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お念仏を申す生活法話

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ようこそお念仏申す身にお育ていただいてありがとうございます

  昨日は敬老会で皆さんにお手伝いいただき有難うございました。
70歳以上のご門徒皆さんを対象にした恒例の催しですが
お手伝いいただいた仏教婦人会の役員さんの殆ども70歳以上の該当者で
昨日は昼食の席が敬老者とそうでない人に分かれて10人に満たない方が60人もの方々をもてなす構図です。
老老介護といわれますが今の日本の実態を目で見るようでちょっと複雑でした。
 
 ただお寺の敬老会がいいのはそのまま仏さまのご縁と共々に喜ばせていただけることです。
老いも若きも皆共に阿弥陀さまの御前に同座させていただくご縁です。
 若い時も歳を重ねていくなかもいつでもどこでも阿弥陀さまがご一緒してくださるお念仏のご法義です。
 
 敬老会の出席者はいつものお寺参りのお同行が殆どです。
日頃お寺にご縁のない方は敬老会にお参りするのも躊躇されるのでしょうか。もったいないことです。
 日頃のお育てということを思います。
日頃のご縁をいただいて今日もまた敬老会という仏さまのご縁をいただけるのです。
 
 歳を重ねてお寺にお参りできていよいよお念仏申す身にさせていただくことです。
歳を重ねて老いていきます病んでいきますそして命終えていきますが
阿弥陀さまはいつでもどこでもこの私にご一緒してくださり
南無阿弥陀仏のおはたらき一つで阿弥陀さまのお浄土に生まれさせ仏に成らせてくださるのです。
 
 仏さまのご縁をいただいてお念仏申す身にお育ていただいてよかったですね。
皆さんご一緒に「恩徳讃」を歌いお念仏申し阿弥陀さまにお礼をして敬老会を閉じました。
 
 日頃から仏さまのご縁をいただいて私にできる精いっぱいのことをさせていただき
これからの一年もお念仏申すなかに日々の生活お浄土への人生を歩ませていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.2)

「まかせよ救う」の阿弥陀さまのお喚び声を聞かせていただきましょう

 私たちの浄土真宗のご法義は「本願を信じ念仏申さば仏に成る」と歎異抄にお示しくださってあります。

阿弥陀さまが「十方衆生を必ず救う」というご本願をたてられ成就されたおすがたが南無阿弥陀仏のお名号です。

 

 「本願名号正定業」とお正信偈さまにあります。

名号とは阿弥陀さまのお名前、南無阿弥陀仏です。

 南無阿弥陀仏のお名号のおはたらき一つでこの私の救いが定まる

阿弥陀さまのお浄土に往生させていただき仏に成らせていただくのです。

 

 親鸞さまは本願の名号を弥陀招喚の勅命とお示しです。

阿弥陀さまがこの私を招く喚ぶおはたらきで、勅命とは命令です。

 命令というと「何々しなさい」と私たちに何かを強いるように聞こえますが

「阿弥陀にまかせよ救う」というおはたらきです。

 私に何か条件を課するのではなく

阿弥陀さまの方でもう既に私が救われていく全ての手立てを

南無阿弥陀仏と成就して私にまかせよとおはたらきですから

私はその勅命にまかせたらよいのです。

 

 南無阿弥陀仏はこの私をこそ必ず救うそのまま救うのおはたらきそのものなのです。

勅命の命はいのちです。

 阿弥陀さまがご自分の命を懸けてこの私をこそ必ず救うという手立てを南無阿弥陀仏の六字の名号に込められ

命の限り喚んでくださり私たちに届けてくださってあるのが弥陀招喚の勅命です。

 

 命がけです。あなたのいのちを弥陀同体のいのちにさせるというのです。

そのことを聞いてくれよとお念仏のご催促です。

 ナンマンダブツナンマンダブツとお念仏申しましょう。ナンマンダブツが聞こえますね。

弥陀招喚の勅命です。まかせよの命令にまかせたです。

 私のこととをそんなに思うてくださったのですか、ナンマンダブツありがとうございますとお念仏です。

南無阿弥陀仏阿弥陀さまのお心をお聴聞させていただきましょう。

 ご縁ご縁にナンマンダブツナンマンダブツとお念仏を申して

阿弥陀さまの「まかせよ救う」のお喚び声を聞かせていただきましょう。

 

10月に入りました

 10月に入りました。
一年も4分の3が過ぎ後残すところ3か月です。
月日の経つのが本当に早いですね。 
 
 今朝の新聞の一面は各紙とも「消費税10%に」です。
消費税が上がって私たちの生活がどう変わるのか
増税で社会のあり様が変わるところもありますが
私たちの基本であるお念仏を申す生活は変りません。
 移り変わるこの世の中にあって私たちは変わらない真実まことのお念仏に安心して生きていけるのです。
 
 消費税増税も今回は軽減税率という政策で主な食料品日常品は8%の据え置きです。
5年半前の5%から8%に上がるときのような騒動はなかったようですがお酒は上がります。
 晩酌する人にとっては大きな影響を被ることで買い溜めした人も多いと思いますが
一生分までということはできません。
 これも段々と8%が10%に慣れていくということです。
 
 今日は敬老会です。
もうすでに婦人会の方がみえて準備にかかっています。
 70歳以上のご門徒が対象の敬老会ですが、皆さん年々若返っているような感じで頼もしく思います。
 
