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お念仏を申す生活法話

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どんな状況にあっても仏さまのご縁は開かれています

 昨日お寺の会議で
今新型コロナウイルスの感染拡大防止でいろんな行事が中止になる中でお寺の行事も中止になり
お彼岸のお勤めも中止ということを聞くがちょっと違和感があるという話を聞きました。
 
 お寺のお勤め今日のお朝事もそうですが
このお勤めは私が仏さまにお礼を申す日々の営みです。
 お念仏申す日々の営みのなかで時節折々により多くの方にご縁をいただいてほしいと願い
開くのが法要でこのたびのお彼岸のお勤めであり仏さまのご縁なのです。
 
 そのご縁にお参りするとかしないとかはその人人の思いであって
仏さまのご縁はいただきものですから中止するとかしないとかの問題ではないのです。
 私がつくるご縁ではなく仏さまからのいただきものですからそのままいただいて
お寺の住職の私のつとめできることをさせていただくというのが
今日のお朝事のご縁でもあるわけです。
 
 ただ年に何回かの法要になりますとご法話いただく予定のご講師の先生に対しても
ご出講いただくかどうか決めないとということで中止とご案内したお寺さんもあると思います。
 お彼岸のご縁にお参りしていただいてよいのです。
ご一緒にお勤めをして住職がご法話させていただければ尊いご縁です。
 どんな状況にあっても仏さまのご縁は開かれているのです。
これが私たちのお寺の日々の営みです。
 
 今回のコロナウイルスのことで行事は中止になっても生きることは中止になりません。
どんな状況にあっても私たちは生きていかねばなりません。
 ものがのどに通らないというような悲しい時でも私たちは食べています。
生きているのです。
 
 仏さまのご縁お勤めは食べることだといただきます。
いただくということです。
 仏さまのお慈悲をいっぱいいっぱいいただくということです。
南無阿弥陀仏の大きないのちのおはたらきをいただいて
どんなことがあってもどんな状況にあっても阿弥陀さまがご一緒だという思いのなかに
今日も一日生かされて生きていけるのです。
 
 その思い一つに明日一日ですがお彼岸のお中日の法要をお勤めさせていただきます。
どうぞ隣の人に声をかけられお誘いあわせお参りしていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.19)

四季折々の日々の移ろいのなかでお念仏申す生活をさせていただきます

 今日6時の梵鐘をつくのに玄関から外に出たら山門と鐘楼の上方南の空に三日月がおぼろげながら見えました。
6時でも辺りは明るくなってきました。
 真っ暗な中でははっきりとお月さまが見れるのですが
ああ春になったなと思います。
 門灯がチカチカ点滅しています。
間もなく6時の時間には消えてしまいます。
 
 毎日の日々の営みの中に日々の移ろいを思い一日一日を大切に生きたいと思うのですが
夕方一日を振り返って思うことは今日は何をしたのだろうかということです。
 もう一日がもう一週間がもう一月が経っていくということで
私の人生一体何だったのだろうかと思うことさえあります。
 
 「人生は苦なり」とお釈迦さまは
私の人生であって私の思い通りにならない人生を私たちはそれぞれに生きていかねばならないと教えてくださいます。
 いろんなことがありました。
これからもいろんなことがあると思います。
 
 お釈迦さまが説かれた阿弥陀如来の本願念仏のみ教え南無阿弥陀仏の救いの法に
親鸞さまのご教示で遇わせていただきます。
 この人生どんなことがあろうとも阿弥陀さまがいつでもどこでもご一緒してくださり
お浄土への人生を共々にしてくださるこの一日を確かに生きていると聞かせていただきます。
 
 このお朝事のご縁です。
毎日親鸞さま蓮如さまのお手紙をいただきます。
 「帰命無量寿如来南無不可思議光」と
阿弥陀さまの「必ず救うまかせよ」のお喚び声を聞かせていただき
お念仏申してお浄土への道を歩ませていただきます。
 
 阿弥陀さまがご一緒です。
そしてこのお朝事のご縁でいえば皆さんお念仏のお同行がご一緒です。
 これほど力強い人生の歩みはありません。
一日一日を大切に生きている証はありません。
 
 四季折々の移ろいの中に私たちそれぞれの日々の生活の営みがあります。
南無阿弥陀仏の大きな大きなおはたらきのなかに生かされて
お浄土への道行きをご一緒させていただける有難さ尊さを思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.18)

仏さまは煩悩の林に遊んでらっしゃいます

 今日からお彼岸の入りです。
春分の日のお中日をはさんで前後三日の一週間がお彼岸です。
 今年は閏年でお中日の春分の日が一日ずれますが
春分の日太陽が真東から上がって真西に沈み昼の時間と夜の時間が同じと言われます。
 昨日ラジオで昼夜の時間が同じということについて年年によっては違うと聞き
気象台の方の話では今年は昨日が昼夜の時間が同じといっていました。
 
