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お念仏を申す生活法話

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「いっしょにいこうえ〜」お念仏の声かけをしましょう!

 昨日は大海組の組巡回があり大分教区教務所から所長職員が出向され
私たちのお寺を取り巻く現状について報告がありこれからのお寺のあり方について話し合いがありました。
 
 大分教区という大分県内に18の組と約290か寺があり大海組は大分市と由布市の一部の17のお寺で構成されています。
お寺にはそれぞれの歴史がありお寺が在る地域の事情も違います。
 私たちの円光寺は海辺のお寺です。
山間部にあるお寺もあり町中のお寺もあります。
 浄土真宗のお寺は元々農山漁村部という第一次産業を生業とする地域にあります。
そこに暮らす人がいてお寺を護持していたのですが戦後人口の町部への移動が急速に進み
門徒の減少となってお寺を護持することが難しくなりました。
 住職もいなくなり先の見通しがつかないままお寺を解散する事態が年々増えているのです。
町部のお寺も移り住んできた人で門徒が増えたということではありません。
 
 そうした現実のなかで私たちの円光寺です。
浄土真宗のお寺はご本尊の阿弥陀さまを中心とした念仏聞法の道場といいます。
阿弥陀さまの本願念仏の救いのご法義を聞かせていただく道場です。
 
 皆さんは毎朝この道場にお朝事のご縁でお参りです。本当に尊いことです。
ご門徒皆さんといいますともっと多くの方々がいらっしゃいます。
そういう方々にも是非お参りしていただきたいというのが阿弥陀さまの願いであり
このお寺をあずかる住職の思いでもあります。
 
 かといってご門徒の皆さんを首に縄をかけて引っ張ってくるわけにはいきません。
そんなことをしたらどんどんお寺が嫌いになります。
 仏さまのご縁です。ご縁をいただくということです。
ご縁をいただいてお念仏申す身にお育てをいただくなかに
皆さん私にできる精いっぱいのことをさせていただきましょう。
 
 皆さんの隣の方一人一人に「いっしょにいこうえ〜」と声をかけてください。
お寺に一緒にお参りしましょうそして一緒にお浄土にお参りしましょうと
共々にお念仏申すなかに日々の生活をお浄土への人生を歩ませていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.8)

小さな子どもさんもご一緒に仏さまのご縁をいただきます

 昨日は7回忌のご法事のご縁にお参りしました。
98歳でご往生された方で30人程の多くの方がお参りでした。
 
 皆さんご縁の深い方々ばかりです。
小学生中学生の子どもさんが4,5人いました。
6年前に亡くなったということはその子どもさんたちも会ってらっしゃる懐かしい曾じいちゃんです。
曾孫さんたちが元気な姿を御仏前にはこんでくれたということです。
 
 最近ご法事も身内だけでという小さなご法事が多くなりました。
ご法事の仏さまのご縁に小さい頃から遇わせていただくことの有難さを思います。
 
 昨日はお葬式もありました。
前日のお通夜で小さな子どもさんが泣き出して慌ててお母さんが外に連れて出ていかれましたが
いいんですよ、泣いてもいいんですよ。
 
 お葬式もご法事も子どもさんも一緒にいただく仏さまのご縁です。
その時のことは覚えていないかもしれませんが
私の命の大恩人大切なお方にお別れをしてまたお会いできる仏さまのご縁なのです。
 
 南無阿弥陀仏の大きな大きないのちのつながりのなかに私たちは共々に生かされて生きているのです。
ナンマンダブツとお念仏を申すなかにずっとずっとこれからもつながっていける
私たちのいのちの営みあり方をまた有難く聞かせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.7)

お家のお仏壇阿弥陀さまにお礼をして

 最近お葬儀のご縁をいただくなかで
今は殆どの方が施設や病院でお亡くなりになりそのまま葬儀社にご遺体をお連れするケースが多くなりました。
葬儀社で臨終勤行のお勤めをさせていただきます。
 
 お家お家のご事情ですからお寺からこうしなさいああしなさいということは言えません。
ただちょっと寂しく思うのは一晩なりとも懐かしいお家に連れて帰って
お仏壇の阿弥陀さまにご家族有縁の方々と共に最後のお勤めをさせていただくことの有難さを思います。
 
 直接葬儀社に入るとその次の日がお通夜でその次の日がお葬儀ということで三日間葬儀社に居ることになります。
いつも生活している所ではない全く初めてのご縁の葬儀社を借り住まいすることになるわけです。
 
 私たちが常日頃生活しているお家です。
そのお家の中心に阿弥陀さまのお仏壇をご安置しています。
その阿弥陀さまに最後のお礼を申し上げるのです。
 
 小さい頃からずっとお家の中心にスーッと立たれて
私たちのことを何から何までご存知で見守ってくださった阿弥陀さまです。
 その阿弥陀さまに今生のお別れをさせていただきます。
そして白骨となってお仏壇のもとに帰って来ますが
浄土真宗のご法義をいただきますと
お浄土の仏さまとなり南無阿弥陀仏のおはたらきをして
これからもご家族有縁の皆さんと共に生きてくださるというのです。
 
