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お念仏を申す生活法話

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本堂お内陣のお荘厳が整いました

2024-11-25
 明日から三日間お勤めさせていただく
親鸞聖人のご法事<御正忌報恩講法要>の
本堂お内陣のお荘厳が整いました。

 昔からそれぞれのお寺で
受け伝えられてきたことがありますが
私たちのお寺ではお飾りもお菓子も昔ながらの
ご門徒衆の手作りのものが受け継がれています。

 お飾りは餅米をつき小餅にして
串に通しボテに寄せて色付けをします。
 お菓子は米粉をこねて三種類の押し紋の落雁にして
色付けをします。

 細かい工程もあり一日でできる作業ではありません。
何日も頃合いを見てご門徒衆にお手伝いいただきますが
人手も要ることで大変です。

 法要前日の今日が最後の仕上げです。
朝早くから皆さんにご加勢いただいて
半日かけて出来上がりました。
 一つ一つ仕上げていく地道な工程で
皆さん黙々とお手伝いくださり有難いことです。

 出来立てのお飾りとお菓子を
色あでやかな水引と内敷の卓にお供えします。
 「まあきれい!」とご加勢の方々の声がします。
スマホで写真を撮る人もいます。
 自分たちがした作ったものですが
お内陣に飾られてお浄土の荘厳です。

 お浄土の荘厳はそのまま
「まかせよ救う」の南無阿弥陀仏のおはたらきです。
 きれいなお荘厳を前にして
皆さんほれぼれと見惚れます。

 阿弥陀仏のご本願のおはたらきに
ほれぼれとまかせまいらせて
お念仏申させていただきます。

 いよいよ明日から
年に一度の御正忌報恩講のご縁です。
 親鸞さまが私たちに伝えてくださった
お念仏の尊いご縁です。

 皆さん共々にお寺参りさせていただきましょう。
お寺参りがそのまま
親鸞さまがご一緒のお浄土参りです。

 「いっしょにいこうえ!」と
親鸞さまの声かけが聞こえます。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241125)

母の誕生日

2024-11-24
 今日11月24日は母の誕生日です。
今年で満99歳白寿のお祝いでしたが
今年1月10日にお浄土に往生されました。

 人と生まれた誕生日ですが
南無阿弥陀仏のおはたらきで
人の命終わるそのままに
浄土の仏と生まれさせていただくと
お念仏のみ教えに聞かせていただきます。 

 遥か昔の無始以来迷いの生死を繰り返してきて
このたびは人間界に生まれたといわれます。
 迷いの境涯を輪廻転生するこの私を
放っておけず救わずにはおかないとご本願をおこし
南無阿弥陀仏と成就してくださったのが
阿弥陀如来さまです。

 阿弥陀さまの「まかせよ救う」本願力に
遇わせていただき
この人生を空しく過ごすのではなく
お念仏申して生き抜かせていただき
人の命終わるときにそのままお浄土に生まれ
さとりの仏にさせていただくのです。

 母の誕生日は父の誕生日と同じく
私のいのちの起点であり
これからも大切な日であり続けます。
 母がこの世に生まれたればこそ
お念仏のご縁に遇わせていただいたことです。
 南無阿弥陀仏とお念仏申して
いつでもどこでもご一緒してくださる
母の仏さまにお礼をいたします。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241124)

お通夜のご縁

2024-11-23
 お通夜のご縁にお参りしました。
今は家族葬という葬儀のあり方が一般的になって
お参りは家族と主な親族が殆どです。

 広い空間の葬儀場で
10数人のお参りの方が特に遠くに感じられます。
 そして知り合いのご門徒有縁の方が
いらっしゃらないなかでのご縁です。

 いつものようにお勤めをして
ご法話お取り次ぎをさせていただきました。
 お通夜のいつものお話ですが
お参りに方にとっては
初めて仏さまのお話を聞く人も多いと思います。

 これまで多くの人がお参りされるお通夜のご縁で
初めての方もよく聞いてくださる印象がありましたが
何かさらっとした雰囲気で
返ってくるものが感じられません。
 私の勝手な思い過ごしかもしれません。

