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お念仏を申す生活法話

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東京オリンピックの聖火リレーの発表です

 昨日東京オリンピックの聖火リレーのコースと主なランナーが発表されました。
来年3月26日に福島のJヴィレッジを出発し全ての都道府県をリレーして
7月24日の開会式に新国立競技場に点火されるということです。
 
 Jヴィレッジは元々はサッカー場ですが東日本大震災の時に長らく震災復興の拠点になったところです。
第一走者はJヴィレッジで練習を重ね大震災の年の2011年に開催された
女子のサッカーワールドカップで見事優勝し被災地をはじめ日本国中を元気づけた
なでしこジャパンのチームメンバーが務めるということです。
 
 多くの有名な方々が聖火ランナーとしてゆかりの地を走りますが
大分県からは尾畠春夫さんが選ばれました。
 スーパーボランティアと言われて本人は嫌っていますが
この尾畠さんのニュースを最近聞きました。
 自宅近くの杵築から別府大分にかけて海岸線をずっと清掃作業をしているということです。
海洋ゴミといわれ問題になっているプラスチックごみの除去です。
 プラごみをウミガメが誤って食べて死んだというニュースに衝撃を受けて始めたといいます。
7月からのことといいますが全く知りませんでした。あらためてすごい人だなと思います。
 コメントがいいですね。
「捨てる人がいるから拾う人がいてもいいんじゃない」とね。
 
 尾畠さんの活動が中村哲さんの活動に重なります。
お医者さんでありながら戦乱のアフガニスタンで井戸を掘って水路をつくってと
小さな小さな取り組みが大きな大きな輪になっていくということです。
 
 尾畠さんの腕にマジックでグレタ・トゥーンべリさんの名前が書いてあるといいます。
環境活動家として今や時の人となり環境問題に取り組む行動や発言が注目されています。
 16歳の高校生です。大人から見たら「何を子どもが生意気なことを言ってるのか」と
世界の主要国のトップまでもが公に非難する事態です。
 
 本当のことです。痛いところをつかれてまともに反論できないのです。
公に影響力をもつ人ほど小さな声にもっと謙虚に耳を傾けるべきです。
大多数の大きな声に小さな声がかき消されるようなことは本当に危ういことです。
 
 私たちの日々の生活のなかにも同じようなことが言えるのではないでしょうか。
自分中心にものごとを見て自分の言うことが正しいとばかりに他の人の言うことを聞かないで
結果自分に都合のいい人ばかりの中にいて本当のことに気づくことなく生きていませんか。
 
 真実本当のことを知らされて私にできる精いっぱいのことをさせていただくことが大切です。
小さな小さな取り組みから大きな人とのつながりに広がっていくのではないのでしょうか。
 
 聖火リレーです。
日本国中1万人の方が聖火をつないでいくのです。
 つなぐというと私に力が入りますが私たちはつながっているのです。
仏さまのご縁つながりです。
 仏さまのご縁、南無阿弥陀仏のご縁です。
もうすでにつながってあるというご縁なのです。
 
 そのことを南無阿弥陀仏のお心を聞かせていただいて気づくのです。
何か私が私がと自分を中心に自分の思いにあわせてプツンプツンとつながりを切って行くようなことを反省して
どうぞお念仏を申すなかに私にできる精いっぱいのことを今日も一日させていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.18)

常日頃いつものお念仏のご縁いつものお念仏のお同行です

 このお朝事を常朝事といいます。
常にいつも毎朝決まって6時半からお勤めします。
 
 今日は10時から常例法座のご縁をいただきます。
この常例も常いつも毎月お勤めするということです。
 恒例の法要のない月の16日にご縁をいただきます。
16日は親鸞聖人の新暦の御命日で浄土真宗門徒の私たちにとって16日は特別な日です。
 
 旧暦でいうと28日です。
円光寺の御正忌報恩講は旧暦の祥月の御命日11月28日をご縁にお勤めしますが
ご本山京都西本願寺では1月9日から16日まで御正忌報恩講をお勤めされていて
円光寺の常例法座はこの16日をこれまでずっとご縁にお勤めしています。
 