 お寺に皆さんお参りされて結構なことです。
老いも若きもいろんな生活ぶりの方がいらっしゃいます。
そんな皆さんがお寺にご一緒にお参りされます。
阿弥陀さまの御仏前がにぎやかになります。
 
 今日もお念仏を申すなかに敬老会という仏さまのご縁をいただけることを有難く思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.1)

他力の信心いただいてお念仏申し往生浄土の道行きを歩ませていただきます

 ラグビーのワールドカップで日本が世界ランキング2位で優勝候補のアイルランドに勝ったということで
昨日も終日テレビ報道があり日本中が勝利の余韻に浸っているなかで
リーチ主将は記者会見で「あと残っている2試合で負けてしまったら意味がない」と勝って兜の緒を締める発言です。
当事者が一番わかっていることで、いつまでも大騒ぎをするのは周りだけです。
 
 会見で勝因はと聞かれて「勝ちたい」と思う気持ちと「勝てる」という自信といっていました。
ラグビーの専門家でも冷静に見て日本が勝てると予想した人が少ない中で
選手たちは勝つ勝てると思ってこれまで厳しい練習にも耐えてきたといいます。
 
 勝ちたいと思う気持ちと勝てるという自信です。
私たちが阿弥陀さまのお救いに遇うということを重ねて思います。
 
 浄土真宗は往生浄土の仏教です。
迷いの私が阿弥陀さまのお浄土に往生してさとりの仏に成る仏道を明かします。
 浄土に「生まれたい」と思う心と浄土に「必ず生まれる」自信です。
 
 勝負の世界は互いに相手があることで勝ちたいと思う気持ちがないと試合をする前から結果は見えています。
ではお念仏の世界も浄土に生まれたいという気持ちがないと阿弥陀さまのお救いの外になってしまうのでしょうか。
 
 阿弥陀さまは救われたいとも浄土に往生したいとも思わないこの私をこそ目当てに
お念仏一つで必ず救うそのまま救うとご本願を建てられ成就して南無阿弥陀仏の仏さまに成ってくださったのです。
 
 どうかお念仏の救いの法に遇ってお念仏申す身になってくれよと阿弥陀さまがおはたらきです。
私が浄土に生まれたいと思う心も私が浄土に生まれることも
もうすでに阿弥陀さまの方で完成し用意をしてくださってあるというのです。
 
 私が信じて起こす信心ではなく阿弥陀さまの他力の信心をいただくことが肝要です。
南無阿弥陀仏の救いのみ教えに遇って阿弥陀さまの本願念仏のお心を聞かせていただき他力の信心をいただいて
お念仏申し往生浄土の道行きを今日も一日歩ませていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.9.30)

花火が決めてくれる

 昨日は三佐小学校の運動会でした。
夜中に雨が降って運動会があるのかないのか不安な中に花火が上がって「今日は運動会」が決まりました。
 私が子どもの頃は花火が上がっていたかどうかは定かではありませんが
もし私が今小学生だったら昨日の花火をどう聞いただろうかと思います。
 
 私は運動会が苦手でした。運動会なんかなければいいのにとさえ思ったことがあります。
それで夜中に雨です。心の中でもっと降れもっと降れと思います。
そして朝が明け花火が上がります。
「えっ何で、雨が止んだの。運動会があるの」という複雑な気持ちで学校に行ったのではないでしょうか。
 
 考えてみれば運動会は延期にこそなれ中止にはなりません。
延期になって嫌な気持ちが先延ばしになるだけのことです。
 
 花火の音で揺らぐ心が決まるんですね。
今日は運動会で待ったなしと心に決め覚悟を決めて運動会に臨むしかないのです。
 花火が揺らぐ私の心を決心させてくれるんですね。
ここは覚悟を決めてやるしかない
自分ができる精いっぱいのことをやるしかないという気持ちにさせてくれるのがこの花火なのかもしれません。
 
 南無阿弥陀仏のお念仏のお心おはたらきです。
阿弥陀さまのお喚び声をいただきます。
阿弥陀さまが「必ず救うまかせよ」と私を喚んでくださるお喚び声です。
 
 南無阿弥陀仏のお救いの法を聞かせていただきます。
まかせよ救うとおはたらきなのですから私はただまかせればいいのですが
仏智不思議を疑う心が次から次におこってきます。
 もうまかせる以外に私の手立ては一つも要らないと聞かせていただきますが
どこまでも私のところに重心をおいて阿弥陀さまにまかせられないのです。
 
 阿弥陀さまは迷いのなかにあって決心がつかない私のあり様もすでにご存知で
南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏と何度も何度も遠い遠いはるか昔から繰り返し繰り返し
私を喚び覚ますように喚んでくださるお喚び声になってくださったのです。
 
 「まかせよ救う」の南無阿弥陀仏のおはたらきにおまかせして
私たちはそれぞれに生活ぶりは違いますが
私にできる精いっぱいのお念仏申す生活をさせていただくのです。
 
 南無阿弥陀仏のお念仏の声が私に決心をさせそのまま阿弥陀さまの大きなお救いのなかに生かされて往くのです。
花火の音が何かお念仏の声のように頼もしく聞こえます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.9.29)
円光寺
〒870-0108
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TEL.097-527-6916
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