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お念仏を申す生活法話

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五七日のご縁です

2024-02-13
 母が往生して五七日のご縁です。
大切な人とお別れする悲しみのご縁ですが
そのまま仏さまのご縁といただける有難さです。
 
 先にお浄土に往かれた方は
今は仏さまとなって私たちの迷いの世界に還って来て
私たちを護り救う
南無阿弥陀仏のおはたらきをしてくださっていると
浄土真宗のみ教えを聞かせていただきます。

 七日七日のご縁にお仏壇のお話をしてまいりましたが
このお仏壇は阿弥陀さまのお浄土を表しており
浄土真宗のみ教えの教科書です。

 お仏壇の御仏前に座ることで
お念仏の救いの法を聞かせていただきます。
 どんな人も南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
お浄土に往生し仏に成らせていただくみ教えです。

 浄土真宗のお仏壇の特徴は
真中のご本尊阿弥陀如来さまを取り囲むように
左右にお坊さんの絵のお姿をご安置していることです。
 向かって右側が宗祖親鸞聖人で
左側が本願寺八代宗主の蓮如上人です。

 浄土真宗を開かれた親鸞さまを
お念仏の先人は「ご開山さま」とお慕いしてきました。

 山を開くということで
仏教の一宗一派を開くという意味です。
 「山は動かぬ」といって
身も心も日々その時どきで変わり行く
私の有り様に対して
山はどっしりと動かない変わらない象徴として
真実変わらない仏教の教えそのものを表します。
(※実は山も日々刻々と変わり行く
  諸行無常の真理のなかにあるのですが)
 それで教えを開くことを山を開くといい
教えを開いたお方を「ご開山」というのです。

 ただ親鸞さまには自ら浄土真宗を開いたという
意識はありませんでした。

 御和讃(高僧和讃)に
「智慧光のちからより 本師源空あらはれて
   浄土真宗をひらきつつ 選択本願のべたまふ」
(阿弥陀仏の智慧光のはたらきにより
 源空聖人がこの世に現れて
 浄土の真実の教えを開き示し
 往生の行として念仏を選び取られた
 阿弥陀仏の本願を説いてくださった)とあります。

 歎異抄(第二条)には
「親鸞におきては
 ただ念仏して弥陀にたすけられまゐらすべしと
 よきひと(法然)の仰せをかぶりて信ずるほかに
 別の子細なきなり」
(親鸞においては
 「ただ念仏して、阿弥陀仏に救われ
 往生させていただくのである」という
 法然聖人のお言葉をいただき
 それを信じているだけで
 他に何かがあるわけではありません)とあります。

 親鸞さまは法然さまにお出いすることで
本願念仏の浄土真宗のみ教えに遇わせていただき
阿弥陀如来に救われる身となって
私たちにもお念仏を勧められるのです。

 先に往かれた仏さまのご縁に
御仏前に集い共々にお念仏申して
往生浄土の道をたずねてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.2.13)


日頃からお寺のことを思うてくださるご門徒有縁の皆さんです

2024-02-11
 昨日はお寺の仏教壮年会の総会があり
その後懇親会をしました。

 男性のご門徒有志の会で
毎月例会のご縁をいただきます。
 第2日曜日のお朝事にお参りして
ご一緒にお勤めご法話をいただき
事務連絡等ミーティングを行います。

 60代70代のメンバーで
同じ地域の小さい頃からの顔なじみで
お酒が入るといろんな話に事欠きません。

 このたびの母の往生については
通夜葬儀に駐車誘導受付などの
ご加勢をしていただき
大変お世話になりました。

 日頃からの仏さまのご縁を有難く思います。
南無阿弥陀仏のご縁つながりです。
 平生のお寺の活動もそうですが
突発的に何かあった際も
互いに連絡を取り合ってお手伝いしてくださる
頼もしい人たちです。

 日頃からお寺のことを思うてくださる
ご門徒有縁の皆さんに支えられて
お寺が護られてあることを心から感謝しつつ
お念仏のご法義が益々繁昌されることを心強く思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.2.11)

 

初命日のご縁です

2024-02-10
 1月10日に母が往生して
初めて迎える初命日のご縁です。

 毎月10日が月命日で
1月10日が祥月命日になります。
 人の命が終わった日ですが
南無阿弥陀仏のおはたらきで
そのまま阿弥陀さまのお浄土に生まれ
仏のいのちに成らせていただく誕生日と
浄土真宗のみ教えを聞かせていただきます。

