南無阿弥陀仏のご縁をいただく
12月25日のクリスマスです。
昨日24日がクリスマスイブということでテレビである教会のようすが放映されていました。
たくさんの信者さんが集まってミサという私たちでいったら法要を勤めてらっしゃいました。
半分以上が外国の方ということです。
今は外国から日本にみえて働いている方が本当に多くなったということです。
有難いなと思うのは遠く故郷を離れ外国にいても
自分の依りどころとなる宗教をもってお参りする教会があるということです。
皆さんにとっては仏教浄土真宗という依りどころをいただいて今円光寺のお朝事にお参りです。
ご縁をいただくと申します。
私がつかんで私が獲るご縁信心とは言いません。
南無阿弥陀仏のご縁をいただきます。
阿弥陀さまの大きなお心おはたらきに催されて私が今こうして御仏前に座りお念仏申す身にさせていただいたということ
そのこと一つ喜ばせていただくなかに今日も一日お念仏申す日暮しをさせていただきましょう。

お念仏申すところ阿弥陀さまがご一緒です
昨日は満中陰のご縁で納骨をさせていただきました。
納骨といいますと私たちのこの目で見るところでお遺骨をお墓とか納骨壇に納めることですが
先に往かれたお方はもうすでに阿弥陀さまのお浄土に往生されて
南無阿弥陀仏のおはたらきとなって私たちのところに還って来てくださってあると
聞かせていただくのが私たちの仏教浄土真宗のご法義み教えであります。
ナンマンダブツナンマンダブツとお念仏申すところ確かに確かに先に往かれたお方が仏さまとなって
私のところに帰ってみえて私を護り救うというおはたらきをしてくださってあると
お念仏のお救いのみ教えを四十九日間の中陰七日七日のご縁にお取り次ぎさせていただくことです。
今日こうして皆さんお朝事のご縁に阿弥陀さまの御尊前にお参りさせていただき
私の口から南無阿弥陀仏のお念仏が出てくださいました。
「まかせよ救う」の阿弥陀さまのおはたらきです。
いつでもどこでも私にご一緒してくださり私を護り救うおはたらきをしてくださってあると心に入れて
今日の一日もナンマンダブツとお念仏を申して過ごさせていただきたいと思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.24)

南無阿弥陀仏に安心して生きる
今朝6時の梵鐘をつきに外に出ると南の空に三日月がきれいに浮かんでいました。
この時節のこの時間です。朝一番の天体ショーを有難く観ました。
昨日散髪に行きました。
ちょっと疲れもあってほとんど眠っていたと思いますが、こんなことを思い出します。
高校の時の倫理社会の授業で散髪してもらうときの話です。
髭を剃ってもらいます。床屋さんは剃刀をもっています。
髭を剃るための剃刀ですが凶器にもなります。
皆さんも目をつぶって床屋さんに身をまかせることだと思いますが
考えてみれば全く無防備な危険な状況下にあるということです。
その床屋さんを信じるか疑うかが大きな問題です。
信じて安心して身をまかすということです。
南無阿弥陀仏のお名号は「まかせよ救う」のおはたらきと聞かせていただきます。
阿弥陀さまに全て100%まかせるのです。
中々できません。
私がという自力の心がすぐでてきます。
どこまでも私のところに重心を置いて用心深い疑い深い私がいます。
「まかせよ救う」の南無阿弥陀仏のおはたらきに「はい」っと応えておまかせします。
南無阿弥陀仏のお心おはたらきを聞かせていただく信心です。
他力回向の信心です。
信の反対は疑です。疑うということです。
阿弥陀さまのお心を疑う心自力の心です。
ずっとずっと死ぬまで自力の心を持ち合わせているこの私に
阿弥陀さまはナムアミダブツとお念仏申してくれよと喚び続けられているのです。
お立ち続ける阿弥陀さまになってくださったのです。
善いことをしたから救われるではありません。
南無阿弥陀仏「まかせよ救う」のおはたらきに「はい」っと応えてお念仏申させていただきます。
念仏一つでどんな人も救われるという阿弥陀さまのお救いの法です。
善いことをしたら救われて悪いことをしたら救われないと聞けば何か納得がいくようですが
果たして私は善いことができる人でしょうか悪いことをしたことがないのでしょうか。
阿弥陀さまの救いにあずかるのは阿弥陀さまのおはたらきにまかせるということです。
そのまま「はい」っとお念仏申させていただきます。
どこまでも自力の心を振り回し不安の中に苦悩する私だからこそ
阿弥陀さまは南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と何度も何度もあきることなく喚び続けてくださるのです。
南無阿弥陀仏のおはたらきのなかに安心して今日一日も生かされて生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.23)

