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お念仏を申す生活法話

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お包みの表書きはどのように書きますか?

2018-10-17
 お葬儀にお参りするときのお包みの表書きについて、御仏前でいいのか御霊前か御香典かと質問されます。
 一般の仏事の本には「四十九日までが御霊前で、それ以降は御仏前」とあるそうです。
四十九日までは故人の霊魂がこの世に残っているという言い伝えです。
七日七日のお勤めで善根功徳を積み重ね回向して四十九日で仏に成るということで
御霊前と御仏前を区別するということのようです。
 
 霊魂についてお釈迦さまは有るとも無いとも言われていません。
浄土真宗の仏教では南無阿弥陀仏のおはたらき一つで命終わって直ちにお浄土に生まれ
仏さまに成らせていただくと聞かせていただきますから
御霊前はふさわしくなく御仏前でいいのです。
 御香典とは御香を御仏前にはこぶということですから、御仏前でもいいのです。
 
 ここで御仏前というとお葬儀の場合亡くなった故人にという思いでしょうが
御仏前の仏というのは浄土真宗でいったらご本尊の阿弥陀さまなのです。
 御仏前をお包みするのは阿弥陀さまの御仏前にお供えをはこぶという意味合いがあるのです。
御仏前というと今はお金をお包みすることのようになっていますが
御仏前にお花であったりお菓子や果物などをお供えすることでもいいのです。
 
 阿弥陀さまの御仏前におはこびするのです。
今の皆さんです。仏さまの御前にこの身をおはこびしています。
御仏前にこの身を置いて今日もこうしてお朝事のお勤めができました。仏法聴聞させていただきました。
 これほどの御仏前はないと仏さまが一番喜ばれています。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.17)

ご縁ご縁にお念仏申させていただきましょう

2018-10-16
 ご縁をいただくといいます。仏さまのご縁です。
この仏さまは阿弥陀如来さまです。阿弥陀さまの本願他力念仏のお救いの法に遇わせていただくご縁です。
 
 ただこのご縁を私たちに届けてくださったのはお釈迦さまでありインド中国日本に出られた七高僧さまであり
そして何といってもご開山親鸞聖人であります。
 親鸞さまが開かれたみ教えを聞かせていただくのがこのお寺なのです。
今日16日は親鸞さまの月命日です。
 
 仏さまのご縁をいただけよといいますが、私たちは日々の生活のなかでご縁をいただくことが中々難しいですね。
私のことで精いっぱい、生きることで精いっぱいの私たちの日暮しです。
 
 だからこそこうした大切なお方お家のご先祖有縁の方々のお命日を大切に仏さまのご縁にしてほしいというのが
これが親鸞さまの願いであります。
 
 ご縁ご縁にお念仏申せよといわれます。
お寺にお参りしないとお家のお仏壇にお参りしないとお墓にお参りしないとお念仏申せないのではありません。
 南無阿弥陀仏のお念仏のおはたらきはいつでもどこでもこの私のところに届いてあります。
仏さまのご縁に遇わせていただくときナンマンダブツとどうぞ声に出してお念仏申させていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.16)

維新150年戊辰150年、官軍も賊軍もないみんな一緒のお浄土です

2018-10-15
 大河ドラマ「西郷どん」を観ています。今年が明治維新から150年ということです。
1868年明治元年に徳川幕府から明治政府に政権が移る過程で、血なまぐさい戦争がありました。
戊辰戦争です。鳥羽伏見の戦いから江戸開城を経て東北の地が戦場になっていきます。
西郷隆盛率いる官軍、そして一方は賊軍と言われます。
勝ては官軍負ければ賊軍と言われますが
その当時官軍は錦の御旗をかかげた天皇の軍であり、天皇の命令に従わない者は賊軍であるとのことです。
双方共にこれまで徳川幕府を支え天皇のもとにあったもの同士ですが
その時々の情勢で敵になったり味方になったりということです。
 
 ドラマでは昨日の回で明治政府の樹立をみて西郷隆盛は政治から離れ故郷の鹿児島に帰ります。
そしてそれから10年経ち西南戦争が勃発します。
西郷と共に維新を成し遂げた盟友大久保利通を中心とする官軍と明治政府に不満をもつ賊軍の戦いです。
その総大将が西郷です。歴史の綾というか、昨日まで友人同士だった者が袂を分かち刃を交わすということです。
 
 そうした歴史があって私たちの今日があるということです。
過ぎ去った過去のその時だけの出来事ではありません。
それからも時代は続き社会も動いて今も維新150年というところもあれば戊辰150年というところもあるのです。
 
