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お念仏を申す生活法話

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日常生活のなかに僧俗共に聞かせていただきます

 昨日は大海組のれんそう会の総会が円光寺の当番でありました。
100人ほどの参加申し込みということです。
 今は車社会で皆さん車でいらっしゃいます。
それでどこのお寺さんも駐車場を広く整備されています。
円光寺も駐車場のスペースは広くありますが、大人数の対応には少し不安があります。
 
 ご門徒さんに駐車係をお願いしてできるだけ詰めて駐車してもらうように誘導していただきましたが
みるみる駐車場がいっぱいになって境内にも駐車していただきました。
 
 気をつけて見ると、一人で車を運転して来られる方が目立ちます。
ご夫婦お友だち二人でという方も多くありますが
三人四人一緒に乗り合わせてということは少ないです。
 
 車は本当に便利です。
自分の都合に合わせて思う所思う時間に動くことができます。
 さてお寺参りは誘い合ってお参りするところに良いところがあると思うのです。
 
 れんそう会は連研同窓会という連続研修会を修了した人たちの会です。
一年数か月の間にほぼ月一回連続して組内のお寺を順番に回って研修受講します。
 私は受講生のご門徒さんと一緒に参加するようにしています。
駐車場のことがありますがもっと大事なことがあるのです。
 
 車のなかでお話ができるのです。
世間話もそうですが、研修会の話にもなります。
 今日はどんなテーマでこんなお話を聞いたがこんなことを思ったなどとふっと話されます。
そんな話を聞くのが楽しみでまた私からも話すことにもなります。
 
 お坊さんが一方的に話すことではありません。
皆さんが日頃思っていること仏さまのお話を聞いて素直に思ったことです。
 10数回ご縁をいただくなかで皆さんとの距離が近くなるように感じます。
 
 日常生活のなかに仏法を聞かせていただきます。
思い通りにならない日々の生活のなかでお念仏のみ教えを聞かせていただいて
「ああそうやな」と一人一人が頷いていけるのがお念仏のご法義の有難さです。
 
 お坊さんもご門徒皆さんもご一緒に聞かせていただくご縁が
私たちのお念仏のご縁ということをまたあらためて思いました。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.31)

南無阿弥陀仏に安心して今日の日暮しをさせていただく有難さです

 昨日仏事のことでご門徒の方がご相談にみえました。
本堂でお話をさせていただきました。
 お墓についてのご相談です。
お家お家の事情があります。人のものの考え方もそれぞれです。
 
 まずどういう思いなのかどんな希望なのかお話を聞き
お寺の現在の対応とこれからのことについてお話しました。
 小一時間のご相談でしたが「安心しました」と言われました。
昨日の話ですべてが解決したことではありませんが
こういうことで考えていきましょうと一つの方向がお互いに確認できたと思います。
 
 これまでご縁のあった円光寺のお寺さんにこれからもおまかせしますということです。
昨日のお話もこの本堂で阿弥陀さまの御前でできたことの有難さです。
 私たちのいのちの行先をちゃんと決めてくださってある南無阿弥陀仏のご法義です。
迷いの私をさとりの仏にしてくださる安心です。
 
 迷うとは現在地と目的地がわからないことをいいます。
道に迷った時地図で現在地と目的地を確認できれば迷いを離れることになります。
 今どこにいるのかこれからどこをめざして生きていくのかわからない迷いの人生にあって
南無阿弥陀仏のお念仏のみ教えを聞かせていただきます。
 南無阿弥陀仏の大きなお慈悲のおはたらきのなかに
阿弥陀さまのお浄土にご一緒させていただける安心です。
 
 今日一日の生活が始まります。
私たちの生活ぶりはそれぞれ違いますが
同じお念仏の道を歩ませていただける思い一つに
今日一日もナンマンダブツとお念仏を申して阿弥陀さまのお浄土への人生をご一緒に歩ませていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.30)