 年に2回お彼岸がやってまいります。
お彼岸には古来仏事が勤められ今もお彼岸にお墓参りをする習慣があります。
 ただ一般的にはお彼岸の言葉も聞かれなくなりその意味を知らない人が多くなったのではないでしょうか。
春分の日秋分の日という法律で定められた国民の休日ということです。
 
 今は新型コロナウイルスの影響でずっと学校がお休みです。
あっという間に二週間です。
 各家庭内での生活が当たり前になりストレスがたまると聞きます。
子どものストレスであり親のストレスおじいちゃんおばあちゃんのストレスと大変なストレス社会になっています。
 あらためて普段の生活外で遊べることの有難さを思います。
 
 お正信偈さまのなかに「遊煩悩林現神通」とあります。
煩悩の林に遊んで神通を現じと
仏さまは自由自在に迷いの世界に還って来て衆生を救うというのです。
 仏さまはのおはたらきを遊ぶといいます。自由自在ということです。
一方仏ではない私たちは不自由不自在に生きているというのです。
 
 何か自由に生きているようで思い当たるようなことがありませんか。
日々の生活を振り返ると思い通りにならないことがたくさんあります。
 思い通りにならないことに苦しみ悩み
その原因を周りのもの他人のせいにして腹を立てている私がいます。
 仏さまはそんな私をご覧になり
私自身のとらわれはからいの心が私を縛り私を悩ませているんだよと見抜かれて
煩悩に縛られた私を煩悩具足の凡夫とおっしゃるのです。
 
 その煩悩を断ち切ったところが仏さまのさとりの境地ですが
私たちはこの身を生きる限りは煩悩から脱することはできません。
 お正信偈さまに「不断煩悩得涅槃」と
煩悩を断ぜずして涅槃を得るなりと親鸞さまはご教示です。
 阿弥陀さまはあらゆる煩悩を兼ね備えた煩悩成就の身を生きる私をこそ必ず救うと
南無阿弥陀仏となって自由自在におはたらきくださり煩悩をもったままで救うてくださると聞かせていただきます。
 
 「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏のおはたらきにすっかりおまかせして
お念仏申して遊べる生活をさせていただきたいものです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2010.3.17)

新型コロナウイルス禍のなかでのお葬式

 新型コロナウイルス感染禍でさまざまな行事が中止になっています。
そのなかでお葬式は中止にはなりません。
 
 私たち人間の生死のことです。
人間に生まれることも
命終わることについてもいつどこでどういうかたちでと思い通りにはなりません。
 そのままです。
そのまま受け入れていくしかありません。
 
 お葬式がありますと次に七日七日のご縁が続きます。
昨日一昨日と三件の満中陰のご縁がありました。
 今回のコロナウイルスの影響でしょうか
お年寄りの方のお参りが少なかったようにあります。
 逆に若い方のお参りが目立ちました。
若いといっても40代50代の方ですがこれも仏さまのご縁といただきます。
 
 仏さまのご縁は時も場所もそして人も選びません。
いつでもどこでも誰でものご縁です。
 そのまま来いよそのまま救うの南無阿弥陀仏のお救いの法に遇わせていただきます。
「まかせよ救う」のおはたらきにそのまままかせればいいのですが
そのままが難しい。
 
 私の心に引き当てて
今は忙しいから今はまだそんな歳ではないからなどといろんな理由をつけて
仏さまのご縁に遇うことは本当に難しいことです。
 
 その私が大切な方とお別れする悲しみのご縁で
今ここ仏さまのご仏前に座らせていただくのです。
 私一人に用意された待ったなしの仏さまのご縁です。
 
 今日もこうして皆さんがお朝事のご縁にお参りです。
円光寺の阿弥陀さまのご尊前にお参りされてご一緒にお勤めをさせていただきます。
 「そのまま来いよ」のお喚び声を聞かせていただき
今日一日もお念仏を申すなかに日暮らしをさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.16)

観音さまの油絵です

 1月末から2月初めにかけてお葬式が続きました。
満中陰49日のご縁がこの時期に重なります。
昨日は一件今日は二件の満中陰のご縁のお勤めです。
 
 昨日はKSさんの満中陰で多くのご縁の方々がお参りされてご一緒にお勤めをさせていただきました。
毎週土曜日の七日七日のご縁もそうですが
KSさんが今も伝えてくださる尊い仏さまのご縁と有り難くいただきます。
 
 皆さん今日お参りされて余間の絵が気になったと思います。
KSさんの娘さんが描かれた作品で観音さまの油絵です。
 KSさんに重ねて描かれたのかなと思ったりもします。
観ると何かKSさんのような感じもします。
 
 お彼岸になります。
仏さまの絵ですからどこでもここでも置けません。
 お彼岸の間でもこうして余間か外陣に掲げて
お参りの皆さんに観てもらってKSさんのことを偲んでいただくのもいいのではと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2020.3.15)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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