 いまだに戦争が続いているのではありません。
それぐらい私たちの思いというのは私が生まれてからではなくて
生まれる前からもそしてずっとずっとこれからも続いて
生まれては死に生まれては死にということを繰り返していくのでしょう。
 
 生まれては死にという迷いの境涯を繰り返し苦悩の世界にうごめく私たちを見抜かれたのが阿弥陀さまです。
苦悩に迷う衆生のわれらを必ず救うと立ち上がり南無阿弥陀仏のお名号となって私のところに来てくださってあるのです。
 
 官軍も賊軍もないよ、敵も味方もないよ、すべてのものを等しく救うみんな一処の世界
阿弥陀さまのお浄土を用意してくださってあることを私のこととして隣の人も一緒に聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.15)

葬儀のご縁に思います

2018-10-14
 今日はお寺のご院家さんの本葬というお葬式のご縁をいただきます。
昨日の新聞に、通夜密葬を済ませて本葬というご案内でした。
 本葬と聞いて皆さんはどんなことを思いますか。
会社関係でいいますと社葬という言い方がありますが、お寺の本葬は浄土真宗でいいますと門徒葬といいます。
門徒というのは皆さん私たちのことです。門徒総代さんが葬儀委員長になって葬儀を執り行うということです。
 
 今はお別れの会ということをよく聞きます。
通夜密葬を済ませてお別れの会を何日何時どこどこでとご案内があります。
ホテルで行うお別れの会が多くなりました。お写真を中心に故人を偲ぶということです。
 
 ホテルで行うお別れの会にお坊さんはいません。
今日はお寺のお葬式で本堂で執り行われます。お坊さんがたくさんお参りです。
 
 皆さんも有縁の方のお葬式をされると思いますが、今はお葬式をしませんという方もいらっしゃいます。
お葬式をしないでご遺体をそのままにしておくことはできませんから火葬します。
火葬したらお遺骨が残ります。ところがお遺骨も持って帰らないところもあるように聞きます。
この前お葬式のご縁があったお家でいいますと、お遺骨も本当に小さな骨壺に納められていました。
どれ程収骨するのかはご遺族が選べるということです。
 
 お葬式をどうするのか、その時になったら考えればいいということでは間に合わないこともたくさんあります。
今日は仏教壮年会の例会ですが、こうしたお寺のご縁ご縁に浄土真宗の葬儀のあり方を聞かせていただき
いよいよ仏さまのご縁に遇わせていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.14)

あたたかい布団にくるまってぐっすり眠れました

2018-10-13
 急に朝晩が寒くなりました。
昨日お参りしたお家で「ストーブを出しました」という話になりました。冬の準備です。
 暑い暑い夏が過ぎて涼しい秋が来てそして冬ということで
四季折々といいますが、今は春や秋が短くなったという話にもなります。
 
 着るものも夏物秋物から一気に冬物にという準備でもありますが
一番身近に暑さ寒さを感じるということでいったら寝る時の布団ですね。
真夏の頃はタオルケット一枚で充分でいたが、薄い布団になり、厚い布団になります。
 昨夜は冬物の布団を出しました。暖かいです。そしてよーく眠れます。
体というのは本当に敏感で寒いと目が覚めます。暖かいなかにぐっすり安心して眠れるのです。
 
 私たちの阿弥陀さまの摂取不捨のお救い、お慈悲のおはたらきを布団に譬えて思います。
それこそ私をそのまま包み込んでくださるんですね。
摂取して決して捨てないと、ありのままの私をそのまま摂め取ってそのまんまなのです。
阿弥陀さまの大きな大きなお慈悲のなかに私たちは安心できるのです。
 
 暖かい布団のなかは本当に心地よいです。
ずっとこのまま布団のなかにと思いますが、日々の生活があります。
 今日もこうして朝起きてお朝事のご縁をいただきます。
日々の生業が始まります。いつもの繰り返しのようで今日もいろんなことがあります。
楽しみにしていることもあるでしょう、しんどいこともあると思います。
予定通りに行かないことも、えっと思うようなことにも遭遇するかもしれません。
 そんななかを私たちは生きていかねばなりません。
 
 お念仏申す生活をさせていただきます。
阿弥陀さまは南無阿弥陀仏となって私と共に生きてくださる仏さまになってくださいました。
苦しみ悩み迷う私にそのまま寄り添い必ず救うまかせよと摂取不捨の仏さまになってくださいました。
 
 寒さ厳しい季節の到来のなかにあっていよいよ阿弥陀さまのあたたかい大きなお慈悲を味わわせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.13)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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