それぞれのルーティンに同じ所作
今朝6時の梵鐘をついていましたら車が一台入ってきました。
Uさんの車でした。「えっ今日は日曜日かな」と一瞬思いましたが今日は土曜日です。
ルーティンといいます。その人その人の日課ということで
6時半のこのお朝事にお参りされるのに皆さん朝早く起きてそれぞれの朝のことを済ませ準備を整えて
今円光寺の本堂御仏前に座ってらっしゃっるということです。
その人人のルーティンは違いますが
ここにお参りされてまず仏さまに手が合わさるナンマンダブツとお念仏を申してお礼ができること
この所作は皆さん同じです。
誰から言われるまでもなくお念仏申すことが同じようにすっとできることの有難さです。
今はもう皆さん自然に身に付いたことで仏さまのお育てをいただいてお念仏申す身にさせていただいたことです。
今皆さんが座ってらっしゃるその場所は仏さまからご縁をいただいたお一人お一人の居場所です。
お寺に私の居場所があることの尊さを思います。
お朝事のお勤めが終わってこれから皆さんそれぞれの一日が始まります。
生活ぶりはそれぞれ違いますがお念仏申すなかに阿弥陀さまがご一緒の日暮しをさせていただき
今日のおつとめに励んでいただきたいと思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.21)

そのまま仏さまのご縁といただきましょう
11月に4件お葬式が続き今七日七日のご縁をいただいていますが
ちょうど満中陰四十九日が年末年始になります。
昨日お参りしたお家で「お正月の三が日が七日日になりますがお参りしてくださいますか」と聞かれて
「お参りさせていただきます」とこたえました。
死の縁無量です。何時どういうかたちでこの命終わるか誰もわかりません。
それが12月31日であったり1月1日であったりすることもあります。
年末年始で皆さん大変だからこの日だけは避けてといってもかないません。
大切なお方とお別れする悲しみのご縁ですがそのまま仏さまのご縁といただきましょうと
七日七日のご縁にお取り次ぎさせていただきます。
前もって予定が入っていることもあります。
それはお互いのことで相談して別の日に変更させていただくこともありますが
年末年始だから七日日のお参りはしませんということではありません。
私たちの都合であれこれ考えることではなくそのまま仏さまからいただいたご縁だということです。
仏さまが決めてくださったとお互いにいただければかえっていろいろ迷わないでいいのではないでしょうか。
今はお葬式やご法事のあり方が随分変わってきています。
昨日の新聞に仏事に関係する話題が載っていました。
菩提寺という言い方をしていましたが
アンケート調査でその人そのお家が帰属するお寺が半数ぐらいはないという結果です。
皆さんは円光寺に帰属する浄土真宗のご門徒です。
お寺があるから今ここ阿弥陀さまのご尊前に座ってらっしゃるということなのです。
「そのまま来いよ」という阿弥陀さまのご法義ですから全く知らない方がここにみえてもいいのですが
私たちが今ここに座っている座ることができてるということが本当に大事なのです。
有縁の方との悲しい別離のご縁でお葬式ご法事をお勤めさせていただくことの意味です。
死んだらお終いではなくて悲しみのご縁をそのまま仏さまのご縁といただける阿弥陀さまのお念仏のお救いの法です。
「南無阿弥陀仏とお念仏申して来いよ」と阿弥陀さまは私たちに喚び通しです。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.20)