 それは先に往かれたお方だけのことではなく実はこの私のことでもあるのです。
人の命は限りがありますが南無阿弥陀仏の無量のいのちになってこれからも生きていけるのです。
 南無阿弥陀仏の大きな大きないのちのつながりのなかに
先に往かれた方も後に遺った者も共々に生かされて生きていけるのです。
 そこに阿弥陀さまの大きな願いお救いがあり私たちの大きな安心があると聞かせていただきます。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.5)

10月の衣替えもまだまだ暑いです

 昨日も暑かったですが、今日は30度ぐらいまで上がるという予報です。
「暑さ寒さも彼岸まで」とは遠い昔の話になったようです。
 
 残暑のなかでまだ夏物のお衣を着けています。
昨日は大海組の法中会お坊さんの会がありましたが殆どの方が夏物から衣替えしていました。
 10月から衣替えということですが、実際のところはまだ夏物でいいのではという判断で
次への移行期間ということでも各自の選択でいいと思いますが
周りのみんなと違うことが気になり何か決まりが悪い感じがしました。
 
 皆さんもこんな体験をしたことがありませんか。
こんな時には何を着て行った方がいいのか迷ったことってありませんか。
 
 お通夜の時のことを思います。
お通夜はお葬式とは違い特に近親者の方が最後の夜を共にするというご縁ですから
お通夜は本来平生の普段着でいいと思いますが
今はお通夜もお葬式も同じ礼服が一般的になりました。
 日中のお葬式は仕事で行けないからお通夜にお参りするということで
お通夜もお葬式もその意味合いが同じように受けとめられているようです。
 これはお通夜お葬式とも葬儀社で執り行うことが一般的になったことによるものです。
随分前のお家でのお通夜お葬式の様子とは全く趣が違います。
 
 お通夜は本来お家のお仏壇でお勤めするものだったのです。
私たちをこれまでずっと見守ってくださったお家の仏さま阿弥陀さまに最後の御礼をさせていただくご縁がお通夜なのです。 
 お家の日常普段のお勤めですから衣服も普段のそのまんまで
最後の夜を懐かしいお家で共に過ごさせていただく有難さです。
 
 今はお家でのお通夜は難しくなりましたがその心持ちだけは大事にしましょう。
最後の最後お仏壇の阿弥陀さまに皆さんご一緒にお礼を申し上げて今生のお別れをし
次の日は葬送の儀でお浄土に見送るということです。
 南無阿弥陀仏のおはたらき一つで先に往かれた大切なお方はお浄土に往き生まれ
すぐさま仏さまとなって私たちのところに還って来て
私たちに仏さまのご縁をつくってくださるおはたらきをしてくださるのです。
 
 南無阿弥陀仏の大きな大きないのちのつながりのなかに先に往かれた方も後に遺った私たちも
共々にこれからも生かされて生きるお念仏の救いの法を聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.4)

ラグビーで大分が大いに盛り上がりました

 昨日はラグビーワールドカップの試合が大分であり大変盛り上がりました。
地元の大分合同新聞は昨日も今日も連日第一面に大きく記事を取り上げていました。
 スタジアムで観戦できた人は少なくても多くの大分県民がテレビ観戦を楽しんだのではないでしょうか。
 
 何かいいですね。試合が近づくにつれ気分も高揚してきます。
大分のすぐ近くであるということの臨場感です。
スタジアムが観衆でいっぱいになり外国の方も多くワールドカップという世界の雰囲気を体感できることです。
 
 ニュージーランドとカナダのチーム選手が主役でまさに体と体をぶつけ合う肉弾戦の真剣勝負です。
その迫力に応援にも熱が入り良いフレーには敵味方なく大きな拍手歓声が上がります。
 
 みんなが一つになるということです。
一つになってプレーして一つになって応援してそして試合を終えてノーサイドです。
勝者も敗者もなくお互いに健闘を讃えあうという清々しさです。
 
 スポーツの力を思います。
日々それぞれの生活を営む多くの皆さんが一緒に大きな感動をいただきます。
 
 お念仏の御法義もまた私たちに生きる喜び感動をいただきます。
このお朝事日々のお勤めです。
 毎朝6時半円光寺の本堂で皆さんご一緒にお勤めができるということです。
今日もこうして阿弥陀さまの御仏前に座ることができました。
 それも皆さんとご一緒です。阿弥陀さまがご一緒です。
お念仏申して共々に仏さまに御礼ができました。
 
 それは今日だけのことではなくて昨日一昨日もそうだったし明日も明後日もこれからもずっと続いていくご縁です。
一生に一度のワールドカップ日本大会は終わりの日を迎えますが
私たちのお念仏の道往きに終わりはありません。
 この命終えた後もずっと続いていきます。
 
 南無阿弥陀仏の大きな大きないのちの営みつながりのなかに
私たち一人一人それぞれ生活ぶりは違いますが
今日も一日お念仏申す生活をさせていただきお浄土への人生を共々に歩ませていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.3)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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