納骨堂の新聞広告がありました
今朝の新聞に納骨堂の広告チラシが入っていました。
近くの霊園の大きな納骨堂です。
そのチラシに納骨堂を管理するお寺さんと仏壇屋さんの対談が載っていました。
興味深く読ませていただきました。
先日円光寺の納骨堂を求められた方がお参りされ初めて納骨堂に入って「きれいですね」と言われました。
チラシにも納骨堂は室内のお墓ということですが
今の納骨堂は暗いところではなく明るくきれいでサロンといった感じのお参りしやすい雰囲気のなかで
家族そろってお参りに行きゆっくりご先祖を偲ぶことができるということが
今の納骨堂のコンセプトになっているようです。
円光寺でいえば本堂にお参りして納骨堂です。
ゆったりした空間があります。駐車場も広くあります。
どうぞ皆さん気軽にお参りしてくださいと日中はいつも本堂は開いています。
納骨堂は仏さまのご縁に遇わせていただくところなのです。
チラシの納骨堂は火気厳禁で火を使わず電気のロウソクで線香も炊かず
お花も生花ではなく造花と決められているということです。
仏具にはすべて意味があるという仏壇屋さんのお話のなかで
「チーンと鳴るお凛。これは極楽で仏様になった故人やご先祖様に気づいてもらうためのものですから
必ずお参りする前に鳴らす必要があります」と書かれていたことが気になりました。
お仏壇にお参りする時に凜を鳴らして手を合わせお礼をする人をよく見かけます。
何か一般的な作法のようになっているようですが
これはいつもお話しているように凜には仏事作法の上で大事なお役目があるのです。
お勤めをするに凜を最初に二打中切りは一打最後は三打鳴らすことが決まっているのです。
そんな難しいことを言わないでみんながしていることだから
お参りする時のしるしでいいのではといわれる方もいると思いますが
ここは正しいことを知ったうえで後は皆さんがどうされるかです。
ただ「お参りに来たよ」とチーンと鳴らして知らせないと
仏さまは私のことがわからないのでしょうか。
仏さまはいつでもどこでも私のことを忘れないで
南無阿弥陀仏のおはたらきで私について離れずご一緒してくださる仏さまと聞かせていただきますから
御仏前でナンマンダブツとお念仏申すことが仏さまが一番喜ばれることではないでしょうか。
納骨堂といいお墓といい仏さまのご縁に遇わせていただく大切なところです。
仏さまのご縁に日頃から聞かせていただきましょう。
新しい納骨壇に入る方が増えています。
また逆に納骨壇をしまって他に改葬する方もいらっしゃいます。
先に往かれた方々のお遺骨をどのように見ていくのか
これからいろいろと考えるところです。
お彼岸を迎えます。
このたびは新型コロナウイルス感染のことでお中日だけのお勤めになりますが
どうぞ皆さんお参りください。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.14)

バリアフリーの教えを説くお寺がバリアフリーになっていない現実
昨日お葬式がありまして火葬場からお遺骨をお供していただいて
いつものように本堂で還骨(かんこつ)お礼参(れいさん)のお勤めをさせていただきました。
読経中にお焼香をしていただくんですが
さっき見たら香炉に線香と抹香がそのまま燃えてなくて残っていました。
それで今日はいつものお線香とは違う香を炊いたことです。
先ほど庫裡から本堂にあがるのに玄関の付近から良い香りがただよってきました。
毎朝こうして仏さまにお香をお供えして
清々しくお勤めをさせていただきます。
昨日はご高齢の方がお参りされていてお葬式の時に気づいたことですが車椅子の方がいらっしゃいました。
本堂の中を周りの方に手を添えられて歩かれていました。
本堂を出てお見送りする時に気づいたことです。
階段があるんです。
改めてお寺は昔ながらのバリアばかりの建物だということを思います。
阿弥陀さまのみ教えは障りないバリアフリーの救いの法ですが
お寺の建物自体はバリアばかりでいっぱいです。
先に往かれたお方にお供してご一緒にお寺にお参りしようと気持ちいっぱいにお参りされたことと思います。
バリアフリーの社会生活が言われお寺もと思いながら後回しになっていることを反省します。
どんな人も見捨てない南無阿弥陀仏の救いの法です。
誰もが気持ちをもってお参りできるお寺になっていきたいと思います。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.13)