 ただ12月は今日17日にお勤めします。
12月16日に仲村地区の恒例行事があり仲村から3人のお同行がいつも常例法座にお参りされることもあって
12月の常例法座は17日にお勤めしているのです。
 
 常例法座にはいつもの常参りのお同行がお参りです。
いつものお同行といつものようにお勤めができて本当に有難いことです。
 
 常ということが大事です。
常日頃といいます。私たちのお念仏のご法義は常日頃からのご法義なのです。
 平生業成(へいぜいごうじょう)のご法義です。
平生今この私のために南無阿弥陀仏のお救いの法がはたらいてくださってあると聞かせていただきます。
 
 常にお念仏のご縁を開いてくださってあることの有難さです。
毎朝6時にお寺の梵鐘がなります。
「6時半からお勤めですよ。そろそろ準備をしてお寺にお参りなさい」と聞こえてきます。
 6時半に喚鐘がなります。
「皆さん心してお朝事のお勤めをさせていただきましょう」と聞かせていただき
いつものお同行とご一緒にお正信偈さまのお勤めをさせていただきます。
 
 朝6時半に円光寺に行けばいつものお同行がお参りされていてお朝事のお勤めに遇うことができます。
この時だけの特別なことではなくいつでもです。
 常に今おはたらきの南無阿弥陀仏「まかせよ救う」のお喚び声をいっぱい聞いて
今日も皆さんようこそお参りでした。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.17)

曾ひいばあちゃんの50回忌のご縁です

 今朝6時の梵鐘をついて西の空を見ますと上方高くお月さんが輝いていました。
この頃毎朝澄んだ冬の暗い空にお月さんが本当にきれいです。
 5日前には西の空低く大きな満月のお月さんでした。
日々高く上がっていき今日は満月が欠けてしまっていましたが
この時間外に出ることで素敵な天体ショーを観れてとても贅沢な気分です。
 
 昨日50回忌のご法事のご縁がありました。
昭和45年にご往生された88歳の方です。
 お子さんも一人ご存命ですが100歳近くになりお参りではありませんでしたが
77歳のお孫さんが施主でお勤めをされました。
お孫さん、曾孫さん、曾ひい孫さんがご参りでした。
 
 曾ひい孫さんからいったら4代前の曾ひいばあちゃんの50回忌のお勤めです。
こうしたご縁に遇うことって中々できることではありません。
 自分が生まれた時には曾ひいばあちゃんはいなかったわけで
会ったこともない人だから関係ないお参りしなくてもいいとでもいうのでしょうか
50回忌だけに限らず最近のご法事に若い方子どもさんのお参りが少ないのはちょっと寂しく思います。
 
 ただちょっと考えてみてください。
この世で会ったことがない方といって私のご先祖の一人でも欠けていなかったら
この私がこの世に生まれることがなかったわけで、私の命の大恩人なのです。
 会ったことがない方のご法事だからこそご法事のご縁に遇うことで
その方のお話を聞かせていただき私のいのちのルーツをたずねていくことになるのです。
 
 ご縁つながって今の私があることを有難く思います。
私たちのご縁はお念仏のご縁です。
 南無阿弥陀仏のご縁をいただいてご法事のお勤めをさせていただき
今こうして皆さんお朝事のご縁にお参りできているということです。
 
 南無阿弥陀仏のご縁は死んだらお終いのご縁ではなく
50回忌は大きな節目のご縁ですがこれからもまだまだずっとずっと続きます。
 南無阿弥陀仏の大きないのちのつながりのなかに先に往かれた方々も後に遺った私たちも共々に
生かされて生きていると聞かせていただきます。
 南無阿弥陀仏とお念仏申すところ先に往かれた方々が私のところに還って来られて
いつでもどこでも私たちとご一緒に日暮しさせていただくのです。
 
 曾ひいばあちゃんの50回忌のご法事です。
おばあちゃんのいのちの誕生からいえばこのたびは88と50を足した138歳の誕生日です。
これからもずっと南無阿弥陀仏のおはたらきのなかに私たちを見守ってくださると
お念仏のご縁つながりを有難く思います。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.16)

