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お念仏を申す生活法話

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にぎやかな初盆の仏さまのご縁です

 初盆のお家にお参りします。
「静かなお盆になりました」「寂しいお盆になりました」とご挨拶します。
大切な家族が一人いなくなって寂しい、悲しいお盆のご縁です。
 
 ただお参りするとにぎやかです。
盆提灯や盆飾りが仏間いっぱいにあってご家族ご親族有縁の方がたくさん集まっています。
 聖典をお配りしてお正信偈さまをご一緒にお勤めさせていただきます。
大切なお方のお葬儀で始まる悲しいご縁ですが
初七日から七日七日満中陰百か日のご縁とずっとご一緒にお正信偈さまのお勤めをして
皆さん大きな声でお勤めができるようになって本当に有難い仏さまのご縁だなと思います。
 
 最近は葬儀をしないお家が増えてきたといいます。
葬儀をしないとその後のご法事もないということですが
大切な方とお別れして初めて迎えるお盆をご遺族はどのように過ごしているのでしょうか。
 
 お家にお仏壇をご安置させていただく有難さを思います。
初盆のご縁にご親族ご縁の皆さんがお仏壇のある仏間にご一緒できるということです。
お仏壇の御仏前に一堂に座ることができるのです。
そして仏さまに手を合わせお礼ができるのです。
 
 お仏壇のないお家はどこに皆さんが集まって故人を偲ぶのでしょうか。
思い出の写真でも出していろんなお話をするのでしょうか。
どこに向かって手を合わすのでしょうか。
 
 皆さんご一緒にお勤めができて南無阿弥陀仏とお念仏を申すことができることの有難さです。
私たちのために阿弥陀さまが成就してくださった南無阿弥陀仏のお救いの法です。
初盆のご縁をいただいてお念仏申す私にしてくださった、先に往かれた方はまさに仏さまです。
 
 こっちを向いて手を合わせお念仏申してくれよとのご催促です。
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで阿弥陀さまのお浄土から還って来て
お念仏の声となっていつでもどこでも私にご一緒してくださいます。
 「どんなことがあってもあなたを決して見捨てないよ。必ず浄土に生まれさせ仏にさせる」とはたらいて
私が生かされて生きる力になってくださることを有難く思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.8.14)

今年も盆おどり大会が皆さんのおかげでできました

 昨日はご門徒皆さんのおかげで恒例の門徒初盆会そして盆おどり大会ができました。
昨日早朝からの準備そして今朝の片づけと仏教壮年会の皆さんには大変お世話になりました。
かき氷の無料提供も大人気で仏教婦人会の役員さんにはお茶出しのご加勢をいただきました。
どれもこれもご門徒皆さんのご協力の賜物です。ありがとうございました。
 
 昨日盆おどり大会に初めて参加された方が盆おどり大会のようすを見て
にぎやかに舞台をくんで提灯をめぐらしお囃子の生演奏まであって本格的ですねと
びっくりして話されていました。
 
 本場の鶴崎踊にはかないませんが
円光寺の盆おどり大会にふさわしいこじんまりしたなかにも二重三重と踊りの輪ができて
皆さん一緒に鶴崎踊を踊って今年もいよいよお盆を迎えさせていただけると有難く思いました。
 
 今日から三日間のお盆に入ります。
盆参りは5日から始めていますが、今日明日と初盆のお家にお参りさせていただきます。
 最近は三佐地区内より地区外のご門徒さんが増えて初盆のところも地区外のご門徒のお家が多くなりました。
今日は朝一番に別府の方にお参りします。それから西大分、南大分そして明野とお参りいたします。
明日は鶴崎から城東地区へ、両日とも夕方には三佐地区内のお家にお参りします。
 
 核家族化による人口移動でお寺とご門徒のお家が遠くなりご縁が薄くなったと言われます。
ただ薄くなったということは無くなったということではありません。
まだまだご縁はあります。
 