WHOからパンデミック宣言が出ました
新型コロナウイルス感染のことで連日報道がなされています。
昨日はセンバツ高校野球の中止が決定されました。
今朝の報道でWHO世界保健機関がパンデミックという感染症の最大級の世界的流行宣言に踏み切ったということです。
日本でも緊急事態宣言ができるように法律を改正して感染症対策を徹底するといいます。
非常時において国民の生活を強いるような措置もとることができるものですが
国をあげてこの非常事に対処していきましょうということです。
国会で審議が早急に進められていますが
注視しなければならないのは
国民に我慢を強いて一致団結して戦争に突き進んだ過去の歴史を踏まえて
為政者の都合のいいようにさせない処置をしっかりすることです。
戦争という事態と今回のことは全くその状況が異なります。
今回は国際的な機関が宣言を出したことに大きな意味があると思います。
それぞれの国の思惑を超えて世界中が一致団結して地球規模の困難に立ち向かおうということです。
同じ地球に生きる私たちです。
人間だけではなくすべてのいのちを守る思いを一つにすることが大事だと思います。
阿弥陀如来の大きな願いです。
生きとし生けるすべてのものを分け隔てなく残らず救うというおはたらきです。
日本人だけではありません。
どの国の人々もあらゆるいのちすべてのものです。
私たちはみんなあらゆるいのちのつながりのなかに
互いに生かされて共に生きていると仏さまは真実本当のことを教えてくださいます。
ただこの私です。
自分さえよければと自分中心に生きようとする私がいます。
WHOの宣言があって今の状況が変わるわけではありません。
日々のことがいよいよ大事になります。
情報を知りつつ踊らされることなくお念仏申して
私にできる精いっぱいのことをさせていただき
今日一日も大切に生きてまいりましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.12)

東日本大震災から9年が経ちます
東日本大震災がおきて今日で9年です。
亡くなられた方行方不明の方関連死の方を含めて22167名の方が犠牲になられました。
そのご家族また友人知人といったご縁の方々のこの9年の歳月を思いはかります。
これからもいろんなことを思って生活をしていくんだなと思います。
今朝の新聞は今は新型コロナウイルスのことが大きな話題になっています。
人人それぞれに今を生きているんですね。
それぞれの人生です。
悲喜こもごもに私たちの日々の日暮らしです。
こうじゃなかったああじゃなかったと過ぎ去りし日々を振り返ります。
後戻ることはできないことは分かっていても凡夫の情が湧いてきます。
良いは悪いもいろんなことがあって今ここに生きている私です。
ただこの私のことをずっといつも見守ってくださったお方がいらっしゃいます。
阿弥陀さまという仏さまです。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つにいつでもどこでも私に寄り添ってくださって
そのまま救う必ず救うとご一緒くださっているのです。
南無阿弥陀仏の大きなおはたらきのなかに私があり
そして隣のあなた皆さんが共にあるということを
お念仏を申すなかに今日一日東日本大震災のことを心に入れて日暮らしさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.11)

お念仏は阿弥陀さまの真実信心のおはたらきです
今日は朝からあったかいですね。
さっき梵鐘を撞いていましたら温い風が吹いてきて春やなと思いつつも
何か今の世の中ちょっと混乱して大変だ大変だと何が大変だといって先が見えない不安を感じます。
様々な情報を見るにつけ聞くにつけ安心できません。
心の落ち着くところ居場所です。
今日の御文章さまのなかに安心(あんじん)と何度も出てまいりました。
安心とはそのまま信心のことです。
阿弥陀さまの真実信心です。
阿弥陀さまの真実まことのお心を聞かせていただくことが浄土真宗の肝要です。
どこまでも自分中心の心で真実に背き不安な中に苦悩するこの私を見て取って
阿弥陀さまはわが心の落ち着くところ依るべきところを真実信心とお示しです。
阿弥陀さまの真実信心を聞かせていただき
南無阿弥陀仏のおはたらきにおまかせして不安な中にも私たちは生きていけるのです。
日々の生活に明け暮れて大変だ大変だといって生きている私たちを
阿弥陀さまはずっとご存知で心配して遠いところから眺めてらっしゃるのではなく
南無阿弥陀仏のおはたらきでもうすでに私のところに来てくださって
ナンマンダブツのお念仏の声となっていつでもどこでも私とご一緒なのです。
ナンマンダブツとお念仏を申すなかに私にできることを今日一日もさせていただきましょう。
ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.10)
