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お念仏を申す生活法話

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総代世話人会をしました

2018-10-23
 昨日は年に二度開催する総代世話人会というお寺の会合をもちました。
この時期は御正忌報恩講についてのお話ですが、今回はご門徒皆さんにもすでにお知らせしています
円光寺長期振興計画の具体的な取り組みについて協議をする大事な会議でした。
 
 改めて思うことですが、このお寺というのはご門徒皆さんのお寺です。
ただご門徒さんもたくさんいらっしゃいますから、皆さん全員に集まってもらって協議をすることも難しいということで
各班の総代さんというお世話人さんに、配りものであったりお金の集金など大変なお役目をしていただいているというのが
このお寺のあり方なのです。
 
 私が18代目の住職ということですが、皆さんは18代目のご門徒、総代世話人ということにもなるわけです。
このお寺が長く長く続いてきた、そしてこのお寺がこれからも長く長く続いていくということ
それは私たちの御本尊このまん真ん中にご安置の阿弥陀さまを中心としたお念仏のつながりということであります。
 
 お寺とご門徒の長い歴史のつながりのなかで近年は三佐地区から家を移られる方が増えてきて
ご門徒とのつながりお寺との関係が本当に薄くなってきています。
そうした現状のなかで総代さん世話人さんのお力添えをいよいよいただいて
これからの円光寺のあり方を考えお念仏のご法義を護りお寺を護っていくことを改めて思ったことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.23)

何年も会っていない人から携帯に電話がありました

2018-10-22
 私は日頃あまり携帯電話を使いません。
いつも携帯することもなく使わないことであまり携帯に電話がかかってくることもありません。
 
 着歴をみると遠方の方で私の学生時代の後輩からでした。
何か急なことがあったのかなと思って折り返し電話をしました。
 そしたら「久しぶりですね」というんです。それこそもう何年も会っていません。本当に久しぶりです。
「『ようこそ』いつもありがとうございます」と言われました。
お寺の新聞『ようこそ』を毎号送っています。それでこう言われました。
その方は会社の何代目かの社長さんですが「お寺さんも会社経営と同じように大変ですね」と。
 
 今円光寺では長期振興計画ということでこれからのお寺の護持運営についてご門徒皆さんと話し合いをもっています。
『ようこそ』にもそのことを書きましたから、このことだなと思いました。
 
 他に特別な用事はなかったようです。
平日はいろいろ忙しいが、今日は日曜日で時間がありお礼の意味もあって電話しましたということでした。
 お寺にとっては日曜日はご法事があったり一番忙しい曜日なんですが
「そうですか、ありがとうございます。又時間があったら一生に食事でもしてお話をしましょう」と電話を切りました。
 
 有難いことだなと思います。何年も会っていない人から声がかかるということです。
その声は学生時代と変わりません。いや変わっていると思いますが、学生時代そのまんまの会話のやりとりです。
 そういう方々が私のことを思うてくださる、心配してくださっているということです。
 
 私たちの阿弥陀さまのお救いを思います。
いつもあなたのことを思うているよ、いつもあなたのことを心配しているよというお救いです。
 救いといって私が苦しい状況にある時
例えばお金に困っているとき阿弥陀さまにお願いすれば阿弥陀さまがお金を工面してくれるといった救いではありません。
 
 いつも私はあなたのことを思うているよ、私がいつも心配しているよという思いやりの声かけです。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで生きる力をいただけるというのが阿弥陀さまのお救いと味わわせていただきます。
 
 ナンマンダブツナンマンダブツとお念仏申すところに
この目には見えないけれどもこの私のことを思うてくださる仏さま思うてくださる人が
たくさんたくさんいらっしゃるということをまた思って
今日の一日お念仏を申すなかに生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.22)

有ること難いこのいのち生かされて生きてまいりましょう

2018-10-21
 仏さまとは目覚めた方といいます。
皆さん今日も朝起きて今目覚めていますが、この目ではありません。
この目はどこまでも自分を中心に見る目で、人それぞれものの見方は違います。
 仏さまは真実に目覚めた方をいうのです。
真実とはありのままそのまま一つの見方です。
 
 目覚めるというのは驚くびっくりするといいます。
真実に目覚めてびっくりするのです。驚きです、感動です。
 逆に私たちのものの見方は何もかもが当たり前当たり前とものごとを見て生活していませんか。
朝目が覚めたのも当たり前、食事をするのも当たり前、今ここにいるのも当たり前と
でも真実はどれ一つとっても当たり前ではなく有難い、有ること難しというこのいのちなのです。
 そのことに気づく、びっくりする、驚くのが目覚めるということなのです。
 
