本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

私たちの日常いつも阿弥陀さまがご一緒です

 台風19号関連の情報が昨日NHKテレビで終日放送されていました。
大変な雨で多くの川が荒れ狂い氾濫する様子を画面で見るだけで恐いですね。
 亡くなられた方行方不明の方も多く今も救助を待って不安な中に過ごしている方がたくさんいらっしゃるということです。
これから被害がどのように広がっていくのか心配です。
 
 今朝はこうしてまばゆいぐらいに日が昇り青空になりました。
台風一過といいますが、何か非情な感じもします。
 今日の新聞テレビ欄を見ますと一転スポーツ中継真っ盛りです。
プロ野球のセパ両リーグクライマックスシリーズの大一番があり夜はラグビーワールドカップ日本の最終決戦と
昨日と打って変わった様相です。
 
 私たちの日常です。
悲喜こもごも、悲しいこともあれが楽しいこともある私たちの日暮しです。
 日常私の思い通りなる楽しいことばかりあれば良いのですが
そんなわけにはいきません。
 
 私たちはこれまでの人生の歩みのなかで思い通りにならない人生の営みということを
どこかでわかっているつもりですが突然思ってもみなかったことに出くわしうろたえます。
 どれもこれもこの我が身が引き受けていくことで誰も代わってはくれません。
この我が身です。
 
 思い通りにいかず苦しみ悩みに沈み迷い心細く不安のなかに落ち込む私を
すでに遠い昔から見抜かれてこの私にいつも寄り添い必ず救うとおはたらきの仏さまがいらっしゃるという
阿弥陀さまの救いのみ教えです。
 南無阿弥陀仏のおはたらきとなって阿弥陀さまが今こここの私のところに来てくださり
私の口からナマンダブツとお念仏が出てくださいます。
 そのこと一つ聞いてくれよ有難く喜び受けいれてお念仏申す身になってくれよというのです。
 
 今日は仏教壮年会の例会ということでお気持ちをもって皆さん円光寺阿弥陀さまのご尊前にお参りです。
毎日ということではありませんがこれが皆さんの日常です。
 どうぞご縁ご縁にまたお参りしていただいて
いよいよお念仏を申す生活お浄土への人生の道行きをご一緒させていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.13)

吉野彰さんがノーベル化学賞を受賞です

 ノーベル化学賞にリキウムイオン電池を開発した吉野彰さんが受賞されたというニュースです。
このたびのテレビ新聞の報道で初めて聞くことばかりですが
リキウムイオン電池が私たちの生活になくてはならないものと知ってまた驚くことばかりです。
 世界中の人がみんな当たり前に使っている携帯電話スマホパソコンに欠かせないものであり
電気自動車の普及など未来の生活を切り開くものだと期待されています。
 
 人間が生み出した科学の力です。
科学研究を極めて人間は様々なものを発見発明し私たち生活は飛躍的に豊かで便利なものになりました。
 
 ノーベル賞はダイナマイトを発明したノーベルの業績に由来するものですが
ダイナマイトは人の暮らしを豊かにした一方で人を殺す兵器にも使われています。
 
 原爆も水爆も人間がつくったものです。
原子力の平和利用といって原子力発電は近未来の夢の電力と言われましたが
度重なる原発事故は原子力の再処理という深刻な問題を私たちに投げかけています。
 
 今やスマホの普及は全世界に及び私たちの生活になくてはならないものになりましたが
スマホを悪用した犯罪も後を断ちません。
 
 今回吉野さんの人となりが報道されるなかで興味深かったのは
大学時代に考古学に興味をもって遺跡の発掘などしたということです。
 考古学は私たち人類の歴史生命の起源を解明していくものです。
 
 長い長い人類の歴史の中で私たちが生命を受け継ぐ先祖の人間がいたということです。
ちょっと昔と比べても今の私たちの生活は先祖が想像することができないほど便利で豊かなものになりました。
 ではそれで本当に幸せですかといわれたらどうでしょうか。
文明文化が進歩して人間が進歩したかというと
今も昔も人間は生まれて老いて病んで死んでいく人生を送り
どこまでも自分を中心に生き果てしない欲望を膨らませ
思い通りにならずに苦しみ悩み迷いのなかにあるというのが仏さまの見立てです。
 
 私たち皆さんお一人お一人のことです。
仏法を聴聞するなかに本当の意味で豊かな生活幸せとは何かということを聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.10)

七日七日の仏さまのご縁です

 昨日初七日のご縁にお参りしました。
最近は亡くなってすぐご遺体を葬儀社にはこび通夜葬儀をされるところが多くなりました。
 それで初七日で初めてお家のお仏壇にお参りして
49日の中陰の間のお仏壇のお飾りに接することになります。
 
 お家で臨終勤行を勤めるときはその場でお仏壇のお荘厳をしまたお話をして
わからないことは何でもお寺に聞いてくださいと言いますが
葬儀という急な出来事で時間だけが経っていき聞くこともなく
昨日も初めてお仏壇にお参りして気づいたことです。
 
 お仏壇と中陰壇が遠く別々に置かれてお仏壇のお道具が中陰壇に移してその前に立派な座布団が置かれてあります。
お遺骨ご遺影お位牌が置かれた中陰壇の前でお勤めしてくださいということです。
 常日頃から申していることですが、お勤めはお仏壇のご本尊阿弥陀さまの前でさせていただきます。
それでお仏壇の所定の場所にお仏具を移し直してお勤めをしたことであります。
 
