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お念仏を申す生活法話

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時計が止まって、サアー大変!

 このお朝事は毎朝6時半からのお勤めということです。
ご本山のお朝事は毎朝6時の定刻に喚鐘がなって始まります。
 
 円光寺のお朝事は6時半少し前後します。
今日は3分程遅れました。
 というのは身に着けている腕時計が止まっていたのです。
時計を見ると6時22分でまだ大丈夫と思っていたらずっと6時22分で
慌てて他の時計に付け替えて見たらすでに6時半だったのです。
急いで準備をして喚鐘をついてということです。
 
 朝の時間は本当に貴重です。
それぞれの朝の時間朝の営みがあります。
 規則正しい生活は朝の時間に凝縮されているようで1分たりとも疎かにできない感じです。
朝6時半のお朝事に間に合うように常朝事の皆さんのいつもの朝の時間は決まっているのではないでしょうか。
 
 ピンポーンピンポーンと毎朝6時17分過ぎに本堂のチャイムが鳴ります。
Yさんが一番早くお参りされます。
それからまたピンポーンピンポーンと賑やかに3人のお同行が続きます。
 
 お朝事のお勤めをご一緒して私たちの一日が始まります。
お念仏申して始まる一日のお念仏の生活です。
 何かいつものことで当たり前のようですが
南無阿弥陀仏の大きな大きないのちのつながりのなかにこの命生かされて生きることの有難いご縁です。
 
 私一人のことではなく皆さんの隣の方にも呼びかけ声かけをして
どうぞご一緒にご縁ご縁にお参りしてください。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.25)

いつでもどこでも南無阿弥陀仏の仏さまが私に寄り添ってご一緒してくださってます

 天皇陛下の即位の礼に海外から元首といわれる国を代表する方々がおみえになり多くの報道陣が同行されました。
日本の古式ゆかしき伝統儀式を各国のメディアはどう見て伝えたのでしょうか。
 
 1300年以上も前から天皇の即位の度に行われてきた事だといいますが
私たちが実際に知るようになったのはつい最近のことです。
それも今はテレビ映像を通じてリアルタイムで私たちは観ることができます。
 
 天皇皇后はじめ皇族方のいでたち古くからの衣装に注目です。
誰もが身に着けられるものではなく儀式のなかでのことですが
女性は十二単を身にまといきらびやかな平安絵巻との表現そのもので
歩く姿を見るにつけ大変だなという思いで観ていました。
 
 ハイライトは天皇皇后両陛下がそれぞれ高い台座からスーッとお出ましになって天皇即位を宣言されることです。
天皇は戦前までは現人神ということで神さまの所作です。即位の礼自体が神事なのです。
 国民を代表して安倍首相が台座の前に立ち天皇陛下のお言葉を聞かれてお祝いの言葉を述べられました。
 
 今回は平成の天皇の即位の礼をほぼ踏襲されたということです。
そのお言葉の中で平成の天皇とは違った「国民に寄り添う」という文言が注目されています。
国民とは私たちこの私です。
 平成の時代は阪神淡路大震災や東日本大震災をはじめ未曾有の大災害が日本各地で次々に起こり
両陛下の被災者に向き合い避難所ではひざまづいてお話を聞き声をかけられていたお姿が印象的でした。   
 まさに日本国憲法によるところの「日本国と国民の象徴」としてのおつとめです。
昭和以前の天皇のお姿とは思いつかないもので
人々は励まされ皇室を身近に感じることになりました。
 
 私たちの阿弥陀さまという仏さまも寄り添ってくださってある仏さまです。
阿弥陀さまはいつでもどこでもこの私に寄り添ってご一緒してくださる南無阿弥陀仏の声になった仏さまです。
 ナンマンダブツナンマンダブツとお念仏を申すところ
「私がいるよ 大丈夫だよ 安心して 精いっぱい あなたのいのち 輝かせて 生きなさい」と喚んでくださる仏さまです。
 ではお念仏申さなかったらこの仏さまはいらっしゃらないのかというと違います。
阿弥陀さまは南無阿弥陀仏のおはたらきでもう既に私のところに来てくださっているのです。
 私の口からナンマンダブツとお念仏が出てくださいます。
阿弥陀さまがいつでもどこでもご一緒なのです。
 
 南無阿弥陀仏の仏さまの大きな大きなおはたらきのなかに今日も一日共々に生かされて生きてまいりましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.24)

法名をいただく一生に一度のご縁です

 大海組連続研修会の修了生で先日ご本山にお参りされたご門徒さんがお寺にみえました。
このたびのご縁で帰敬式(ききょうしき)を受けて法名をいただいたことのご奉告のお礼参りです。
 
 仏弟子としていただく「釈○○」という法名です。
皆さんの中でも法名を頂いている方もいますが、京都西本願寺でのご縁です。
 「厳かな雰囲気で緊張しました」とそして「不謹慎ですがこれは一生に一度のことだと思いました」と言われました。
今日本で開催されているラグビーワールドカップのキャッチフレーズ「4年に一度じゃない。一生に一度だ」を思ってです。
日本にまたこの大会が来ることはまずないから見逃さないようにということです。
 