 仏教といって何か不思議の世界の教えではありません。
この身ありのままをそのまま受け止めていくものの見方こそ仏さまのものの見方、仏教なのです。
 
 仏教にこのいのちのあり方を聞かせていただきます。
生老病死のいのちに私たちは迷い苦悩して生きていると教えてくださいます。
 その上で苦悩の私をそのまんま引き受け救うてくださる仏さまが
このまん真ん中にお立ちの阿弥陀さま南無阿弥陀仏の仏さまなのです。
 
 ナンマンダブツとお念仏申してくれよといいます。
ナンマンダブツとお念仏申すところにいつも私がいるからあなたを決して見捨てることがないから大丈夫だからと
「まかせよ救う」の南無阿弥陀仏のおはたらきとなって私と共に生きてくださるのです。
 そのことにどうか目覚めてくれよと厭きることなく何度も何度も南無阿弥陀仏とおはたらきです。
有ること難いこのいのちをいただいて今日も一日生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.21)

お浄土から開かれた私たちの仏道です

2018-10-19
 仏教は仏の教え、迷いの私が悟りの仏に成る成仏道の教えをいいます。
 成仏道に大きく二つの道があります。
一つは比叡山に代表される自分の力をたのんで厳しい学問修行を積んで悟りを開き仏に成るという仏道です。
一方私たちの浄土真宗の仏道はお浄土の阿弥陀さまの南無阿弥陀仏のおはたらき一つによって
お念仏申す身にさせていただき命終わってお浄土に生まれ悟りを開かせていただき仏に成る仏道です。
 
 そのまま聞くと死んでから後のことのようで今の私には関係ない必要ないと言われそうですが
実はこの今が大事なのです。
 浄土真宗では取り立ててこれこれこういう修行をしなさいということを言いません。
ただ仏法聴聞といって、仏さまのみ教えを聞きなさいと言われます。
 すべてのものを分け隔てなく必ず救うというご本願を建てられ長い間ご修行されて阿弥陀という仏さまに成られた
そのおいわれを聞かせていただくのです。南無阿弥陀仏のお心おはたらきです。
 
 ここに苦悩に迷う衆生がこの私がいたということなのです。
この私一人を救うために南無阿弥陀仏の仏さまと成って今私のところにおはたらきだと聞かせていただくのです。
 ナンマンダブツとお念仏申す、この口からお念仏が出てくださるということは
もうすでに阿弥陀さまのおはたらきが今こここの私に届けられてあるということなのです。
 「我にまかせよ必ず救う」とおはたらきですから「おまかせします阿弥陀さま」と今ここにお念仏を申させていただき
お浄土への道を歩ませていただくことです。
 
 自分の力で切り開いていく道は一歩一歩踏みしめて確かなようで先が見渡せない狭い道です。
一方お浄土から開かれた道は広く大きな道です。
 阿弥陀さまのお浄土に渡してくれるご本願の船にまかせて乗って行くように
今日の一日もまたお念仏を申す仏道を歩ませていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.19)

お寺の子ども会で「ちかいのことば」を唱和します

2018-10-18
 昨日水曜学校の子ども会がありました。
いつもお勤めの最後に「ちかいのことば」を皆で唱和します。
五つありまして「一つ仏の子は」と言って始まります。
 
 仏の子です。誰のことかというと唱和する私たちのことなのです。
子どもといったら小学生中学生のことのように思いますが、実はこの私も皆さんも仏の子どもなのです。
 
 お念仏の先人は阿弥陀さまという仏さまを親さまとよんで慕ってまいりました。
親です。お父さんお母さんと親は二人います。阿弥陀さまとお釈迦さまです。
阿弥陀さまとお釈迦さまをお父さんお母さんとする仏の子どもということで
同じ親の子の私たちはお互いに兄弟姉妹ということになります。
「ちかいのことば」の唱和は、仏の子どもになる、お念仏の兄弟、お念仏の仲間になる宣言といってもいいと思います。
 
 一つ仏の子はすなおにみ教えを聞きます。一つ仏の子は必ず約束を守ります。一つ仏の子はいつも本当のことを言います。一つ仏の子はにこにこ仕事をいたします。一つ仏の子はやさしい心を忘れません。
 
 子ども会で唱和することですが、私たちの日々の生活のなかで「一つ仏の子は」という営み
お念仏申す日暮しをさせていただきたいと思うことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2018.10.18)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
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