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お念仏を申す生活法話

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夏休みの朝の鐘つきとラジオ体操を始めます

 雨が上がって今日は6時から鐘をついて体操をしました。
この夏休みの期間中<朝の鐘つきとラジオ体操>を今年も始めさせていただきます。
昨日はあいにく雨で体操ができませんでした。雨の時は体操はしません。
こうして皆さんにお朝事にお参りいただいて今日の一日を共々に始めさせていただける有難さを思います。
 
 今日体操をしていまして、一年ぶりですから次はどうだったか忘れて戸惑うことが何度かありました。
考えると駄目ですね。考えずにそのまま体の動きにまかせることでいいのですが
考えると次はどうだったかその次はというところまで考えて、これがはからいということですね。
 
 体操をして思い出すのが小学校の頃の体操の時間です。
全校集会で一年生から六年生まで全校生徒が校庭に集まって特に運動会の前など体操の練習をします。
 当時は今のプールのある所の旧校舎で校庭いっぱいに生徒が広がって大体学年2クラス3クラスで500人前後です。
500人いるとダラダラ体を動かす生徒もいれば500人バラバラです。
 そこで真ん中に体操の先生が立って指導するのですが、その先生の姿をいつも思い出します。
白い帽子に白いトレパントレシャツ姿で何かとても眩しかったです。
 大分前の映画「瀬戸内少年野球団」の夏目雅子さんの姿をまた重ねて思います。
その体操が本当にきれいなんです。背筋をまっすぐにして手足を大きくいっぱい伸ばして本当にきれいなんです。
体操一つでもするんだったらきれいにしましょうということを教えてくださいました。
他人のことではなく自分のことです。自分のためにということです。
 
 このお勤めもそうです。仏さまのご縁に遇わせていただきます。
ご縁に遇わせていただくときはきちっと姿勢を保って声も上げてお勤めをしましょうということです。
人が見ているからではありません。しないといけないということでもありません。
 仏さまのご縁をいただくということそのこと一つなのです。
 
 明日からもこの6時からのご縁です。
それぞれのお仕事生活ぶりは違いますし続けるということは大変ですが
私にできる精いっぱいのことをさせていただくお気持ち一つでご縁に遇っていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.7.21)

ファミリーという社会

 吉本興業のタレントの闇営業のことで一昨日当人のタレントさん二人が記者会見を開き
昨日は日曜日の生番組で吉本興業の有力タレントさんが出演して色んなことを話されていました。
 
 ずっと見ていて聞いていて吉本興業が悪いということではなく
何か昔かたぎの仲間内の組織のあり方が今の時代社会に合っていないのかなと思いました。
 ファミリーということを言っていました。
ファミリー家族って温かい言い方ですが、ファミリーということだけで今の社会はやっていけないと思うのです。
多様性の社会といいます。色んな方々がいらっしゃいます。
 今回のことでいったら反社会的勢力といわれる方々です。
この社会のつながりのなかにあってファミリーだけでは解決できない問題が吉本興業にもあったということです。
 
 日曜日の話では社長に直接話をしに行った会長もいて一緒に話をしてということだったら
記者会見をする前にじっくりお互いに話をしていたら何か展開も違ってきていたようにも思います。
ただそこは大きな組織になればなるほど思うようにコントロールできない吉本興業になっていたのかなと思ったりします。
 お笑いの芸人さんです。笑わせて何ぼという方です。
そういう方が涙ながらに会見をしなければならない事態です。
傍から見ると何とかならなかったのか、これからどうなるのかなと心配することばかりです。
 
 それこそファミリーというところで何かうまくやっていくことができなかったのかなとも思います。
しかし事が表ざたになった以上社会はもうしっかり見ています。
ここで何かうまく治めようとしたら逆にお笑いの世界が疑いの目で見られるようなことにもなりかねません。
 
 私たちです。私たちは一人では生きていけません。この社会というなかに生きています。
このお寺もそうです。お寺も一つの大きな社会のなかに生きています。
 そういうなかにあってこの私です。
それこそ右に行ったり左に行ったりと迷う私です。
その私をこの阿弥陀さまという仏さまはちゃんといつでもご覧になって見てらっしゃる知ってらっしゃるのです。
そして南無阿弥陀仏のおはたらき一つで私と共に生きてくださるのです。
お念仏申して阿弥陀さまのお心をまた聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.7.22)

コンプライアンス

 会社の不祥事があった時にコンプライアンスという言葉をよく聞きます。
法令順守、決めごとを守りましょうということです。
 人と人が織りなす社会、組織や会社では決めごとをしていないと
各々が自分勝手なことをしていては組織の体になりません。
 
 人と人とでは約束事です。
約束事を守らないと人間関係が成り立っていきません。
 特に大きな組織になればなるほど法令ということが大事になってきます。
そこでまず法令を決めましょうということから始まります。
そして決めた以上はお互いに守りましょうというコンプライアンスです。
 言われてみればその通りですが、これが中々守れない人がここにいます。
守れない人がいるから法令を決めるということにもなります。
 
 このたびの吉本興業のことは反社会的な組織人との交際の問題から吉本自体の会社の問題になっています。
昔からの組織の体質がそのままで芸人・会社両者の会見でフアミリーとか家族という言葉が出ていました。
 一方は家族だったら親はどんな出来の悪い子どもでも守り通すと言い
もう一方は親がどうしようもない子どもに勘当やと言って本当に勘当するのではない
そこに親の大きな愛情があると言ったことが言われていますが
昔ながらの家族の関係でなく今や6000人の芸人を抱える組織で基本的なコンプライアンス
労働条件や報酬を明らかにする書面の契約が無く全て口頭で行われていたというから驚きです。
 