 私たちのご縁はお念仏のご縁です。
人から人にお念仏が伝わり伝わって今こうしてこの私がお念仏のご縁に遇わせていただき
お念仏申す身にさせていただいたということです。
 
 本当に有難いご縁です。
このご縁を今度は私からあなたへと伝えていく番です。
 私にできるお念仏の声かけを精いっぱいさせていただき
ご一緒にお念仏申して阿弥陀さまのお浄土への人生を共々にさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.8.13)

今の私をそのまま救う南無阿弥陀仏のおはたらきです

 高校野球をテレビ観戦するなかで、地元チームの試合とそうでない試合とでは見方が違うことに気づきます。
地元チームにはひいき目に勝ってほしいという思いについつい力が入って
何でここで打てないのか守れないのかバントをしないのかなどと
思い通りにならない展開に選手個々の力量や監督の采配にもストレスがたまります。
 炎天下頑張って試合をしている当事者はそっちのけで自分勝手な思いばかりをつのらせ
勝ち負けにこだわって純粋に野球を楽しめない私がいます。
 
 昨日たまたまテレビをつけて観た試合でしたが
高校野球の面白さを純粋に思いました。
 野球の解説でゲームの流れということがよく言われます。
今どちらのチームに流れがあるのかということです。
 
 昨日の試合では1点負けていたチームのリリーフピッチャーが7回8回と連続で三振を取り
それで一気にチームの士気が高まるというか
次の攻撃で同点にし延長戦で決勝点を奪い勝つという展開でした。
 
 試合の流れというのが見事にわかるようなゲーム展開でした。
スポーツは選手が体で行う競技ですが人間がするということで精神面心理面の影響が大きく左右します。
チームプレーではそれが選手全体に反映することにもなります。
 まだまだ経験の浅い高校生がすることです。
初めて経験することで日頃の力が出せないこともあれば普段の力以上のものが出せるのも高校野球の大きな魅力です。
 
 勝負の世界ですから勝者と敗者があります。
勝っていくことにこしたことはありませんが、高校野球の勝者は一校だけです。
その他のチームは最後はみんな敗者になります。
 色んな悔いも残ると思います。ただそれもこれからの人生の大きな糧になるものだと思います。
敗者があって勝者があるということです。
同じ舞台で互いに力の限りを尽くした経験を大きな宝ものにしてほしいと思います。
 
 私たちの人生にも後悔があります。
あの時ああすればよかったのに何であんな事をしたんやろ言ったんやろと思い返すことがたくさんあります。
過去のことを悔いるのです。
 
 ただ過去のことは反省することはできてもやり直すことはできません。
生きているのは今なのです。
過去のいろんな経験失敗といったことを積み重ねて今の私があるということです。
 
 その私のことを全て知り尽くしそのまんま引き受けてくださるのが私たちの阿弥陀さまのお救いのご法義なのです。
そのまま私を救うてくださるのです。
 今の私をそのまんましっかり受け止め引き受けていくから
「我にまかせよ必ず救う」と南無阿弥陀仏のおはたらきになって私のところにいつでもどこでも来てくださってあるのです。
 
 私が私がと頑張って生きようと思って生きるのではなく
南無阿弥陀仏の大きなおはたらきにおまかせして生かされて支えられて励まされて
お浄土への人生を生きて往きお念仏申す生活をさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.8.11)

素の私を阿弥陀さまはそのまま引き受けてくださいます

 お盆参りもまだ今日で4日目ですが風邪で声が出なくてこんな調子です。
この先8日間が大変思いやられます。
 
 昨日は小泉進次郎さんと滝川クリステルさんの結婚発表があって日本中が大騒ぎになりました。
二人の会見のなかで「結婚の決め手は?」との質問に
政治家小泉進次郎から素の人間小泉進次郎にクリステルさんがしてくれるというような返答が印象的でした。
 
