門徒報恩講のお勤めをさせていただきます
昨日から門徒報恩講ということで皆さんのお家にお参りさせていただきます。
今年は四区から順番にお参りします。
四区は沖と新港地区で私が子どもの頃は門徒の数も多く人もたくさんいらっしゃいました。
円光寺の歴史でいいますと
今は三佐に四か寺のお寺があって門徒檀家の数としては円光寺が一番多いと思います。
ところが円光寺が三佐に移ってきた頃は門徒が少なく段々と増えていったということです。
特に四区でのことで
ここは海に面して漁業を生業とする方が多く各地から漁師の方が三佐に移住し分家が増えていくなかで
門徒が多くなったのです。
昭和30年代の大分新産都計画で漁場の海岸線が埋め立てられたくさんの補償金が入って
あの頃の円光寺は本当にすごい勢いがありました。
親鸞聖人の大遠忌前々回の700回忌法要に円光寺から何とバス二台でお参りし
それも沖新港の四区の方が多かったと思います。
円光寺をずっと支えてくださった沖新港地区のご門徒がどんどん減ってきています。
今在るご門徒のお家は殆どが高齢者の住まいで子どもの姿は殆ど見ることができません。
本当に寂しい限りです。
三佐から外に出られたお家も多いのですが
お寺とのつながりは段々薄くなってきています。
三佐内の皆さんのところには門徒の班がありお世話人がいてお寺の配りものをしたり集金にあがって
顔と顔を合わせ機会も多く人と人とのつながりがありますが
それでも以前に比べたらつながりが薄くなくなってきているように感じます。
こうして門徒報恩講ということで私もお参りしてご門徒皆さんに会う機会になります。
お勤めが終わってお話になります。
いつも一緒にお参りしてくださっていたおばあちゃんがいないので聞くと
体調が悪くて病院に施設に入っているということです。
お歳を聞いてまたびっくりします。
実は私も同じように歳をとってるということでびっくりするようなことではないのですが
年月の経つ早さを身をもって感じます。
人と人とのご縁つながりのなかに私たちは南無阿弥陀仏のお念仏でつながってあるということです。
報恩講を通じてお念仏をよろこび申す人が増えることを願いながらお勤めをさせていただきたいと思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.30)

ご満座のご縁です
今日11月28日は旧暦の親鸞聖人の祥月の御命日です。
新暦で言いますと1月16日でご本山西本願寺では毎年1月9日から16日まで七昼夜のご法要をお勤めします。
円光寺では本堂が新しくできて40年来11月26日から28日までお勤めをします。
浄土真宗のお寺では必ずといっていいほど親鸞聖人の御正忌報恩講をお勤めしますが
皆さんのお家のお仏壇にも親鸞聖人のご絵像がご安置されており
お家でも報恩講のお勤めをさせていただくのが浄土真宗門徒の習いです。
親鸞聖人の一年に一度のご法事のお勤めです。
今日は午前10時からご満座のご縁です。
円光寺では3日間のご縁ですがご満座をもちまして今年の報恩講のお勤めをおさめます。
明日のお朝事はにぎやかなお浄土のお荘厳が平生のいつものお荘厳に戻ります。
ただ平生のお荘厳といいましても平生今こここの私を目当てに
阿弥陀さまのお救い南無阿弥陀仏のおはたらきがあるのです。
どうぞご縁ご縁にお参りされていよいよお念仏を申す身にさせていただきましょう。
そのことが報恩、親鸞聖人のご恩に報いる一番のことであります。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.28)

