本文へ移動

お念仏を申す生活法話

RSS(別ウィンドウで開きます) 

今年の流行語大賞「ワンチーム」です

 昨日年末恒例の流行語大賞の発表があって「ワンチーム」になったそうです。
ラグビーのワールドカップの日本チームのスローガンです。
 日本開催で日本チームの大活躍があって大いに楽しませていただき日本中が大変盛り上がりました。
 
 日本チームは多国籍の選手で構成されたチームです。
選手の半分が国籍が違い見るからに体格も顔つきも肌の色も違う選手たちが
一つの日本というチームになって戦うことに深い感動を覚えました。
 
 今は多様性の社会といわれます。
人人みんな違うなかに一つの社会です。
 日本にも今多くの外国人が住んでいて一緒に生活をしています。
大分のこの近くにも外国の方をよく見かけます。
 言葉も宗教も生活習慣も違うお互いがそれぞれの違いを認め合い共に生きることが今まさに求められているのです。
 
 共生です。共に生きる私たちはワンチームなのです。
共に生きることなくしてこの社会は成り立っていきません。
 
 今スペインでCOP25という国連の会議があっています。
地球温暖化対策の国際ルール「パリ協定」の実施に向けての内容ですが
温室効果ガスの排出量世界第2位のアメリカがパリ協定からの離脱を宣言しました。
 
 同じ地球に住む者同士、アメリカも中国もインドもそして日本もどの国も同じ地球の住民です。
すべての国がワンチームになって取り組まなければ地球環境は危機に瀕し
次代に大きな負の遺産をのこすことにもなります。
 
 ワンチームになることがいかに難しいことなのか。
何が邪魔をしているのか。
 地球規模のことでいえば自国第一主義ということですし
突き詰めて言えば私が私がとどこまでも自己中心に生きる私のあり方が問われます。
 
 仏さまはそんな私のすべてを見てくださってそして教えてくださっているのです。
仏さまの教えを謙虚に聞かせていただきましょう。
 
 仏さまの願いは真のワンチームです。
それぞれ生活ぶりの違う私たちがお互いの違いを認め合い敬い合ってこの命を輝かせて生き抜き
一つ処のお浄土にすべてのものを生まれさせようと南無阿弥陀仏のおはたらきです。
 
 南無阿弥陀仏のワンチームの一員として私にできることを精いっぱいさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.3)

これも仏さまのご縁です

 昨日は満中陰のご縁で納骨にあがりました。
別府の鉄輪近くのお家でお勤めをし高速道路にのって光吉で下り木の上墓苑のお墓に納骨しました。
 お寺を出て帰るまでに3時間半のご縁でした。
円光寺のご門徒は元々は三佐地区内にあったのですが
今は三佐から転出されたお家も多く方々に点々としてお寺からいうと遠く離れていきます。
 
 円光寺は大分市内ですから大分の町中にお参りするとしてそんなに移動時間はかかりません。
でも例えば玖珠日田のお寺さんだったら福岡にご門徒があるとか大分市内にお参りするとかで
お家にあがってお勤めする時間以上に前後の交通の移動時間がかかるということです。
 
 これも大切な仏さまのご縁です。
今のつながりですが遠いご先祖からのご縁つながりです。
 このつながりも将来的には段々難しくなってくると思います。
 
 ただお寺とのつながりのなかにご先祖のルーツいのちの古里を思っていただけたらと思うのです。
この思いは歳を重ねるなかで懐かしく芽生えてくるものではないでしょうか。
 
 若いときは自分のことで精いっぱい生きることで精いっぱいでお寺のことなど無関心だった人も
人生を振り返るなかで思うこともあるのではないでしょうか。
 
 仏さまのご縁です。
ご法事のご縁をいただいて先に往かれた大切な方の年齢と近づいてまいります。
「あの時おやじはおふくろはどんなことを思っていたんだろう」などと思うのも
仏さまのご縁です。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.2)

お念仏の心でさせていただくありがとう

 さっき喚鐘を打っていますと雲に朝日があたって朝焼けがとてもきれいでした。
昨日は夕焼けが山にあたってすてきな光景を見ることができました。
 自然の移ろいです。
四季折々日々の日暮しのなかに周りのことに目がいくようになった歳でもあるのでしょう。
 
 今日から12月です。早いですね。本当に早いです。
師走といいます。それこそバタバタ12月も過ぎ去って行くのでしょうね。
 
 12月に入ると歳末たすけあい運動ということで
お坊さんが列をなして托鉢をしているところがあります。
 今は歳末に限ることなく自然災害も多く助け合いの募金活動がどこかここかで行われています。
 
 助け合いです。助け合って共に生きていきましょうということです。
困っている人の少しでも何か力になりたいという思いいっぱいです。
 
 ただ何かがあって助け合いということが言われますが
私たちのこの社会は自分一人で生きているのではなく
相互扶助お互いに助け合い支え合って生きている社会であり
生きていかなければならないのです。
 