 政治家さんって本当に大変だなと改めて思います。
何時夜討ちに遭ってもいいように鎧を着けて寝ていると言われます。
 鎧ということで煩悩具足といわれる具足とは鎧を着けるということだと聞いたことを思い出しました。
 
 煩悩具足の凡夫とは阿弥陀さまが見抜かれたこの私の素のすがたです。
煩悩がいつもこの身に具わっているということで、私が時どきに着けたり外したりということではなく
人間この身を生きていること自体が煩悩具足常に鎧を着けているということなのです。
 
 私のはからいです。私がというとらわれです。他人に良い格好を見せたいという心もちです。
素の私といいますが、元々私たちはみんな素なんです。
 素でしかないけれども何か私はこういう立場だからこういうことだから
このようにしなければならないと力が入るんですね。
 その力こそが私たちの苦しみ悩み迷いの元なのです。
 
 今の素のこの私です。
 声が出ないままに精いっぱいお勤めさせていただきます。
どんなに頑張ってもきれいな声には程遠い聞きにくいガラガラ声です。
 ただご門徒さんのお家に参って有難いと思うのは
お家お家の阿弥陀さまの御前に座らせてもらえるということです。
 
 阿弥陀さまはもうすっかり私のことをご存知の上でそのまま救ってくださるのです。
私にこうしなさいああしなさいと一つの注文も告げることなく
「我にまかせよ必ず救う」と南無阿弥陀仏のみ名となっていつでもどこでもおはたらきになってくださっているのです。
だったらそのまま阿弥陀さまにまかせるしかありません。
 
 まだ体力はあり声も全く出ないということではありませんから
素の私ということでこれからの盆参りの日々私にできることを精いっぱいさせていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.8.8)

お念仏申す身にお育ていただいた御礼のお念仏です

 お盆参りで一年一度のご縁をいただくご門徒さんのお家があります。
昨日大分の町中にお参りしお勤めの後で「三点ほどお聞きしたいことがありますがよろしいですか」と言われました。
三佐地区外のご門徒には隔月にお寺からの通信を郵送していますが、よく読んでくださっていることを有難く思います。
 
 一つはお葬式のことそしてお墓のことそれから過去帳のことでした。
お盆のお参りは次から次と時間設定しているので長いお話はできませんでしたが
ご相談の趣旨を承り具体的には電話なりお寺にみえて直接お話しましょうということで失礼しました。
 
 お家お家のご事情もありこれからのことが不安なのです。
今は何でも気軽にインターネットで相談事をすることもよく聞きますが
仏事のことはやはりお手次ぎ寺のご院家さんに聞くのが一番ということでしょう。
 
 お寺への信頼と安心ということを思います。
自分の都合に合わせてネットで検索してどこでもいいから納骨したらいいということではありません。
お葬式もお坊さんだったら誰でもいいということでもありません。
 
 ここは日頃からご縁のあるお寺さんに相談することが大事です。
ただお寺との関係つながりが以前に比べて薄くなっているのも今の現状です。
相談しようにもお寺の住職を知らない顔も見たことがないということでは
身近なプライベートなことまで率直に話せることは難しいです。
 お寺からいえば日頃門徒さんから信頼されるような住職でありたいと思います。
 
 私たちのお寺とご門徒さんのつながりはお念仏のご縁つながりです。
お念仏の先人ご先祖有縁の方々が私たちに大切なお念仏の法を伝えてくださったということです。
 ナンマンダブツとこの私の口から出てくださるお念仏ですが
この私の口からお念仏が出てくださるまでに何人ものご先祖有縁の方々のご苦労とお育てがあったということです。
 
 そして間に合いましたね。
人間に生まれてこの人生を生き多くの人とのつながりのなかで
こうしてお念仏を申す身に仏法を聞かせていただく身にさせていただいたということです。 
 このお盆のご縁にまたご先祖有縁の仏さまに御礼のお念仏を申させていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.8.9)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
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