仏法に遇うご縁です
御正忌報恩講の二日目お朝事のお勤めです。
今日は普段のお衣とは違う黒衣に五條袈裟を着けています。
皆さんのお家のご法事の時にもこの衣体でお勤めさせていただきます。
昨日のお内陣でのお勤めは色衣に袴そして五條袈裟でした。
明日は親鸞聖人のお葬式の習いで七条袈裟という大きなお袈裟を着けます。
ご門徒皆さんのお葬式のときもこの衣体です。
特別な衣体です。そして特別なお内陣のお荘厳です。
でもお浄土のお荘厳に本来特別も普段もありません。
いつもお浄土のお荘厳は同じです。
南無阿弥陀仏のおはたらきが形となって私に届けられているのです。
私たちの手が入ったお荘厳ですがこの私が南無阿弥陀仏のおはたらきをいただくことに変わりありません。
円光寺の御正忌報恩講のお勤まりはわずか三日間です。
昨日から始まりましたが今日は中日で明日は千秋楽です。
すぐ終わってしまいます。
それにしてもこのお内陣のお荘厳見事ですね。
お浄土のお荘厳です。ほれぼれします。
仏法に遇うとはこうして視覚でもって感じることでもあります。
一人でも多くの方にこのお荘厳を見てほしいと思います。仏法に遇ってほしいのです。
実際に人から聞いても写真で見てもわからない感じることができないところがあります。
やはりここはお寺にお参りしてこのお浄土のお荘厳お念仏のみ教えに遇ってほしいと思います。
日頃もいいんですよ。日頃もいいけれどもやっぱりここは
身を引き締め思いをもってお勤めさせていただくことが御正忌報恩講の昔からの習いです。
昨日はお葬式があってこれも円光寺の習いですが
火葬場からお遺骨をお供してもらってこの本堂のお内陣に私がお供しご安置してお勤めをしました。
びっくりしたと思います。
こんなに見事なまさにお浄土のお荘厳です。
阿弥陀さまのお浄土おさとりの国に往生させていただき仏にさせてもらうのです。
そしてお念仏申すなかに南無阿弥陀仏となってこの世に還って来てくださると聞かせていただきます。
どうぞ一人でも多くの方に声をかけられお誘い合わせお参りされてお浄土のお荘厳に遇うてください。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.27)

信を獲れ信を獲れ
今日から三日間の親鸞聖人御正忌報恩講のお勤めです。
お内陣のお荘厳がきれいに整いました。
お浄土のお荘厳です。
ご門徒皆さんの思いいっぱい寄せていただき何度もお手伝いいただいてお浄土のお荘厳ができました。
お浄土のお荘厳を前にしてほれぼれとします。
ほれぼれとして「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏のお喚び声が聞こえてきます。
「おまかせします阿弥陀さま」とお礼をさせていただきます。
御正忌報恩講のご縁は信心獲得のためと申します。
蓮如上人は御文章さまに何度も何度も「報恩講中に信を獲れ信を獲れ」と私たちにくだされています。
叫びにも似た蓮如上人の信心獲得のお勧めの声が聞こえてきそうです。
どうぞ一人でも多くの方に報恩講のご縁に遇うてお念仏申す身になってほしいというのが
親鸞さま蓮如さまのの大きな願いであります。
今日明日明後日の三日間しかこのお荘厳に遇うことはできません。
一目見るだけでも皆さんお誘い合わせお参りしていただきたいと思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.26)

南無阿弥陀仏は平生今おはたらきです
昨日まで三日間親鸞聖人の御正忌報恩講のお勤めをさせていただき
今朝はお内陣のお荘厳が平生のお荘厳に戻っています。
このお朝事もいつもの皆さん6人のお同行でお勤めさせていただきました。
今日の御文章さまのなかに平生業成(へいぜいごうじょう)という言葉が出てまいりました。
南無阿弥陀仏阿弥陀さまのお救いは平生今のお救いですという浄土真宗のご法義の要です。
今こここの私をめあての阿弥陀さまのご本願「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏のおはたらきが
今こここの私にはたらいてくださってあると聞かせていただきます。
南無阿弥陀仏のおはたらきは御正忌報恩講の大きなご縁もそうだし今このご縁なのです。
平生今のご縁です。
これからまた皆さんご一緒にお朝事参りさせていただき
お浄土への道を共々に歩ませていただきましょう。
今日から門徒報恩講ということでご門徒皆さんのお家にお参りいたします。
お家のお仏壇をきれいにお荘厳してご家族ご一緒に報恩講のご縁に遇わせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.29)