 法名を頂くというのはこの一生で二度も三度もあることではなくて一度っきりのことです。
ただお念仏のご法義をいただきますと一生に一度どころではない大変有難いことだというのです。
 一生というとこの人生の一生人に生まれて死ぬまでの間のことですが
南無阿弥陀仏の救いの法はただ人間の一生という期間限定のことではないのです。
 
 親鸞聖人はご和讃に法然聖人に出遇いお念仏のみ教えに出遇われたよろこびを
「永劫多生の間にも 出離の強縁しらざりき 本師源空いまさずは このたび空しく過ぎなまし」とうたっています。
 
 永劫多生(ようごうたしょう)です。一生ではなく多くの生です。
私たちは何度も何度も生まれては死に生れては死にを繰り返し今こうして人間に生まれて生きているというのです。
 そしてこの人間に生まれたのは仏法に遇うためだと仏法聴聞をすすめられるのです。
お念仏のみ教えに遇わずじまいに終わることほど空しいことはないといわれるのです。
 
 ただ南無阿弥陀仏の救いの法は誰一人漏らさず必ず救うとおはたらきですから
迷いの世界を何度も何度も経巡ってきたこの私のことを決して見捨てることがなかったのです。
 
 この人生でいったら一生に一度のご縁です。
「一生に一度のご縁に遇えてよかったです」と言われご一緒にお念仏申しました。
 
 法名を頂くということはこの私が阿弥陀さまのご本願のお心を聞かせいただき信じまかせて
お念仏申す身にさせていただくという大きな有難いご縁です。
 
 一生に一度のご縁をいただいて今日の皆さんです。
お念仏申して一日一日を大切に過ごしお浄土への人生を共々に生き抜かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.23)

天皇即位の礼に思う

 今日は祝日で学校もお休みです。
天皇陛下が国内外に天皇即位を宣言する「即位礼正殿の儀」が行われるということです。
 
 大きな造りの台座に天皇陛下がましましてお言葉を述べられます。
古くから伝わる儀式ですが大正天皇の頃から大きな台座が二つ並ぶようになったそうです。
天皇陛下と皇后陛下のそれぞれの台座です。
 
 日本は島国で江戸時代は鎖国をして国外との交流がなく国内向けの儀式でよかったのですが
明治以降の開国で外国との交流を積極的にはかる上で
ヨーロッパの伝統ある王室の国王と王妃という形態に学び
大正時代から国外へも広く天皇即位を伝えることで天皇陛下皇后陛下と並んでという儀式になったそうです。
 時代の変遷とともに伝統的な行事も変わっていくということです。
 
 私たちの浄土真宗のお寺の形態を重ねて思います。
浄土真宗のお寺には住職と坊守がいます。
 親鸞聖人は自ら妻帯し家族をもたれました。
それまでの僧侶にはなかったことですが
浄土真宗のお寺は住職坊守という家族の形態をもってお念仏のみ教えが伝えられてきたのです。
 
 住職坊守それぞれにお寺を護持しみ教えを伝えるというお役目があります。
今は他宗のお寺も住職と家族が一緒に住まいすることが一般的になりました。
 ただ浄土真宗の坊守ほど明確な役割はないと思います。
浄土真宗のお寺はこれまで女性で支えられてきたと言われます。
坊守を中心とした仏教婦人会活動は長い歴史がありお寺の活力そのものです。
 最近仏教壮年会ができていよいよ男性の出番になりました。
 
 私たちのお寺です。
住職坊守そしてご門徒皆さんと共々に念仏聞法の道場のお寺を護り
お念仏のみ教えを聞かせていただき伝えていきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.22)

お茶日というご法座

 昨日大在のT寺さんで大海組の仏教婦人会の年に一度の大会がありました。
本堂満堂の170人の方がお参りでした。
 
 午前中ご門徒の七日日のご縁にお参りしました。
4人の方がお参りで2人は近所の方でした。
生前亡くなられた方に大変お世話になったということです。
 
 もう随分前の話になりますかお茶日(ちゃび)というご法座がありました。
七日七日やご法事のご縁に近所の方に声をかけご法座が立ちます。
 大きな看板をあげてということではなく一人一人に声かけをし皆さんが気持ちをもって集まるのです。
 
 お茶日ですからお茶がでます。
お茶の友もでますがお斎という食事を出すほどではありません。
 
 ご一緒にお勤めをし仏さまのお話をお取り次ぎさせていただいて私は失礼しましたが
その後四人でゆっくりお茶を飲みながら色んな話になったのではないかなと思います。
 
 今日のお朝事のご縁もそうですが
お寺のご縁もお家のご縁も私たちのご縁はみんなご本尊の阿弥陀さまを中心としたご法座なのです。
 人数は170人4人ですが人数の問題ではありません。
170人4人の人人人なのです。
 その一人一人の方に仏法に遇ってほしいお念仏を申す身になってほしいという仏さまのご催促です。
仏さまのご催促をいっぱいいっぱいいただくお念仏のご縁です。
 
 お茶日というご法座の有難さを思います。
年に一度の大きな行事になると人数を集めることに力が入って行事をする前にくたびれ果てることにもなります。
 お茶日は日常平生のご縁です。
ご縁ご縁に集まりましょうと気軽に声をかけ合ってご一緒にお念仏のご縁をいただきましょう。
お念仏のご法義が私たち一人一人のところに届けられているのです。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.10.18)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
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