南無阿弥陀仏、阿弥陀さまの大悲のお心おはたらきをいただきます

 昨日神奈川県の川崎市で悲惨な事件が起こりました。
学校の登校そして通勤時間に児童はじめ大勢の人が行き交うなかで
背後から刃物をもった犯人に襲われ二人の方が亡くなり15人の方が重軽傷を負いました。
加害者の男も自ら命を絶ったということです。
 
 仏さまはこの光景をどうご覧になるのでしょうか。
阿弥陀さまの大悲のお心おはたらきを思います。
 大きな悲しみです。これ以上の悲しみはないほどの大きな悲しみです。
どうすることもできないやるせなさだけが残ります。
 
 被害に遭われた方も犯人も同じ人として生まれ生きてそして昨日の事件です。
私たちの命をかけがえのない命と教えていただきます。
代わりがない、代理がきかない命を今ここに私が生きているということです。
 
 この命恵まれてこの人間界に独り生まれてきました。
多くの人と出会いと別れを繰り返すなかで今日もこうして生きています。
 そして誰しも必ずこの命終えていきますが
阿弥陀さまの大悲のお心は南無阿弥陀仏のおはたらきとなって
いつでもどこでもこの私に寄り添い引き受けてそのまま救う必ず救うてくださるといいます。
 
 子どもに先立たれる親の気持ちはどこに怒りをぶつけたらいいのか本当にやりきれない悲痛なものだと察します。
もう何年も前に過失運転事故で幼い娘さんを亡くされたお父さんが
「一生娘のことは忘れられない。一生悔いていく」と話されていました。
 事あるごとに何でどうしてとずっと悔いていくんでしょうね。
どんなに悔やんでも娘さんが生き返るわけではありません。
どうしようもないことも分かっていて何でどうしてと悔いて自分を責め続けるのです。
 
 私のことに掛り切りになり思いを致す親がいるということです。
どんな子どもでも親はどこまでも子どもを思うていくのです。
 
 お念仏の先人は阿弥陀さまを親さまとお慕いしてきました。
どんなに出来の悪い子どもこの私をめあてに必ず救うと本願を起こされ南無阿弥陀仏となって
私のところに届いてくださってあるのです。
 
 そのこと一つ聞かせていただきましょう。
阿弥陀さまの大悲のお心を聞いてまいりましょう。
 
 この無常の世の中に不条理なことが起こります。
今日か明日にでも何があるかわかりません。
決して他人事ではなく我が身に降りかかることかもしれません。
 
 ただお念仏申してまいりましょう。
お念仏を申すなかに周りの方も共々に南無阿弥陀仏のお心おはたらきに遇わせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.29)

私たちのいのちの行き先を阿弥陀さまが決めてくださってある安心です

 北海道で全国の最高気温になりそれも35度を超える猛暑日になったということです。
こんなに異常気象が続くと異常なことが正常になってしまうような変な感じです。
 今日は雨模様になり、全国的にも気温が落ち着くという予報です。
 
 晴れの日もあれば雨の日もあります。自然の営みです。どうこう人間が頑張っても自然を変えることはできません。
この人生も晴れの日もあれば雨の日もあるということです。
 自分の思い通りにいく時は晴れの日でしょうか。うまくいかない時は雨の日でしょうか。
晴れても雨が降っても今日一日私たちは生きていきます。
思い通りになるならないにかかわらずこの人生を私たちは生きていかねばなりません。
 
 ずっと雨の日が続くことはありません。晴れの日があるようにこの人生もいい時もあれば悪い時もあります。
人生の生き方です。
『ケセラセラ』という歌があります。
この人生なるようになることで、なるようにしかならないということです。
 言われてみればその通り。でもおぼつかないですよね。
言い方を変えればこの人生行き当たりばったりという感じにも聞こえてきます。不安です。
 
 仏さまのみ教えに聞かせていただきます。
この人生一日一日を生きるお互いですが、生きる方向が決まるという教えです。
私が決めるということではありません。これほどおぼつかないことはありません。
 阿弥陀さまという仏さまが決めてくださってあるという安心です。
あなたのいのちの行く先を私が決めたからね、私の浄土に生まれて来いよ必ず生まれさせると
南無阿弥陀仏のお喚び声となり私のところに来てくださって私の口からお念仏がでてくださるのです。
 