門徒報恩講の円成です

 昨日で今年の門徒報恩講地域法座のご縁が円成しました。
11月末にお寺で親鸞聖人御正忌報恩講をお勤めし29日から門徒報恩講ということで
皆さんのお家にお参りさせていただきました。
 
 私が住職を継職して門徒報恩講を思い立ち20年になります。
地域法座にお参りされる顔ぶれが変りました。
 当初のメンバーが今の80歳90歳代の方たちで今は60歳70歳代の方が中心になりました。
80歳90歳代の方も20年前は60歳70歳代だったということです。
 
 世代交代しつつほぼ同じ顔ぶれですが人数的には少なくなり
40歳50歳代の若い方のお参りは数人ほどです。
 
 お寺参りの断り方というお話です。
「お寺参りしませんか」と誘われたときの断り方に二つあるといいます。
 一つは「忙しいから」と断わられるといいます。
「お参りしたい気持ちがあるけれども今日は用事があっていけません」と言って一度もお参りしたことがない人です。
 もう一つは「まだまだお寺参りするような歳ではない」と断わられるといいます。
お寺参りの適齢期は一体いくつなんでしょうかね。
 
 お寺参りはまだまだ先のことと先延ばしして
結局はご縁がないまま人生を終わることになりかねません。
そもそもお寺参りする気持ちがないんでしょうね。
 
 仏法に諸行無常の理を聞かせていただきます。
この世の中のことは何一つとどまることなく変わっていくという教えです。
 私が私がといってる私も変わっていくのです。
諸法無我の教えです。
 
 そういうなかにあって真実変わらない仏法をお釈迦さまが開いてくださったのです。
そして仏法の中でもお念仏の教えこそが私たち凡夫が救われていく道であると教えてくださったのが親鸞聖人です。
 
 報恩講は親鸞聖人のご恩に報いていく仏事です。
私のための報恩講のご縁だった私のために今日のお朝事のご縁を開いてくださったと
親鸞さまそしてお念仏の先人に感謝して今日も一日お念仏を申して過ごさせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.15)

真実変わらない南無阿弥陀仏のみ教えです

 昨日は門徒報恩講で出町新町のお家にお参りしました。
二回びっくりしました。
 一つは出町の平松さんの隣に駐車場ができて車がいっぱいとまっていたことです。
そして新町の幸野さんの隣に宅地が造成され4軒のお家が建つようになっていたことです。
 
 いろいろとお話を聞くなかで新しいお家が建ち新しい人が地域に入ってみえるということです。
三佐にご縁のある方かない方かわかりませんが、30歳代40歳代の若い世代の方だと思います。
家族がいます。子どもがいます。そんなことを思うと何か町が活気づくことになっていいなと思います。
 
 出町新町も畑とか空き地がありましたが、それが住宅でうまって何か別の町に来たような感じさえしました。
お寺からすぐそこのことですが、ちょっと見ないうちに変わるんですね。
 周りの町並みが変り人が変わるということです。
この目は外を向いていますから外のことはよくわかります気づきますが
変わるといって一番といっていいほど変わっているが、そして一番気づかないのが我が身のことです。
 
 変わるということ、無常です。
この世の中のことで一つとして変わらないものはない
生老病死のわが身の事実変わっていく私のことを教えて
変わらない真実まことの仏さまが私をそのまま見守ってくださり
いつでもどこでも必ず救うとおはたらきくださってあると聞かせていただくのが南無阿弥陀仏のご法義なのです。
 
 阿弥陀さまはあなたをほっとけない仏さまです。
迷いのなかにありながら迷いを迷いと気づかず朝から晩まで私が私がと自分を中心に
欲の心怒りの心愚かなの心を起こしては悩み苦しみ生きている危なっかしい私です。
 そんな私が心配で心配でいつもご一緒くださる仏さまに成ってくださったのです。
どうぞ真実変わらない南無阿弥陀仏のみ教えをこれからもお念仏を申すなかに聞かせていただきましょう。
 
 ご一緒に、お念仏申しましょう。(2019.12.14)
円光寺
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大分県大分市三佐3丁目15番18号
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