 今は隣の人でも関係ない見て見ぬふりをするような寂しい社会であるような感じがします。
そういうなかにあって歳末たすけあいです。
 
 仏教で布施行といわれます。
六波羅蜜(ろっぱらみつ)という菩薩がさとりを求めて修める六つの行の最初の行で
歳末たすけあいに重ねていえば広く財物を施し見返りを期待しないということです。
 
 布施の心をそのままお念仏の心といただきます。
南無阿弥陀仏のお心おはたらきです。
 すべてのものを分け隔てなく救うという阿弥陀さまのおはたらきです。
 
 私たちはどこまでも自己中心にしか生きることができない凡夫ですが
お念仏の心を聞かせていただきお念仏の心で歳末たすけあい運動に参加させていただきたいものです。
 
 布施行は利他の行でそのまま自利の行です。
他を救うことで自らが救われるという布施の行をさせていただく有難さです。
 「お念仏の心でさせていただくありがとう」と私にできる精いっぱいのことをさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.1)

門徒報恩講のお勤めをさせていただきます

 昨日から門徒報恩講ということで皆さんのお家にお参りさせていただきます。
今年は四区から順番にお参りします。
 
 四区は沖と新港地区で私が子どもの頃は門徒の数も多く人もたくさんいらっしゃいました。
円光寺の歴史でいいますと
今は三佐に四か寺のお寺があって門徒檀家の数としては円光寺が一番多いと思います。
 ところが円光寺が三佐に移ってきた頃は門徒が少なく段々と増えていったということです。
 
 特に四区でのことで
ここは海に面して漁業を生業とする方が多く各地から漁師の方が三佐に移住し分家が増えていくなかで
門徒が多くなったのです。
 
 昭和30年代の大分新産都計画で漁場の海岸線が埋め立てられたくさんの補償金が入って
あの頃の円光寺は本当にすごい勢いがありました。
 親鸞聖人の大遠忌前々回の700回忌法要に円光寺から何とバス二台でお参りし
それも沖新港の四区の方が多かったと思います。
 
 円光寺をずっと支えてくださった沖新港地区のご門徒がどんどん減ってきています。
今在るご門徒のお家は殆どが高齢者の住まいで子どもの姿は殆ど見ることができません。
本当に寂しい限りです。
 
 三佐から外に出られたお家も多いのですが
お寺とのつながりは段々薄くなってきています。
 
 三佐内の皆さんのところには門徒の班がありお世話人がいてお寺の配りものをしたり集金にあがって
顔と顔を合わせ機会も多く人と人とのつながりがありますが
それでも以前に比べたらつながりが薄くなくなってきているように感じます。
 
 こうして門徒報恩講ということで私もお参りしてご門徒皆さんに会う機会になります。
お勤めが終わってお話になります。
 いつも一緒にお参りしてくださっていたおばあちゃんがいないので聞くと
体調が悪くて病院に施設に入っているということです。
 お歳を聞いてまたびっくりします。
実は私も同じように歳をとってるということでびっくりするようなことではないのですが
年月の経つ早さを身をもって感じます。
 
 人と人とのご縁つながりのなかに私たちは南無阿弥陀仏のお念仏でつながってあるということです。
報恩講を通じてお念仏をよろこび申す人が増えることを願いながらお勤めをさせていただきたいと思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.30)

ご満座のご縁です

 今日11月28日は旧暦の親鸞聖人の祥月の御命日です。
新暦で言いますと1月16日でご本山西本願寺では毎年1月9日から16日まで七昼夜のご法要をお勤めします。
 
 円光寺では本堂が新しくできて40年来11月26日から28日までお勤めをします。
浄土真宗のお寺では必ずといっていいほど親鸞聖人の御正忌報恩講をお勤めしますが
皆さんのお家のお仏壇にも親鸞聖人のご絵像がご安置されており
お家でも報恩講のお勤めをさせていただくのが浄土真宗門徒の習いです。
 
 
 親鸞聖人の一年に一度のご法事のお勤めです。
今日は午前10時からご満座のご縁です。
円光寺では3日間のご縁ですがご満座をもちまして今年の報恩講のお勤めをおさめます。
 
 明日のお朝事はにぎやかなお浄土のお荘厳が平生のいつものお荘厳に戻ります。
ただ平生のお荘厳といいましても平生今こここの私を目当てに
阿弥陀さまのお救い南無阿弥陀仏のおはたらきがあるのです。
 
 どうぞご縁ご縁にお参りされていよいよお念仏を申す身にさせていただきましょう。
そのことが報恩、親鸞聖人のご恩に報いる一番のことであります。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.11.28)
円光寺
〒870-0108
大分県大分市三佐3丁目15番18号
TEL.097-527-6916
FAX.097-527-6949
0
4
7
1
1
9
TOPへ戻る