 南無阿弥陀仏とお念仏申してもこの人生今日の一日なるようにしかなりません。
どんなに頑張っても自分の思い通りになるということは難しいです。
 ただ頑張りましょうね。頑張っていきましょうね。
南無阿弥陀仏とお念仏申して私のいのちの行き先を決めてくださった阿弥陀さまにおまかせして
今日の一日、私にできる精いっぱいのことをさせていただきましょう。
 
 他力のお念仏といって他人まかせで自分は何も努力しないでなるようにしかならないと
決め込んで聞く人がいますが、違います。
 阿弥陀さまの大きな大きな願い南無阿弥陀仏のお心を聞けば聞くほどに
私にできる精いっぱいのこと自分だけのことではなくすぐ隣の人のことを少しでも思いやって一緒に生きていきましょう。
その行く先はあなたも私も阿弥陀さまのお浄土だよとまたナンマンダブツお念仏を申すなかに聞かせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.28)

日々の生活が何か繰り返しのようで有難いといただけます

 昨日はアメリカのトランプ大統領が東京にみえて大変な騒ぎでした。
大相撲を観戦されました。
 大統領が国技館に登場すると館内が騒然となり観客は総立ちで一斉にスマホ撮影が始まりました。
「立ち上がらないで座ってください」と何度もアナウンスがありました。
観客から「相撲を観に来たんだから座れ」という罵声もとんだといいます。
 
 おもてなしといいます。遠来の客をもてなすことは人間関係を円滑にすることで間違いありません。
ただ今回のおもてなしです。
 朝から安倍首相と一緒にゴルフに興じ相撲の後は炉端焼きの夕食と、まさにフルコースです。
 
 相撲という日本独特の伝統文化を世界に発信できたことは大きな国益だと思います。
ただこれまで培われてきた伝統のなかに相撲観戦する意味があります。
トランプさんが来るということで桟敷席に座るのではなく特設の椅子を用意したということです。
 警備陣がいっぱいでした。アメリカ大統領に何かあったらそれこそ末代まで禍根を残します。
念には念を入れということです。
 
 何かおかしな光景だったらしいです。
トランプ大統領夫妻と安倍首相夫妻が前を向いて相撲観戦している後ろ側で前を向くことなく後ろを向いた
同じダークスーツを着たボディガードが拍手もしない歓声も上げないで押し黙って周囲ににらみをきかしている光景です。
いつもとは全く違う異様な空気の中で日本の伝統文化を十分楽しまれたかなと思ったりもします。
 
 私たちのお寺のあり方を重ねて思います。
お寺でも大きな法要行事をすることがありますが、毎日のことではありません。
大きな法要行事をするためだけにお寺があるのではなく日々の生活のなかにお寺はあるのです。
 日々の生活のなかに皆さんがお参りされるところを本堂とつくってくださいました。
一人でも多くの方がこの本堂にお参りして仏さまのご縁をいただいてほしいというのがお寺を預かる住職の願いです。
 
 ご縁づくりということでこの前コンサートをしたように
いろいろな催しを通じて大勢の人にお寺に親しんでいただくことも一つの工夫だと思います。
しかし人集めに終わってしまったらお寺が単なるイベント会場になってお寺がお寺でなくなってしまいます。
 
 浄土真宗のお寺の本堂は阿弥陀さまのましますところです。
本堂にお参りして阿弥陀さまにナンマンダブツとお念仏申しお礼をさせていただきます。
こうして皆さんお朝事のご縁に毎日お参りお礼をさせていただいて日々の生活を始めさせていただくのです。
 
 毎日の日々の繰り返しのような人生ですが
日々の日暮しのなかに仏さまのご縁に遇えて本当によかったなと
ナンマンダブツとお念仏を申して有難く思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.5.27)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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