 大切な方とお別れする悲しみのご縁ですが
そのままお念仏のご縁といただける有難さです。

 先に往かれたお方は今は仏さまとなって
私たちにお念仏お聴聞を勧めてくださっているのです。
 いつでもどこでも「われにまかせよ必ず救う」
南無阿弥陀仏のおはたらきですが
お命日のご縁に「ここに座れ」と
阿弥陀さまの御仏前に座らせて
仏法聴聞のご縁を開き
お念仏申す身にお育てくださるのです。

 10日が母の命日になりました。
1日は父の命日、二人の祖母は10日と31日
祖父は1日と30日です。
 ご先祖をずっとたずねていけば
毎日が命日になりますね。

 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに
共々に生かされて生きてきたいのちでした。
 そしてこれからもお念仏申して
生かされて生きてまいりましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.2.10)

浄土真宗は「お名前のはたらき」の宗教です ※転載

2024-02-08
 「南無阿弥陀仏」は阿弥陀さまのお名前です。
このお名前の特徴は
お名前そのものに力があるということです。

 「南無阿弥陀仏」という阿弥陀さまのお名前は
ただ阿弥陀さまをお呼びするためのお名前だけではなくて
阿弥陀さまのおはたらきのすべてが込められた
阿弥陀さまのおはたらきそのものなのです。
 そして、いつでもどこでも私たちに
はたらきつづけてくださっているのです。

 その阿弥陀さまのおはたらきというのは
私たち一人一人をお念仏申す者に育てあげ
お浄土に生まれさせてくださるおはたらきです。

 阿弥陀さまは
「どうかお願いだから
私が真の親であると心から疑いなく信じ
必ずお浄土に生まれると疑いなく聞き受けて
私を心の依りどころとし、我が名を称え
お浄土に向かって
いただいたいのちを生きぬいておくれ」
と願いをお立てくださいました。

 そして、その願いが
願い通りに完成したことを私たちに知らせるために
阿弥陀さまご自身が
「南無阿弥陀仏」というお名前となって
私に至り届いてくださっているのです。

 私に「南無阿弥陀仏」となって
至り届いてくださっている
阿弥陀さまのお名前のおはたらき(本願力)が
私に「南無阿弥陀仏」と
お念仏を申させてくださっているのです。

 私に「南無阿弥陀仏」となって
至り届いてくださっている
阿弥陀さまのお名前のおはたらき(本願力)が
そのまま、私をお浄土に導いてくださっているのです。

 「南無阿弥陀仏」は
阿弥陀さまのお名前でありながら
阿弥陀さまの願いでありました。
 そして、阿弥陀さまのおはたらき
そのものでありました。

 『お念仏を称えながら生きていく。
それが、お浄土に向かって生きる者にとって
一番ふさわしい生き方であり
阿弥陀さまが選びに選んでくださった
私が一番落ち着ける、安心できる生き方である』と
‥‥‥あじわっております。

   ※三宮了信 著「イイね 浄土真宗!!」
           (『めぐみ』2023年春号 )より

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.2.7)

年回法要の併修についての質問です

2024-02-07
 今年3回忌と33回忌のご法事が重なる
お家の方から
ご法事を一緒にする併修のご相談です。

 今は家族だけといった少人数のご法事が
多くなりました。
 今回は父母の法事ということで
案内する親族も重なることもあり
一緒にお勤めしたいというのです。

 本来はお一方お一方それぞれにということですが
ご親族が高齢ということもあり
遠方からお参りする方もいてということです。

 お家お家のご事情もあり
一方に併せてお勤めするのもいいですが
もう一方は祥月命日に家族だけでお勤めすることで
ご親族にご案内したらどうですかと提案しました。

 一年に何度もご法事に集まるのも大変ということですが
仏さまのご縁といただくことの大事です。
 先に往かれた仏さまがつくってくださるご縁です。
「ここに座れ」と有縁の皆さんが御仏前に導かれ
ご一緒にお念仏お聴聞させていただけるということです。

 日頃は自分のこと生きることで精いっぱいのお互いが
御仏前の一処に集まっていただく仏さまのご縁です。
 積もり積もった話もあるでしょう。
先に往かれた方の初めて聞くような話もあるでしょう。
 そして御仏前で聞かせていただく
南無阿弥陀仏のお話です。
 お念仏申して往生浄土の道を共々に歩ませていただく
大きなご縁になってほしいと思います。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.2.7)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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