのです。
先人が守り伝えてくださった仏さまのご縁です。それぞれのお勤めには大事な意味があります。
 そのこと一つ思っていただいてこれからの七日七日のお勤めを精いっぱい丁寧にさせていただきましょうと
申し上げることです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.9)

お孫さんと一緒にお朝事参り

2018-10-08
 今日は賑やかなお朝事のご縁になりました。
田仲さんのお孫さん二人が大分に帰ってみえてご一緒にお寺参りです。
 お孫さんが帰ってくるということでどこに連れていこうか何を食べさせようかと楽しみに考えると思いますが
お寺参りに連れて行くというのは中々ないというかあまり考えられないことですね。
それもお寺に行くといって仏像を見たり観光に行くということではありません。
 
 こうして決まった時間にお寺にお参りされて6時の鐘もついてくださいました。ありがとうございます。
そして今は一緒にお正信偈さまのお勤めができました。
声を出して両手あわせてナンマンダブツとお念仏を申して仏さまにお礼ができましたね。
おじいちゃんと一緒です。皆さんと一緒です。
 尊いご縁です。仏さまのご縁です。滅多にいただけないご縁です。まさに難中の難、有ること難い有難いご縁です。
そのご縁に今日こうして皆さんご一緒に遇わせていただきました。
 
 これから大きくなってまた仏さまのご縁に遇わせていただくことにつながることでもあります。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つにお念仏のみ教えが親から子へ子から孫へと伝えられつながって
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに私たちは共々に生かされて生きているんだなと
今日のお朝事のご縁でまた思わせていただきます。
 ようこそのお参りでした。ありがとうございました。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.8)

ご遺影で先人を偲ばせていただきます

2018-10-07
 お葬式にご遺影をご安置します。
随分若い時のご遺影があって式場に入り会場を間違ったのかと思うほど別人のようなものもあります。
 
 中陰の期間ご遺影はお遺骨とともに中陰壇にご安置しますが、その後ご遺影はどうされますか。
ちょっと前でしたら、お仏壇のある仏間の鴨居に懸けるお家が多くありましたが
最近はお家の造りも変わって仏間にかけないところが多くなりました。
 
 いつも亡くなったご先祖から見られている睨まれているようで仏間に入るのが嫌だと聞いたこともあります。
ただご法事のご縁で仏間のご先祖のご遺影の有難さを思ったことがあります。
 
 お勤めの後仏間でお斎をいただきながらふと親戚の方がご先祖のお写真を見て
お家の方に「段々じいちゃんに似てきたね」という話になりました。
やれ口元が似ているとか目が鼻がということです。
 顔が似てきてえっと思うようなことではありません。
ご先祖との血縁つながりです。歳が近づくほどに似たところがでてくるんですね。
それは私が似たいと思って似たことではなくってそのまんまなんですね。
 そうしたご縁つながりのなかにご法事のお勤めをさせていただくのです。
 
 この前しっかりした顔立ちのお母さんのお写真を拝見して
「しっかりしていますね」と言ったら、そうですという話になって
実はこういう仕事をしていてという話にまで及んでその人となりを偲ばせていただいたことです。
 
 ご法事で先に往かれた方をご遺影を通して偲ばせていただくことです。
ご法事のご縁の有難さです。
 ご法事をお勤めさせていただくことで私だけの思い出ではなくご親族有縁の方々の思い出に広がっていくのです。
そしてその思い出はこの私自身が歩んできたいのちの歴史につながることでもあるのです。
 
 ご先祖のご遺影をいつも仏間にかけておくことも意味のあることですし
ご法事のご縁に持ち出してご先祖を共々にたずねていくことも本当に大事なご縁だなと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.7)

南無阿弥陀仏のお取り次ぎをいただきます

2018-10-06
 昨日は坂ノ市の妙蓮寺様での大海組仏婦大会で一昨日は別府別院の鏡如忌で続けてお聴聞のご縁に遇いました。
それぞれ違う布教使の先生で、その話ぶりは異なりますが
浄土真宗のみ教えの要、南無阿弥陀仏のお心一つお取り次ぎしてくださることです。
 
 浄土真宗のご本尊の阿弥陀さまの「すべてのものを分け隔てなく必ず救う」という本願念仏のお救いの法です。
信心いただけよお念仏申す身になってくれよとのご開山親鸞さまの思いを重ねて讃えられる尊いご縁です。
 
 ただお聴聞する側の私たちに問題があります。
何かお寺でお説教を聞くことも町の講演会で著名な先生のお話を聞くことも同じように思ってらっしゃる方がいます。
 お法話聴聞されて「今日はよかった」と言われる人がいらっしゃいます。
よかったということはよくなかったということもあるのでしょうか。
 今日の先生の話は面白かったという人もいます。
ご法義の話は面白い話でしょうか。
 
 今日のお朝事のご縁もそうですが、仏さまのご縁はお念仏に始まりお念仏で終わります。
南無阿弥陀仏のお取り次ぎをいただきます。
ナンマンダブツとお念仏申すなかにご縁をいただくのです。
南無阿弥陀仏のお心いっぱい聞かせていただいてナンマンダブツとお礼ができるのです。
「ありがとうございます」とお礼のお念仏を申させていただきます。
 
 仏さまのご縁をいただいて、いよいよ阿弥陀さまがいつでもどこでもこの私のことを思い取って
ナンマンダブツナンマンダブツとお念仏の声となって私のところに来てくださり寄り添って
南無阿弥陀仏「必ず救うまかせよ」とはたらき続けてくださってあると聞かせていただきます。
 そのこと一つ喜ばせていただくお念仏とまた有難くいただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.6)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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