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お念仏を申す生活法話

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ご満座のご縁です

 今日11月28日は旧暦の親鸞聖人の祥月の御命日です。
新暦で言いますと1月16日でご本山西本願寺では毎年1月9日から16日まで七昼夜のご法要をお勤めします。
 
 円光寺では本堂が新しくできて40年来11月26日から28日までお勤めをします。
浄土真宗のお寺では必ずといっていいほど親鸞聖人の御正忌報恩講をお勤めしますが
皆さんのお家のお仏壇にも親鸞聖人のご絵像がご安置されており
お家でも報恩講のお勤めをさせていただくのが浄土真宗門徒の習いです。
 
 
 親鸞聖人の一年に一度のご法事のお勤めです。
今日は午前10時からご満座のご縁です。
円光寺では3日間のご縁ですがご満座をもちまして今年の報恩講のお勤めをおさめます。
 
 明日のお朝事はにぎやかなお浄土のお荘厳が平生のいつものお荘厳に戻ります。
ただ平生のお荘厳といいましても平生今こここの私を目当てに
阿弥陀さまのお救い南無阿弥陀仏のおはたらきがあるのです。
 
 どうぞご縁ご縁にお参りされていよいよお念仏を申す身にさせていただきましょう。
そのことが報恩、親鸞聖人のご恩に報いる一番のことであります。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.28)

仏法に遇うご縁です

 御正忌報恩講の二日目お朝事のお勤めです。
今日は普段のお衣とは違う黒衣に五條袈裟を着けています。
皆さんのお家のご法事の時にもこの衣体でお勤めさせていただきます。
 
 昨日のお内陣でのお勤めは色衣に袴そして五條袈裟でした。
明日は親鸞聖人のお葬式の習いで七条袈裟という大きなお袈裟を着けます。
ご門徒皆さんのお葬式のときもこの衣体です。
 特別な衣体です。そして特別なお内陣のお荘厳です。
 
 でもお浄土のお荘厳に本来特別も普段もありません。
いつもお浄土のお荘厳は同じです。
南無阿弥陀仏のおはたらきが形となって私に届けられているのです。
 私たちの手が入ったお荘厳ですがこの私が南無阿弥陀仏のおはたらきをいただくことに変わりありません。
 
 円光寺の御正忌報恩講のお勤まりはわずか三日間です。
昨日から始まりましたが今日は中日で明日は千秋楽です。
すぐ終わってしまいます。
 
 それにしてもこのお内陣のお荘厳見事ですね。
お浄土のお荘厳です。ほれぼれします。
 仏法に遇うとはこうして視覚でもって感じることでもあります。
一人でも多くの方にこのお荘厳を見てほしいと思います。仏法に遇ってほしいのです。
 
 実際に人から聞いても写真で見てもわからない感じることができないところがあります。
やはりここはお寺にお参りしてこのお浄土のお荘厳お念仏のみ教えに遇ってほしいと思います。
 
 日頃もいいんですよ。日頃もいいけれどもやっぱりここは
身を引き締め思いをもってお勤めさせていただくことが御正忌報恩講の昔からの習いです。
 
 昨日はお葬式があってこれも円光寺の習いですが
火葬場からお遺骨をお供してもらってこの本堂のお内陣に私がお供しご安置してお勤めをしました。
 びっくりしたと思います。
こんなに見事なまさにお浄土のお荘厳です。
 阿弥陀さまのお浄土おさとりの国に往生させていただき仏にさせてもらうのです。
そしてお念仏申すなかに南無阿弥陀仏となってこの世に還って来てくださると聞かせていただきます。
 
 どうぞ一人でも多くの方に声をかけられお誘い合わせお参りされてお浄土のお荘厳に遇うてください。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.27)

信を獲れ信を獲れ

 今日から三日間の親鸞聖人御正忌報恩講のお勤めです。
お内陣のお荘厳がきれいに整いました。
 お浄土のお荘厳です。
 
 ご門徒皆さんの思いいっぱい寄せていただき何度もお手伝いいただいてお浄土のお荘厳ができました。
お浄土のお荘厳を前にしてほれぼれとします。
 
 ほれぼれとして「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏のお喚び声が聞こえてきます。
「おまかせします阿弥陀さま」とお礼をさせていただきます。
 
