本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

30年後の私、30年後の社会このお寺

 台風19号の被害状況が連日報道されています。
「50年に一度」とか「これまでに経験したことがない」という災害予報を最近よく聞きます。
そして今回も甚大な被害を広範囲の地域にもたらして多くの人が被災し死者行方不明者は現在も増え続けています。
 
 50年に一度ということではない経験したことがないことでもない大きな災害が頻繁に起こっているのです。
昨日は早速ボランテイアの方が活動されていました。
そして義援金の募金が各方面で呼びかけられています。
 本当に有難い尊いことですが
次から次と起こる災害に支援活動も混乱してしまうような事態です。
 
 大自然の猛威を見せつけられる思いですが
地球温暖化の影響も指摘され地球環境問題がこれから一層クローズアップされそうです。
 
 小泉進次郎さんが環境大臣になり国連での地球環境問題についてのやり取りが報道されています。
パリ協定で温室効果ガスの排出制限を決めたものも最大排出国のアメリカがパリ協定離脱を決めたり
自国の利益を優先して世界各国の足並みがそろわない現状に危機感が募ります。
 
 小泉大臣が福島で原発汚染土を30年以内に県外の処分場に移すとの約束にふれたときのエピソードから
30年後の地球はどうなるのかということです。
科学的な立証を総合して地球全体で考え今できることから早速取り組んでいかないとと思います。
 
 30年後の日本です。
想像しましょう、考えましょうそして行動しましょう。
 
 30年後の私です。
30年は一世代で、30年経つと世代が変わるということです。
 25回忌33回忌のご法事で子どもが親とほぼ同じ年齢になります。
子どもが親の世代になる責任と親が子どもにおくる未来の責任を思います。
 
 30年後私自身生きているかわかりません。
ただ死んだらお終いではなく私がいなくなってもこの社会は残るということです。
 もっと間近なことで言いますと、このお寺です。
このお寺の30年後はどうなるのか。
 広く思いを致し南無阿弥陀仏のみ教えに聞かせていただくなかで
今私にできることを精いっぱいさせていただきたいと思うことです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.15)

「いつも私が一緒だよ大丈夫だよ」のお念仏の声に励まされて生きて往きましょう

 今朝の新聞の第一面は台風19号による被害状況が大きく報道され
ラグビーワールドカップで日本が初のベスト8進出という記事がありました。
 
 昨夜はラグビーの対スコットランド戦を観た人も多かった思いますが
このたびの大水害で亡くなられた方々に選手も観衆も一緒に黙祷して試合が始まりました。
 
 スポーツの力といいます。
8年前の東日本大震災の時日本女子サッカーのなでしこジャパンが戦前の予想を覆し世界一になって
被災地の方々を勇気づけたということが思い出されます。
「一緒に頑張りましょう」というメッセージが日本中からそして世界からも送られました。
 
 今回東海から関東東北の広範囲で大雨によって多くの河川が氾濫し
辺り一面が泥水に浸かって被災された方はこれからどうしていいのか途方に暮れている現状だと思います。
 泥を掃き出すといういつ終わるとも分からない作業を今から一つ一つ積み重ねていかねばなりません。
到底一人でできることではありません。長い長い時間がかかります。
 
 そうした困難な状況のなかで誰か彼かから思われているというメッセージです。
自分一人じゃない独りぼっちじゃない思われているという心の支えをいただくことで
私たちは生きていけるのではないでしょうか。
 
 私たちの阿弥陀さまはこの私一人を目当てに必ず救うと思うばかりではなく
南無阿弥陀仏のおはたらきとなっていつでもどこでも私に寄り添いご一緒してくださる仏さまになってくださいました。
 
 この目には見えない実態がないものと言うなかれ
ナムアミダブツとお念仏申すところ私に寄り添い「必ず救うまかせよ」と喚んでくださっているのです。
 悲しい時も嬉しい時も苦しい時も楽しい時もどんな時もご一緒してくださいます。
 
 そのこと一つお念仏申すなかに聞かせていただきましょう。
 無常の世に生きる私たちです。
いつ何時私が思ってもいないことがわが身に起こるかもしれません。
 でも大丈夫、どんな状況にあっても「いつも私が一緒だよ大丈夫だよ」の真実まことの南無阿弥陀仏の声に励まされて
今日も一日も共々に日暮しをさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.14)

私たちの日常いつも阿弥陀さまがご一緒です

 台風19号関連の情報が昨日NHKテレビで終日放送されていました。
大変な雨で多くの川が荒れ狂い氾濫する様子を画面で見るだけで恐いですね。
 亡くなられた方行方不明の方も多く今も救助を待って不安な中に過ごしている方がたくさんいらっしゃるということです。
これから被害がどのように広がっていくのか心配です。
 
 今朝はこうしてまばゆいぐらいに日が昇り青空になりました。
台風一過といいますが、何か非情な感じもします。
 今日の新聞テレビ欄を見ますと一転スポーツ中継真っ盛りです。
プロ野球のセパ両リーグクライマックスシリーズの大一番があり夜はラグビーワールドカップ日本の最終決戦と
昨日と打って変わった様相です。
 
 私たちの日常です。
悲喜こもごも、悲しいこともあれが楽しいこともある私たちの日暮しです。
 日常私の思い通りなる楽しいことばかりあれば良いのですが
そんなわけにはいきません。
 