 お通夜のご縁は先に往かれたお方が
まさに命がけでつくってくださった尊いご縁です。
 有縁の方々を御仏前に誘い
仏法聴聞をお勧めです。
 大切なお方とお別れする悲しい縁ですが
そのまま仏さまのご縁といただきましょう。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241123)

山門をくぐる

2024-11-22
 神社には鳥居があり寺院には山門があります。
それぞれに意味は異なりますが
世俗の世界から神や仏が住む聖域に入る
境界ということです。

 お寺の山門は解脱門といわれ
山門をくぐって入るときは世間のことはすっかり忘れて
御仏前に身を置き仏法聴聞しなさい
ということでしょう。

 お寺でご法話聴聞させていただきます。
仏さまのお話です。
 阿弥陀仏の本願念仏のお救いの法を
聴かせていただきます。
南無阿弥陀仏のお心おはたらきです。
 「まかせよ救う」の心強いみ教えを
有難く聴聞させていただきますが
山門から出るときには聴いたご法話をすっかり忘れて
家に帰ってしまうということをよく聞きます。

 あひる同行というそうです。
アヒルは水陸両用で池の上でも泳げて
池から陸に上がる時にブルッと羽を振るって
羽についた水滴を払いますが
聴いたことを全部ブルッと振り落として
しまうというのです。

 浄土真宗の救いの肝要は
阿弥陀仏の本願成就の名号法を聞いて信心いただき
お念仏申す身にさせていただくことです。
 南無阿弥陀仏のおはたらきが
私の心に届いて信心いただき
私の口からいお念仏が出てくださるのです。

 「まかせよ救う」のおはたらきにそのまままかせて
お念仏申させていただきましょう。
 お念仏は救いの条件ではありません。
お念仏申すところに
阿弥陀さまがご一緒くださっていることを
有難く尊く聞かせていただきましょう。

 お念仏申す身につけばしめたものです。
忘れてもいいのです。
 お念仏のご法義の確かさは
私が忘れても阿弥陀さまは決して私のことを忘れない
摂取不捨のおはたらきなのです。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(20241122)

同級生と御仏前で再会です

2024-11-21
 俳優の火野正平さん
元横綱の北の富士さんの訃報です。
若い時分は元祖プレイボーイ
プレイボーイ横綱と言われ
浮名を流した御仁です。

 近年は火野さんはNHK『にっぽん縦断 こころ旅』で
北の富士さんは大相撲の解説でお茶の間の人気を博し
私もいつも楽しみにしていました。
 一度もお会いしたことはありませんが
若い頃からずっと知り合いの
身近な方が亡くなったようで残念です。

 火野さん75歳、北の富士さん82歳です。
自分の年齢に重ねてふと人生の機微を思います。

 先日中学校の同級生2人が訪ねて来られました。
1人はお寺のご門徒のお家の方で
もう1人は以前有縁の方のお通夜のご縁で会って
お話をしたことがありました。

 散歩の途中にあるお寺の掲示伝道の話です。
「釈尊 お前も死ぬぞ!」という言葉についてでした。

 仏教の開祖でおさとりを開かれたお釈迦さまも
私たちと同じ生死の身を生きて命終えていきました。

 どんな人も諸行無常のこの世に生きて
この命終えていかねばなりません。
 愛別離苦と
愛する大切な方とも別れ離れていく
思い通りにならない苦悩に迷う私のいのちの真相です。

 お釈迦さまは
生死の迷いを超えていく仏道を明らかにしてくださり
私たちに仏法聴聞をお勧めです。

 死んだら終いのいのちを生きているのではなく
「まかせよ救う」南無阿弥陀仏のおはたらき一つで
どんな人も命終わるとき
そのまま阿弥陀仏のお浄土に生れて
さとりの仏さまに成らせていただく
浄土真宗のみ教えです。

 阿弥陀さまの御仏前での再会でした。
ご一緒にお念仏申して仏さまにお礼をしました。

ご一緒に、お念仏申しましょう。(2024.1121)

円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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