 御正忌報恩講のご縁は信心獲得のためと申します。
蓮如上人は御文章さまに何度も何度も「報恩講中に信を獲れ信を獲れ」と私たちにくだされています。
 叫びにも似た蓮如上人の信心獲得のお勧めの声が聞こえてきそうです。
 
 どうぞ一人でも多くの方に報恩講のご縁に遇うてお念仏申す身になってほしいというのが
親鸞さま蓮如さまのの大きな願いであります。
 
 今日明日明後日の三日間しかこのお荘厳に遇うことはできません。
一目見るだけでも皆さんお誘い合わせお参りしていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.26)

南無阿弥陀仏は平生今おはたらきです

 昨日まで三日間親鸞聖人の御正忌報恩講のお勤めをさせていただき
今朝はお内陣のお荘厳が平生のお荘厳に戻っています。
 このお朝事もいつもの皆さん6人のお同行でお勤めさせていただきました。
 
 今日の御文章さまのなかに平生業成(へいぜいごうじょう)という言葉が出てまいりました。
南無阿弥陀仏阿弥陀さまのお救いは平生今のお救いですという浄土真宗のご法義の要です。
 
 今こここの私をめあての阿弥陀さまのご本願「必ず救うまかせよ」の南無阿弥陀仏のおはたらきが
今こここの私にはたらいてくださってあると聞かせていただきます。
 
 南無阿弥陀仏のおはたらきは御正忌報恩講の大きなご縁もそうだし今このご縁なのです。
平生今のご縁です。
 
 これからまた皆さんご一緒にお朝事参りさせていただき
お浄土への道を共々に歩ませていただきましょう。
 
 今日から門徒報恩講ということでご門徒皆さんのお家にお参りいたします。
お家のお仏壇をきれいにお荘厳してご家族ご一緒に報恩講のご縁に遇わせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.29)

フランシスコ教皇の発信

 昨日来日中のローマカトリック教会のフランシスコ教皇が被爆地の長崎と広島を訪れ演説して核兵器の廃絶を訴えました。
核兵器は無い方がいいです。戦争のない平和な世界になってほしいと思います。
これはこの地球上に生きる私たちの共通の願いです。
 
 ただ私たち人間が生きる世界には色んな国があり色んなものの考え方の人が住んでいて
政治の世界では核兵器をもつことが戦争の抑止力になるという主張が根強くあります。
 戦争を起こさないための核兵器の役割とでもいうのでしょうか。
ちょっと考えたらおかしな話ですがそれが核兵器保有国をはじめ国際政治の潮流なのです。
 
 そうしたなかで宗教が一つ警鐘を鳴らすというのが今回の演説かなと思ったりします。
宗教の役割です。
 私たちの浄土真宗も仏教も宗教です。
ただ仏教者が私たちの本願寺のご門主の言葉が世界中に発信されるかというと極々内々のことに留まります。
 
 何で?カトリックの教皇の発言力が大きいのかということです。
この二千年余りの世界の歴史をみると西洋のキリスト教宗教圏を中心としたものであり
今も世界の政治経済の主要国は西洋の国々が占めています。
 
 原爆をつくり広島長崎に投下したのもキリスト教徒かもしれません。
そんなことを考えると何故?なぜ?と矛盾だらけのことばかりですが
これが私たちが生きている現実なのです。
 
 宗教と政治の問題です。
宗教と政治にはそれぞれの役割があり宗教は政治に口をはさむべきではないと言われます。
 身近なことでいえばお念仏の教えと現実の生活です。
お念仏と生活は別々のことではありません。お念仏申す生活です。
南無阿弥陀仏のみ教えを依りどころに今ここに生きるこの私の問題なのです。
 
 お念仏の教えを聞かせていただくなかでおかしいと思うことがあれば発言してよいのです。
仏さまのものの見方考え方に人間中心自己中心の私たちのものの見方が問われているのです。
 
 大きな立場にある方が発言する発信力は大きな影響力がありますが
すべての人に受け入れられるものではなく大きな反発も起こります。
 
 南無阿弥陀仏は阿弥陀さまから私たちへの発信です。
あなたも私も共々にお念仏申して
「すべてのものを必ず救う」阿弥陀さまのお心おはたらきを聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.25)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
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