 私たちはこれまでの人生の歩みのなかで思い通りにならない人生の営みということを
どこかでわかっているつもりですが突然思ってもみなかったことに出くわしうろたえます。
 どれもこれもこの我が身が引き受けていくことで誰も代わってはくれません。
この我が身です。
 
 思い通りにいかず苦しみ悩みに沈み迷い心細く不安のなかに落ち込む私を
すでに遠い昔から見抜かれてこの私にいつも寄り添い必ず救うとおはたらきの仏さまがいらっしゃるという
阿弥陀さまの救いのみ教えです。
 南無阿弥陀仏のおはたらきとなって阿弥陀さまが今こここの私のところに来てくださり
私の口からナマンダブツとお念仏が出てくださいます。
 そのこと一つ聞いてくれよ有難く喜び受けいれてお念仏申す身になってくれよというのです。
 
 今日は仏教壮年会の例会ということでお気持ちをもって皆さん円光寺阿弥陀さまのご尊前にお参りです。
毎日ということではありませんがこれが皆さんの日常です。
 どうぞご縁ご縁にまたお参りしていただいて
いよいよお念仏を申す生活お浄土への人生の道行きをご一緒させていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.13)

吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞です

 ノーベル化学賞にリキウムイオン電池を開発した吉野彰さんが受賞されたというニュースです。
このたびのテレビ新聞の報道で初めて聞くことばかりですが
リキウムイオン電池が私たちの生活になくてはならないものと知ってまた驚くことばかりです。
 世界中の人がみんな当たり前に使っている携帯電話スマホパソコンに欠かせないものであり
電気自動車の普及など未来の生活を切り開くものだと期待されています。
 
 人間が生み出した科学の力です。
科学研究を極めて人間は様々なものを発見発明し私たち生活は飛躍的に豊かで便利なものになりました。
 
 ノーベル賞はダイナマイトを発明したノーベルの業績に由来するものですが
ダイナマイトは人の暮らしを豊かにした一方で人を殺す兵器にも使われています。
 
 原爆も水爆も人間がつくったものです。
原子力の平和利用といって原子力発電は近未来の夢の電力と言われましたが
度重なる原発事故は原子力の再処理という深刻な問題を私たちに投げかけています。
 
 今やスマホの普及は全世界に及び私たちの生活になくてはならないものになりましたが
スマホを悪用した犯罪も後を断ちません。
 
 今回吉野さんの人となりが報道されるなかで興味深かったのは
大学時代に考古学に興味をもって遺跡の発掘などしたということです。
 考古学は私たち人類の歴史生命の起源を解明していくものです。
 
 長い長い人類の歴史の中で私たちが生命を受け継ぐ先祖の人間がいたということです。
ちょっと昔と比べても今の私たちの生活は先祖が想像することができないほど便利で豊かなものになりました。
 ではそれで本当に幸せですかといわれたらどうでしょうか。
文明文化が進歩して人間が進歩したかというと
今も昔も人間は生まれて老いて病んで死んでいく人生を送り
どこまでも自分を中心に生き果てしない欲望を膨らませ
思い通りにならずに苦しみ悩み迷いのなかにあるというのが仏さまの見立てです。
 
 私たち皆さんお一人お一人のことです。
仏法を聴聞するなかに本当の意味で豊かな生活幸せとは何かということを聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.10)

七日七日の仏さまのご縁です

 昨日初七日のご縁にお参りしました。
最近は亡くなってすぐご遺体を葬儀社にはこび通夜葬儀をされるところが多くなりました。
 それで初七日で初めてお家のお仏壇にお参りして
49日の中陰の間のお仏壇のお飾りに接することになります。
 
 お家で臨終勤行を勤めるときはその場でお仏壇のお荘厳をしまたお話をして
わからないことは何でもお寺に聞いてくださいと言いますが
葬儀という急な出来事で時間だけが経っていき聞くこともなく
昨日も初めてお仏壇にお参りして気づいたことです。
 
 お仏壇と中陰壇が遠く別々に置かれてお仏壇のお道具が中陰壇に移してその前に立派な座布団が置かれてあります。
お遺骨ご遺影お位牌が置かれた中陰壇の前でお勤めしてくださいということです。
 常日頃から申していることですが、お勤めはお仏壇のご本尊阿弥陀さまの前でさせていただきます。
それでお仏壇の所定の場所にお仏具を移し直してお勤めをしたことであります。
 
 私たちの日常のこともそうではありませんか。
何でもわからないことは聞きなさいと言うけれども聞きませんね。
ここに書いてますから読んでおいてくださいといっても読みませんね。
 
 とりわけ仏さまの仏事のことは日頃は関係ないことのようで
その時になって初めて聞いて教えられるということです。
 仏さまのご縁です。
この私のために先に往かれた仏さまがまさに命がけでつくってくださったご縁といただいて
仏さまの教えを聞かせていただきましょう。
 
 日頃は忙しい忙しいで自分のことで精いっぱい生きることで精いっぱいの私です。
だからこその仏さまのご縁なのです。
 
 仏法は亡くなった人のためだけにあるのではなくて
この私のために用意をしてくださったのが阿弥陀さまの救いの法南無阿弥陀仏のお念仏なのです。
 
 大切なお方とお別れをするという悲しみのご縁ですがそのまんま仏さまのご縁といただいて
七日七日のご縁ご縁にお参りされ仏法聴聞させていただき
南無阿弥陀仏のおはたらき一つでお念仏申す身にさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.11)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
0
4
7
2
3
8
TOPへ戻る