 私たちの日常のこともそうではありませんか。
何でもわからないことは聞きなさいと言うけれども聞きませんね。
ここに書いてますから読んでおいてくださいといっても読みませんね。
 
 とりわけ仏さまの仏事のことは日頃は関係ないことのようで
その時になって初めて聞いて教えられるということです。
 仏さまのご縁です。
この私のために先に往かれた仏さまがまさに命がけでつくってくださったご縁といただいて
仏さまの教えを聞かせていただきましょう。
 
 日頃は忙しい忙しいで自分のことで精いっぱい生きることで精いっぱいの私です。
だからこその仏さまのご縁なのです。
 
 仏法は亡くなった人のためだけにあるのではなくて
この私のために用意をしてくださったのが阿弥陀さまの救いの法南無阿弥陀仏のお念仏なのです。
 
 大切なお方とお別れをするという悲しみのご縁ですがそのまんま仏さまのご縁といただいて
七日七日のご縁ご縁にお参りされ仏法聴聞させていただき
南無阿弥陀仏のおはたらき一つでお念仏申す身にさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.11)

台風襲来に備えて

 勢力の強い大きな台風が来るぞ来るぞということでNHKのテレビ欄は今日一日台風情報ばかりです。
東海から関東へと日本の大動脈を縦断することで大変な雨が降り大きな風が吹いて
今まで経験したことがないほどの被害が起こるのではないかと今から心配されています。
 
 台風襲来に備えて準備を怠りなくすることが大事です。
ただ準備をどれだけしたら大丈夫なのかといって台風が来て災害に遭えばそれまでのことです。
 
 私たちの命のあり方にもたとえられます。
どんな人も等しく命終わる時が必ず来ますが準備はできているかということです。
 
 私たちはそれぞれ命を生きています。
若くて健康な時も老いて病気になる時も生きていますが
ずっとずっと生きているわけではなく命終わる時が必ず来ます。
 我が身のことと考えたくないけれどもその時が必ずやってきます。
それも何時のことかわからないし今日明日突然のことかもしれません。
 大事なことはその構えはできているかということです。
まさに生死(しょうじ)の一大事の解決です。
 
 浄土真宗の仏教を聞かせていただきます。
阿弥陀さまの救いの法です。
 阿弥陀さまは生死の苦海に沈む私たちを見抜かれ必ず救うと
南無阿弥陀仏のおはたらきで私をお念仏申す身にお育ていただき
命終わるその時阿弥陀さまのお浄土に生まれさせ仏に成らせてくださるのです。
 死んだら終いの命ではなく無量のいのちをいただきお浄土からこの世に還って来て
これからもずっと有縁の方々と共々に生きていく
南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに私たちは今生かされて生きているという教えです。
 
 台風が来るぞ来るぞと大変です。
準備を怠りなくしましょう。
 その上でこの命死んだらどうなるか。
この私の命の行く末まで心配し阿弥陀さまが用意をしてくださった南無阿弥陀仏の法を聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.12)

お寺とのご縁つながり門徒であることの有難さです

 昨日葬儀社からお電話があって亡くなられた方のご遺体をあずかっていますが
このお名前の方はお寺のご門徒の方ですかという問い合わせでした。
 円光寺のご門徒で長く病気で入院されていると聞いておりずっと音信がない方です。
ご親族もいますが最近この方も入院されたということでお家も留守で連絡がついていません。
 ご門徒ということで葬儀社の方とこれからのことについて相談しました。
 
 葬儀社としてはご遺体は預かっているけれども身寄りの方に連絡がつかなくて困っているとのことです。
身寄りのない方の場合は大分市が火葬納骨までしてくれるということで
ご遺体は今日火葬されるといいます。
 お葬式ということではありませんが
火葬される前に私の方が出向いてお勤めをしましょうということになりました。
 
 次にお遺骨はどうしましょうかというお話です。
身寄りがないのではないということで大分市で預かってもらえず
お寺の方でお墓の有無の確認ができるかということでした。
 墓地にお家のお墓があるので納骨までお寺の方でお遺骨を預かりますとお伝えしました。
 
 その後身寄りの方から電話がありました。
遠方にいらっしゃる方で今日明日すぐに帰ってくることができないとお聞きして
大分に帰って来て納骨するまでお寺でお遺骨をお預かりしましょうというお話までできました。
 
 お寺とのご縁つながり門徒であることの有難さを思います。
今は家族の形態も様々で一つ屋根の下で親子兄弟夫婦という家族が一緒に暮らすことは本当に稀で
少人数の核家族一人暮らし世帯が増えてきました。
 
 親子兄弟夫婦であっても家族のつながりが薄くなり
老いていき病気になって命終わるとき
誰がお葬儀をし火葬して遺骨をみてくれるのか不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 
 そこに昔からのお寺とのご縁つながりがあるということです。
ご縁のあるお方です。お父さんお母さんにも大変お世話になりました。
 今日火葬されお寺でお遺骨を預かってこれからどんなことになるのかわかりませんが
こうして円光寺の真ん真ん中にいらっしゃる阿弥陀さまのご縁につながって
安心できるところがあるのではないでしょうか。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.9)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
0
4
7
1
1
9
TOPへ戻る