 今の時代今の社会で到底通用するものではなく、それを公の記者会見で言うことには大きな認識のずれがあります。
人が生きる人権の問題です。
権力者が自分の良いように使うことを縛るのがコンプライアンス法令順守の精神です。
 
 さて私たちの仏法もまた法です。南無阿弥陀仏の法です。
お念仏の法は私を縛るものではありません。逆に縛りから解放するのがお念仏の法です。
私が私がとこうしないといけないこうすると世間からひどい目に遭うと不安に慄く私を
この阿弥陀さまはちゃんと見てとって「どんなことがあっても決して見捨てることはない」と
いつでもどんな状況にあっても私に寄り添ってくださる仏さまに成ってくださったというお救いの法です。
 
 決して阿弥陀さまのお心に甘えるということではありません。
阿弥陀さまのお心に聞かせていただくのです。
阿弥陀さまのお心に適うことかどうかお念仏を申して聞かせていただきます。
 
 いつでもどこでも阿弥陀さまがご一緒ですという安心をいただいて
自分のはからいに縛られていたことから解放され
周りを見る目も自分中心の見方から仏さまのお心に添う見方に解放されて
より良い判断ができることになるのではないでしょうか。
 
 お念仏申して今日の一日も生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.7.24)

サマースクールから一夜明けて

 8月になりました。
昨日一昨日と一泊二日でサマースクールを行いました。
今年は61人という近年にない大人数の子どもが集まってどうなるか心配もありましたが
中高校大学生のスタッフ、お寺の仏教婦人会壮年会、そして保護者の皆さんのサポートで無事に終えることができました。
ありがとうございました。
 
 今年で39回になります。
ちょっと振り返ってみると私がこのお寺に帰って来てしばらくして第1回が28歳の頃です。
まだ結婚もしていません。新院も生まれておりません。
 そういうなかで子どもたちにサマースクールということでお寺のご縁に遇ってほしいと
ご門徒有縁の皆さんに呼びかけ始めて39年を迎えたということです。
 
 今回参加したなかにお父さんお母さんがサマースクールに参加したことがある子どももいたと思います。
お父さんお母さんから勧められて参加してくれたのかなと思います。
 お寺の本堂という異空間で子どもたちが共同生活するわけですから
自分の思い通りにならないこともあって子ども同士で言い合いになったり喧嘩になったりということもあるし
私も大きな声を出して叱ったこともあります。嫌なことです。
 
 嫌なこともあったと思うけれども振り返ってみればあの時円光寺でサマースクールがあって
暑い中を参加してみんな一緒にお寺に泊まって食事をして遊んだという思い出が一つご縁となって
次の子どもにそして孫にとつながって行くのが私たちのお念仏のご法義おはたらきだと思います。
 
 みんなつながってあるということです。
これまでもこれからもつながってあるというなかにまた来年も円光寺で会いましょうと閉会したことです。
 
 人と人とのつながりです。お念仏のご縁つながりです。
私がどうこうすることではなく仏さまの大きな大きなつながりのなかに生かされて生きているということです。
それは大切な方が亡くなった後もずっとずっとこれからもつながっていくという無量のいのちのご縁です。
 南無阿弥陀仏の大きなおはたらきのなかに私たちの大きな安心があると
サマースクールのご縁でまた教えていただきました。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.8.1)

京都も本当に暑かったです

 昨日京都に会議で行きました。
朝6時にここを出て夜の10時に帰って来ました。京都にいたのは6時間半です。
何ともバタバタ慌ただしいということです。
 
 京都も最高気温が35度超えの猛暑日で暑かったです。
ただ京都駅周辺の人は前に行った6月に比べてぐんと減っていました。
この暑さの中での観光はちょっと覚悟が要ります。
それぞれの夏の過ごし方です。
 
 昨日の会議で面白いデータを聞きました。
以前はお寺の周辺にご門徒さんの家があり三世帯四世帯の家族が一緒に住んでいましたが
今は核家族化が進みお寺の周辺からご門徒さんのお家が他所に移り
お寺とご門徒さんのご縁が段々と薄くなってきています。
 
 一つの統計ですが2時間以内の所だったらお盆のお参りやお葬儀法事のご縁は続くということです。
しかし2時間を超す関係だと、他所に出た人はお寺も直接知っていますが
その子どもや孫になると仏事のご縁は今住んでいる近くのお寺に頼むかもうそれっきりになってしまうというデータです。
 
 私たちの生活営みが本当に変わったしこれからも急速に変わっていくなかに
お寺とご門徒さん人と人とのつながり関係をどのようにもっていったらいいのかと協議する会議でした。
 30人ばかりの会議で2人の門徒さん以外はお坊さんだけの会議です。
それも主に60代70代の年輩のお坊さんばかりの会議でした。
 これからというのは若い方の大きな課題です。
若いお坊さんがこれからのお寺をどのように考えどのようにしていきたいのか
先輩方はちゃんと受けとめ聞いてお互いに知恵を出し合っていくことこそ肝要です。
 
 何分私たちお坊さんの社会はまだまだ遅れてます。
昨日も危機感がないという発言がありました。
 今やっていけているのならそれでいいのではないかということですが
将来の展望が全くないなかでの次の世代への責任転嫁です。
 お寺をめぐる社会の流れは想像以上にどんどん移り変わっているのです。
 
 そういうなかにこのお朝事のご縁です。日々平素のご縁です。
こうしたご縁を一つ一つ大事にして私にできる精いっぱいのことをさせていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.7.30)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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